感染。

3章〜嘘か誠か〜

ハンター

「思ったより遠いわね」 
疲れた声でそう言う
「そーだね、急ぐ必要はないさ」
目的地は遠いが確実に近付いてはいる
少しづつ前に進んでいこう
そんな事を思ってると

ｳﾞｳﾞｳﾞｯーーー!
バイクの音がした
すると急に猫目が俺を押し倒して上に乗っかってきた
ビックリして声を上げそうになると
「しっ!静かに」
バイクが通らすぎるのを待ってから猫目が話始めた
「あれは、ハンターっていって、生存者から、物資・食料・武器……。そして女。色んなものを奪ってくる、いわば盗賊みたいなものよ」
この話を聞き、デットも危険な存在だが、1番危険なのは、人間なのかもしれないと思った。
「そんなやつらが……。気を付けないとね」
そんな事を言ってたら

ガシャッ
「膝をつけ、手を後ろで組め」 
銃を突きつけられていた
ハンターだ
3人ほどいる
猫目の方に目をやると冷静に従っていた
ハンターは女が珍しいのか猫目に必要以上のボディチェックしている
それに我慢ならなくて
「おい！必要ないだろ」
ついつい口をついてでてしまった
その瞬間、思いっきり頭を殴られ意識がとんだ

「いっ……痛ってて」
頭が痛い、打たれたせいか、周りを見渡すと暗い部屋に閉じ込められていた
部屋にはなにもなく猫目の姿もない
女も奪うという猫目の話を思い出した
急いで探さないと、酷い目にあってるかもしれない。

僕はドアというドアを開けまくった
ハァハァ…ハァ
「どこだ…」
でもどこにも猫目の姿はなかった
するとその時、猫目のカバンが落ちてるのを見つけた
ここにはいなくてもここにいたのだ
それにしても声がよく響く
なかなか広い所に閉じ込められている
あるのは、トイレ・鉄格子・布キレ・そしてよく見るとボロボロの扉
思いっきり蹴ったら開きそうな気がする
思いっきって僕はドアを蹴り破った
ドｶﾞッ……ドｶﾞッ………ドｶﾞッっ!ｶﾞｼｬﾝ!
3度目の蹴りでトドメをさした
外を見渡してみると長い長い廊下がある
その奥に大きなドアがある
「RPGのボス戦みてーなドアだな。待ってろ猫目」
あそこに絶対猫目がいる、僕はそう確信づいて長い廊下を全力で走りドアを蹴り開けた
ｶﾞｼｬﾝッッ!!!