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第47話 鍛冶師の来訪と鉱石の囁き
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『暁の剣』という過去の亡霊を、完全に葬り去ってから、数ヶ月の月日が流れた。
俺たちの『安らぎの庭』には、絵に描いたような、穏やかで、満ち足りた時間が流れていた。
朝は、エリナが魔法でふっくらと焼き上げた『紫怨イモ』のパンと、畑で採れた新鮮な野菜のスープで始まる。
昼は、エリナと二人で、森の生態系を記録した『植物図鑑』の、新しいページを埋めるための探検に出かけたり、あるいは、ログハウスの増築や、新しい家具作りに精を出したりした。
夜は、暖炉の火を囲み、バッカスから取り寄せた、外の世界の書物を読みふける。フェンは、俺たちの足元で、満足げに腹を出して眠っている。
それは、完璧な、理想のスローライフだった。
何の脅威もなく、誰にも邪魔されない、永遠に続くかのような、安らぎの日々。
「……むう」
そんな、ある日の午後。
俺は、新しく作った作業場で、腕を組み、唸っていた。
目の前には、バッカスから手に入れた、『ドワーフの秘伝鍛冶技術書』という、分厚い本が広げられている。
本には、金属を自在に加工し、魔法の力を宿した武具を作り上げるための、驚くべき技術の数々が、記されていた。
俺は、この知識を元に、自分のDIYスキルを、木工から、鍛冶へと、ステップアップさせようと、試みていたのだ。
だが、すぐに、壁にぶち当たった。
『凍てつく銅』や、森で見つけた、その他の未知の鉱石。それらは、あまりにも、特殊すぎた。
俺が作った、石化粘土の炉では、十分に、高温を保つことができず、鉱石を、完全に、溶かしきれない。黒鉄木の金槌では、精巧な加工を、施すことができない。
「くそっ、やっぱり、本物の『鍛冶場(フォージ)』と、ドワーフが使うような、専門の道具がないと、これ以上のものは、作れないか……」
俺は、悔しげに、ため息をついた。
この楽園で、唯一、手に入らないもの。それは、失われた、古代の技術だった。
そんな、俺の、モノづくりへの渇望を、嘲笑うかのように。
その『音』は、突然、森の静寂を、破った。
ゴォン! ゴォン!
腹の底に響くような、重い、地響き。
そして、巨大な岩でも、砕いているかのような、断続的な、轟音。
その音は、俺たちが、まだ、あまり、足を踏み入れていない、拠点の、北東の、岩石地帯から、聞こえてくるようだった。
「なんだ、今の音は!?」
リビングで、ハーブの調合をしていたエリナが、驚いて、駆け寄ってくる。
足元で、うたた寝をしていたフェンも、飛び起き、危険を察知して、低く、唸り始めた。
「……地震か? いや、違うな。何か、規則性がある」
俺は、耳を澄ませた。
音は、一定の、リズムを刻んでいる。まるで、誰かが、巨大なハンマーでも、振るっているかのようだ。
「……まさか、また、侵入者か?」
「ですが、警報結界は、反応しておりません。あれは、敵意や、殺意を持つ者にしか、反応しませんから……」
だとすれば、一体、何者だ?
俺たちは、顔を見合わせ、頷くと、音のする方角へと、調査に向かうことにした。
岩石地帯へと、足を踏み入れると、轟音は、さらに、大きくなる。
やがて、開けた、巨大な岩盤の前に、たどり着いた俺たちは、その、音の主を、発見した。
そこにいたのは、一人の、男だった。
背は低いが、その体は、まるで、岩塊から、削り出したかのように、筋骨隆々としている。編み込まれた、豊かな髭は、胸元まで達し、その顔には、長年の、苦労と、頑固さが、深く、刻まれていた。
ドワーフだ。
物語でしか、聞いたことのない、伝説の、鍛冶種族。
彼は、その、身の丈ほどもある、巨大な、鋼のハンマーを、軽々と、振りかぶり、目の前の、岩盤に、何度も、何度も、叩きつけていた。
ゴォン!という、轟音と共に、岩盤が、砕け、火花が散る。
その姿は、あまりにも、常軌を逸しており、鬼気迫るものがあった。
「……おい」
俺が、声をかける。
だが、ドワーフは、作業に、没頭しており、俺たちの存在に、気づく様子もない。
「おいって、言ってるんだ!」
俺が、もう一度、声を張り上げると、彼は、ようやく、手を止め、ぎろり、と、こちらを、睨みつけた。
