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「この感情の名が、僕には解らない」
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二人分の人影。その様子は、遠目からでも瞬時に状況が理解できた。理解した次の瞬間には、思考よりも先に身体が動いていた。
もう随分と聞き慣れた声が、聞き慣れない声音を発している。露骨な敵意と嫌悪感、毒気と棘を含んだ言葉、突き刺さるような冷たい眼差し――そのどれもが感じられない。形容しがたい感情が、沸々と自分の中で湧き上がる。これまで、どの相手にも感じたことのない、未知の感覚だ。
「ね、ねぇ……? 待って……なんで急に、こんな――おかしいよ」
か細い声。不安を潜めた瞳。見慣れた顔でも、聞き慣れた声でもない。戸惑いを帯びた声色が人気のない廊下に響く。
音を立てず、それでいて着実に。ゆっくりと僕は一歩ずつ距離を詰めた。
「俺の気持ちを分かってほしいんだ……ずっと、俺は君を見ていたのに……」
「痛っ……は、離して……!」
華奢な手首が、荒々しく握られた。間近まで詰められた距離。何故、その身体が触れられているのか。何故、抵抗しないのか――僕の中で、憤りのような感情が波のように押し寄せた。
生徒会長に向けるまるで忠犬のように従順な顔。まるで自分は空気のような存在で、他者には微塵も興味は無いという顔。そして――僕にだけ見せる、嫌悪感に満ちた顔。そのどれもが当てはまらない。唯一の『バディ』である僕が、知らない顔だ。
「それは……僕には分からない。けど――立河くん、僕は」
「分かってほしいんだ、俺を……俺だけを見て欲しいんだよ――ねぇ、蘇芳君」
まったく日焼けしていなくて青白い、まるで陶器のような頬に、指先が触れる。その表情までもが、鮮明に見えるほどの距離。まだ、僕の存在には二人とも気が付いていない。
二人の表情を見て、おおよその感情が推測できた。否、彼の感情など僕には関係なければ興味も無い。
立河くん――そう彼を呼んだ、誠の口元を見つめる。
誠が"僕の知らない表情"で、彼を見る理由が嫌でも理解できたのだ。僕のことを”友人らしく”呼ぶ誠など、僕は”知らない”のに。
ジリジリと胸が焼かれるような苛立ちに、酷く気分が悪い。
「い、嫌だ……! もう、止めて……だって僕は、きみの、ことを――!」
それまでか細かった誠の声に、力強さを感じた。言葉の続きを否定し、受け入れることを拒むような。悲しみを帯びた、切願するかのような声。僕の、知らない声色。
ほんの一瞬。ぷつり、と。僕のなかで、何かが弾ける感覚だった。
「トモダチだと思っていたのに?」
「え……――?」
気付けば、興味の欠片もない彼の胸倉に手を伸ばしていた。ぐっと襟元を握る力が強まる。言葉を詰まらせている彼の隣で、深紅色の瞳が力なく揺れていた。驚きと、おそらくは安堵だろう。複雑に感情が渦巻く中、無表情を貼り付けて僕は口を開いた。
「――立河 正博君。生徒会会計補佐である君が、生徒会の活動日でもない放課後にここで何をしているのか聞いても?」
「い、いや――俺は、なにも……!」
「そう? それじゃ……もう下校時刻を過ぎているから、速やかに下校するように」
掴んでいた手をゆっくりと離すと、怯え切った顔で逃げるようにその場を後にした。湧き上がった情が薄れることはない。胸の奥でドロドロとした何かが絡みついている。
そんな心情を知る由もなく、一呼吸おいて、誠がゆっくりと振り返った。
「……紫乃舞、どうしてここに」
「見かけによらず、貞操観念ないんだねェ。マコちゃんって」
静まり返った廊下で、自分の声が低く響く。少しの動揺は残っているようだが、つい先ほどまで弱々しかった声色が、もう聞き慣れた声に戻っていた。
「は――?」
「僕の時とは違って、随分と生温い抵抗に見えたからね。……そもそも、あれを抵抗と呼んでいいものか」
鋭い視線が突き刺さる。ああ、これも。いつも通り。……刺すような視線の痛みだなんて微塵も感じはしないけれど。
「違う。彼は――」
「うん、知ってるよ? マコちゃんのお友達でしょ? その"大切なお友達"が相手なら、君は容易くその身体を許すわけだ」
