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ディアヴォロスとの情事の記憶
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シェイルはその時まだ年若いディアヴォロスが…それでもとても長身で引き締まりきった美しい裸体をしていて…抱きしめられて口づけられたその時を鮮烈に思い起こした。
そっと触れる…温かな唇。
長い指の、大きな手で優しく衣服を脱がされて…。
場所は温室の中。
光は溢れ緑と花で囲まれた、大きな寝椅子の上…。
ディアヴォロスの微笑は美しく、その手が股間に降りてそっと性器に触れ…優しく愛撫されて高まる自分を意識した。
あんまり気持ちが良くって…興奮も感じたけれど、人に触れられるってこんな感じなんだ。
そう思ってディアヴォロスの腕に…すっかり身を預けた。
手で触れられて…高まる興奮のまま、射精し彼の手を汚し…。
けれどディアヴォロスはその手をいつの間にか拭い、もっと抱き寄せて…そして次に、身を下げて口に含んで…。
シェイルは夢の中で思い出してるのに、そこを思い返すと真っ赤になる。
とても高貴な美しい青年に、そんな場所を口に入れられ…とても恥ずかしかったけれど、でも直ぐ…あまりの快感に背を仰け反らせそして…悩ましくくねって放ってしまった。
うねるような舌使いで刺激されると、あっという間だった。
ディアヴォロスは口の汚れを拭いそして…口づけられた。
彼の唇からは、とてもいい香りがして…自分の出した物の香りはどこへ行ったんだろう?
そう疑問に思う程。
舌が口の中に入ってくる。
その時突然…彼の男らしさを思い知らされたように…舌で舌を愛撫され、抱きすくめられて身が戦慄いた。
指がゆっくりと…後腔に触れて蕾の中へと差し入れられ、シェイルは知識として男同士はそこを使うと知っていて…。
真っ赤に成った。
ローフィスには決して望まれない場所。
女性を愛する者には…まるで興味を持たれない場所。
けれどディアヴォロスの指はゆっくり愛しげに動き…愛すべき場所なんだと、そう教えてくれる。
恥ずかしさもあったから、シェイルは彼の逞しい胸に顔を突っ伏した。
ゆっくりと奥へ差し入れられる。
感じる場所をとても優しく指で愛撫され、シェイルは高まる快感に喉を晒した。
ディアヴォロスの唇は、髪に額に、頬に優しく触れて
“とても愛おしい、大切な人”
そう告げながらも指の愛撫で欲望を高め…幾度めだろうか…。
あんまり…感じて興奮で体が熱くなってそして…彼を求めた。
心で求めたのに、ディアヴォロスには分かって…。
“痛く…苦しくしない”
そう言うように、頬に口づけられそして…彼は、挿入って来た…。
圧迫感はあった。
彼の裸体同様…彼のそれも、立派なんだと感じた。
「あ…っ!」
けれど狭い場所を押し広げられながら彼の形をそんな場所で感じ…痛みより熱さで…意識が遠のく。
けれどじんじんと熱い彼の性器を意識せずにはいられず…彼が、ゆっくり動かし始めるともう必死に…彼に、縋り付いた。
まるでこの世の中でたった一つの…捕まることの出来るもののように。
彼の暖かく逞しい胸元に縋り付いて…。
ディアヴォロスの背に回る腕の中で抱きすくめられて挿入されていると、狂おしく感じてどうにか…なりそうで、泣いた。
でも縋り付くとディアヴォロスは全身で…抱き止めてくれる。
こんなに…他人と密着したのは、ローフィス以外は初めて。
しかも裸でだなんて、ローフィスとすら、無い…。
「あっ…あっ…」
小さな…喘ぎ声が聞こえる。
それが自分の声だと…うんと後になって気づいた。
ディアヴォロスのその部分は、とても猛々しいのに…自分を気遣い、優しくしてくれているとシェイルは感じた。
どういう訳だか、自分の…排泄行為をする部分を塞がれてる下劣さは、感じなかった。
極上の快感とそして…抱きしめられているディアヴォロスの腕の中の、途方も無い安心感。
頼もしくて縋り付き、けれどそれに応えてくれる確かな存在…。
「んっ…ん…」
ディアヴォロスの手が、幼い自分の性器に触れてそして…腰を動かすと同時に、優しくしごいてくれる。
「ああ…んっ…」
気持ちよすぎて…甘えた声を上げている自分。
彼に縋り付いて全てを彼に預け…そして今…彼のものになってる…。
けれどそれがこんなに…安心で明るくて幸せなことだなんて…知らなかった。
脈動してる、内壁にいる彼自身を酷く意識した時。
シェイルはようやく気づいた。
自分も確かに、生きているんだと。
そして生きている事は、甘くて激しくて同時に…泣きたい程切なく、幸福なんだと…。
その時、知った……。
彼と欲望のまま高まって、一緒に解き放った時。
泣きたく成る程幸福な一体感を経験し…人と欲望を分け合うことって、素晴らしい事なんだと、知った。
終わった後暫く、腕に抱き止めてくれてそして…ディアヴォロスに優しく、額に頬に口づけられて…。
シェイルはそっとディアヴォロスの唇に、感謝のキスを返した。
それは…もうかなりの昔。
たった…10才の出来事だった…。
シェイルは目を覚ます。
まだ半分、夢の中。
考えてみればディアヴォロスだって…13、4才の出来事…?
けれど彼はもうあの時、青年に見えた……。
「おい起きて、さっさと食え!
フィンスとローランデが部屋の外で待ってるんだぞ?!」
ヤッケルに怒鳴られて、シェイルは跳ね起きる。
どったんっ!!!
寝台から落ちて、ヤッケルに驚かれる。
「お前何やってんの?!
俺が言ったのは食え!
だぞ?!
落ちてどうする!!!」
シェイルは…あまりに生々しいディアヴォロスとの情事の夢を、ヤッケルに知られないよう真っ赤に成りながら、なんとか立ち上がった。
「なに?!朝勃ち?!
俺だってしょっ中だぞ?
そんな生理現象で恥ずかしがるな!
とっとと食っちまってくれ!」
シェイルはヤッケルに立て続けに怒鳴られて、それでも真っ赤な頬のまま、フォークを取り上げた。
そっと触れる…温かな唇。
長い指の、大きな手で優しく衣服を脱がされて…。
場所は温室の中。
光は溢れ緑と花で囲まれた、大きな寝椅子の上…。
ディアヴォロスの微笑は美しく、その手が股間に降りてそっと性器に触れ…優しく愛撫されて高まる自分を意識した。
あんまり気持ちが良くって…興奮も感じたけれど、人に触れられるってこんな感じなんだ。
そう思ってディアヴォロスの腕に…すっかり身を預けた。
手で触れられて…高まる興奮のまま、射精し彼の手を汚し…。
けれどディアヴォロスはその手をいつの間にか拭い、もっと抱き寄せて…そして次に、身を下げて口に含んで…。
シェイルは夢の中で思い出してるのに、そこを思い返すと真っ赤になる。
とても高貴な美しい青年に、そんな場所を口に入れられ…とても恥ずかしかったけれど、でも直ぐ…あまりの快感に背を仰け反らせそして…悩ましくくねって放ってしまった。
うねるような舌使いで刺激されると、あっという間だった。
ディアヴォロスは口の汚れを拭いそして…口づけられた。
彼の唇からは、とてもいい香りがして…自分の出した物の香りはどこへ行ったんだろう?
