121 / 625
4章
115話 同類のようで同類じゃない
しおりを挟む
あれからしばらく、えっちらおっちらとオールを動かして何だかんだで海上のダンジョン入口に。海上とは言っているが、ぽつんと一島だけあった無人島の中心が口を開けているタイプだ。
それにしてもよくもまあこんな所にダンジョンがあるって……見つけたのはどんな奴なんだろうな。
「これ見つけた奴ってどんな事したら此処に来れたわけ?」
「海を泳いでたら流されて、死ぬ前に此処に流れ着いたって話らしいっす。船は用意しなきゃならない、遠い、めんどくさいの三拍子で思いっきり不人気ダンジョンっすよ」
「船用意してここまで来なきゃいけないならそりゃ不人気だわ」
「結構遠いっす、地味に南エリア2-3っすから、色々手間なんで人気がないっす」
「で、何であんたはこんなとこにきたいわけ?」
水銀を取りに行った山もかなりの不人気マップだったが、私の用事はダンジョン攻略がメインじゃなかったし、目的がそこにしかなかったから行っただけで他の用事は無かった。
何かしらの理由が無いとこう言う所にくることが無いので、この忍者がどういう目的で此処に来たのかが問題になる。とは言え、ろくな理由ではないだろう。
「未探査エリアってそれだけでも楽しいっすからね、情報クランや売れる物ってのも多いっす」
「あー、確かにねえ……狙った採取物がここにしかないってなら、こんなくそめんどくさい所来ないし」
「あと一人来る予定っすから、3人でダンジョンアタックになるんすけど、いいっすか?」
「今さら船貰って帰るわけにはいかないでしょ」
敵も出てこないので波打ち際で煙草を吹かしながら時間を潰す。トラッカーを結構使ったからMPもだいぶ減ってるし、そっちは自然回復で済ませる。煙草使うから結局ちょっとだけMP使っているのはご愛敬。
「で、もう一人はどんな奴なわけ?」
「そうっすね……リーダーと同じドラゴニアンで、弓使いっす」
「前衛いないのどーすんのよ」
「そりゃあ、自分が頑張るっすよ」
「忍ばない忍者って新鮮だわ」
ぷぁーっと紫煙を吐き出しながらそのドラゴニアンの到着を待つわけだが、どうやって此処まで来る気なんだろうか。泳ぐか、乗るか、飛ぶか?何にしてもこんな立地の所に来るのはよっぽどの変わり者ってのは違いない。
「ドラゴニアンってあんまし見ないのよねえ……街中でもちらほらだし」
「カッコいいのは確かっすけどね、やるならやるで結構がっつり獣みたいな方が人気あるっすよ」
「トカゲと犬は見た事あるし……やっぱがっつり爬虫類とかにするんかねえ」
「呼んだ人は6割爬虫類っすね、角とか鱗とか結構がっつりあるっすよ」
「何にせよあってみないとわからんわ、どうやってくるのよ、そいつ」
忍者がさあーと言っている間に水平線の奥から歩いてくる人物がいる。まさかとは思ってたけど水の上歩いてくるとは、忍者より忍者してるじゃん。チャクラ的なものでも足に流してるのかよって思ったけど、魔法で水上歩行くらいあるんだろう。っていうか水上歩行とかそういう便利系スキルって地味に欲しくなるんだよね。
「こっちっすよー」
忍者はまあ良くも悪くも忍者って格好だけど、水上を歩いてくるドラゴニアンは局所だけ隠して、各部にプロテクターの様なものを付けている。まあ弓職と言えば弓職と言った感じだが。紫色の髪の毛で目隠れの小さいキャラだが、これ刺さる人には刺さる容姿してるな。
「あいつはどんな奴なの?」
「いい人っすよ、誘ったら来てくれた人っす!」
「多分断れない子だと思うわよ」
ほら、ちょっと横で跳ねた魚にびくついてるし、その割にはかなり恰好がきわどい気がするけど。
「お待たせ、しました……」
「揃ったっすよー!これでダンジョンアタックっすよー!」
「……まずは自己紹介する所でしょ、おしゃべり忍者」
「そうっすね?自分は一二三四五六七八九十っすよ!」
「ごめん、なんて?」
「だから ひふみしごろくしちはちくじゅう っす」
「名前までうるせえってか……」
「私は……メタリカ……です」
「見た目と反して結構ロックな名前してんじゃないの、私はアカメ」
って言うか忍者の名前ふざけてんなって思ったら実際にいるらしい。うん、まあどういうふうに付けたのか逆に不思議に思える。で、弓の方に関しては奥手な感じだが、名前が超有名なヘヴィメタルバンドの名前と被ってるのは中々じゃないか。