「……ああん? なんじゃ、小僧。わしの、邪魔をするでないわ」
その声は、岩が擦れるような、嗄れた声だった。彼の瞳には、明らかな、不機嫌と、警戒の色が、浮かんでいる。
「邪魔、って言われてもな。ここは、俺の庭なんだが」
「庭じゃと? ふん、こんな、呪われた岩山が、庭なものか。さっさと、失せろ。でなければ、その、ひょろっこい体を、ハンマーの、錆にしてくれるぞ」
話が、全く、通じそうにない。
絵に描いたような、頑固で、無愛想な、ドワーフだった。
俺が、どうしたものかと、考えていると、隣にいたエリナが、一歩、前に出た。
「失礼ですが、あなたは、ドワーフの方ですわね? なぜ、このような、危険な森に、お一人で?」
エリナの、気品ある姿と、その、尖った耳を、認めた瞬間、ドワーフの、険しい表情が、わずかに、揺らいだ。
「……エルフ、だと……? なぜ、エルフが、このような、場所に……」
彼が、戸惑っている、その時だった。
ぐらり、と。
彼の、屈強な体が、大きく、よろめいた。
「うぐっ……!」
彼は、片膝をつき、胸を押さえて、苦しげに、呻いた。
その体からは、魔瘴の森の、呪いに、長時間、晒された者特有の、黒ずんだ、疲労の色が、見て取れた。魔道具で、毒気は、防いでいるようだが、継続的な、呪いの影響までは、防ぎきれないらしい。
「おい、大丈夫か!?」
俺は、咄嗟に、彼に、駆け寄った。
「……触るな、人間……! わしは、まだ……」
彼は、強がって、俺の手を、払いのけようとするが、その体には、もう、力が入っていなかった。
「頑固だな、おっさん」
俺は、ため息をつくと、懐から、いつもの、緑色の軟膏を、取り出し、彼の、額に、有無を言わさず、塗りたくってやった。
「な、何をする……! ……ん?」
ドワーフは、一瞬、抵抗したが、すぐに、自分の体に、起こった、信じられない変化に、気づいた。
呪いによって、鉛のように、重かった体が、急速に、軽くなっていく。蝕まれていた、生命力が、内側から、湧き上がってくるのを感じた。
「……な、なんじゃ、この薬は……。わしの、体の、呪いが……消えていく……?」
彼は、自分の、両手を見つめ、呆然と、呟いた。
「言ったろ。ここは、俺の庭だ、と」
俺は、そんな彼に、改めて、向き直った。
「あんたこそ、ここで、何をしてるんだ? そんなに、岩盤を、叩き壊して、何か、探してるのか?」
俺の問いに、ドワーフは、しばらく、黙っていたが、やがて、観念したように、重い口を、開いた。
「……わしは、グレン。グレン・アイアンハンマー。しがない、鍛冶師じゃ」
「わしは、探しておる。この、世界の、どこかに眠るという、伝説の、神の金属……『オリハルコン』を、な。わしの、生涯の、夢は、その、オリハルコンを使って、神々が、作ったという、伝説の武具を、この手で、超えること……。そして、古い文献に、この森に、その、鉱脈が、あると、記されておったのじゃ」
オリハルコン。
伝説上の、金属。
彼の、目的は、あまりにも、壮大で、ロマンに、満ち溢れていた。
俺は、彼の、その、燃えるような、職人の魂に、少しだけ、敬意を、抱いた。
そして、にやりと、悪戯っぽく、笑った。
「……残念だが、オリハルコンが、ここにあるかは、知らんな」
グレンの顔に、失望の色が、浮かぶ。
だが、俺は、続けた。
「だが、オリハルコンよりも、面白い鉱石なら、この庭には、いくらでも、転がってるぜ?」
俺は、腰に差していた、道具袋から、先日、採掘したばかりの、『凍てつく銅』のかけらを、取り出して、彼の目の前に、見せた。
その、鉱石を見た瞬間。
ドワーフ、グレンの、目が、今まで、見たこともないほど、大きく、見開かれた。
その瞳には、子供のような、純粋な、好奇心と、鍛冶師としての、抑えきれない、興奮の光が、宿っていた。
「……こ、この、鉱石は……なんじゃ……!? この、冷気と、魔力の、奔流は……!?」
「まあ、立ち話も、なんだ。うちに来いよ。もっと、面白いものを、たくさん、見せてやる。それに、とびきり、美味い酒も、あるぜ?」
俺は、呆然とする、頑固な、鍛冶師に、手を差し伸べた。
新しい、仲間(に、なるかもしれない)との、出会い。
それは、俺の、モノづくり魂を、さらに、熱く、燃え上がらせる、予感がした。
俺たちの、楽園に、また、一人、新しい、風が、吹き込もうとしていた。
