最強と言われてたのに蓋を開けたら超難度不遇職

鎌霧

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9章

外伝8 解答編

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「もうわかんないん」
「もう少し考えたらどうですか、プロデューサー」
「うっせ、うっせ!わかんねーんだもん!大体何でこんなイベントしたんだよ!」
「新規プレイヤーと既存プレイヤーの垣根がなく、協力できて知り合えるからと言ったじゃないですか……はい、答えです」


【問題1】
ジュースの空きカン5本を集めると、新品のジュース1本と交換をしてもらえる。
いま、あなたは新品のジュースを200本もっている。
さて、あなたは合計何本ジュースを飲めるだろうか?

【解答】
200÷5=40 40÷5=8 8÷5=1.3
200+40+8+1=249 


「飲めませんー、249本もジュース飲めませんー!」
「子供じゃないんだから、駄々こねるのやめてもらいますか?」
「大体謎解きなんて、常識的に考えたらありえないですぅー!」
「はいはい……」


【問題2】
72+99→27+45→18+39→21+36→(?)+28→13+21→7
(?)の数字を埋めよ

【解答】
7+2+9+9→2+7+4+5→1+8+3+9→2+1+3+6→(?)+2+8→1+3+2+1→7
(?)=12


「引くんじゃないんかい!しかもただばらして足すだけじゃん!」
「別にイコールじゃないですから、単純に引き算だと最後の数字が合いませんよ」
「間に『+』挟むのずるいじゃん!」
「そういうもんなんで」
「屁理屈ばっかじゃん、もー」

 
【問題3】
10人のNPCから正直者を探す。

10人中1人は「正直者」で、それ以外の9人は「気まぐれ」。
「正直者」はいつも本当のことを言う。
「気まぐれ」は気まぐれに本当のことを言ったり完全なウソをついたりする。

プレイヤーは10人の内1人に1度だけ質問が出来る。
なおNPCたちは互いの正体を知っている。

では、どういう質問をしたら正直者を探せるか?
(不正解の場合、正直者がランダムで入れ替わります)

【解答】
「正直者は誰だ?」と質問
正直者だった場合は自分の事を指し。
気まぐれの場合、本当の事を言うのなら正直者を指し、嘘だった場合は他の嘘つき9人を指し示す。


「えー、ずるくねえ?運じゃないの?って言うかずるくねえ?」
「嘘の定義ってのが難しいんですが、でも気まぐれでも答えは導けます、決して運ではないですよ」
「って言うか9人も指すとかわかんねーじゃん、ずるいじゃん!」
「別に質問の答えに対して1人ずつしか指さないとは言ってないじゃないですか、謎解きってこんなもんですよ、はい、次の答え」


【問題4】
+-×÷()の6種類の記号の中から選んで左辺に使用し、等式を完成させましょう。
4 4 4 4=5

【解答】
(4×4+4)÷4=5


「これはよゆー、自分プロデューサーよ?プロデューサー」
「何か腹立ちますね……次はこれです」



【問題5】
100人乗りの飛行機がある。
100人の乗客たちは自分の座席番号が書かれたチケットを持っている。
だが、搭乗1人目の乗客はチケットを紛失したので、ランダムで選んだ席に勝手に座ってしまった。
2人目以降の乗客は、自分の席が空いているならそこに座り、空いていない場合には空席をランダムに選んで勝手に座る。
いま、最後の乗客(100人目)が飛行機に乗り込んだ。
この人物が自分のチケットの席に座れる確率は?

【解答】
100人目の乗客が飛行機に乗り込んだ時、残っている座席は「1人目が座るはずだった席」か「100人目が座るはずの席」のどちらか。
なので、100人目である乗客が「本来の自分の席」に座れる確率は50%。


「チケットなくしてんじゃねーよバーカ!って言うとでも思ったのか……この問題は分かったわ!」
「よくわかりましたね。絶対無理だって鼻で笑ってました」
「優秀だろー、褒めても良いんだぜ?」
「普段があれなんで……はい、次」



【問題6】
あなたの目の前に3枚のカードが置かれている。

1.両面が黒色のカード
2.両面が白色のカード
3.片面が黒色、もう片面が白色のカード

箱の中に3枚のカードを入れてよくかきまぜ、その中の1枚を引き出した。
カードの表面は白だった。

さて、このカードの裏面が白である確率は?