「中衛1と後衛2か……タンク無しで戦闘するのも久々ね、とりあえずやれる事の確認で、あんたから」
おしゃべり忍者の方へと指を向ける。別にこんな事を言わなくても二人は知ってそうだが、私が知らないというのが問題になる。別に対人でもなければそこまで秘密にしなくてもいいだろう。
「お、流石っすね、自分は文字通り忍者っす!打剣と忍術、剣術持ちっすよ!」
「あ、えっと……魔法弓での遠距離がメインで、近接はちょっと……」
「見た通りガンナーね、近接射撃と遠距離射撃は出来るけどダンジョンじゃ中衛ってとこね」
それにしてもキワモノって言うかダンジョンアタックに向いてない面子がまあ揃っている。前衛不在ってのが一番大きいな。それによくよく考えていけば私が今までPTプレイをしていた時は犬野郎にチェルとガチタンクがいたわけだし、随分と楽をしていたわけだし、ちょっと気合入れていかないとダメそうだ。
「って言うか誘われたからここまで来た私もあれだけど、一回りレベル低いわよ、私」
「またまたぁ、火力あるからそんな事言ってぇー」
「え、あ……だって、ここ、適正高い方じゃ……」
「死なないようにはするけど、ワンパン瀕死になるとは思うわよ、Lv23だし」
ほんと、固定ダメージとどうにかこうにか避けてを繰り返してここまでやってこれたのは偶然だと思う。固定ダメージが無かったら格上相手には全くと言っていいほどダメージは入らない仕様と言うか、攻撃と防御の兼ね合いがあるらしい。当たればダメージ入るってほんと、強いな。
「いいわ、索敵メインにするから、足手まといにならない程度に援護する」
「やっぱ自分が前衛やるっすよ」
「あ、あの!」
急な大声にびくっとしつつ声の方、メタリカに二人揃って顔を向けて何かを聞くわけだが、いちいち小動物みたいだな、こいつ。
「MP回復するまで、待ってもらって……いいですか……?」
「……あれ、MP消費で移動するんだ」
「自分だって水蜘蛛くらい出来るっすよ!」
変なところで張り合うんだな。でもまあ忍術ってそういうのもあるのか。土遁とか水遁とかあるし、そういうのは出来るんだろう、案外忍術って面白いな。忍者って言われると今じゃ漫画の方がメジャーになってるからなあ。
「とにかく、メタリカのMPが回復したらダンジョンアタックでいいわね?」
「そうっすねえ……何かすげえゆったりしてる気するっすけど」
そんな会話をしている横ではごめんなさいと頭をぺこぺこ下げているメタリカがいる。ここでMPポーションをがぶ飲みしてすぐ行きましょうって言わない辺り、ゲーム慣れはしてるだろう。安全に回復できるのであればそれを選択するに越したことはないし。余計な消耗もしなくていいんだからな。
「ちなみにどこまで潜る気なの?」
「そりゃー、ボス倒すまでは行きたいっすよ、結構長い事時間かけてここまできたっすから」
「わ、わたしは、任せます」
「こんな事なら余った金も全部使っておけばよかったわ」
回復待ちの間に火を付けていた煙草を深く吸い吐き出しつつ、波の音を聞きながら準備を進める。ウサ銃、作り直しておいて良かったわ、本当に。
海鳴りの洞窟 適正Lv35
それにしてもよくもまあこんな所にダンジョンがあるって……見つけたのはどんな奴なんだろうな。
「これ見つけた奴ってどんな事したら此処に来れたわけ?」
「海を泳いでたら流されて、死ぬ前に此処に流れ着いたって話らしいっす。船は用意しなきゃならない、遠い、めんどくさいの三拍子で思いっきり不人気ダンジョンっすよ」
「船用意してここまで来なきゃいけないならそりゃ不人気だわ」
「結構遠いっす、地味に南エリア2-3っすから、色々手間なんで人気がないっす」
「で、何であんたはこんなとこにきたいわけ?」
水銀を取りに行った山もかなりの不人気マップだったが、私の用事はダンジョン攻略がメインじゃなかったし、目的がそこにしかなかったから行っただけで他の用事は無かった。
何かしらの理由が無いとこう言う所にくることが無いので、この忍者がどういう目的で此処に来たのかが問題になる。とは言え、ろくな理由ではないだろう。
「未探査エリアってそれだけでも楽しいっすからね、情報クランや売れる物ってのも多いっす」
「あー、確かにねえ……狙った採取物がここにしかないってなら、こんなくそめんどくさい所来ないし」
