闇に堕ちた公爵令嬢:ゴブリンの呪印

第1話 屈辱の始まり

夏の夜は静かにクロエ・ハートフィリアの屋敷を包んでいた。部屋の中、クロエは一人、窓の外を見つめていた。空は暗く、星一つ見えない。その暗闇が、まるでこれから彼女が向かう運命を象徴しているかのようだった。

クロエは名門公爵家の令嬢であり、闇夜を写した様な黒髪に黄金色の瞳を持つ美少女だ。彼女には人には言えない秘密があった。魔術学園で学ぶ傍ら、彼女は幼少期の頃から憧れていた冒険者としての活動を始めていたのだ。この夜、彼女は初めての単独任務に挑むことになる。目的はゴブリンの討伐。しかし、これが彼女の運命を大きく狂わせることになるとは、まだ彼女自身も知る由もなかった。

家族全員が眠った深夜、クロエはそっと部屋を抜け出し、秘密の武器庫から小さな短剣を手に取った。彼女の持つ特殊な闇属性の能力、透明化を使いゴブリンの巣へと潜入する計画だった。しかし、その能力を使うためには衣服を一切身につけていられない。彼女は深呼吸をして、衣服を脱ぎ捨てた。

一糸纏わぬ姿になったクロエは、美しい裸体に闇の魔力を纏う。
すると、まるで身体が闇に溶け込むかの様に身体が透明になって行く。

「これで、誰も私を見つけることは出来ない」

クロエは、自信に満ちた表情で呟くと、静かに屋敷を出た。
深夜の暗い通りには、人は誰も居ない。夏の夜の生暖かい風を全身に感じる。全裸で街中を歩く非現実的な状況に、不安と恥ずかしさに加えて、背徳感の様な妙な感覚が込み上げる。

真夜中の森の中を裸で進むのは、想像以上に屈辱的だった。枝が肌を刺すたびに彼女はその痛みを噛みしめながら、しかし目的を果たすためには必要なことと自分に言い聞かせた。幸い、ゴブリンの巣は予想よりも早く見つかった。彼女は息を潜め、透明なまま巣の中に忍び込んだ。

ゴブリンは、暗い洞窟の中に巣を作っており、中は想像していたよりも広く、複数のゴブリンがうろついていた。クロエは静かに短剣を手に取り、最も近くにいるゴブリンに忍び寄った。透明化しているクロエの存在に気付いていないゴブリンは隙だらけであり、クロエは、緊張と興奮を感じて短剣を握る手に力が入る。しかし、彼女がそのゴブリンに近づいた瞬間、突然地面が崩れ、罠に落ちてしまった。

「キャアッ！？」

落とし穴に落ちた衝撃で透明化が解け、クロエの美しい裸体がゴブリンたちの前に露わになった。
クロエの白雪の様な美しい素肌は、松明の炎に照らされて輝いて見えた。
しかし、一方で恐怖と羞恥心でクロエの体は凍りついていた。ゴブリンたちは全裸で罠に嵌ったクロエの姿を見て、高らかに笑い始めた。

「ギャハハッ！全裸の雌が罠に掛かったぞ！」

複数のゴブリンたちがクロエに襲い掛かり、瞬く間に彼女を拘束した。

「は、離しなさいよ！」

クロエは、必死に抵抗するが、唯一の武器である短剣は取り上げられてしまっており、全裸の少女が力でゴブリンに勝てるはずも無く、地面に押さえ付けられて、屈服させられてしまう。クロエは、恥ずかしさと悔しさで涙が溢れ出るのを止められない。

「魔力を持っている雌が自ら捕まりに来るとはな」

ゴブリンは、怪しい儀式の間にクロエを引きずって行った。

「痛い！何をするつもりよ！？」

クロエは、怯える心を隠す様に、強気に振る舞おうとする。
しかし、ゴブリンは、聴く耳を持たないかの様に、邪悪な魔力でクロエの下腹部に不可逆的な印を刻んだ。

魔力で刻まれたこの呪印は彼女がゴブリンの命令に絶対服従するよう強制するものだった。

「はグゥッ！？」

呪印がクロエの体内に溶け込む様に消えると、まるで魂を素手で握られたかの様な不快感が込み上げる。
その瞬間、クロエは自分の運命が永遠に変わることを悟った。

彼女はゴブリンに引きずられながら、どうしてこんなことになったのか、どうして自分がこんな屈辱を受けなければならないのかと絶望的な思いに駆られた。その夜、彼女はゴブリンの洞窟で過ごすことになる。
ゴブリンは、容赦無くクロエを犯した。
その行為は一晩中続き、クロエを辱めた。

呪印により支配されたクロエに、抵抗する事は許されず、屈辱と恥辱に満ちたゴブリンの命令にも従わなければならない。身体中に痛みと羞恥心を抱えたまま、クロエは自分がどれほど無力であるかを痛感した。

その夜、クロエの新しい、そして耐えがたい生活が始まった。彼女は自分の意志とは無関係に、ゴブリンの完全な支配下で生きていくことになるのだった。この屈辱的な始まりは、クロエの人生において永遠に消えない傷となり、彼女の心を闇で満たしていくのであった。