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第六十四話「新兵器」
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僕とローザは迷宮の入口で命なき者の王と遭遇した。
その強大な魔力と存在感に圧倒されたが、何とか僕が持つ最強の兵器、M82アンチマテリアルライフルの銃弾を撃ち込むことに成功した。
対アンデッド用のミスリルの部分被甲弾だったが、ヴァンパイアロードを一撃で倒せるその弾丸を弱点である魔力結晶付近に命中させたが、全くの無傷だった。
このままでは無為に殺されてしまうと思い、這う這うの体で脱出した。辿り着いた先は射撃訓練場として使っている南の荒地だ。
そこでローザがノーライフキングを倒すため、以前モーゼスさんが作ったある兵器のことを思い出した。
「あれが使えるのではないか。今の某ならあの弾を放つことができるはず」
「あれって……もしかして、発射筒のこと?」
ランチャーの原理は魔銃とほぼ同じだが、その大きさは桁違いだ。20段の加速魔法陣が描かれた筒は長さ150センチ、内径10センチほどもあり、後ろから魔術を放ち、それを加速するというものだ。
『“バズーカ”という武器を参考にしたものなのだが、どちらかと言えば滑腔砲に近い。これも魔銃と同じでオリジナルのものとは原理が全く違うからね……』
形は携帯用のロケットランチャー、モーゼスさんのいた国ではバズーカと一般的に呼ばれているものらしいが、砲弾自体に推進力がないので、厳密には違うのだそうだ。
『……この武器はローザ君の魔術をライル君が加速して威力を増すのだ。2人1組で使うものだが、これなら弾切れの心配はないし、威力も申し分ないと思うよ』
モーゼスさんの当初の考えでは、ローザが筒の後ろから土魔術の“石の礫”を撃ち、それにタイミングを合わせて僕が加速するというものだった。
ストーンバレットは拳大の石を高速で飛ばす魔術で、20段の加速により、理論上は音速の数倍になるから、大物の魔物でも一撃で倒せるという話だった。
しかし、実験してみると、石が加速に耐えられずに粉々になり、何度やっても上手くいかなかった。
石が耐えられないのならと、炎の球を加速させてみたが、熱量が増えるわけではなく、逆に風圧で消えてしまい、魔術を加速させるというアイデアは大失敗だった。
モーゼスさんはそれでも諦めきれず、金属製の砲弾を作り、それを風魔術で加速するという方法を使おうとしたのだが、これも失敗した。
原因は当時の彼女の魔力と魔術のスキルレベルでは重さ8キログラムもある砲弾を十分に加速できず、水平に飛ばすことができなかったのだ。
そのため、砲身の内面にこすりつけた状態で無理やり砲弾を加速させることになり、一発でランチャーが使えなくなってしまったのだ。
試射でランチャー自体は壊れたが、大きな岩を粉砕するほどの威力があった。
その時は音速を超えなかったらしいが、重さ8キロの砲弾は僕の最強の武器、M82アンチマテリアルライフルの弾丸の200倍もあり、その運動エネルギーだけでも相当なものだった。
本来の性能であれば、砲身の出口では秒速1千メートルを超えるため、城壁ですら粉砕できるほどの威力を持つ。
『タイガーⅠの戦車砲くらいの能力は出るはずなんだが、魔術で再現するのは難しいということだね……』
タイガーⅠというのはモーゼスさんがいた時代の50年くらい前にあった兵器の名前らしいが、どの程度の強さなのかは説明を聞いても分からなかった。
「あの時でも相当な威力があった。それに今の某なら上級魔術クラスの魔力も放てる。ならば、十分な加速ができるはずだ」
彼女のレベルは450に迫り、魔術の威力に直接かかわる知力の値も8千を超えた。この数値は一般的な魔術師の2倍近い。
