141 / 178
2.1歳編
7.お着替え
しおりを挟むエリアーナSide
夕方になり、ルナやナニアが他のメイドたちを連れて部屋に戻ってきた。
今は簡単な部屋着のワンピースだが、おめかししてドレスに着替える。
軽くお化粧もして、髪の毛もアレンジしてもらう。
男性の精霊様たちには一旦退室してもらい、着替える。
ドレスは、紺色から淡い水色のグラデションになったプリンセスドレス。
首元と胸元、袖口にレースがあしらわれ、スカート部分は何枚も重ねられたシルクとチュールでふんわりとしている。
シンプルになりすぎないように、全体に銀色の星が散りばめられた可愛らしいドレスだ。
靴は、銀色のミュールで、髪は緩く巻いてもらい銀色の細身のカチューシャを。
メイクも濃くならないように、ふんわりと可愛らしく整えてもらった。
絶世の美少女が超絶世の美少女になった。
失神する人が出なければいいけれど……。
可愛くしてもらい、時間になったので食堂に移動する。
お返しも忘れずに持っていく。
ルナに先導され、ナニアに手を繋いでもらい長い廊下を歩く。
今日は使用人の皆んなも参加するので、大広間と賓客用の食堂を使ってパーティーをするらしい。
1歳のお祝いにそこまでするのかと思ったが、これでも規模は小さいらしく、知人や友人、親戚など呼んで行うことが多いそう。
5歳以降は、顔つなぎも兼ねて他の貴族や、商人を呼んだり、まちをあげてお祝いするところもあるそうで、少し眩暈がした。
食堂までの道のり、ナニアに質問された。
「ナニア:お嬢ちゃまは、何が一番楽しみですか?」
「リア:お料理が一番楽しみでしゅ!」
私が教えた料理、私の知らない料理ーーー。
王都の屋敷の料理長が腕によりをかけて、最高の料理を出すと言っていたので、とても楽しみだ。
どんなものが出てくるのか、どんなものが食べられるのか、どんな飲み物が出されるのか……。
ずっとワクワクしている。
「ルナ:お嬢様は美味しいものが大好きですもんね」
前を歩くルナも話に加わる。
「リア:あい!はにゃより団子!」
そういうと、2人ともふふっと笑った。
お花を愛でるのも好き。
でも食べるのはもっと好き。
まだ教えてないけれど、早く日本食が食べたい。
やっぱり元日本人としては、白米に味噌汁。
味噌に醤油は必須だよね。
前世では、調子のいい時は固形のものが食べられた。
おかゆやペースト食も多かったけれど、普通の食事も食べられていたから、それが懐かしい。
お米が食べたいな~。
110
あなたにおすすめの小説
転生幼女は追放先で総愛され生活を満喫中。前世で私を虐げていた姉が異世界から召喚されたので、聖女見習いは不要のようです。
桜城恋詠
ファンタジー
聖女見習いのロルティ(6)は、五月雨瑠衣としての前世の記憶を思い出す。
異世界から召喚された聖女が、自身を虐げてきた前世の姉だと気づいたからだ。
彼女は神官に聖女は2人もいらないと教会から追放。
迷いの森に捨てられるが――そこで重傷のアンゴラウサギと生き別れた実父に出会う。
「絶対、誰にも渡さない」
「君を深く愛している」
「あなたは私の、最愛の娘よ」
公爵家の娘になった幼子は腹違いの兄と血の繋がった父と母、2匹のもふもふにたくさんの愛を注がれて暮らす。
そんな中、養父や前世の姉から命を奪われそうになって……?
命乞いをしたって、もう遅い。
あなたたちは絶対に、許さないんだから!
☆ ☆ ☆
★ベリーズカフェ(別タイトル)・小説家になろう(同タイトル)掲載した作品を加筆修正したものになります。
こちらはトゥルーエンドとなり、内容が異なります。
※9/28 誤字修正
転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−
転生皇女は冷酷皇帝陛下に溺愛されるが夢は冒険者です!
akechi
ファンタジー
アウラード大帝国の第四皇女として生まれたアレクシア。だが、母親である側妃からは愛されず、父親である皇帝ルシアードには会った事もなかった…が、アレクシアは蔑ろにされているのを良いことに自由を満喫していた。
そう、アレクシアは前世の記憶を持って生まれたのだ。前世は大賢者として伝説になっているアリアナという女性だ。アレクシアは昔の知恵を使い、様々な事件を解決していく内に昔の仲間と再会したりと皆に愛されていくお話。
※コメディ寄りです。
転生したらちびっ子になって、空を落ちていた件 〜もふもふたちのお世話はお任せあれ。ついでに悪もやっつけます!〜
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした高橋凛は、お詫びとして理想の世界へ転生することに。しかし気がつけば幼児の姿で、しかも空を落下中だった!?
バカ神、あいつまたミスったな!? そう思いながらも、凛はどうすることもできず、空を落ちていく。しかも更なるアクシデントが凛を襲い……。
が、そのアクシデントにより、優しい魔獣に助けられた凛は、少しの間彼の巣で、赤ちゃん魔獣や卵の世話を教わりながら過ごすことに。
やがてその魔獣を通じて侯爵家に迎え入れられると、前世での動物飼育の知識や新たに得た知識、そして凛だけが使える特別な力を活かして、魔獣たちの世話を始めるのだった。
しかし魔獣たちの世話をする中で、時には悪人や悪魔獣と対峙することもあったため、凛は、『魔獣たちは私が守る!!』と決意。入団はできないものの、仮のちびっ子見習い騎士としても頑張り始める。
これは、凛と魔獣たちが織りなす、ほんわかだけど時々ドタバタな、癒しとお世話の物語。
異世界転生旅日記〜生活魔法は無限大!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
農家の四男に転生したルイ。
そんなルイは、五歳の高熱を出した闘病中に、前世の記憶を思い出し、ステータスを見れることに気付き、自分の能力を自覚した。
農家の四男には未来はないと、家族に隠れて金策を開始する。
十歳の時に行われたスキル鑑定の儀で、スキル【生活魔法 Lv.∞】と【鑑定 Lv.3】を授かったが、親父に「家の役には立たない」と、家を追い出される。
家を追い出されるきっかけとなった【生活魔法】だが、転生あるある?の思わぬ展開を迎えることになる。
ルイの安寧の地を求めた旅が、今始まる!
見切り発車。不定期更新。
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
元救急医クラリスの異世界診療録 ―今度こそ、自分本位に生き抜きます―
やまだ
ファンタジー
⭐︎第一章完結しました。二章より更新頻度週3になります。詳しくは↓ご覧ください
朝、昼、夜を超えてまた朝と昼を働いたあの日、救急医高梨は死んでしまった。比喩ではなく、死んだのだ。
次に目覚めたのは、魔法が存在する異世界・パストリア王国。
クラリスという少女として、救急医は“二度目の人生”を始めることになった。
この世界では、一人ひとりに魔法がひとつだけ授けられる。
クラリスが与えられたのは、《消去》の力――なんだそれ。
「今度こそ、過労死しない!」
そう決意したのに、見過ごせない。困っている人がいると、放っておけない。
街の診療所から始まった小さな行動は、やがて王城へ届き、王族までも巻き込む騒動に。
そして、ちょっと推してる王子にまで、なぜか気に入られてしまい……?
命を救う覚悟と、前世からの後悔を胸に――
クラリス、二度目の人生は“自分のために”生き抜きます。
⭐︎第一章お読みいただきありがとうございました。
第二章より週3更新(月水金曜日)となります。
お楽しみいただけるよう頑張ります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる