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第8章 淫毒におかされた肉体が…
9 後ろを指で弄られることを
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ありえないと。
信じがたい後孔の反応にたじろぐしかできない前で、吐息が絡むようなかすれた声で囁かれた。
「あぁ、ココに欲しいのか…私が」
うっとりと魅入るように上がった声に、欲しいんだな、ココに私が…と念を押すように繰り返される。
この上なく艶やかな笑みを浮かべられた。
「ち、ちがぅ…ハァハァ…」
収まることのない劣情に支配されながら、言われていることの意味も追いきれずに否定した。
と同時に、そうだ、欲しいと。
ソコに、欲しいと。
操作されたかのように欲求が膨れ上がる。
まるで既にその場所で男を受け入れることを知っているかのような感覚に目を見開き、息をのんだ。
まさかと。
まさか、知っているのかと自身に問いかける。
その、生理的な涙をにじませながら激しく動揺する瞳の前に、スッと手が上げられて、高く伸ばした中指を見せつけられた。
視線を絡ませたまま、ベロリと赤い舌で長さを知らしめるように下から上へと舐め上げられて、かぁあっと全身が焼け付くように赤く染まる。
「っ…」
まるで指を入れられることを期待しているかのようにズクズクッと双丘の間が勝手に疼いてたまらない。
押さえられていない右足をもぞっと寝具の上で動かした。
「よせっ…オルフェ…ウス…ハァハァ…いやだっ…」
それでもだめだと、最後の理性を振り絞る。
このままその指を入れられてしまったら、そんなことをされてしまったら――これから与えられる行為の先にある未来を一瞬にして理解し、かぶりを振る。
けれども決して外せない視線の先で、口角を上げた男によって指先がゆっくりと下ろされていく。
「んあぁあーーっ」
ずちゅっと沈められて、途端に質を上げた嬌声が口から溢れ出た。
「これが好きだな、そうだろ?」
知っているとばかりに。
中で曲げられた指先でコリコリッ、コリコリッと一カ所を重点的に掻かれる。
アァアァッ、アァアァッ、アァアァッとただただ喘いだ。
ぬち、ぬちゅっと潤みきった音を生み出す秘部にもたないと読まれたのだろう。
そのまま素早く、反り返っている性の芯が口に含まれ、頭を前後されて、びゅるっとあっけなく達した。
「ん、んん~~っ」
ビクンビクンッと全身を波打たせ、上半身をのけぞらせながら足の爪の先まで引き攣らせる。
気持ちよくてたまらない。
(あぁ…いい…すごく…いい…)
まさか口淫されてイかされるなんてと。
頭の片隅でかすかに羞恥に震えても、それを上回る快感の余韻にのまれ、ひたすら酔い痴れる。
後孔を掻かれた時の火花が散るような、あの感覚がたまらなかったと。
初めてだというのに猛烈に感じたと。
快楽に耽りながら、ふと違和感に気がつき、滲んでかすむ視界の先へと投げかけた――自分は本当にこの行為が初めてだったのかと。
(オレは…オレは…)
知っていると。
この肉体は知っていると。
後ろを指で弄られることを知っているのだと。
ハァハァと荒い息のまま、確かな感覚でもって感じ取る。
淫毒なんか関係なく知っていると。
信じがたい後孔の反応にたじろぐしかできない前で、吐息が絡むようなかすれた声で囁かれた。
「あぁ、ココに欲しいのか…私が」
うっとりと魅入るように上がった声に、欲しいんだな、ココに私が…と念を押すように繰り返される。
この上なく艶やかな笑みを浮かべられた。
「ち、ちがぅ…ハァハァ…」
収まることのない劣情に支配されながら、言われていることの意味も追いきれずに否定した。
と同時に、そうだ、欲しいと。
ソコに、欲しいと。
操作されたかのように欲求が膨れ上がる。
まるで既にその場所で男を受け入れることを知っているかのような感覚に目を見開き、息をのんだ。
まさかと。
まさか、知っているのかと自身に問いかける。
その、生理的な涙をにじませながら激しく動揺する瞳の前に、スッと手が上げられて、高く伸ばした中指を見せつけられた。
視線を絡ませたまま、ベロリと赤い舌で長さを知らしめるように下から上へと舐め上げられて、かぁあっと全身が焼け付くように赤く染まる。
「っ…」
まるで指を入れられることを期待しているかのようにズクズクッと双丘の間が勝手に疼いてたまらない。
押さえられていない右足をもぞっと寝具の上で動かした。
「よせっ…オルフェ…ウス…ハァハァ…いやだっ…」
それでもだめだと、最後の理性を振り絞る。
このままその指を入れられてしまったら、そんなことをされてしまったら――これから与えられる行為の先にある未来を一瞬にして理解し、かぶりを振る。
けれども決して外せない視線の先で、口角を上げた男によって指先がゆっくりと下ろされていく。
「んあぁあーーっ」
ずちゅっと沈められて、途端に質を上げた嬌声が口から溢れ出た。
「これが好きだな、そうだろ?」
知っているとばかりに。
中で曲げられた指先でコリコリッ、コリコリッと一カ所を重点的に掻かれる。
アァアァッ、アァアァッ、アァアァッとただただ喘いだ。
ぬち、ぬちゅっと潤みきった音を生み出す秘部にもたないと読まれたのだろう。
そのまま素早く、反り返っている性の芯が口に含まれ、頭を前後されて、びゅるっとあっけなく達した。
「ん、んん~~っ」
ビクンビクンッと全身を波打たせ、上半身をのけぞらせながら足の爪の先まで引き攣らせる。
気持ちよくてたまらない。
(あぁ…いい…すごく…いい…)
まさか口淫されてイかされるなんてと。
頭の片隅でかすかに羞恥に震えても、それを上回る快感の余韻にのまれ、ひたすら酔い痴れる。
後孔を掻かれた時の火花が散るような、あの感覚がたまらなかったと。
初めてだというのに猛烈に感じたと。
快楽に耽りながら、ふと違和感に気がつき、滲んでかすむ視界の先へと投げかけた――自分は本当にこの行為が初めてだったのかと。
(オレは…オレは…)
知っていると。
この肉体は知っていると。
後ろを指で弄られることを知っているのだと。
ハァハァと荒い息のまま、確かな感覚でもって感じ取る。
淫毒なんか関係なく知っていると。
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