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第55話 王国騎士団と賢者の邂逅
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『王国騎士団が、こちらに向かっている』
バッカスからの、その情報は、俺たちの『安らぎの庭』に、新たな緊張をもたらした。
「騎士団、じゃと? ふん、国の犬どもが、こんな、呪いの森に、何の用じゃ」
グレンが、忌々しげに、吐き捨てる。彼は、権力というものを、毛嫌いしているようだった。
「おそらく、森の魔物たちが、凶暴化し、周辺の村や、街道に、被害が出始めたのでしょう。その、調査のために、派遣された、精鋭部隊……といったところですわね」
エリナが、冷静に、分析する。
「……面倒なことになったな」
俺は、ため息をついた。
俺は、彼らと、事を、構えるつもりはない。だが、彼らが、この村の存在を、どう、判断するかは、未知数だ。
俺たちを、森の、脅威と、みなし、排除しようとする、可能性も、ある。
あるいは、俺たちの、持つ、力や、資源を、国家のために、利用しようと、するかもしれない。
どちらにしても、俺たちの、平穏が、脅かされることには、変わりない。
「……どうする、村長」
グレンが、俺に、問いかけた。いつの間にか、彼も、俺を、そう呼ぶのが、定着していた。
「追い返すか? わしらの、防衛システムを使えば、騎士団ごとき、赤子の手をひねるようなもんじゃが」
「いや、それは、悪手だ」
俺は、首を、横に振った。
「相手は、裏社会の、ならず者じゃない。王国の、正規軍だ。ここで、敵対すれば、俺たちは、国家そのものを、敵に回すことになる。そうなれば、この村の、平和は、永遠に、失われるだろう」
「では、どうなさいますの?」
エリナが、尋ねる。
「……会って、話す」
俺は、決意を、固めた。
「彼らが、どんな人間で、何を、求めているのか。それを、この目で、確かめる。その上で、今後の、対応を、決める」
俺の、決断に、エリナも、グレンも、静かに、頷いた。
数日後。
その日は、やってきた。
警報結界が、複数の、武装した、人間たちの、接近を、告げた。
だが、その、反応には、敵意や、殺意は、含まれていなかった。ただ、強い、警戒心と、任務を、遂行しようとする、固い、意志だけが、感じられた。
俺は、エリナと、グレン、そして、フェンを、伴い、村の、入り口へと、向かった。
他の、村人たちには、家の中に、いるように、指示してある。
森の、小道の、向こうから、現れたのは、銀色に、輝く、美しい、鎧に、身を包んだ、十数名の、騎士たちだった。
その、一糸乱れぬ、隊列と、洗練された、立ち居振る舞いは、彼らが、紛れもなく、王国の、精鋭であることを、物語っていた。
だが、そんな彼らも、この『魔瘴の森』の、異常な、気の、前では、苦戦を、強いられているようだった。
彼らの、顔色は、悪く、呼吸も、少し、荒い。強力な、魔瘴除けの、魔道具を、身につけているはずだが、それでも、この森の、呪いは、彼らの、心身を、確実に、蝕んでいた。
そして、彼らは、俺たちの姿を、認めた。
壮麗な、ログハウスを、背景に、立つ、俺たち、四人の、異様な、組み合わせ。
藍色の、簡素な服を、着た、青年。
絶世の、美貌を持つ、エルフの、女性。
岩塊のような、巨躯の、ドワーフ。
そして、その傍らに、静かに、控える、巨大な、白銀の、神獣。
騎士たちの間に、緊張が、走った。
彼らは、一斉に、剣の柄に、手をかけ、警戒態勢に、入った。
隊列の中から、一人の、男が、ゆっくりと、前に、進み出た。
おそらく、この部隊の、隊長だろう。
年の頃は、三十代半ば。彫りの深い、精悍な顔立ち。その、青い瞳には、強い、正義感と、揺るぎない、覚悟の光が、宿っていた。
「……我々は、アルビオン王国、第一騎士団、特殊環境調査部隊である」
彼は、朗々とした、声で、名乗った。
「私は、隊長を、務める、アレスター・グレイウォード。この森の、異変を、調査すべく、派遣された。貴殿らは、一体、何者か?」
その、問いかけは、威圧的では、なかった。
ただ、純粋に、事実を、確認しようとする、実直な、響きがあった。
