転生したので、今世こそは楽しく生きます!~大好きな家族に囲まれて第2の人生を謳歌する~

結笑-yue-

文字の大きさ
96 / 178
1.0歳編

82.イル兄様との再会①

しおりを挟む


エリアーナSide

寝るまでたくさんお話をして、でも長旅で疲れていた子ども組は直ぐに夢の中ーーー。

セレ姉様は、物足りなさそうだったらしいけど、小声で父様たちと話しながら、私たちの寝顔を見ていたそう。
セレ姉様はオープンなシスコン&ブラコン。
しかも超のつくほどの家族、兄弟、姉妹大好きっ子なので、会えていなかった分爆発していたそうだ。

朝になり、目が覚めると父様が起きたところだった。
「父:おはよう、リア。起こしてしまったかい?」
ううんと首を振る。
「リア:なんとにゃく」
小声で会話する。
今日は、修了式のあとイル兄様も帰ってくる。
久しぶりに家族が揃う日ーーー。
楽しみだ!

みんなが起き出し、身支度をして食堂に向かう。
精霊様たちは、まだこっちの人間のことがわからないからと人前にはほとんど出てこず、見えるのは私とお祖母様だけ。
こっそり挨拶を交わすのが申し訳ない。

朝食を食べ、セレ姉様を見送り、お祖父様とお祖母様は王宮へ。
父様は仕事をして、母様は社交の準備。
シア姉様とヨシュ兄様は年末年始はお勉強がお休みなので、私と一緒に本を読んだり、お茶をしたり、剣の稽古をしたり、屋敷の探検をしたりする予定だ。

そんなこんなで、昼食を済ませそろそろイル兄様とシア姉様が帰ってくるのでお出迎えの準備だ。
お祖父様たちはまだ王宮から戻らないので、夜に家族全員で集まれる。
父様と母様も一緒に玄関ホールに移動する。
ガチャリと玄関の扉が開き、イル兄様とセレ姉様が帰ってきた。

「セレ姉様:兄様、久しぶりなんだから思いっきりどうぞ」
ウィンク付きでセレ姉様が言う。
すると、セレ姉様を一度見たイル兄様がこちらを向き、父様が頷くと小走りで父様と母様に抱きついた。

「イル兄様:お久しぶりです!お元気でしたか?」
「父:おかえり、イル。久しぶりだね」
「母:おかえり、イル。元気でしたよ。あなたは?」
父様と母様と嬉しそうに話すイル兄様。
長男でしっかり者だけど、まだ甘えたいお年頃。
そんなイル兄様を見て、うずうずし出す双子。

「「我慢だよ」」
イル兄様を思って我慢しているが、自分たちも飛びつきたいようだ。
セレ姉様もイル兄様の後ろで、うずうずしている。
「父:弟や妹たちもお待ちかねだよ」
父様に促され、私たちに歩み寄るイル兄様とセレ姉様。
ちなみに今日は、父様ではなくルナに抱かれて待機中だ。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生幼女は追放先で総愛され生活を満喫中。前世で私を虐げていた姉が異世界から召喚されたので、聖女見習いは不要のようです。

桜城恋詠
ファンタジー
 聖女見習いのロルティ(6)は、五月雨瑠衣としての前世の記憶を思い出す。  異世界から召喚された聖女が、自身を虐げてきた前世の姉だと気づいたからだ。  彼女は神官に聖女は2人もいらないと教会から追放。  迷いの森に捨てられるが――そこで重傷のアンゴラウサギと生き別れた実父に出会う。 「絶対、誰にも渡さない」 「君を深く愛している」 「あなたは私の、最愛の娘よ」  公爵家の娘になった幼子は腹違いの兄と血の繋がった父と母、2匹のもふもふにたくさんの愛を注がれて暮らす。  そんな中、養父や前世の姉から命を奪われそうになって……?  命乞いをしたって、もう遅い。  あなたたちは絶対に、許さないんだから! ☆ ☆ ☆ ★ベリーズカフェ(別タイトル)・小説家になろう(同タイトル)掲載した作品を加筆修正したものになります。 こちらはトゥルーエンドとなり、内容が異なります。 ※9/28 誤字修正

転生幼女は幸せを得る。

泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!? 今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−

転生したらちびっ子になって、空を落ちていた件 〜もふもふたちのお世話はお任せあれ。ついでに悪もやっつけます!〜

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした高橋凛は、お詫びとして理想の世界へ転生することに。しかし気がつけば幼児の姿で、しかも空を落下中だった!? バカ神、あいつまたミスったな!? そう思いながらも、凛はどうすることもできず、空を落ちていく。しかも更なるアクシデントが凛を襲い……。 が、そのアクシデントにより、優しい魔獣に助けられた凛は、少しの間彼の巣で、赤ちゃん魔獣や卵の世話を教わりながら過ごすことに。 やがてその魔獣を通じて侯爵家に迎え入れられると、前世での動物飼育の知識や新たに得た知識、そして凛だけが使える特別な力を活かして、魔獣たちの世話を始めるのだった。 しかし魔獣たちの世話をする中で、時には悪人や悪魔獣と対峙することもあったため、凛は、『魔獣たちは私が守る!!』と決意。入団はできないものの、仮のちびっ子見習い騎士としても頑張り始める。 これは、凛と魔獣たちが織りなす、ほんわかだけど時々ドタバタな、癒しとお世話の物語。

異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
 農家の四男に転生したルイ。   そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。  農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。  十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。   家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。   ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる! 見切り発車。不定期更新。 カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……

タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。

元救急医クラリスの異世界診療録 ―今度こそ、自分本位に生き抜きます―

やまだ
ファンタジー
⭐︎第一章完結しました。二章より更新頻度週3になります。詳しくは↓ご覧ください 朝、昼、夜を超えてまた朝と昼を働いたあの日、救急医高梨は死んでしまった。比喩ではなく、死んだのだ。 次に目覚めたのは、魔法が存在する異世界・パストリア王国。 クラリスという少女として、救急医は“二度目の人生”を始めることになった。 この世界では、一人ひとりに魔法がひとつだけ授けられる。 クラリスが与えられたのは、《消去》の力――なんだそれ。 「今度こそ、過労死しない!」 そう決意したのに、見過ごせない。困っている人がいると、放っておけない。 街の診療所から始まった小さな行動は、やがて王城へ届き、王族までも巻き込む騒動に。 そして、ちょっと推してる王子にまで、なぜか気に入られてしまい……? 命を救う覚悟と、前世からの後悔を胸に―― クラリス、二度目の人生は“自分のために”生き抜きます。 ⭐︎第一章お読みいただきありがとうございました。 第二章より週3更新(月水金曜日)となります。 お楽しみいただけるよう頑張ります!

異世界を満喫します~愛し子は最強の幼女

かなかな
ファンタジー
異世界に突然やって来たんだけど…私これからどうなるの〜〜!? もふもふに妖精に…神まで!? しかも、愛し子‼︎ これは異世界に突然やってきた幼女の話 ゆっくりやってきますー

こちらの異世界で頑張ります

kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で 魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。 様々の事が起こり解決していく

処理中です...