【解答】
引いたカードの状態は全部で3通り
そのうち、裏面が白である状態パターンは2通
したがって、2/3(約66.6%)


「何かもやもやするんだけど」
「実際にやってみると分かりやすいかもしれませんね、これも謎解きと言うよりも確率の問題ですよ。何枚目に引いたかを書いていないってのもポイントです」
「意地の悪さは誰譲りですかぁー」
「少なくともプロデューサーのせいですかね……7問目の解答です」


【問題7】
ABCの3人が1対1の100メートル競争を行う。

全員はそれぞれ常に一定の速度で走る。
Aは20メートル差でBに勝った。
Bは20メートル差でCに勝った。

さて、AとCが競争すると、Aは何メートル差でCに勝つだろうか?

【解答】
36m
AとBのメートル差 100×0.8=80
BとCのメートル差 80×0.8=64
100m-64m=36

「つまりどういうことなん?」
「引っかかるポイントは1:1で走っているので同時に走っていると勘違いする所ですね。Aが100m走った時にBは80%の完走率、さらにBが100m走った時にはCはその80%と言う事です」
「100×0.8×0.8でよくね?」
「それを詳しくしたのが今の解答です」


【問題8】
冷蔵庫のプリンが誰かに食べられてしまった。

プレイヤーAは「犯人はBです」と発言した。
プレイヤーB、Cもある発言をした。

その後
『犯人はABCのうち誰か1人』
『犯人だけが発言で本当のことを言った』
ということが分かった。

犯人は誰?

【解答】
Aの「犯人はBです」という発言が真実だと仮定し、犯人をAにする場合。
A自身の「Bが犯人」という発言と矛盾するので、Aの発言はウソ、つまりAは無実。
無実の場合、Aの「犯人はB」という発言がウソになるため、犯人はAかCのどちらかになります。
しかしAは無実であるとすでに判明しています
以上の理由から犯人はC


「まあ人のプリン食べたら極刑だよね」
「ところでプロデューサー、私のコーヒーゼリーが無かったんですけど、知りません?」
「し、しらないかなぁ、ほら次の答えちょーだい」



【問題9】
15時30分を示している置時計がある。
あなたはこの時計を21時30分にしなければならない。
では、何回触ればぴったりな時間に出来るか。

【解答】
0回
触らなくても時計は動く


「ちみぃ、これは簡単だよ、簡単」
「まあ、ちょっとした引っ掛けですね、1回触ってぐるぐる回すって発想はすぐ思いついたりするんですけどね」



【最終問題】
1~5の番号が書かれた5つの箱がある。
箱は1、2、3、4、5の順で一列に並んでいる。

ネコはこの箱のどれか1つに隠れており、夜になると必ずひとつだけ隣の箱に移動する。
朝になった時、あなたは1つだけ箱を調べて、そこにネコがいるかどうか確認できる。

さて、いつかあなたはネコを見つけられるだろうか?
(その理由についても述べよ)

【解答】
できる。遅くても6日目に発見可能。

ネコが1日目に「2」「4」の箱に隠れている場合
「2」→「3」→「4」
の順で箱を調べることで、遅くとも3日目にはネコを発見できる。

1日目にネコが「1」「3」「5」の箱にいる場合
「2」「4」の箱に隠れている手順を踏み
さらに4~6日目も「2」→「3」→「4」
と調べることで、遅くとも6日目には確実にネコを発見できる。


「そもそもそんなにずっと箱に隠れねえよな、猫って……いったぁ!いまぶったでしょ!おかんにも殴られた事ないのに!」
「屁理屈ばっかりこねるので、つい」
「でもさあ、このイベント失敗じゃない?解けないとすげえイライラするし」
「そうでもないと思ったんですけどね、パーティは組めますけど、別に皆で話し合ってクリアするのは自由ですし、監獄の方も協力した方が抜けやすい構造にしましたよ」
「新規プレイヤーの関係性を伸ばすってのならもっとでかいレイド系や街クエやったほうがいいって言ったじゃん」
「それは新規、低レベル向けとして個別に出していますから、既存プレイヤーが一緒だとどうしても力業でクリアと言う形になると、楽ですがレベルしか上がりませんから」
「次はもうちょっと大きくレイドイベントで決定な」
「1ヵ月記念位を目処にしましょうか」
「そうだねー」
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