「あと一人来る予定っすから、3人でダンジョンアタックになるんすけど、いいっすか?」
「今さら船貰って帰るわけにはいかないでしょ」
敵も出てこないので波打ち際で煙草を吹かしながら時間を潰す。トラッカーを結構使ったからMPもだいぶ減ってるし、そっちは自然回復で済ませる。煙草使うから結局ちょっとだけMP使っているのはご愛敬。
「で、もう一人はどんな奴なわけ?」
「そうっすね……リーダーと同じドラゴニアンで、弓使いっす」
「前衛いないのどーすんのよ」
「そりゃあ、自分が頑張るっすよ」
「忍ばない忍者って新鮮だわ」
ぷぁーっと紫煙を吐き出しながらそのドラゴニアンの到着を待つわけだが、どうやって此処まで来る気なんだろうか。泳ぐか、乗るか、飛ぶか?何にしてもこんな立地の所に来るのはよっぽどの変わり者ってのは違いない。
「ドラゴニアンってあんまし見ないのよねえ……街中でもちらほらだし」
「カッコいいのは確かっすけどね、やるならやるで結構がっつり獣みたいな方が人気あるっすよ」
「トカゲと犬は見た事あるし……やっぱがっつり爬虫類とかにするんかねえ」
「呼んだ人は6割爬虫類っすね、角とか鱗とか結構がっつりあるっすよ」
「何にせよあってみないとわからんわ、どうやってくるのよ、そいつ」
忍者がさあーと言っている間に水平線の奥から歩いてくる人物がいる。まさかとは思ってたけど水の上歩いてくるとは、忍者より忍者してるじゃん。チャクラ的なものでも足に流してるのかよって思ったけど、魔法で水上歩行くらいあるんだろう。っていうか水上歩行とかそういう便利系スキルって地味に欲しくなるんだよね。
「こっちっすよー」
忍者はまあ良くも悪くも忍者って格好だけど、水上を歩いてくるドラゴニアンは局所だけ隠して、各部にプロテクターの様なものを付けている。まあ弓職と言えば弓職と言った感じだが。紫色の髪の毛で目隠れの小さいキャラだが、これ刺さる人には刺さる容姿してるな。
「あいつはどんな奴なの?」
「いい人っすよ、誘ったら来てくれた人っす!」
「多分断れない子だと思うわよ」
ほら、ちょっと横で跳ねた魚にびくついてるし、その割にはかなり恰好がきわどい気がするけど。
「お待たせ、しました……」
「揃ったっすよー!これでダンジョンアタックっすよー!」
「……まずは自己紹介する所でしょ、おしゃべり忍者」
「そうっすね?自分は一二三四五六七八九十っすよ!」
「ごめん、なんて?」
「だから ひふみしごろくしちはちくじゅう っす」
「名前までうるせえってか……」
「私は……メタリカ……です」
「見た目と反して結構ロックな名前してんじゃないの、私はアカメ」
って言うか忍者の名前ふざけてんなって思ったら実際にいるらしい。うん、まあどういうふうに付けたのか逆に不思議に思える。で、弓の方に関しては奥手な感じだが、名前が超有名なヘヴィメタルバンドの名前と被ってるのは中々じゃないか。
「中衛1と後衛2か……タンク無しで戦闘するのも久々ね、とりあえずやれる事の確認で、あんたから」
おしゃべり忍者の方へと指を向ける。別にこんな事を言わなくても二人は知ってそうだが、私が知らないというのが問題になる。別に対人でもなければそこまで秘密にしなくてもいいだろう。
「お、流石っすね、自分は文字通り忍者っす!打剣と忍術、剣術持ちっすよ!」
「あ、えっと……魔法弓での遠距離がメインで、近接はちょっと……」
「見た通りガンナーね、近接射撃と遠距離射撃は出来るけどダンジョンじゃ中衛ってとこね」
それにしてもキワモノって言うかダンジョンアタックに向いてない面子がまあ揃っている。前衛不在ってのが一番大きいな。それによくよく考えていけば私が今までPTプレイをしていた時は犬野郎にチェルとガチタンクがいたわけだし、随分と楽をしていたわけだし、ちょっと気合入れていかないとダメそうだ。
「って言うか誘われたからここまで来た私もあれだけど、一回りレベル低いわよ、私」
「またまたぁ、火力あるからそんな事言ってぇー」
「え、あ……だって、ここ、適正高い方じゃ……」
「死なないようにはするけど、ワンパン瀕死になるとは思うわよ、Lv23だし」
ほんと、固定ダメージとどうにかこうにか避けてを繰り返してここまでやってこれたのは偶然だと思う。固定ダメージが無かったら格上相手には全くと言っていいほどダメージは入らない仕様と言うか、攻撃と防御の兼ね合いがあるらしい。当たればダメージ入るってほんと、強いな。