俺は、この男が、ガイアスのような、傲慢な、人間ではないことを、一目で、見抜いた。
「……俺は、ルイン」
俺は、簡潔に、名乗った。
「見ての通り、この森の、住人だ。この、村の、な」
「村……だと……?」
アレスターと名乗った、隊長は、俺の言葉に、驚きの表情を浮かべた。
「この、死の森に、村が、あるというのか……? 信じられん……」
「信じる、信じないは、あんたの、自由だ。それで、騎士団様が、俺たちに、何の用だ? まさか、こんな、辺境の、村にまで、税金を、取り立てに来たわけじゃ、あるまいな?」
俺の、軽口に、アレスターの、眉が、ぴくりと、動いた。
「……ふざけているのか? 我々は、任務中だ。この森では、最近、魔物が、凶暴化し、周辺地域に、被害が出ている。我々は、その、原因を、突き止めるために、来た」
「原因、ね」
俺は、肩を、すくめた。
「残念だが、あんたたちに、できることは、何もないぜ。この森の、問題は、あんたたちの、常識で、どうにかなるような、もんじゃない」
「……何が、言いたい?」
「さっさと、引き返した方が、身のためだ、ってことだ。これ以上、深入りすれば、あんたたちも、無事では、済まない。部下たちの、命が、惜しければ、な」
俺の、警告は、本心だった。
だが、それは、彼らにとって、挑発と、受け取られたようだった。
アレスターの、背後にいた、若い騎士の一人が、憤然として、前に、出た。
「無礼な! アレスター隊長に向かって、その、口の利き方は、何だ! 我々は、王国の、騎士だぞ!」
「まあ、待て、カイン」
アレスターは、その、若い騎士を、手で、制した。
そして、再び、俺の目を、まっすぐに、見つめてきた。
「……ルイン殿。我々も、騎士としての、誇りと、任務がある。あなたの、警告だけで、引き下がるわけには、いかない。どうか、我々に、協力しては、いただけないだろうか。この森について、知っていることを、教えて欲しい。我々は、決して、あなた方に、危害を加えるつもりはない」
彼の、申し出は、真摯だった。
だが、俺は、まだ、彼らを、信用しきれなかった。
「……協力、ね。それで、俺たちに、何の、メリットが、ある?」
「メリット、か……」
アレスターは、少し、考え込んだ。
「……我々は、騎士だ。国の、秩序と、民の、平和を、守るのが、仕事だ。もし、あなた方が、我々に、協力してくれるのであれば、我々は、あなた方と、この村の、存在を、王国に、正式に、認めさせ、その、安全を、保障することを、約束しよう。これでは、不満かな?」
国家による、安全の、保障。
それは、この村が、存続していく上で、決して、悪くない、取引だった。
俺は、隣に立つ、エリナと、グレンに、視線を送った。
二人は、静かに、頷いた。
彼らも、この、アレスターという、騎士が、信用に、値する、人物だと、判断したらしい。
「……わかった」
俺は、決断した。
「だが、協力する前に、一つ、あんたたちの、力を、見せてもらおうか」
「……どういう意味だ?」
「この先に、凶暴化した、魔物の、群れがいる。そいつらを、あんたたちだけで、討伐できたら、信じてやる。そして、俺たちの、知っていることを、すべて、話そう。できなければ、さっさと、尻尾を巻いて、帰ることだ。どうだ?」
それは、俺からの、テストだった。
彼らが、本当に、口先だけの、存在ではないのか。
この、世界の、危機に、共に、立ち向かうに、値する、力と、覚悟を、持っているのか。
それを、見極めるための。
俺の、挑発的な、提案に、アレスターは、一瞬、驚いた顔をしたが、やがて、その口元に、不敵な、笑みを、浮かべた。
「……面白い。その、挑戦、受けさせてもらおう」
彼は、腰の、剣を、抜き放った。
「我々、王国騎士団の、実力、とくと、ご覧にいれる!」
こうして、俺たち、森の、賢者(仮)と、王国の、騎士団との、奇妙な、邂逅は、一つの、試練へと、発展した。
この、出会いが、やがて、世界を、救うための、大きな、協力関係へと、繋がっていくことになる。
だが、その時の、俺たちは、まだ、そんな、大げさなことなど、考えてもいなかった。
ただ、目の前の、実直そうな、騎士たちが、どれほどの、ものなのか。