誠は何か言いたげな顔で、口を開いた――が、その声は発されることなく視線だけ逸らされた。それさえにも、酷く苛立ちを感じる。
自分だけが空気の薄い場所にいて、まるで酸素が足りないような呼吸が浅い感覚。ギリギリと、胸が締め付けられていく。
ああ、何だというのか。この感情は。
「…………」
「大好きな会長サマに尻尾振ってるのかと思えば、誰が相手でもイイだなんて……ねェ?」
誠は、自己犠牲的な思考が強い。おおよそ、生徒会への飛び火を仄めかすような脅しでもあったのではないか。自分の身を擲ってでも、生徒会を、信愛してやまない会長を守る盾に成ろうとする姿は何度も見てきた。あるいは――心の底から、彼を"心を許すことができる友人"であると信じ込んでいたのだろう。
詳しい事情は知りたくもないが、誠が抱いていたのは友情のような感情であったとして、彼が抱いていた感情は端から全く異なるものであったのだ。決して交わることはない、双方がすれ違っていたのは明白だったのだから。……交わることなど、許せない。
「まこと」
短く、無機質に名前を呼んだ。誠から返ってくる言葉はなかった。もういい。
今はただ、この得体のしれない感覚から解放されたい。強引に誠の腕を引いた。
***
半ば引き摺るようにして戻った自室で、強引に華奢な身体を引き寄せた。"彼"が触れた手首を、力強く握り締める。強く、強く、もっと強く――消えないくらいの痕が残ればいい。
痛みに呻く声が、甘い痺れを伴って頭に響くように広がっていく。不思議と、胸に絡みついていた厭わしい感情の全てが解けていくように感じた。
ゆっくりと頬を撫で、すかさず唇を抉じ開けるようにして指先を挿し込む。直後に思い切り噛み付かれた痛みが駆け巡った。
「あっは、イイねェ。抵抗っていうのは、コレくらいしないと」
「っ……紫乃舞!」
捻じ込んだ指先をずるりと引き抜き、間髪を入れずに唇を塞いだ。何度も唇を奪う度に、握った手を振り解こうと抵抗する姿が焼き付くように映り込む。苦し気に漏れる吐息が、ナイフのように鋭利な視線が、自分の中の"何か"を満たしていくのが分かった。今この瞬間、誠は僕だけを見ている。溢れ返るほどの負の感情を帯びた瞳。ああ――心地がいい。
「奪うのなら、確実に奪う。僕は彼のような生温い真似はしないよ。――嫌なら、もっと本気で抵抗しないとね?」
「ふざけるな!」
敢えて、握り締めていた手首を離す。だって、そのままでは抵抗し辛いだろうから。手首には、くっきりと痕が残っていた。安堵感を含んだ、支配欲が膨れ上がる。
「もう、やめろ……っ離せ……!」
強気な口調は変わることはないが、絶え間なく唇を重ねているせいあって徐々に力が抜けていくのだろう。促すようにして首元まで腕を引くと、身を預けるようにしてそのまま絡む。ひり付くような痛みが首筋に走る――こうして躊躇なく爪を立てられるのも想定内だ。
「いつ見ても最高だね、その心底嫌そうな顔。堪らないなァ」
「いい加減に……っ!」
白い首筋に、容赦なく歯を立てた。痛みで歪んだ顔、零れる呻き声。昂まりを感じられずにはいられない。何度も、何度も、噛み痕を残していく――。
「僕の『バディ』だっていう証だよ」
「誰がお前なんかと」
「ほら――君が僕に残したこの傷痕も全て、証なんだ」
そう――首筋に走る痛みも、口内を侵した指先を思い切り噛まれた痛みも、その首筋に咲かせた紅い痕も。全てが僕達を繋ぐ証なのだから。
「バディ、相棒、パートナー……名前に拘る気はないけれど、君と僕の"相性"は最高だ。この身体が、一番よく分かってるでしょう?」
「……っ」
「ねェ? ……誠」
ゆっくりと指先で唇をなぞれば、拒むように揺れる鮮やかなガーネットの瞳が真っ直ぐに交わった。見惚れるほど美しい色彩を放つその瞳に、自分の姿が映る。――ああ、満たされていく。さっきまで浅かった呼吸が、正常な状態に戻っていくような感覚だ。
誠、君は騙されていたんだよ。その純真な感情は、踏みにじられたんだ。軽々しく信じた君が悪い――声に出すことなく、僕は飲み込む。会長、僕、その他多勢。君には、もっとシンプルで限られた"繋がり"だけで十分だ。これまでと同じように。そして、これから先も。
敵意、嫌悪感……誠が抱く負の感情は全て、僕にだけ向けられるものであればいいのだ。悲しみの一滴でさえ、他の誰にも渡さない。ただ一人、僕だけのものでいい。
もう随分と聞き慣れた声が、聞き慣れない声音を発している。露骨な敵意と嫌悪感、毒気と棘を含んだ言葉、突き刺さるような冷たい眼差し――そのどれもが感じられない。形容しがたい感情が、沸々と自分の中で湧き上がる。これまで、どの相手にも感じたことのない、未知の感覚だ。
「ね、ねぇ……? 待って……なんで急に、こんな――おかしいよ」
か細い声。不安を潜めた瞳。見慣れた顔でも、聞き慣れた声でもない。戸惑いを帯びた声色が人気のない廊下に響く。
音を立てず、それでいて着実に。ゆっくりと僕は一歩ずつ距離を詰めた。
「俺の気持ちを分かってほしいんだ……ずっと、俺は君を見ていたのに……」
「痛っ……は、離して……!」
華奢な手首が、荒々しく握られた。間近まで詰められた距離。何故、その身体が触れられているのか。何故、抵抗しないのか――僕の中で、憤りのような感情が波のように押し寄せた。
生徒会長に向けるまるで忠犬のように従順な顔。まるで自分は空気のような存在で、他者には微塵も興味は無いという顔。そして――僕にだけ見せる、嫌悪感に満ちた顔。そのどれもが当てはまらない。唯一の『バディ』である僕が、知らない顔だ。
「それは……僕には分からない。けど――立河くん、僕は」
「分かってほしいんだ、俺を……俺だけを見て欲しいんだよ――ねぇ、蘇芳君」
まったく日焼けしていなくて青白い、まるで陶器のような頬に、指先が触れる。その表情までもが、鮮明に見えるほどの距離。まだ、僕の存在には二人とも気が付いていない。
二人の表情を見て、おおよその感情が推測できた。否、彼の感情など僕には関係なければ興味も無い。
立河くん――そう彼を呼んだ、誠の口元を見つめる。
誠が"僕の知らない表情"で、彼を見る理由が嫌でも理解できたのだ。僕のことを”友人らしく”呼ぶ誠など、僕は”知らない”のに。
ジリジリと胸が焼かれるような苛立ちに、酷く気分が悪い。
「い、嫌だ……! もう、止めて……だって僕は、きみの、ことを――!」
それまでか細かった誠の声に、力強さを感じた。言葉の続きを否定し、受け入れることを拒むような。悲しみを帯びた、切願するかのような声。僕の、知らない声色。
ほんの一瞬。ぷつり、と。僕のなかで、何かが弾ける感覚だった。
「トモダチだと思っていたのに?」
「え……――?」
気付けば、興味の欠片もない彼の胸倉に手を伸ばしていた。ぐっと襟元を握る力が強まる。言葉を詰まらせている彼の隣で、深紅色の瞳が力なく揺れていた。驚きと、おそらくは安堵だろう。複雑に感情が渦巻く中、無表情を貼り付けて僕は口を開いた。
「――立河 正博君。生徒会会計補佐である君が、生徒会の活動日でもない放課後にここで何をしているのか聞いても?」
「い、いや――俺は、なにも……!」
「そう? それじゃ……もう下校時刻を過ぎているから、速やかに下校するように」
掴んでいた手をゆっくりと離すと、怯え切った顔で逃げるようにその場を後にした。湧き上がった情が薄れることはない。胸の奥でドロドロとした何かが絡みついている。
そんな心情を知る由もなく、一呼吸おいて、誠がゆっくりと振り返った。
「……紫乃舞、どうしてここに」
「見かけによらず、貞操観念ないんだねェ。マコちゃんって」
静まり返った廊下で、自分の声が低く響く。少しの動揺は残っているようだが、つい先ほどまで弱々しかった声色が、もう聞き慣れた声に戻っていた。
「は――?」
「僕の時とは違って、随分と生温い抵抗に見えたからね。……そもそも、あれを抵抗と呼んでいいものか」
鋭い視線が突き刺さる。ああ、これも。いつも通り。……刺すような視線の痛みだなんて微塵も感じはしないけれど。
「違う。彼は――」
「うん、知ってるよ? マコちゃんのお友達でしょ? その"大切なお友達"が相手なら、君は容易くその身体を許すわけだ」
誠は何か言いたげな顔で、口を開いた――が、その声は発されることなく視線だけ逸らされた。それさえにも、酷く苛立ちを感じる。
自分だけが空気の薄い場所にいて、まるで酸素が足りないような呼吸が浅い感覚。ギリギリと、胸が締め付けられていく。
