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4.絶賛、文化祭準備中
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しおりを挟むん?ちょっと待て……はい???
「な、何?」
「去年同様、君がファイナル残ってるんだよ!素晴らしいね!おめでとう!」
おめ、でとう?
いや、いやいやいやいや。
「え、なんで?」
「なんでって、君、それ嫌味?」
笑いながら、手を引かれパイプ椅子に座らされる。
あまり絡んだ事がない生徒会長はずなのに何でか凄く馴れ馴れしい。
笑顔で俺を見てくる生徒会長は「前置きはさて置き」と言いながら「今年は、仮装をしてもらおうと思っていてね。どんな格好をするか相談しようと思って呼び出したんだ。今日はこれから時間は大丈夫?」
勝手にすらすらと話が進んでいるけど、俺は最初の段階でポツンと置き去り状態。
「まぁ、時間はあるけど」
「それなら良かった─────「沢村せんぱーい」
こんな状況になると、ここに俺がいる必要があるのだろうか……。
そういう意味を込めて、生徒会長の方を見た。
「あ、ごめん。武田君には、この後ちょっと付き合ってもらいたいから、もう少し待ってて。」
俺の訴えが通じたのか、生徒会長は申し訳なさそうに顔の前で両手を合わせた。
黙って頷いて、話が終わるのを待った。
***
「……くん……けだくん……武田君!」
身体を揺さぶられぼんやり目を開けた。
「あ、ごめん……。え、俺寝てた?」
「うん。待たせて申し訳ないね」
「いいけど、何?」
「あ、うん……」
生徒会長は、視線をあげて今教室に入ってきた人物の方を見た。
「やぁやぁ。待たせて悪いね」
あれ、さっきクラスに来た人?
俺の方を見るなりニコッと微笑んできた。
「やぁ、君が武田君だよね」
取りあえず黙ってお辞儀をしておいた。
物腰穏やかそうなこの人物。何かやたらとキラキラオーラが放たれてるんだけど。しかもこのキラキラオーラ……どっかで見たことあるような気がする。
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