その、手並みを、拝見させてもらおうか、と。
少しだけ、意地の悪い、好奇心で、彼らの、戦いを、見守ることにしただけだった。
バッカスからの、その情報は、俺たちの『安らぎの庭』に、新たな緊張をもたらした。
「騎士団、じゃと? ふん、国の犬どもが、こんな、呪いの森に、何の用じゃ」
グレンが、忌々しげに、吐き捨てる。彼は、権力というものを、毛嫌いしているようだった。
「おそらく、森の魔物たちが、凶暴化し、周辺の村や、街道に、被害が出始めたのでしょう。その、調査のために、派遣された、精鋭部隊……といったところですわね」
エリナが、冷静に、分析する。
「……面倒なことになったな」
俺は、ため息をついた。
俺は、彼らと、事を、構えるつもりはない。だが、彼らが、この村の存在を、どう、判断するかは、未知数だ。
俺たちを、森の、脅威と、みなし、排除しようとする、可能性も、ある。
あるいは、俺たちの、持つ、力や、資源を、国家のために、利用しようと、するかもしれない。
どちらにしても、俺たちの、平穏が、脅かされることには、変わりない。
「……どうする、村長」
グレンが、俺に、問いかけた。いつの間にか、彼も、俺を、そう呼ぶのが、定着していた。
「追い返すか? わしらの、防衛システムを使えば、騎士団ごとき、赤子の手をひねるようなもんじゃが」
「いや、それは、悪手だ」
俺は、首を、横に振った。
「相手は、裏社会の、ならず者じゃない。王国の、正規軍だ。ここで、敵対すれば、俺たちは、国家そのものを、敵に回すことになる。そうなれば、この村の、平和は、永遠に、失われるだろう」
「では、どうなさいますの?」
エリナが、尋ねる。
「……会って、話す」
俺は、決意を、固めた。
「彼らが、どんな人間で、何を、求めているのか。それを、この目で、確かめる。その上で、今後の、対応を、決める」
俺の、決断に、エリナも、グレンも、静かに、頷いた。
数日後。
その日は、やってきた。
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だが、その、反応には、敵意や、殺意は、含まれていなかった。ただ、強い、警戒心と、任務を、遂行しようとする、固い、意志だけが、感じられた。
俺は、エリナと、グレン、そして、フェンを、伴い、村の、入り口へと、向かった。
他の、村人たちには、家の中に、いるように、指示してある。
森の、小道の、向こうから、現れたのは、銀色に、輝く、美しい、鎧に、身を包んだ、十数名の、騎士たちだった。
その、一糸乱れぬ、隊列と、洗練された、立ち居振る舞いは、彼らが、紛れもなく、王国の、精鋭であることを、物語っていた。
だが、そんな彼らも、この『魔瘴の森』の、異常な、気の、前では、苦戦を、強いられているようだった。
彼らの、顔色は、悪く、呼吸も、少し、荒い。強力な、魔瘴除けの、魔道具を、身につけているはずだが、それでも、この森の、呪いは、彼らの、心身を、確実に、蝕んでいた。
そして、彼らは、俺たちの姿を、認めた。
壮麗な、ログハウスを、背景に、立つ、俺たち、四人の、異様な、組み合わせ。
藍色の、簡素な服を、着た、青年。
絶世の、美貌を持つ、エルフの、女性。
岩塊のような、巨躯の、ドワーフ。
そして、その傍らに、静かに、控える、巨大な、白銀の、神獣。
騎士たちの間に、緊張が、走った。
彼らは、一斉に、剣の柄に、手をかけ、警戒態勢に、入った。
隊列の中から、一人の、男が、ゆっくりと、前に、進み出た。
おそらく、この部隊の、隊長だろう。
年の頃は、三十代半ば。彫りの深い、精悍な顔立ち。その、青い瞳には、強い、正義感と、揺るぎない、覚悟の光が、宿っていた。
「……我々は、アルビオン王国、第一騎士団、特殊環境調査部隊である」
彼は、朗々とした、声で、名乗った。
「私は、隊長を、務める、アレスター・グレイウォード。この森の、異変を、調査すべく、派遣された。貴殿らは、一体、何者か?」
その、問いかけは、威圧的では、なかった。
ただ、純粋に、事実を、確認しようとする、実直な、響きがあった。
俺は、この男が、ガイアスのような、傲慢な、人間ではないことを、一目で、見抜いた。
