どうしてあなたが後悔するのですか?~私はあなたを覚えていませんから~

クロユキ

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庭園への招待②

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ジェシカは、まさか王宮の庭園に招待されるとは思わなかった。
(王妃様が庭園で一緒にお茶をしましょうと言われたのは覚えているけれど…本当に招待されるなんて…私、着替えもしていないわ…)
ジェシカは、初めて見る大きな丸いテーブルを見て陛下と王妃が椅子に座り笑顔を向けていた。
「おおっ、来たか」
「久しぶりね、ジェシカさん」
「あ…はい…王妃様…」
ジェシカは、陛下と王妃に貴族の挨拶をした。
ジェシカは急な招待に戸惑いフレデリックのエスコートにも戸惑い椅子に腰を落とした。
「ジェラルド王子、ジェシカ令嬢を迎えに行っていたのか?迎えならフレデリック王子が行ったであろう?」
「父上と母上の邪魔をしてはいけないと思い席を外しました」
「邪魔?」
「まあっ…ふふふ」
フレデリック王子とジェラルド王子はジェシカを真ん中に座らせフレデリック王子は左側にジェラルド王子は右側にそれぞれ座った。
「急に迎えに行きすまなかった」
「いえ…」
「明日、王宮を出ると聞いて王妃がジェシカ令嬢とお茶をと申してな…それでそこにいる二人の王子が「私も」「僕も」と言ったものだからジェシカ令嬢を庭園へ誘う話しになったのだ…二人の王子がこんなに我が儘だとは知らなくてな」
「「父上!」」
「ハハハハ」と笑う陛下に二人の王子は顔を真っ赤にして陛下に声を上げ王妃はクスクスと笑っていた。
「今日は、細やかだが怪我にも負けず頑張ったお礼として私達と一緒にお茶会をしたいと思い開いたのだ」
「あ…ありがとうございます…」
「本当は、女同士でのお茶を楽しみたいと思っていたのよ」
「王妃」
「「母上」」
「ふふふ」
ジェシカは、戸惑いながらお茶会が始まろうとした。





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