しかし、“魔術の心得”のスキルはレベル5程度と魔導学院の卒業生より少し上程度であり、威力を上げるためには魔力を注入するゴリ押しに近い方法になるだろう。
問題はやはりランチャーの耐久力だ。
砲身の内面にはライフリングはなく、砲弾の方に回転を与える溝が切ってある。ショットガンのスラグ弾と原理は同じだ。
そのため、ショットガンと同じく砲身自体は薄くできるが、少しでもこすれると、その力で変形してしまうのだ。
『速度が十分なら砲弾と砲身の内側の空気の層がクッションになってくれるはずなんだが、速度が遅いと重力なんかの影響で砲身と当たってしまうからね。これだけの質量のものを飛ばそうと思うとやっぱり難しいものだ……』
モーゼスさんもいろいろと考えたようだが、結局この問題が解決せず、ランチャーはお蔵入りになった。しかし、ローザはそのことを覚えていたようだ。
「一度、使ってみて駄目ならライル殿の転移で脱出すればよい。何もせずにあの存在を野放しにするのは危険すぎる」
距離を取ったことである程度恐怖が薄れたのか、僕にもやる気が出てきた。
「なら試してみるか……確かに失敗しても逃げればいいだけだしな」
相手はヴァンパイアロードを遥かに超える強敵だ。
今の魔力残量なら、何万キロでも移動できるが、一気に飛べるわけじゃない。相手の探知能力や移動速度が分からない以上、逃げても追いつかれる可能性は否定できないが、それを言ったら今の状況でも同じなので、やる価値はある。
覚悟を決めてノーライフキングの居場所を探る。探知魔術を使わなくてもあの禍々しい波動はすぐに感じられた。
距離は300メートルほど。迷宮管理事務所を出たところで、ゆっくりと僕たちの方に向かっている。
「僕たちをターゲットに決めたみたいだ。北に向かっていないだけありがたいけど、この暗闇の中で山の中に逃げるのは勘弁したいね」
軽口を叩いているが、ノーライフキングの力を感じ、さっきまでの余裕が一気に消えていた。
「先ほどは当てられたが、この広い場所で足止めせずに命中させることは可能なのだろうか」
彼女の懸念は分からないでもない。
ランチャーはローザの風魔術と僕の魔力操作で初めて攻撃力を持つ。ローザは詠唱短縮のスキルは持つものの、無詠唱のスキルがないため、短いながらも詠唱時間が必要だ。
今度も胸にある魔力結晶を狙うつもりだが、相手も馬鹿じゃないから警戒してくるはずだ。
今はゆっくりと動いているが、能力値的には僕より高いはずで、どんな動きを見せるか想像もできない。
「足止めするっていっても手がないよ。僕も君も手が離せないんだから」
「確かにそうだが……」
「相手の意表を突くしかない。でも相手はこっちの居場所が分かっている。だから、転移魔術を使って高速で移動して相手を惑わすんだ」
僕の転移魔術は2人だと僅か5メートルしか飛べないが、0.1秒で1回発動できるので、秒速50メートルで移動できる。
1回当たりの消費MPは僅か10であり、100回使っても1000にしかならない。今の僕のMP保有量は残量だけでも30万を超えているから、気になるほどの消費量ではない。
「それでは難しいのではありませんか?」と暗闇の中から声がする。
「アメリア」とローザがいい、すぐにメイド服を身に纏ったアメリアさんが現れ、きれいなお辞儀をする。
「先ほどの魔術で狙われたら、ライル様の転移魔術でも逃げ切れるとは言い難いのではございませんか?」
「確かにそうですが……」
「ここは私にお任せください」
「任せよというが、あの力は感じているのだろう。近寄るだけでも命を失うかもしれぬのだ」
「存じております。ですが、ダークエルフである私であれば、多少はあの力に耐えられます。魔術だけであれば、避けることは難しくありません」
「しかし……」とローザが反論しようとしたが、
「時間がございません。私が囮になりますので安全な場所に隠れて狙い撃ちをお願い致します」
