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7. 最終話 最低で最高の言葉
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無理矢理に隣に座ってくるせいで、グリグリと下半身が太腿に当たってくる。
それを意識的に目で見ながら「お前のスイッチの入り方がいまだにわからないんだけど」とぼやいてみた。
「え?スイッチ?なんの?」
「いや、なんのって……」そう言いながらも視線は戻さずに無言でアピールしてみる。
その視線に気がついた有栖川は「あぁ」と言うと「スイッチも何もさ、倫太郎といるだけでいつもこうだけど?」
久しぶりに血の気が引いていくのを感じた。
「え、なにその顔不満なわけ?もっと愛情表現を示して欲しい?」
「や、やめろ!言いながら押し当ててくんな。お前の愛情なんて気持ち悪いくらい伝わってんだよ」
「そう?そんな風には見えないなぁ。顔が青ざめてるけど、どうした?ん?」
こいつのブレない変態っぷりに半ば感心しながらも「青ざめてない。ちょっとお前のそのブレない感じを忘れてただけ」言って素直に有栖川の身体に身を預けた。
「最初から素直にそうやって俺に身を預けてくれればいいのにな。ホンッと素直じゃない倫太郎。あ、でもそう言うところも好きだけど」
「煩い」
「あっはは。あぁホントに好きすぎて離したくない……誰にも渡したくない。一生俺だけを見てて欲しい……俺我儘かな?」
横から抱きしめられ壁に肩がぶつかりながらそれを拒否することなく俺は回された有栖川の腕を握った。
「倫太郎のそう言うたまにのデレに俺はもうメロメロ♡」
「いい加減そう言う発言止めないと、俺帰るからな」
「えぇ、いいじゃん今日くらい言わせてよ」
「お前の場合今日くらいじゃないからな。」
こうした他愛ない会話が密着した状態のままいつまでも続いた。
「さて、と」
時計に目を向けた有栖川は声を上げてスッと立ち上がった。
それを黙って見上げて見ていると「学校で、倫太郎とちょっとエッチないけない事したかったんだけど、こんな感じもいいかな?」
ニヤリと笑いながらも「あぁやっぱり嫌だな。エッチなことしたぁい♡♡」とソッコーで訂正を入れてきた。
それを意識的に目で見ながら「お前のスイッチの入り方がいまだにわからないんだけど」とぼやいてみた。
「え?スイッチ?なんの?」
「いや、なんのって……」そう言いながらも視線は戻さずに無言でアピールしてみる。
その視線に気がついた有栖川は「あぁ」と言うと「スイッチも何もさ、倫太郎といるだけでいつもこうだけど?」
久しぶりに血の気が引いていくのを感じた。
「え、なにその顔不満なわけ?もっと愛情表現を示して欲しい?」
「や、やめろ!言いながら押し当ててくんな。お前の愛情なんて気持ち悪いくらい伝わってんだよ」
「そう?そんな風には見えないなぁ。顔が青ざめてるけど、どうした?ん?」
こいつのブレない変態っぷりに半ば感心しながらも「青ざめてない。ちょっとお前のそのブレない感じを忘れてただけ」言って素直に有栖川の身体に身を預けた。
「最初から素直にそうやって俺に身を預けてくれればいいのにな。ホンッと素直じゃない倫太郎。あ、でもそう言うところも好きだけど」
「煩い」
「あっはは。あぁホントに好きすぎて離したくない……誰にも渡したくない。一生俺だけを見てて欲しい……俺我儘かな?」
横から抱きしめられ壁に肩がぶつかりながらそれを拒否することなく俺は回された有栖川の腕を握った。
「倫太郎のそう言うたまにのデレに俺はもうメロメロ♡」
「いい加減そう言う発言止めないと、俺帰るからな」
「えぇ、いいじゃん今日くらい言わせてよ」
「お前の場合今日くらいじゃないからな。」
こうした他愛ない会話が密着した状態のままいつまでも続いた。
「さて、と」
時計に目を向けた有栖川は声を上げてスッと立ち上がった。
それを黙って見上げて見ていると「学校で、倫太郎とちょっとエッチないけない事したかったんだけど、こんな感じもいいかな?」
ニヤリと笑いながらも「あぁやっぱり嫌だな。エッチなことしたぁい♡♡」とソッコーで訂正を入れてきた。
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