そう疑問に思う程。
舌が口の中に入ってくる。
その時突然…彼の男らしさを思い知らされたように…舌で舌を愛撫され、抱きすくめられて身が戦慄いた。
指がゆっくりと…後腔に触れて蕾の中へと差し入れられ、シェイルは知識として男同士はそこを使うと知っていて…。
真っ赤に成った。
ローフィスには決して望まれない場所。
女性を愛する者には…まるで興味を持たれない場所。
けれどディアヴォロスの指はゆっくり愛しげに動き…愛すべき場所なんだと、そう教えてくれる。
恥ずかしさもあったから、シェイルは彼の逞しい胸に顔を突っ伏した。
ゆっくりと奥へ差し入れられる。
感じる場所をとても優しく指で愛撫され、シェイルは高まる快感に喉を晒した。
ディアヴォロスの唇は、髪に額に、頬に優しく触れて
“とても愛おしい、大切な人”
そう告げながらも指の愛撫で欲望を高め…幾度めだろうか…。
あんまり…感じて興奮で体が熱くなってそして…彼を求めた。
心で求めたのに、ディアヴォロスには分かって…。
“痛く…苦しくしない”
そう言うように、頬に口づけられそして…彼は、挿入って来た…。
圧迫感はあった。
彼の裸体同様…彼のそれも、立派なんだと感じた。
「あ…っ!」
けれど狭い場所を押し広げられながら彼の形をそんな場所で感じ…痛みより熱さで…意識が遠のく。
けれどじんじんと熱い彼の性器を意識せずにはいられず…彼が、ゆっくり動かし始めるともう必死に…彼に、縋り付いた。
まるでこの世の中でたった一つの…捕まることの出来るもののように。
彼の暖かく逞しい胸元に縋り付いて…。
ディアヴォロスの背に回る腕の中で抱きすくめられて挿入されていると、狂おしく感じてどうにか…なりそうで、泣いた。
でも縋り付くとディアヴォロスは全身で…抱き止めてくれる。
こんなに…他人と密着したのは、ローフィス以外は初めて。
しかも裸でだなんて、ローフィスとすら、無い…。
「あっ…あっ…」
小さな…喘ぎ声が聞こえる。
それが自分の声だと…うんと後になって気づいた。
ディアヴォロスのその部分は、とても猛々しいのに…自分を気遣い、優しくしてくれているとシェイルは感じた。
どういう訳だか、自分の…排泄行為をする部分を塞がれてる下劣さは、感じなかった。
極上の快感とそして…抱きしめられているディアヴォロスの腕の中の、途方も無い安心感。
頼もしくて縋り付き、けれどそれに応えてくれる確かな存在…。
「んっ…ん…」
ディアヴォロスの手が、幼い自分の性器に触れてそして…腰を動かすと同時に、優しくしごいてくれる。
「ああ…んっ…」
気持ちよすぎて…甘えた声を上げている自分。
彼に縋り付いて全てを彼に預け…そして今…彼のものになってる…。
けれどそれがこんなに…安心で明るくて幸せなことだなんて…知らなかった。
脈動してる、内壁にいる彼自身を酷く意識した時。
シェイルはようやく気づいた。
自分も確かに、生きているんだと。
そして生きている事は、甘くて激しくて同時に…泣きたい程切なく、幸福なんだと…。
その時、知った……。
彼と欲望のまま高まって、一緒に解き放った時。
泣きたく成る程幸福な一体感を経験し…人と欲望を分け合うことって、素晴らしい事なんだと、知った。
終わった後暫く、腕に抱き止めてくれてそして…ディアヴォロスに優しく、額に頬に口づけられて…。
シェイルはそっとディアヴォロスの唇に、感謝のキスを返した。
それは…もうかなりの昔。
たった…10才の出来事だった…。
シェイルは目を覚ます。
まだ半分、夢の中。
考えてみればディアヴォロスだって…13、4才の出来事…?
けれど彼はもうあの時、青年に見えた……。
「おい起きて、さっさと食え!
フィンスとローランデが部屋の外で待ってるんだぞ?!」
ヤッケルに怒鳴られて、シェイルは跳ね起きる。
どったんっ!!!
寝台から落ちて、ヤッケルに驚かれる。
「お前何やってんの?!
俺が言ったのは食え!
だぞ?!
落ちてどうする!!!」
シェイルは…あまりに生々しいディアヴォロスとの情事の夢を、ヤッケルに知られないよう真っ赤に成りながら、なんとか立ち上がった。
「なに?!朝勃ち?!
俺だってしょっ中だぞ?
そんな生理現象で恥ずかしがるな!
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