「いいわ、索敵メインにするから、足手まといにならない程度に援護する」
「やっぱ自分が前衛やるっすよ」
「あ、あの!」
急な大声にびくっとしつつ声の方、メタリカに二人揃って顔を向けて何かを聞くわけだが、いちいち小動物みたいだな、こいつ。
「MP回復するまで、待ってもらって……いいですか……?」
「……あれ、MP消費で移動するんだ」
「自分だって水蜘蛛くらい出来るっすよ!」
変なところで張り合うんだな。でもまあ忍術ってそういうのもあるのか。土遁とか水遁とかあるし、そういうのは出来るんだろう、案外忍術って面白いな。忍者って言われると今じゃ漫画の方がメジャーになってるからなあ。
「とにかく、メタリカのMPが回復したらダンジョンアタックでいいわね?」
「そうっすねえ……何かすげえゆったりしてる気するっすけど」
そんな会話をしている横ではごめんなさいと頭をぺこぺこ下げているメタリカがいる。ここでMPポーションをがぶ飲みしてすぐ行きましょうって言わない辺り、ゲーム慣れはしてるだろう。安全に回復できるのであればそれを選択するに越したことはないし。余計な消耗もしなくていいんだからな。
「ちなみにどこまで潜る気なの?」
「そりゃー、ボス倒すまでは行きたいっすよ、結構長い事時間かけてここまできたっすから」
「わ、わたしは、任せます」
「こんな事なら余った金も全部使っておけばよかったわ」
回復待ちの間に火を付けていた煙草を深く吸い吐き出しつつ、波の音を聞きながら準備を進める。ウサ銃、作り直しておいて良かったわ、本当に。
海鳴りの洞窟 適正Lv35
20
あなたにおすすめの小説
【完結】VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
───────
自筆です。
アルファポリス、第18回ファンタジー小説大賞、奨励賞受賞
転生したみたいなので異世界生活を楽しみます
さっちさん
ファンタジー
又々、題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
沢山のコメントありがとうございます。対応出来なくてすいません。
誤字脱字申し訳ございません。気がついたら直していきます。
感傷的表現は無しでお願いしたいと思います😢
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
オネエ伯爵、幼女を拾う。~実はこの子、逃げてきた聖女らしい~
雪丸
ファンタジー
アタシ、アドルディ・レッドフォード伯爵。
突然だけど今の状況を説明するわ。幼女を拾ったの。
多分年齢は6~8歳くらいの子。屋敷の前にボロ雑巾が落ちてると思ったらびっくり!人だったの。
死んでる?と思ってその辺りに落ちている木で突いたら、息をしていたから屋敷に運んで手当てをしたのよ。
「道端で倒れていた私を助け、手当を施したその所業。賞賛に値します。(盛大なキャラ作り中)」
んま~~~尊大だし図々しいし可愛くないわ~~~!!
でも聖女様だから変な扱いもできないわ~~~!!
これからアタシ、どうなっちゃうのかしら…。
な、ラブコメ&ファンタジーです。恋の進展はスローペースです。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。(敬称略)
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
────────
自筆です。
もふもふと味わうVRグルメ冒険記 〜遅れて始めたけど、料理だけは最前線でした〜
きっこ
ファンタジー
五感完全再現のフルダイブVRMMO《リアルコード・アース》。
遅れてゲームを始めた童顔ちびっ子キャラの主人公・蓮は、戦うことより“料理”を選んだ。
作るたびに懐いてくるもふもふ、微笑むNPC、ほっこりする食卓――
今日も炊事場でクッキーを焼けば、なぜか神様にまで目をつけられて!?
ただ料理しているだけなのに、気づけば伝説級。
癒しと美味しさが詰まった、もふもふ×グルメなスローゲームライフ、ここに開幕!
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる