昭和異聞譚 仇花いばら姫

 パラレルワールドの大日本帝国を舞台にしたダークファンタジー。
 第一の主人公を綾小路家の女中・伊原咲、第二の主人公を咲の主人・綾小路蘭子とする奇怪な群像劇の第一夜。

 
【梗概】

 皇紀二五九一年(昭和六年)、東京銀座にあるカフェー「しらゆり」にて、「影絵劇団きりのまち」主宰の幻想影絵芝居「新・青ひげ」の幕が上がる……。
 金融恐慌で荒みきった世の中、久々の吉報が新聞を賑わした。
 社交界一の美男子・鏑木惟光男爵と父・綾小路章浩の死後、綾小路伯爵を継いだ伯爵夫人(女伯爵)・綾小路蘭子の婚約発表だった。蘭子は両親が日本人にも関わらず赤毛碧眼の西洋人の容姿に生まれつき、母の不貞、家督の簒奪疑惑があった。
 前年に先代で蘭子の父、綾小路章浩伯爵が急死した際、彼の遺言は紛失していた。
 章浩には蘭子と腹違いの妹・花澄の二人の娘がいたが、章浩は蘭子を疎んで屋敷に幽閉し、花澄を後継者とする意向を固めていた。
 婚約発表した夜、蘭子は父の部屋で半分に切られた奇妙な写真を見つけ、初めて異母妹・花澄の存在を知る。花澄の母は五年前の別宅の火事で死亡し、花澄は行方不明となっていた。
 やがて、綾小路家に妖しい美貌を持つ少女・咲がやってくる。
 咲の正体とは?
 謎の姉弟が演じる絢爛狂気の人形芝居、綾小路蘭子の真実、古来より帝国の闇に暗躍し、世界群を渡る謎の民とは――?
 

※この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません。
※軽度の性描写、グロ、残虐シーンを含みますのでご注意ください。
※参考文献は連載完結ページに表記します。
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