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おまけ:ポリネシアンセックス
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◇◇◇
(月見里side)
「げっ……」
朝起きた俺は、朝立ちとは思えないほどカッチコチになっているペニスに我ながら引いた。
それは小鳥遊も同じで、不機嫌そうに自分のペニスを持て余している。俺は自分のことを棚に上げて、小鳥遊のペニスを指さして笑った。
にしても……妙な気分だ。
明らかに性欲は溜まりまくっているのに、なぜか気分が晴れやかなのだ。スッキリしているというか、空気が透き通って見えるというか。
そのおかげか、仕事中もそこまでストレスを感じずに済んだ。いつもならイラッとしてしまうことでも、不思議と受け流せる。
「……?」
今日の俺、調子が良い。
だがしかし、それは気持ちの点で言えば、だ。
ペニスの点で言えば、調子が良いというより、絶好調、という感じだった。
ペニスが自我を持ってしまったのではと不安になったほど、所かまわず勝手に勃起しやがる。
あるときはオフィスでデスクワークをしていたとき。
パソコンから視線を外したとき、無意識に小鳥遊のデスクに目がいった。小鳥遊の後ろ姿を見ただけで勃起して、俺はしばらく立ち上がることができなくなった。
あるときは課長と話していたとき。
小鳥遊が進めているプロジェクトについて話していると、勝手に勃起していた。
あるときはメシを食っているとき。
意味もなく勃起していた。俺はもうダメだ。
これがあと二日も続くのか。
俺のペニスが自我を持ちすぎて独立宣言をしだすのではないか、俺の体から離れていってしまうのではないか、と心配になる。
俺のメインはケツだが、ペニスも大事なので独立するのだけはやめてほしい。
小鳥遊は平気なのだろうか。
昨晩は小鳥遊もヤバそうだったけどな。今朝の勃起もヤバかったし。
あいつもところかまわず勃起しているのだろうか。そうだったら面白いな。
喫煙所で勃起したままタバコを吸っている小鳥遊を想像して、俺は一人でクスクス笑った。
今日はポリネシアンセックス三日目だ。性感帯を触ってもOKになる。
今の俺なら乳首だけでイケる自信があるぞ。上手くいけば今日で一発ヌけるかもしれない。やったー。
早く夜にならねえかな。
仕事中にここまでセックスのことしか考えなかったのははじめてだ。
◇◇◇
ポリネシアンセックス三日目。
ベッドの近くに立った小鳥遊を押し倒し、引きちぎる勢いで服を剥ぎ取る。
あまりのガッつき具合に、小鳥遊が狼狽えているようだった。
「おい月見里っ、落ち着――」
うるせえ。落ち着いていられるか。
そんな気持ちを込めて、小鳥遊の唇に吸い付いた。
「さっさと口開けよ」
こっちは散々焦らされているんだ。言わなくても口くらい開け、バカ。
小鳥遊の唇が開くやいなや、その中に舌を押し込んだ。
「んっ、ん……っ」
なんだこいつ。ディープキスだけでめちゃくちゃイイ顔すんじゃん。お前だってだいぶ焦れてんな。必死に舌を絡めてきやがって。可愛すぎだろ。
小鳥遊が俺の首に腕を回す。やば、すごい力。今すぐ抱きたくてしょうがないって伝わってくる。
「俺さ、今日ヤバかったんだけど。勃起止まんなかった」
「……俺もだ」
「やっぱり? そうだろうなって思った」
「……オフィスで熱っぽい目で俺を見るな」
「はっ!? み、見てねえし!」
「見ていた。無意識だったのか? 重症だな」
「ちがっ……」
小鳥遊が俺を抱いたまま体をひっくり返した。今度は俺が下になり、小鳥遊からキスされる。
「小鳥遊……ヤバい……キスだけでイキそ……」
「俺もだ」
小鳥遊が俺の服を脱がしていく。
全裸になった俺を見下ろし、鼻で笑った。
「ちんこにローションでも塗りたくったか?」
「……ちげえし……」
「じゃあなんでこんなベタベタなんだ」
「言わなくても分かってんだろ……っ。っていうかお前だって人のこと言えないクセに。俺の腹に垂れてんぞ」
図星を突かれた小鳥遊は、ごまかすように俺の乳首を爪で引っ掻いた。
その瞬間、頭が真っ白になり、ここがどこだか分からなくなった。
「あぁっ!?」
「すごい反応だな」
「!? ……?、?……」
「ふっ。良い顔をする」
それからは指先で優しく乳首を撫でられた。ちょっと可愛がられているだけなのに、ありえないくらいの快感に襲われる。ひどく繊細で、針で刺されるような強い快感。
「小鳥遊……っ、俺、イキそ……」
「なに。それはいかん」
「えっ……。なんで……」
「五日目までは射精禁止だ」
誰だよポリネシアンセックスとかいうやつを考案したヤツは……!! 射精くらいさせろよ……!! 金玉破裂したら賠償金くれんだろうなあ!?
