【BL】婚約破棄されて酔った勢いで年上エッチな雌お兄さんのよしよしセックスで慰められた件

笹山もちもち

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第1話 ※

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「あっ・・・あぁっ・・・・・・んっ・・・」

意識が浮上するとそこは見知らぬ天井とゆさゆさと動く物体が。
なんだこれ、俺、寝てたのか?
上手く働かない頭はどうも重だるい様だ。
視界の隅で動いていたものがどうにか人の形に認識できたと同時に、得も言われぬ感覚が体中を走った。

「あ、起きた?」

人が俺に跨っている。
そしてその人は一瞬人違いかとも思った。
だが違った。
その人は俺の尊敬する先輩で、見たこともない蕩けきった顔をしていただけだった。

「せ、先輩っ!」
「っあ、急に動かない、でぇ・・・っ!」

思わず上体を上げると、ぞくりと走る感覚。
その出所を目で追うと気が遠のいた。
俺と先輩は繋がっていたのである。










「俺のセックスが気に入らないから婚約破棄したいんだってどー思いますか先輩っ!!!」
「ちょっと、声が大きいよ」

先日俺は婚約者にはっきりこう言われて婚約解消させられた。
リーズナブルな居酒屋の半個室。
どうにも婚約解消理由が納得できない俺は、何かと面倒を見てくれる信頼する先輩一人を誘い愚痴を聞いてもらっていた。

「俺は女に尽くして喜ばせてやるのが男の本懐だと思ってたんすけど、アイツにとっちゃしつこいだけなんですと」

3年付き合った女の顔が浮かんで消える。その数だけ酒が進んだ。

「袴田くんは間違ってないよ。」

人のいい先輩は眉をハの字にして心底心配そうに声をかけてくれる。
先輩にとっちゃ面倒くさい後輩の愚痴に付き合わせて少し申し訳なく感じる。

「でもそういうことは相性ってものがあるからね。袴田くんは悪くない。そんなに落ち込む必要はないよ」

今日は先輩も酒が進んでいるようだ。
普段真面目な先輩が頬を染めて目を潤ませるまで呑んでいるのは珍しい。

「俺は本当に好きだったから、一生懸命アイツに尽くしてたんですよ。もう俺、男として自信が無いっす」

俺はそのまま机に突っ伏した。
そうだ、この辺から記憶が曖昧になってきているのだ。

「袴田くんは頑張ってたんだから、自信持って・・・」

先輩はそう言って髪を撫でてくれたような気がした。








「っ・・・あっ・・・あっ・・・んっ・・・」
「ちょ、せんぱっ・・・!!!」

記憶をたどるのを遮るように、先輩が上下に動き出した。

「あっ・・・袴田くんの熱くて硬くて太いよぉ・・・すごい・・・っん・・・」

いつも真面目で穏やかな先輩がこんなだらしない表情でセックスの感想を口にするなんて!
ってセックス?
俺先輩とセックスしてるのか!?

「先輩っ!酔っぱらい過ぎっす!」

先輩の動きを止めようと、上体をさらに起こして対面座位の形になる。

「あっ!深いっ・・・!」

先輩が俺の首に縋り付いてくる。と同時に先輩の中が激しく痙攣した。
これはやばい。

「っ・・・先輩すいません、出る、からっ・・・!」

何とか中で出すのは避けようと、もがくもさらに腰に先輩の脚まで絡んでくる。

「大丈夫、出していいよ・・・」

耳元に熱い吐息で吹き込まれてもう駄目だった。
申し訳なく思いつつも腰を浮かせて思う様に解放した。

「あぁっ!・・・奥にっ・・・一番奥に熱いの、かかってる・・・よっ・・・」

ビクビクと痙攣しながら、先輩も爆ぜた。
先輩の精液は勢いよくお互いの胸まで飛び散っていた。
荒い息遣いの中、先輩からは男とは思えないほどいい匂いがする。

「年下にイかされちゃった・・・」

俺の胸の中で先輩は悪戯っぽく呟く。
そのセリフに胸の高まりを覚え、俺は認められずに狼狽えた。

動揺を隠すように先輩を横たわらせ、自身を引き抜く。

「先輩・・・その・・・」

記憶は定かではないが、お互い酔っていたとはいえこの状況、なんと声をかけていいものかと俯く。

「溢れちゃったね」

何のことかを顔を上げると、先ほどまで先輩とつながっていた部分からとろりと濃いものが次から次へと零れていた。
自分の顔に血が集まるのを感じる。

「凄い熱くて濃いの奥にいっぱい出せたね、えらいえらい」

よしよし、と先輩は優しい笑顔で俺の赤い頬を撫でた。
信じられないがそれだけの所作に反応するように俺の自身はむくむくと回復し、最終的には経験したことがない、ビキビキと血管が浮き出るほど張りつめていた。

「凄い回復力・・・逞しい・・・」

先輩の眼がとろりと溶ける。
そういえばアイツとの仲が上手くいかなくなり始めてこの数か月間、人肌とセックスに飢えていたのだと自覚する。
アイツは一回満足すると急に淡白になったり、それ以上を求めると邪険に扱うことが常だった。
それが先輩ならどうだ。

「袴田くん、おいで・・・。」

先輩は膝を折り脚を広げると、両手でそこをくぱりと広げる。

「フィアンセとしたかったこと全部しよ?」

俺はもう堪らず張り出た切っ先を当てがった。

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