「……俺は、ルイン」
俺は、簡潔に、名乗った。
「見ての通り、この森の、住人だ。この、村の、な」
「村……だと……?」
アレスターと名乗った、隊長は、俺の言葉に、驚きの表情を浮かべた。
「この、死の森に、村が、あるというのか……? 信じられん……」
「信じる、信じないは、あんたの、自由だ。それで、騎士団様が、俺たちに、何の用だ? まさか、こんな、辺境の、村にまで、税金を、取り立てに来たわけじゃ、あるまいな?」
俺の、軽口に、アレスターの、眉が、ぴくりと、動いた。
「……ふざけているのか? 我々は、任務中だ。この森では、最近、魔物が、凶暴化し、周辺地域に、被害が出ている。我々は、その、原因を、突き止めるために、来た」
「原因、ね」
俺は、肩を、すくめた。
「残念だが、あんたたちに、できることは、何もないぜ。この森の、問題は、あんたたちの、常識で、どうにかなるような、もんじゃない」
「……何が、言いたい?」
「さっさと、引き返した方が、身のためだ、ってことだ。これ以上、深入りすれば、あんたたちも、無事では、済まない。部下たちの、命が、惜しければ、な」
俺の、警告は、本心だった。
だが、それは、彼らにとって、挑発と、受け取られたようだった。
アレスターの、背後にいた、若い騎士の一人が、憤然として、前に、出た。
「無礼な! アレスター隊長に向かって、その、口の利き方は、何だ! 我々は、王国の、騎士だぞ!」
「まあ、待て、カイン」
アレスターは、その、若い騎士を、手で、制した。
そして、再び、俺の目を、まっすぐに、見つめてきた。
「……ルイン殿。我々も、騎士としての、誇りと、任務がある。あなたの、警告だけで、引き下がるわけには、いかない。どうか、我々に、協力しては、いただけないだろうか。この森について、知っていることを、教えて欲しい。我々は、決して、あなた方に、危害を加えるつもりはない」
彼の、申し出は、真摯だった。
だが、俺は、まだ、彼らを、信用しきれなかった。
「……協力、ね。それで、俺たちに、何の、メリットが、ある?」
「メリット、か……」
アレスターは、少し、考え込んだ。
「……我々は、騎士だ。国の、秩序と、民の、平和を、守るのが、仕事だ。もし、あなた方が、我々に、協力してくれるのであれば、我々は、あなた方と、この村の、存在を、王国に、正式に、認めさせ、その、安全を、保障することを、約束しよう。これでは、不満かな?」
国家による、安全の、保障。
それは、この村が、存続していく上で、決して、悪くない、取引だった。
俺は、隣に立つ、エリナと、グレンに、視線を送った。
二人は、静かに、頷いた。
彼らも、この、アレスターという、騎士が、信用に、値する、人物だと、判断したらしい。
「……わかった」
俺は、決断した。
「だが、協力する前に、一つ、あんたたちの、力を、見せてもらおうか」
「……どういう意味だ?」
「この先に、凶暴化した、魔物の、群れがいる。そいつらを、あんたたちだけで、討伐できたら、信じてやる。そして、俺たちの、知っていることを、すべて、話そう。できなければ、さっさと、尻尾を巻いて、帰ることだ。どうだ?」
それは、俺からの、テストだった。
彼らが、本当に、口先だけの、存在ではないのか。
この、世界の、危機に、共に、立ち向かうに、値する、力と、覚悟を、持っているのか。
それを、見極めるための。
俺の、挑発的な、提案に、アレスターは、一瞬、驚いた顔をしたが、やがて、その口元に、不敵な、笑みを、浮かべた。
「……面白い。その、挑戦、受けさせてもらおう」
彼は、腰の、剣を、抜き放った。
「我々、王国騎士団の、実力、とくと、ご覧にいれる!」
こうして、俺たち、森の、賢者(仮)と、王国の、騎士団との、奇妙な、邂逅は、一つの、試練へと、発展した。
この、出会いが、やがて、世界を、救うための、大きな、協力関係へと、繋がっていくことになる。
だが、その時の、俺たちは、まだ、そんな、大げさなことなど、考えてもいなかった。
ただ、目の前の、実直そうな、騎士たちが、どれほどの、ものなのか。
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