俺の心の声が聞こえたかのように、小鳥遊は俺の金玉をふにふにと揉む。
「んんんっ……」
「すごいぞ月見里。パンパンだ。重たくなっている」
「だって……もう三日も出してない……」
「お前にしては頑張っているな」
「そこ触んなあ……」
「押すと連動してペニスから我慢汁が垂れるんだ」
「面白がってんじゃねえぇぇ……」
小鳥遊がボソッと独り言を漏らす。
「……舐めたい……」
「えっ、舐めて」
「いや、ダメだ」
「ちんこじゃなくていいから。乳首舐めて」
「ダメだ。今日は性感帯のソフトタッチまでだからな」
「んぅぅぅ……小鳥遊ぃ……」
「可愛い声を出しても無駄だ。俺は掟を破らない」
小鳥遊の意思は強いようだ。俺のペニスを見つめるこいつの目が血走っている。あと小鳥遊のペニスの血管がヤバいほど浮き上がっている。それでも掟に縛られているこいつが、なんとも哀れに思えた。
俺たちは、お遊戯のような前戯をたっぷり堪能した。
乳首を触られた小鳥遊は、あまりの快感にメスのような顔をしていた。可愛かった。
「月見里……っ! もう乳首はやめてくれ……! 出そうになる……!!」
「出しちゃダメだぞ、小鳥遊。掟は守らないとなあ?」
「んんんっ……、そうだっ、だから触るのをやめろぉ……っ」
「やーだー」
挿れて出してはい終わり、ではないセックス。
キスをして、触れ合って、笑うだけのセックス。
気持ちのいい戯れを楽しみながら、いつの間にか俺たちは眠りに落ちていた。
(月見里side)
「げっ……」
朝起きた俺は、朝立ちとは思えないほどカッチコチになっているペニスに我ながら引いた。
それは小鳥遊も同じで、不機嫌そうに自分のペニスを持て余している。俺は自分のことを棚に上げて、小鳥遊のペニスを指さして笑った。
にしても……妙な気分だ。
明らかに性欲は溜まりまくっているのに、なぜか気分が晴れやかなのだ。スッキリしているというか、空気が透き通って見えるというか。
そのおかげか、仕事中もそこまでストレスを感じずに済んだ。いつもならイラッとしてしまうことでも、不思議と受け流せる。
「……?」
今日の俺、調子が良い。
だがしかし、それは気持ちの点で言えば、だ。
ペニスの点で言えば、調子が良いというより、絶好調、という感じだった。
ペニスが自我を持ってしまったのではと不安になったほど、所かまわず勝手に勃起しやがる。
あるときはオフィスでデスクワークをしていたとき。
パソコンから視線を外したとき、無意識に小鳥遊のデスクに目がいった。小鳥遊の後ろ姿を見ただけで勃起して、俺はしばらく立ち上がることができなくなった。
あるときは課長と話していたとき。
小鳥遊が進めているプロジェクトについて話していると、勝手に勃起していた。
あるときはメシを食っているとき。
意味もなく勃起していた。俺はもうダメだ。
これがあと二日も続くのか。
俺のペニスが自我を持ちすぎて独立宣言をしだすのではないか、俺の体から離れていってしまうのではないか、と心配になる。
俺のメインはケツだが、ペニスも大事なので独立するのだけはやめてほしい。
小鳥遊は平気なのだろうか。
昨晩は小鳥遊もヤバそうだったけどな。今朝の勃起もヤバかったし。
あいつもところかまわず勃起しているのだろうか。そうだったら面白いな。
喫煙所で勃起したままタバコを吸っている小鳥遊を想像して、俺は一人でクスクス笑った。
今日はポリネシアンセックス三日目だ。性感帯を触ってもOKになる。
今の俺なら乳首だけでイケる自信があるぞ。上手くいけば今日で一発ヌけるかもしれない。やったー。
早く夜にならねえかな。
仕事中にここまでセックスのことしか考えなかったのははじめてだ。
◇◇◇
ポリネシアンセックス三日目。
ベッドの近くに立った小鳥遊を押し倒し、引きちぎる勢いで服を剥ぎ取る。
