番になんてなりたくない!

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怪しい気配

悪夢

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何故こうなった…………

薄暗い建物の中で、鎖に両手足を拘束される。

「素敵な姿ですね。あぁ、なんて神々しい……」
そう言って、素肌を撫でられる


室内には怪しい香りが立ち込められ、身体が火照る。
「ふふっ、やっと……やっと手に入れました。我が神の愛されし子」
クイっと顎を掴まれ、上に向かされ、唇を貪られる

「や……はぁ……」

「ふふっ、争っても無駄です。」

口腔内に舌を入れられ、貪りすすられる。

「素晴らしい……なんて、甘くて魅惑的なんでしょう……」

眩しい光に当てられる。貪られる時に、同時に何かを飲まされた……
身体が熱い。そして、照らされることへの羞恥心により、更なる体温が上がる

「さぁ、皆さま。お待たせの、神に愛されし極上の身体をご堪能ください。まずは……」

そう言うと、数人の男性が現れる。
1人は首筋から背中を舐めるように唇を這わせてきた。

「跡はつけないでくださいね。傷もダメですよ。つけたい気持ちはわかりますけどね~~~」

そう言いながら、私の鎖骨から胸にかけて唇を這わし出す。

「やめ…………やぁ~~~~」

いきなり自信を吸いつかれた。口の中に入れながら、舌を使いしごかれる。
もう1人は私の尻を揉みほぐしながら、割り開き、菊口に舌を這わし出す。
両足にも纏わり付くように舐めまわされ、空いた口の中に別の男性の自信を突っ込まれ、腰を振られる

「貴重な涙ですね。美味しそう」
そう言いながら、また別のものに涙を拭い取られ……
菊口を舐め回していた者に何かを塗り込められた。

と思ったら、纏い付いていた男達が消え、1人の男性が前に現れた。
愛おしそうに口づけし、身体中を唇で這わされ、自信を撫でまわされ、舌を這い、先端を爪先で突かれ、しごかれる。
再度口に頬張るようにされ、弾けた物を飲み干された。
恍惚な表情のまま、後ろに回りこむ。
もう1人の男性が現れる、恭しく自信に触ると、唇を這わし出す。後ろに回った男と同じ顔。同じ声。

「「やっと手に入れた。私のもの……」」

そう呟き、後ろの男は私の背中に舌を這わせ、後ろから菊口に熱杭を打ち込んだ。

「やめて~~~~~」
「逃がしませんよ。逃がさない。もう、あなたは私のもの……」
「あっ……あぁ……」





「起きろ!起きろ!!大丈夫だから!!ウィル!!」

そう揺さぶられて起こされる。
涙で目の前がよく見えない……

「大丈夫か?かなりうなされていたが……」

そう言って、抱きしめられた。

「ク………クロ……さん?」
「あぁ、大丈夫か?」

思わずクロさんにしがみつく。
怖かった………

「大丈夫か?この所忙しかったから、悪い夢でもみたのか?」

そう言いながら、涙を拭い、背中をさすってくれる。

「夢…………よかった……」

少し落ち着き、クロさんにもう大丈夫と告げる。
クロさんは、少し離れて

「少し待ってろ」

そう言うと、ホットミルクを持ってきてくれた。
蜂蜜入りで、ほっとする。

夢で良かった………
彼の話をしたから、あんな夢を見たのか……
そう、ゲーム内で今回のようなイベントで私、いや、ウィルがたどる凌辱の末路。

あんな末路はごめんだ。
なんとしても阻止したい。

「クロさん……」
「どうした?」
「何でもない」
「そうか……」

そう言って頭を撫でられる

「次はいい夢が見られるぞ!」
「ん?どうしてそう言い切れるの?」
「シロから良い物を貰っといたから、それをさっきのホットミルクに入れてみた。悪夢撃退らしいぞ」

そうおどけてカップを受け取り、布団を掛けてくれた。

「お前には俺がいる。それに、皆んなもついてるから、大丈夫だ!」
「そうだね。おやすみ、クロさん」
「あぁ」

瞼を閉じる。
夢の中に落ちていく。

「我が主人、私……いや、俺が全身全霊で護るから、今は安心して眠れ」

彼の呟きを、聞き取る間も無く眠りについた………


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