アメリアさんはそれだけ言うと、2本の短剣を構えてノーライフキングに向かって走っていく。
「アメリアさん、駄目です!」と僕は叫んだが、アメリアさんは振り返ることなく、闇の中に消えていった。
その強大な魔力と存在感に圧倒されたが、何とか僕が持つ最強の兵器、M82アンチマテリアルライフルの銃弾を撃ち込むことに成功した。
対アンデッド用のミスリルの部分被甲弾だったが、ヴァンパイアロードを一撃で倒せるその弾丸を弱点である魔力結晶付近に命中させたが、全くの無傷だった。
このままでは無為に殺されてしまうと思い、這う這うの体で脱出した。辿り着いた先は射撃訓練場として使っている南の荒地だ。
そこでローザがノーライフキングを倒すため、以前モーゼスさんが作ったある兵器のことを思い出した。
「あれが使えるのではないか。今の某ならあの弾を放つことができるはず」
「あれって……もしかして、発射筒のこと?」
ランチャーの原理は魔銃とほぼ同じだが、その大きさは桁違いだ。20段の加速魔法陣が描かれた筒は長さ150センチ、内径10センチほどもあり、後ろから魔術を放ち、それを加速するというものだ。
『“バズーカ”という武器を参考にしたものなのだが、どちらかと言えば滑腔砲に近い。これも魔銃と同じでオリジナルのものとは原理が全く違うからね……』
形は携帯用のロケットランチャー、モーゼスさんのいた国ではバズーカと一般的に呼ばれているものらしいが、砲弾自体に推進力がないので、厳密には違うのだそうだ。
『……この武器はローザ君の魔術をライル君が加速して威力を増すのだ。2人1組で使うものだが、これなら弾切れの心配はないし、威力も申し分ないと思うよ』
モーゼスさんの当初の考えでは、ローザが筒の後ろから土魔術の“石の礫”を撃ち、それにタイミングを合わせて僕が加速するというものだった。
ストーンバレットは拳大の石を高速で飛ばす魔術で、20段の加速により、理論上は音速の数倍になるから、大物の魔物でも一撃で倒せるという話だった。
しかし、実験してみると、石が加速に耐えられずに粉々になり、何度やっても上手くいかなかった。
石が耐えられないのならと、炎の球を加速させてみたが、熱量が増えるわけではなく、逆に風圧で消えてしまい、魔術を加速させるというアイデアは大失敗だった。
モーゼスさんはそれでも諦めきれず、金属製の砲弾を作り、それを風魔術で加速するという方法を使おうとしたのだが、これも失敗した。
原因は当時の彼女の魔力と魔術のスキルレベルでは重さ8キログラムもある砲弾を十分に加速できず、水平に飛ばすことができなかったのだ。
そのため、砲身の内面にこすりつけた状態で無理やり砲弾を加速させることになり、一発でランチャーが使えなくなってしまったのだ。
試射でランチャー自体は壊れたが、大きな岩を粉砕するほどの威力があった。
その時は音速を超えなかったらしいが、重さ8キロの砲弾は僕の最強の武器、M82アンチマテリアルライフルの弾丸の200倍もあり、その運動エネルギーだけでも相当なものだった。
本来の性能であれば、砲身の出口では秒速1千メートルを超えるため、城壁ですら粉砕できるほどの威力を持つ。
『タイガーⅠの戦車砲くらいの能力は出るはずなんだが、魔術で再現するのは難しいということだね……』
タイガーⅠというのはモーゼスさんがいた時代の50年くらい前にあった兵器の名前らしいが、どの程度の強さなのかは説明を聞いても分からなかった。
「あの時でも相当な威力があった。それに今の某なら上級魔術クラスの魔力も放てる。ならば、十分な加速ができるはずだ」
彼女のレベルは450に迫り、魔術の威力に直接かかわる知力の値も8千を超えた。この数値は一般的な魔術師の2倍近い。
しかし、“魔術の心得”のスキルはレベル5程度と魔導学院の卒業生より少し上程度であり、威力を上げるためには魔力を注入するゴリ押しに近い方法になるだろう。
