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魔石をもらった日から、変わった事が一つ増えた。それはなにかと距離が近いのだ。
料理をする時、きまぐれで観察することはあったが、最近は肩が触れそうなほどの距離で隣に立つ。
「カドゥル君さぁ、最近近くない?」
「どこがだよ」
テノの指摘に対し、カドゥルは凜々しいいい唇を尖らせて言い返してくる。あまりにも無自覚な反応で、さすがのテノも眉を下げて笑ってしまった。
「いやあ、だって、前はカウンター越しに見てたじゃん。なのに、最近は隣に来て見るからさ」
「カ、カウンター越しだと俺の影で見えにくかったんだよ!」
首まで真っ赤にしながら怒鳴ったカドゥルは、今にもくっつきそうだった体をぎこちなく動かして拳一つ分離れた。しかし、離れたことでカドゥルの無遠慮な視線を余計に感じてしまう。
さすがのテノもずっと見られていては居心地悪い。適当にあしらおうと理由を考えていれば、おもむろにカドゥルが背後にやってきた。てっきりテノの背後にある大型冷蔵庫へ用があると思って気を抜いたそのせつな――。
大きな手が勢いよく腰を掴んできた。突然の刺激に思わず肩を跳ねさせ、恐る恐る肩越しに振り返った。
「カドゥルくん、なにしてんの?」
カドゥルの握力であれば、テノの腰を砕くなど簡単だ。魔力で構築した肉体は壊れても再構築できるとはいえ、壊れる瞬間は痛みがある。ゆえにテノとしては、自分で霧状へ戻らない限り傷を負いたくない。
いつ襲いかかるかわからない恐怖に魔力がせわしなく巡る。しかし、痛みは襲ってこず、肝心のカドゥルは口をへの字にしてだんまりだ。気まずさに耐えきれず、テノはそろそろと声をかけた。
「カドゥルくーん? おーい」
「お前さ」
「うん?」
ようやく口を開いたカドゥルは目を少し泳がせた後「やっぱりなんでもねえ」と言ってぎこちなく腰から手を離し、そのままリビングにある大きなグレーのソファへ向かった。その姿にホッとしつつ、カドゥルの突拍子もない行動にがらにもなく冷や汗をかいてしまった。
けれど、カドゥルの奇行はこの一度で終わらなかった。
次に腰を掴んできたのははじめて腰を掴んだ日から一週間と少し経った頃だ。その日はお互い休日と言うのもあり、今までならカドゥルは平日に記録した推理ドラマをリビングで見て、テノも一緒に座って眺めたり、飽きたらデザートを作ったりとしていた。
しかしどういうわけか、今日は推理ドラマこそつけているものの、チラチラとテノを何度も肩越しに盗み見してくる。最近気づいたのだが、こういう時のカドゥルはテノに何か言いたいことがある時だ。
子供じみたサインにテノはのんびりと声をかけた。
「カドゥルくん、なにかいいたいことでもあるんでちゅか~?」
からかいも込めて赤ちゃんに言うように尋ねる。途端カドゥルは不快と言わんばかりに眉を寄せた。一度顔を背けむくれるものの、一拍おいてソファから立ち上がった。ついでズカズカと大股でテノがいるキッチンまできた。
想定よりも怒っている様子にテノは内心慌てつつも、表面上は余裕を見せて笑った。
「そんなに怒らなくてもいいじゃん。ね?」
声がうわずりそうなのを抑え、ヘラヘラとしながら言えば、それこそ穴が開くのではないかと思うほどまっすぐに睨んでくる。
さすがのテノも今回はタイミングが悪かったと軽い口調で謝ろうと思ったその時、目の前にいたカドゥルはテノが瞬きをしたわずかの間にテノの背後へ回るや否や腰を掴んできた。
数日ぶりのカドゥルの奇行にテノは目を白黒させるしかなかった。
「これは、えーっと、なに?」
前回は体が離れていたが、今回はカドゥルの体温を空気越しに感じるくらいには近い。服越しに腰を掴んでいる手から汗がしみこんでくるのがわかるほど汗ばんでいるカドゥルの手から察するに緊張しているようだ。
そして、今回もテノの疑問にカドゥルは答える気がないようで、口をへの字にして黙り込んでしまった。
「カドゥルくん、つかぬ事をお聞きしますが、なんで腰?」
