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1.0歳編
87.父様の弟妹
しおりを挟むエリアーナSide
のほほんとしていると、扉がノックされた。
お祖父様が返事をすると、王都の屋敷を任されている執事長で家令オズバートの弟のテオバートがサロンに入ってきた。
「テオバート:旦那様、リタ様ご家族とクライヴ様ご家族が到着されました。それと、昼食の用意もできております」
どうやら父様の弟妹家族が到着したようで、知らせに来てくれたのだ。
それに、もうお昼なのか。
バタバタしていたから時間が過ぎるのが早い。
「父:じゃあリア、昼食後に話をしてくれるかい?」
私は精霊様たちに目配せをして、父様の方を向き直り返事をした。
いよいよ、前世について話すんだ。
受け入れてもらえるだろうか……?
全員で、食堂に移動する。
精霊様たちは一度姿を消し、後で登場してもらう。
お祖父様に話すとまだ父様の弟妹家族には、私が生まれたことしか伝えていないそう。
なので、魔道具を使って髪と瞳の色を変える。
急に色が変わったので、もちろんびっくりされるが、後で説明しますと伝え、食堂に入る。
今は、シア姉様とヨシュ兄様に手を引かれ、ゆっくりと歩いている。
食堂に入ると、すでに女性2人、男性2人、子供が4人いた。
「女性:お父様、お母様、皆んなお久しぶり」
「男性:お元気でしたか?」
男女1人ずつが挨拶をする。
多分女性が父様の妹で、男性が父様の弟だろう。
「祖父:久しぶりだな、みんな元気かい?」
簡単に挨拶をし、席に座る。
「父:話に花が咲く前に今年生まれた我が家の末娘を紹介するよ。
エリアーナ、リアだ。皆んなよろしく頼む」
父様に紹介されて、挨拶をする。
まだ、カーテシーは難しいので、スカートをちょこんと摘みお辞儀をする。
「リア:エリアーナでしゅ。どうじょ、皆しゃまよろちくお願いいたちましゅ」
まだまだ滑舌は甘いがよくできた方だと思う。
顔を上げると、満足そうに頷く曾お祖父様とお祖父様と父様。
ニコニコの曾お祖母様とお祖母様と母様。
拍手してくれるシスコンの兄様、姉様たち。
ポカンとする父様の弟妹家族たち。
姿を消しているけど、うんうんと頷いている精霊様たち。
という、構図が出来上がっていた。
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