その風は、きっと、俺たちの、創造の炎を、さらに、高く、燃え上がらせてくれるだろう。
俺たちの『安らぎの庭』には、絵に描いたような、穏やかで、満ち足りた時間が流れていた。
朝は、エリナが魔法でふっくらと焼き上げた『紫怨イモ』のパンと、畑で採れた新鮮な野菜のスープで始まる。
昼は、エリナと二人で、森の生態系を記録した『植物図鑑』の、新しいページを埋めるための探検に出かけたり、あるいは、ログハウスの増築や、新しい家具作りに精を出したりした。
夜は、暖炉の火を囲み、バッカスから取り寄せた、外の世界の書物を読みふける。フェンは、俺たちの足元で、満足げに腹を出して眠っている。
それは、完璧な、理想のスローライフだった。
何の脅威もなく、誰にも邪魔されない、永遠に続くかのような、安らぎの日々。
「……むう」
そんな、ある日の午後。
俺は、新しく作った作業場で、腕を組み、唸っていた。
目の前には、バッカスから手に入れた、『ドワーフの秘伝鍛冶技術書』という、分厚い本が広げられている。
本には、金属を自在に加工し、魔法の力を宿した武具を作り上げるための、驚くべき技術の数々が、記されていた。
俺は、この知識を元に、自分のDIYスキルを、木工から、鍛冶へと、ステップアップさせようと、試みていたのだ。
だが、すぐに、壁にぶち当たった。
『凍てつく銅』や、森で見つけた、その他の未知の鉱石。それらは、あまりにも、特殊すぎた。
俺が作った、石化粘土の炉では、十分に、高温を保つことができず、鉱石を、完全に、溶かしきれない。黒鉄木の金槌では、精巧な加工を、施すことができない。
「くそっ、やっぱり、本物の『鍛冶場(フォージ)』と、ドワーフが使うような、専門の道具がないと、これ以上のものは、作れないか……」
俺は、悔しげに、ため息をついた。
この楽園で、唯一、手に入らないもの。それは、失われた、古代の技術だった。
そんな、俺の、モノづくりへの渇望を、嘲笑うかのように。
その『音』は、突然、森の静寂を、破った。
ゴォン! ゴォン!
腹の底に響くような、重い、地響き。
そして、巨大な岩でも、砕いているかのような、断続的な、轟音。
その音は、俺たちが、まだ、あまり、足を踏み入れていない、拠点の、北東の、岩石地帯から、聞こえてくるようだった。
「なんだ、今の音は!?」
リビングで、ハーブの調合をしていたエリナが、驚いて、駆け寄ってくる。
足元で、うたた寝をしていたフェンも、飛び起き、危険を察知して、低く、唸り始めた。
「……地震か? いや、違うな。何か、規則性がある」
俺は、耳を澄ませた。
音は、一定の、リズムを刻んでいる。まるで、誰かが、巨大なハンマーでも、振るっているかのようだ。
「……まさか、また、侵入者か?」
「ですが、警報結界は、反応しておりません。あれは、敵意や、殺意を持つ者にしか、反応しませんから……」
だとすれば、一体、何者だ?
俺たちは、顔を見合わせ、頷くと、音のする方角へと、調査に向かうことにした。
岩石地帯へと、足を踏み入れると、轟音は、さらに、大きくなる。
やがて、開けた、巨大な岩盤の前に、たどり着いた俺たちは、その、音の主を、発見した。
そこにいたのは、一人の、男だった。
背は低いが、その体は、まるで、岩塊から、削り出したかのように、筋骨隆々としている。編み込まれた、豊かな髭は、胸元まで達し、その顔には、長年の、苦労と、頑固さが、深く、刻まれていた。
ドワーフだ。
物語でしか、聞いたことのない、伝説の、鍛冶種族。
彼は、その、身の丈ほどもある、巨大な、鋼のハンマーを、軽々と、振りかぶり、目の前の、岩盤に、何度も、何度も、叩きつけていた。
ゴォン!という、轟音と共に、岩盤が、砕け、火花が散る。
その姿は、あまりにも、常軌を逸しており、鬼気迫るものがあった。
「……おい」
俺が、声をかける。
だが、ドワーフは、作業に、没頭しており、俺たちの存在に、気づく様子もない。
「おいって、言ってるんだ!」
俺が、もう一度、声を張り上げると、彼は、ようやく、手を止め、ぎろり、と、こちらを、睨みつけた。
「……ああん? なんじゃ、小僧。わしの、邪魔をするでないわ」
その声は、岩が擦れるような、嗄れた声だった。彼の瞳には、明らかな、不機嫌と、警戒の色が、浮かんでいる。