あいにくテノはカドゥルが好む柔らかな女体とは真逆だ。少しでもカドゥルの考えを見抜こうと会話を試みるが、カドゥルは満足したのか、テノの腰から手を離すと何も言わずソファへ戻り、推理ドラマの視聴を再開した。
しかし慣れとは恐ろしいもので、それが二回、三回と続くとテノも驚かない。なにより腰を掴むという奇行を外ではしてこないからだ。
そのこともあってか、最初に腰を捕まれた日から一ヶ月経つ頃には、背後に近づいてくる気配で「腰をつかみに来たなー」とぼんやり思う程度には余裕ができた。
翌週、帰って来るなりカドゥルは背後から腰を掴んできた。先に帰ってきて夕食を作り終えて洗い物の最中だったテノはカドゥルの方を振り返らず尋ねた。
「カドゥルくん、どうしたんでちゅか~? デザートのプリンなら冷蔵庫にありまちゅよ」
「んなこと、知ってる」
むすっと拗ねた口調でそういうと、カドゥルのゴツゴツした長い指が足の付け根や下腹部まわりをぎこちなく触れてくる。今までただ掴んできただけに、今日の怪しい手つきに背筋がひやりとする。
「カドゥルくんさぁ、腰掴むのはいいけど、その触り方はよろしくないよ」
「お前、思ったより肉ついてんだな」
くっと指先が薄い下腹部をわずかに押し、親指がズボン越しに尻の付け根を撫でる。背中にカドゥルの体が密着しているせいか、少し暑い。
相変わらず口をへの字にしているカドゥルを見ず、ため息をついた。
「ちょっと、カドゥルくん重いって。キミ、筋肉の塊って自覚ある?」
「てめえが筋肉少なさすぎなんだよ」
「あのねえ、日頃から鍛えてムキムキなキミと比べたらたいていの人は細い部類に入るよ。って、こらこら、のしかかるんじゃない!」
洗い物を終えたこともあり、体重をかけてのしかかってきたカドゥルに抵抗するためベシベシとカドゥルの手を叩けば、カドゥルが体を起こしたのか肩や腰への重さがなくなった。
だが、腰から手を離す気はないようで、指先はいまだにズボン越しに足の付け根や下腹部をまさぐっているのだ。いくら性欲がないテノもずっと触られていると、変な気分になってしまいそうになる。
「シャワーを浴びたいからそろそろ手を離してくれないかな。というか、前も聞いたと思うけど、なんで腰を掴んでくるの?」
服に潜り込んでスリスリと直に下腹部をなで回す硬い指先にこそばゆさを覚えながら、久しぶりに尋ねれば、カドゥルは視線を少しさまよわせた末、ようやく答えた。
「なんとなく、掴みたくなったから」
「え、えぇー……」
ますます意味がわからない。
カドゥルの好みであるスタイル抜群な女ならともかく、テノは中肉中背の男だ。自分がチャーミングな顔であるのを認める一方で、客観的には陰鬱が漂う冴えない顔立ちも十分理解している。
餌付けが成功した証しなのかもしれないが、大人しい様にからかいたくなってしまった。
「もしかして、カドゥルくんさぁ、僕のこと本気で好きになっちゃったとか~?」
肩越しに振り返ってニヤニヤしながら言えば、顔を真っ赤にしたカドゥルが唾を飛ばす勢いで怒鳴り返した。
「んなわけあるか! 調子のんな、淫魔もどき!」
「いだだだだ! 限界! 無理!」
力任せに腰を捕まれた痛みに耐えきれず、肉体を霧散させれば、カドゥルが少しだけつんのめった。
「てめえ! 逃げんな!」
「あのねえ、僕だってシャワー浴びたいんだよ。そんなに人肌恋しいなら、僕の名前貸してあげるから娼館で発散しておいで」
「騎士がそんな不純なことできるか!」
ギャンギャンと吠えるカドゥルを無視して、霧状のまま浴室に入った。素肌で実体化すると「うげっ」と声が漏れた。
「再構築したのに手形残ってるとか意味わかんないですけどぉ?」
物理的な傷なら体を再構築すれば消えるはずだ。しかし、それが残っていると言うことは、カドゥルの魔力がテノの魔力に干渉してきたのだ。
日頃の生意気な側面に気をとられがちだが、カドゥルは第一王都の警備を任されている騎士の一人だ。魔法使いほどでないにせよ、空間魔法を扱えるぐらい魔法の教養があるあたり、剣や肉体に魔法を付与する程度の小細工は無意識にできるほど心得ているのだろう。
「どうしよう、これ。どのくらい続くかなあ……」
