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4.絶賛、文化祭準備中
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「あ、ごめんねもうこんな時間になっちゃったね」
あからさまに話を逸らし、時計に目をやりながらわざと驚いた顔をして、机の上の資料を片付けはじめた生徒会長。
「あぁ、や、俺は帰るだけだから別に大丈夫だけど、生徒会長は大丈夫なのか?」
「今から少しクラスの方にも行かなくちゃなんだ」
「まじか。大変だな」
「これで最後だから、盛り上げたいしね。遅くまで引き止めちゃって、ごめんね」
戸締りを始めたのを手伝いながら、生徒会室を出た。
「じゃ、また明日」
手を挙げて生徒会長と別れた。
***
結局自分の衣装の話を切り出せずに話を濁してしまった。
最初に見せられた衣装はともかく、二つ目の衣装って完全に頭がイカレてる。
俺は絶対に着ないって帰ったら絶対言おう。
「なんであんな格好なんだよ」
自転車を押しながら、学校を後にした。
そう言えば、あれから有栖川から無理やりしてくることがなくなった。
クラスにいても視線を感じないし名前でも呼ばれない。
普通にいち生徒として俺を見てる……ような気がする。
もしかして……これで、俺の平穏スクールライフがカムバック?
(よっしゃぁ!)
腰のあたりで小さくガッツポーズをした。
これで、ようやく自分の趣味に没頭でき────「あれ?倫太郎?」
聞き覚えのある声にドキッとした。
今、平和宣言したばかりなのに、なんてタイミングで現れるんだ。
返せ!
俺のこの小さな、ささやかな喜びを今すぐ返せ!なんなんだ……この心臓がざわつく感じ。
鎖骨がキシキシするのは何だ……苦しい……。
ざわついた内心を隠すように、振り返りもせずに無視して歩き出せば「あ、おい、ちょっと待てよ。」と追いかけてくる足音が聞こえ、反射的に走り出してしまった。
ついてくんな、今は。
今はこのざわついた感情でお前の顔を見たくない!!
あの時、若干冷たくあしらってしまったとか考えてしまった自分がいたってバレる!!!
あからさまに話を逸らし、時計に目をやりながらわざと驚いた顔をして、机の上の資料を片付けはじめた生徒会長。
「あぁ、や、俺は帰るだけだから別に大丈夫だけど、生徒会長は大丈夫なのか?」
「今から少しクラスの方にも行かなくちゃなんだ」
「まじか。大変だな」
「これで最後だから、盛り上げたいしね。遅くまで引き止めちゃって、ごめんね」
戸締りを始めたのを手伝いながら、生徒会室を出た。
「じゃ、また明日」
手を挙げて生徒会長と別れた。
***
結局自分の衣装の話を切り出せずに話を濁してしまった。
最初に見せられた衣装はともかく、二つ目の衣装って完全に頭がイカレてる。
俺は絶対に着ないって帰ったら絶対言おう。
「なんであんな格好なんだよ」
自転車を押しながら、学校を後にした。
そう言えば、あれから有栖川から無理やりしてくることがなくなった。
クラスにいても視線を感じないし名前でも呼ばれない。
普通にいち生徒として俺を見てる……ような気がする。
もしかして……これで、俺の平穏スクールライフがカムバック?
(よっしゃぁ!)
腰のあたりで小さくガッツポーズをした。
これで、ようやく自分の趣味に没頭でき────「あれ?倫太郎?」
聞き覚えのある声にドキッとした。
今、平和宣言したばかりなのに、なんてタイミングで現れるんだ。
返せ!
俺のこの小さな、ささやかな喜びを今すぐ返せ!なんなんだ……この心臓がざわつく感じ。
鎖骨がキシキシするのは何だ……苦しい……。
ざわついた内心を隠すように、振り返りもせずに無視して歩き出せば「あ、おい、ちょっと待てよ。」と追いかけてくる足音が聞こえ、反射的に走り出してしまった。
ついてくんな、今は。
今はこのざわついた感情でお前の顔を見たくない!!
あの時、若干冷たくあしらってしまったとか考えてしまった自分がいたってバレる!!!
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