「邪魔、って言われてもな。ここは、俺の庭なんだが」
「庭じゃと? ふん、こんな、呪われた岩山が、庭なものか。さっさと、失せろ。でなければ、その、ひょろっこい体を、ハンマーの、錆にしてくれるぞ」
話が、全く、通じそうにない。
絵に描いたような、頑固で、無愛想な、ドワーフだった。
俺が、どうしたものかと、考えていると、隣にいたエリナが、一歩、前に出た。
「失礼ですが、あなたは、ドワーフの方ですわね? なぜ、このような、危険な森に、お一人で?」
エリナの、気品ある姿と、その、尖った耳を、認めた瞬間、ドワーフの、険しい表情が、わずかに、揺らいだ。
「……エルフ、だと……? なぜ、エルフが、このような、場所に……」
彼が、戸惑っている、その時だった。
ぐらり、と。
彼の、屈強な体が、大きく、よろめいた。
「うぐっ……!」
彼は、片膝をつき、胸を押さえて、苦しげに、呻いた。
その体からは、魔瘴の森の、呪いに、長時間、晒された者特有の、黒ずんだ、疲労の色が、見て取れた。魔道具で、毒気は、防いでいるようだが、継続的な、呪いの影響までは、防ぎきれないらしい。
「おい、大丈夫か!?」
俺は、咄嗟に、彼に、駆け寄った。
「……触るな、人間……! わしは、まだ……」
彼は、強がって、俺の手を、払いのけようとするが、その体には、もう、力が入っていなかった。
「頑固だな、おっさん」
俺は、ため息をつくと、懐から、いつもの、緑色の軟膏を、取り出し、彼の、額に、有無を言わさず、塗りたくってやった。
「な、何をする……! ……ん?」
ドワーフは、一瞬、抵抗したが、すぐに、自分の体に、起こった、信じられない変化に、気づいた。
呪いによって、鉛のように、重かった体が、急速に、軽くなっていく。蝕まれていた、生命力が、内側から、湧き上がってくるのを感じた。
「……な、なんじゃ、この薬は……。わしの、体の、呪いが……消えていく……?」
彼は、自分の、両手を見つめ、呆然と、呟いた。
「言ったろ。ここは、俺の庭だ、と」
俺は、そんな彼に、改めて、向き直った。
「あんたこそ、ここで、何をしてるんだ? そんなに、岩盤を、叩き壊して、何か、探してるのか?」
俺の問いに、ドワーフは、しばらく、黙っていたが、やがて、観念したように、重い口を、開いた。
「……わしは、グレン。グレン・アイアンハンマー。しがない、鍛冶師じゃ」
「わしは、探しておる。この、世界の、どこかに眠るという、伝説の、神の金属……『オリハルコン』を、な。わしの、生涯の、夢は、その、オリハルコンを使って、神々が、作ったという、伝説の武具を、この手で、超えること……。そして、古い文献に、この森に、その、鉱脈が、あると、記されておったのじゃ」
オリハルコン。
伝説上の、金属。
彼の、目的は、あまりにも、壮大で、ロマンに、満ち溢れていた。
俺は、彼の、その、燃えるような、職人の魂に、少しだけ、敬意を、抱いた。
そして、にやりと、悪戯っぽく、笑った。
「……残念だが、オリハルコンが、ここにあるかは、知らんな」
グレンの顔に、失望の色が、浮かぶ。
だが、俺は、続けた。
「だが、オリハルコンよりも、面白い鉱石なら、この庭には、いくらでも、転がってるぜ?」
俺は、腰に差していた、道具袋から、先日、採掘したばかりの、『凍てつく銅』のかけらを、取り出して、彼の目の前に、見せた。
その、鉱石を見た瞬間。
ドワーフ、グレンの、目が、今まで、見たこともないほど、大きく、見開かれた。
その瞳には、子供のような、純粋な、好奇心と、鍛冶師としての、抑えきれない、興奮の光が、宿っていた。
「……こ、この、鉱石は……なんじゃ……!? この、冷気と、魔力の、奔流は……!?」
「まあ、立ち話も、なんだ。うちに来いよ。もっと、面白いものを、たくさん、見せてやる。それに、とびきり、美味い酒も、あるぜ?」
俺は、呆然とする、頑固な、鍛冶師に、手を差し伸べた。
新しい、仲間(に、なるかもしれない)との、出会い。
それは、俺の、モノづくり魂を、さらに、熱く、燃え上がらせる、予感がした。
俺たちの、楽園に、また、一人、新しい、風が、吹き込もうとしていた。
その風は、きっと、俺たちの、創造の炎を、さらに、高く、燃え上がらせてくれるだろう。
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