夜の街のオネエサマに憑依されている私は乙女ゲームの当て馬ちゃんと呼ばれています

「あんたは『灰かぶりと王子様』っていうゲームの、当て馬ちゃんなのよ!」

突然私の脳内に、野太い男性の声が響いた。
彼だか彼女だかわからないけれど、ともかくその声の主は「乙女ゲームプレイヤー」で、シンジュクで働いている「シゲミ・マリアンヌ」だという。
それはともかく、今は私は婚約者である第一王子殿下レオン・クロイツベルト様を、コゼットとかいう庶民の女に奪われそうになっている。
「馬鹿ねぇ、アリスちゃん。男なんてねぇ、星の数ほどいるのよ」
ちょっと黙っていて、マリアンヌ。いちいち人の頭の中で、恋愛について語らないで頂戴。

乙女ゲームの当て馬令嬢アリスベル・レミニスが、脳内で騒ぐマリアンヌちゃんと苦難を乗り越えながら幸せになる話です。
24h.ポイント 56pt
340
小説 13,364 位 / 183,817件 恋愛 6,037 位 / 55,980件

処理中です...