くっきりと残る手形に恐怖を覚えながら、手早く体を洗って浴室から出た。ここ最近のカドゥルの奇行から襲ってくる可能性も考慮して、その日は霧状のまま眠りについた。
料理をする時、きまぐれで観察することはあったが、最近は肩が触れそうなほどの距離で隣に立つ。
「カドゥル君さぁ、最近近くない?」
「どこがだよ」
テノの指摘に対し、カドゥルは凜々しいいい唇を尖らせて言い返してくる。あまりにも無自覚な反応で、さすがのテノも眉を下げて笑ってしまった。
「いやあ、だって、前はカウンター越しに見てたじゃん。なのに、最近は隣に来て見るからさ」
「カ、カウンター越しだと俺の影で見えにくかったんだよ!」
首まで真っ赤にしながら怒鳴ったカドゥルは、今にもくっつきそうだった体をぎこちなく動かして拳一つ分離れた。しかし、離れたことでカドゥルの無遠慮な視線を余計に感じてしまう。
さすがのテノもずっと見られていては居心地悪い。適当にあしらおうと理由を考えていれば、おもむろにカドゥルが背後にやってきた。てっきりテノの背後にある大型冷蔵庫へ用があると思って気を抜いたそのせつな――。
大きな手が勢いよく腰を掴んできた。突然の刺激に思わず肩を跳ねさせ、恐る恐る肩越しに振り返った。
「カドゥルくん、なにしてんの?」
カドゥルの握力であれば、テノの腰を砕くなど簡単だ。魔力で構築した肉体は壊れても再構築できるとはいえ、壊れる瞬間は痛みがある。ゆえにテノとしては、自分で霧状へ戻らない限り傷を負いたくない。
いつ襲いかかるかわからない恐怖に魔力がせわしなく巡る。しかし、痛みは襲ってこず、肝心のカドゥルは口をへの字にしてだんまりだ。気まずさに耐えきれず、テノはそろそろと声をかけた。
「カドゥルくーん? おーい」
「お前さ」
「うん?」
ようやく口を開いたカドゥルは目を少し泳がせた後「やっぱりなんでもねえ」と言ってぎこちなく腰から手を離し、そのままリビングにある大きなグレーのソファへ向かった。その姿にホッとしつつ、カドゥルの突拍子もない行動にがらにもなく冷や汗をかいてしまった。
けれど、カドゥルの奇行はこの一度で終わらなかった。
次に腰を掴んできたのははじめて腰を掴んだ日から一週間と少し経った頃だ。その日はお互い休日と言うのもあり、今までならカドゥルは平日に記録した推理ドラマをリビングで見て、テノも一緒に座って眺めたり、飽きたらデザートを作ったりとしていた。
しかしどういうわけか、今日は推理ドラマこそつけているものの、チラチラとテノを何度も肩越しに盗み見してくる。最近気づいたのだが、こういう時のカドゥルはテノに何か言いたいことがある時だ。
子供じみたサインにテノはのんびりと声をかけた。
「カドゥルくん、なにかいいたいことでもあるんでちゅか~?」
からかいも込めて赤ちゃんに言うように尋ねる。途端カドゥルは不快と言わんばかりに眉を寄せた。一度顔を背けむくれるものの、一拍おいてソファから立ち上がった。ついでズカズカと大股でテノがいるキッチンまできた。
想定よりも怒っている様子にテノは内心慌てつつも、表面上は余裕を見せて笑った。
「そんなに怒らなくてもいいじゃん。ね?」
声がうわずりそうなのを抑え、ヘラヘラとしながら言えば、それこそ穴が開くのではないかと思うほどまっすぐに睨んでくる。
さすがのテノも今回はタイミングが悪かったと軽い口調で謝ろうと思ったその時、目の前にいたカドゥルはテノが瞬きをしたわずかの間にテノの背後へ回るや否や腰を掴んできた。
数日ぶりのカドゥルの奇行にテノは目を白黒させるしかなかった。
「これは、えーっと、なに?」
前回は体が離れていたが、今回はカドゥルの体温を空気越しに感じるくらいには近い。服越しに腰を掴んでいる手から汗がしみこんでくるのがわかるほど汗ばんでいるカドゥルの手から察するに緊張しているようだ。
そして、今回もテノの疑問にカドゥルは答える気がないようで、口をへの字にして黙り込んでしまった。
「カドゥルくん、つかぬ事をお聞きしますが、なんで腰?」
あいにくテノはカドゥルが好む柔らかな女体とは真逆だ。少しでもカドゥルの考えを見抜こうと会話を試みるが、カドゥルは満足したのか、テノの腰から手を離すと何も言わずソファへ戻り、推理ドラマの視聴を再開した。