ああ、何だというのか。この感情は。
「…………」
「大好きな会長サマに尻尾振ってるのかと思えば、誰が相手でもイイだなんて……ねェ?」
誠は、自己犠牲的な思考が強い。おおよそ、生徒会への飛び火を仄めかすような脅しでもあったのではないか。自分の身を擲ってでも、生徒会を、信愛してやまない会長を守る盾に成ろうとする姿は何度も見てきた。あるいは――心の底から、彼を"心を許すことができる友人"であると信じ込んでいたのだろう。
詳しい事情は知りたくもないが、誠が抱いていたのは友情のような感情であったとして、彼が抱いていた感情は端から全く異なるものであったのだ。決して交わることはない、双方がすれ違っていたのは明白だったのだから。……交わることなど、許せない。
「まこと」
短く、無機質に名前を呼んだ。誠から返ってくる言葉はなかった。もういい。
今はただ、この得体のしれない感覚から解放されたい。強引に誠の腕を引いた。
***
半ば引き摺るようにして戻った自室で、強引に華奢な身体を引き寄せた。"彼"が触れた手首を、力強く握り締める。強く、強く、もっと強く――消えないくらいの痕が残ればいい。
痛みに呻く声が、甘い痺れを伴って頭に響くように広がっていく。不思議と、胸に絡みついていた厭わしい感情の全てが解けていくように感じた。
ゆっくりと頬を撫で、すかさず唇を抉じ開けるようにして指先を挿し込む。直後に思い切り噛み付かれた痛みが駆け巡った。
「あっは、イイねェ。抵抗っていうのは、コレくらいしないと」
「っ……紫乃舞!」
捻じ込んだ指先をずるりと引き抜き、間髪を入れずに唇を塞いだ。何度も唇を奪う度に、握った手を振り解こうと抵抗する姿が焼き付くように映り込む。苦し気に漏れる吐息が、ナイフのように鋭利な視線が、自分の中の"何か"を満たしていくのが分かった。今この瞬間、誠は僕だけを見ている。溢れ返るほどの負の感情を帯びた瞳。ああ――心地がいい。
「奪うのなら、確実に奪う。僕は彼のような生温い真似はしないよ。――嫌なら、もっと本気で抵抗しないとね?」
「ふざけるな!」
敢えて、握り締めていた手首を離す。だって、そのままでは抵抗し辛いだろうから。手首には、くっきりと痕が残っていた。安堵感を含んだ、支配欲が膨れ上がる。
「もう、やめろ……っ離せ……!」
強気な口調は変わることはないが、絶え間なく唇を重ねているせいあって徐々に力が抜けていくのだろう。促すようにして首元まで腕を引くと、身を預けるようにしてそのまま絡む。ひり付くような痛みが首筋に走る――こうして躊躇なく爪を立てられるのも想定内だ。
「いつ見ても最高だね、その心底嫌そうな顔。堪らないなァ」
「いい加減に……っ!」
白い首筋に、容赦なく歯を立てた。痛みで歪んだ顔、零れる呻き声。昂まりを感じられずにはいられない。何度も、何度も、噛み痕を残していく――。
「僕の『バディ』だっていう証だよ」
「誰がお前なんかと」
「ほら――君が僕に残したこの傷痕も全て、証なんだ」
そう――首筋に走る痛みも、口内を侵した指先を思い切り噛まれた痛みも、その首筋に咲かせた紅い痕も。全てが僕達を繋ぐ証なのだから。
「バディ、相棒、パートナー……名前に拘る気はないけれど、君と僕の"相性"は最高だ。この身体が、一番よく分かってるでしょう?」
「……っ」
「ねェ? ……誠」
ゆっくりと指先で唇をなぞれば、拒むように揺れる鮮やかなガーネットの瞳が真っ直ぐに交わった。見惚れるほど美しい色彩を放つその瞳に、自分の姿が映る。――ああ、満たされていく。さっきまで浅かった呼吸が、正常な状態に戻っていくような感覚だ。
誠、君は騙されていたんだよ。その純真な感情は、踏みにじられたんだ。軽々しく信じた君が悪い――声に出すことなく、僕は飲み込む。会長、僕、その他多勢。君には、もっとシンプルで限られた"繋がり"だけで十分だ。これまでと同じように。そして、これから先も。
敵意、嫌悪感……誠が抱く負の感情は全て、僕にだけ向けられるものであればいいのだ。悲しみの一滴でさえ、他の誰にも渡さない。ただ一人、僕だけのものでいい。
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