問題はやはりランチャーの耐久力だ。
砲身の内面にはライフリングはなく、砲弾の方に回転を与える溝が切ってある。ショットガンのスラグ弾と原理は同じだ。
そのため、ショットガンと同じく砲身自体は薄くできるが、少しでもこすれると、その力で変形してしまうのだ。
『速度が十分なら砲弾と砲身の内側の空気の層がクッションになってくれるはずなんだが、速度が遅いと重力なんかの影響で砲身と当たってしまうからね。これだけの質量のものを飛ばそうと思うとやっぱり難しいものだ……』
モーゼスさんもいろいろと考えたようだが、結局この問題が解決せず、ランチャーはお蔵入りになった。しかし、ローザはそのことを覚えていたようだ。
「一度、使ってみて駄目ならライル殿の転移で脱出すればよい。何もせずにあの存在を野放しにするのは危険すぎる」
距離を取ったことである程度恐怖が薄れたのか、僕にもやる気が出てきた。
「なら試してみるか……確かに失敗しても逃げればいいだけだしな」
相手はヴァンパイアロードを遥かに超える強敵だ。
今の魔力残量なら、何万キロでも移動できるが、一気に飛べるわけじゃない。相手の探知能力や移動速度が分からない以上、逃げても追いつかれる可能性は否定できないが、それを言ったら今の状況でも同じなので、やる価値はある。
覚悟を決めてノーライフキングの居場所を探る。探知魔術を使わなくてもあの禍々しい波動はすぐに感じられた。
距離は300メートルほど。迷宮管理事務所を出たところで、ゆっくりと僕たちの方に向かっている。
「僕たちをターゲットに決めたみたいだ。北に向かっていないだけありがたいけど、この暗闇の中で山の中に逃げるのは勘弁したいね」
軽口を叩いているが、ノーライフキングの力を感じ、さっきまでの余裕が一気に消えていた。
「先ほどは当てられたが、この広い場所で足止めせずに命中させることは可能なのだろうか」
彼女の懸念は分からないでもない。
ランチャーはローザの風魔術と僕の魔力操作で初めて攻撃力を持つ。ローザは詠唱短縮のスキルは持つものの、無詠唱のスキルがないため、短いながらも詠唱時間が必要だ。
今度も胸にある魔力結晶を狙うつもりだが、相手も馬鹿じゃないから警戒してくるはずだ。
今はゆっくりと動いているが、能力値的には僕より高いはずで、どんな動きを見せるか想像もできない。
「足止めするっていっても手がないよ。僕も君も手が離せないんだから」
「確かにそうだが……」
「相手の意表を突くしかない。でも相手はこっちの居場所が分かっている。だから、転移魔術を使って高速で移動して相手を惑わすんだ」
僕の転移魔術は2人だと僅か5メートルしか飛べないが、0.1秒で1回発動できるので、秒速50メートルで移動できる。
1回当たりの消費MPは僅か10であり、100回使っても1000にしかならない。今の僕のMP保有量は残量だけでも30万を超えているから、気になるほどの消費量ではない。
「それでは難しいのではありませんか?」と暗闇の中から声がする。
「アメリア」とローザがいい、すぐにメイド服を身に纏ったアメリアさんが現れ、きれいなお辞儀をする。
「先ほどの魔術で狙われたら、ライル様の転移魔術でも逃げ切れるとは言い難いのではございませんか?」
「確かにそうですが……」
「ここは私にお任せください」
「任せよというが、あの力は感じているのだろう。近寄るだけでも命を失うかもしれぬのだ」
「存じております。ですが、ダークエルフである私であれば、多少はあの力に耐えられます。魔術だけであれば、避けることは難しくありません」
「しかし……」とローザが反論しようとしたが、
「時間がございません。私が囮になりますので安全な場所に隠れて狙い撃ちをお願い致します」
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