しかし慣れとは恐ろしいもので、それが二回、三回と続くとテノも驚かない。なにより腰を掴むという奇行を外ではしてこないからだ。
そのこともあってか、最初に腰を捕まれた日から一ヶ月経つ頃には、背後に近づいてくる気配で「腰をつかみに来たなー」とぼんやり思う程度には余裕ができた。
翌週、帰って来るなりカドゥルは背後から腰を掴んできた。先に帰ってきて夕食を作り終えて洗い物の最中だったテノはカドゥルの方を振り返らず尋ねた。
「カドゥルくん、どうしたんでちゅか~? デザートのプリンなら冷蔵庫にありまちゅよ」
「んなこと、知ってる」
むすっと拗ねた口調でそういうと、カドゥルのゴツゴツした長い指が足の付け根や下腹部まわりをぎこちなく触れてくる。今までただ掴んできただけに、今日の怪しい手つきに背筋がひやりとする。
「カドゥルくんさぁ、腰掴むのはいいけど、その触り方はよろしくないよ」
「お前、思ったより肉ついてんだな」
くっと指先が薄い下腹部をわずかに押し、親指がズボン越しに尻の付け根を撫でる。背中にカドゥルの体が密着しているせいか、少し暑い。
相変わらず口をへの字にしているカドゥルを見ず、ため息をついた。
「ちょっと、カドゥルくん重いって。キミ、筋肉の塊って自覚ある?」
「てめえが筋肉少なさすぎなんだよ」
「あのねえ、日頃から鍛えてムキムキなキミと比べたらたいていの人は細い部類に入るよ。って、こらこら、のしかかるんじゃない!」
洗い物を終えたこともあり、体重をかけてのしかかってきたカドゥルに抵抗するためベシベシとカドゥルの手を叩けば、カドゥルが体を起こしたのか肩や腰への重さがなくなった。
だが、腰から手を離す気はないようで、指先はいまだにズボン越しに足の付け根や下腹部をまさぐっているのだ。いくら性欲がないテノもずっと触られていると、変な気分になってしまいそうになる。
「シャワーを浴びたいからそろそろ手を離してくれないかな。というか、前も聞いたと思うけど、なんで腰を掴んでくるの?」
服に潜り込んでスリスリと直に下腹部をなで回す硬い指先にこそばゆさを覚えながら、久しぶりに尋ねれば、カドゥルは視線を少しさまよわせた末、ようやく答えた。
「なんとなく、掴みたくなったから」
「え、えぇー……」
ますます意味がわからない。
カドゥルの好みであるスタイル抜群な女ならともかく、テノは中肉中背の男だ。自分がチャーミングな顔であるのを認める一方で、客観的には陰鬱が漂う冴えない顔立ちも十分理解している。
餌付けが成功した証しなのかもしれないが、大人しい様にからかいたくなってしまった。
「もしかして、カドゥルくんさぁ、僕のこと本気で好きになっちゃったとか~?」
肩越しに振り返ってニヤニヤしながら言えば、顔を真っ赤にしたカドゥルが唾を飛ばす勢いで怒鳴り返した。
「んなわけあるか! 調子のんな、淫魔もどき!」
「いだだだだ! 限界! 無理!」
力任せに腰を捕まれた痛みに耐えきれず、肉体を霧散させれば、カドゥルが少しだけつんのめった。
「てめえ! 逃げんな!」
「あのねえ、僕だってシャワー浴びたいんだよ。そんなに人肌恋しいなら、僕の名前貸してあげるから娼館で発散しておいで」
「騎士がそんな不純なことできるか!」
ギャンギャンと吠えるカドゥルを無視して、霧状のまま浴室に入った。素肌で実体化すると「うげっ」と声が漏れた。
「再構築したのに手形残ってるとか意味わかんないですけどぉ?」
物理的な傷なら体を再構築すれば消えるはずだ。しかし、それが残っていると言うことは、カドゥルの魔力がテノの魔力に干渉してきたのだ。
日頃の生意気な側面に気をとられがちだが、カドゥルは第一王都の警備を任されている騎士の一人だ。魔法使いほどでないにせよ、空間魔法を扱えるぐらい魔法の教養があるあたり、剣や肉体に魔法を付与する程度の小細工は無意識にできるほど心得ているのだろう。
「どうしよう、これ。どのくらい続くかなあ……」
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