あまりのガッつき具合に、小鳥遊が狼狽えているようだった。
「おい月見里っ、落ち着――」
うるせえ。落ち着いていられるか。
そんな気持ちを込めて、小鳥遊の唇に吸い付いた。
「さっさと口開けよ」
こっちは散々焦らされているんだ。言わなくても口くらい開け、バカ。
小鳥遊の唇が開くやいなや、その中に舌を押し込んだ。
「んっ、ん……っ」
なんだこいつ。ディープキスだけでめちゃくちゃイイ顔すんじゃん。お前だってだいぶ焦れてんな。必死に舌を絡めてきやがって。可愛すぎだろ。
小鳥遊が俺の首に腕を回す。やば、すごい力。今すぐ抱きたくてしょうがないって伝わってくる。
「俺さ、今日ヤバかったんだけど。勃起止まんなかった」
「……俺もだ」
「やっぱり? そうだろうなって思った」
「……オフィスで熱っぽい目で俺を見るな」
「はっ!? み、見てねえし!」
「見ていた。無意識だったのか? 重症だな」
「ちがっ……」
小鳥遊が俺を抱いたまま体をひっくり返した。今度は俺が下になり、小鳥遊からキスされる。
「小鳥遊……ヤバい……キスだけでイキそ……」
「俺もだ」
小鳥遊が俺の服を脱がしていく。
全裸になった俺を見下ろし、鼻で笑った。
「ちんこにローションでも塗りたくったか?」
「……ちげえし……」
「じゃあなんでこんなベタベタなんだ」
「言わなくても分かってんだろ……っ。っていうかお前だって人のこと言えないクセに。俺の腹に垂れてんぞ」
図星を突かれた小鳥遊は、ごまかすように俺の乳首を爪で引っ掻いた。
その瞬間、頭が真っ白になり、ここがどこだか分からなくなった。
「あぁっ!?」
「すごい反応だな」
「!? ……?、?……」
「ふっ。良い顔をする」
それからは指先で優しく乳首を撫でられた。ちょっと可愛がられているだけなのに、ありえないくらいの快感に襲われる。ひどく繊細で、針で刺されるような強い快感。
「小鳥遊……っ、俺、イキそ……」
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「えっ……。なんで……」
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俺の心の声が聞こえたかのように、小鳥遊は俺の金玉をふにふにと揉む。
「んんんっ……」
「すごいぞ月見里。パンパンだ。重たくなっている」
「だって……もう三日も出してない……」
「お前にしては頑張っているな」
「そこ触んなあ……」
「押すと連動してペニスから我慢汁が垂れるんだ」
「面白がってんじゃねえぇぇ……」
小鳥遊がボソッと独り言を漏らす。
「……舐めたい……」
「えっ、舐めて」
「いや、ダメだ」
「ちんこじゃなくていいから。乳首舐めて」
「ダメだ。今日は性感帯のソフトタッチまでだからな」
「んぅぅぅ……小鳥遊ぃ……」
「可愛い声を出しても無駄だ。俺は掟を破らない」
小鳥遊の意思は強いようだ。俺のペニスを見つめるこいつの目が血走っている。あと小鳥遊のペニスの血管がヤバいほど浮き上がっている。それでも掟に縛られているこいつが、なんとも哀れに思えた。
俺たちは、お遊戯のような前戯をたっぷり堪能した。
乳首を触られた小鳥遊は、あまりの快感にメスのような顔をしていた。可愛かった。
「月見里……っ! もう乳首はやめてくれ……! 出そうになる……!!」
「出しちゃダメだぞ、小鳥遊。掟は守らないとなあ?」
「んんんっ……、そうだっ、だから触るのをやめろぉ……っ」
「やーだー」
挿れて出してはい終わり、ではないセックス。
キスをして、触れ合って、笑うだけのセックス。
気持ちのいい戯れを楽しみながら、いつの間にか俺たちは眠りに落ちていた。
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