厄災の申し子と聖女の迷宮 (旧題:厄災の迷宮 ~神の虫籠~)

ひるのあかり

文字の大きさ
80 / 316
第1章

第80話 ユキシラ異変

しおりを挟む
 案内役の羽根妖精や売り子達が挨拶を終えて階下へと戻って行った。

「それで?」

 シュンは部屋を振り返った。
 そこで、ユアとユナが床に座り込んで泣き真似をしていた。

「お許しくださいましぃ~」

「お代官様ぁ~」

 哀れみを乞うように弱々しい声を出し、鼻水を啜る真似までしている。なかなか芸が細かい。

「・・良いから立て。せっかく綺麗な格好をしているのに台無しじゃないか」

 シュンが溜め息混じりに言うと、双子が素早く立ち上がって衣服の乱れを直す。

「まさかのリトルガールだった」

「ちっちゃなキッズだった」

 双子が恥ずかしそうに笑う。

 売り子達は、確かに顔立ちの整った男女だったが、身長は双子よりも低く、5、6歳といった幼い外見で、当然ながら色香よりも愛嬌といった容姿である。
 先ほど挨拶をして去って行ったのが、改めて書類選考をして選んだ5人の売り子だ。今度は、あれこれ考えずに、販売実績だけを見て良さそうな売り子を選んだ。結果として、全員が女の子になった。

 商品は、商工ギルド内に用意されるネームド用の販売品倉庫に積み上げる。後は、それぞれの商品を担当する売り子が仕分けをし、ギルドの売店で売るか、ワゴンで運んで街頭で売るか、通販で売るかを決める。

 値段は最低価格だけを設定すれば、売り子がそれぞれ判断しながら設定した値段以上で売ってくれる。似たような商品の相場を睨み、高過ぎず安過ぎない値決めをしながら在庫を売り切れば売り子としては及第点だ。

 5人全員が"見習い"なので、まだ店舗は借りられない。

 なお、販売を委託した商品は、次の30品目だ。


・ポテチ(のり塩)、ポテチ(岩塩)、ポップコーン、のど飴(レモン)、かりかり梅、かみかみ昆布

・低級傷薬(小瓶)、中級傷薬(小瓶)、上級傷薬(小瓶)、低級毒消し(小瓶)、中級毒消し(小瓶)、上級毒消し(小瓶)

・SP回復薬(小)、SP回復薬(中)、SP回復薬(大)、MP回復薬(極小)、MP回復薬(小)、MP回復薬(中)

・石鹸、ボディソープ、シャンプー、リンス、歯磨き粉、マウスウォッシュ

・ノート(方眼)、ノート(横罫)、鉛筆、消しゴム、定規(30センチ)、万年筆


 掲示板利用の通販と街頭販売の2ラインで、計60件の委託販売という扱いになるらしい。
 思ったより売れる品目数が少ない。

「ボス、掲示板で検索しよ」

「他の人の商品が見たい」

「そうだな」

 双子に誘われて商工ギルドの大型掲示板へ向かった。

「む・・」

「むむ・・」

 双子が唸る。

「依頼ばかりだな」

 シュンは軽く眉をひそめた。
 何々が欲しい、何々を買いたいといった依頼から、レベル50以上の回復役を雇いたい、レベル50以上のサブ盾役を探しているといった求人まで、びっしりと並んでいた。
 一件一件に通し番号があり、窓口では番号を口頭で告げてやり取りをしている。

「あっちだった」

「あっちが買い物板」

 キョロキョロ見回していた双子が別の掲示板を見つけた。

「なるほど・・」

 こちらの板も、欲しいものリストと化していた。

「ボス、竜鱗だって」

「18階以上だって」

 双子がけらけら笑う。鱗1枚に5万デギン、50枚まで買い取るそうだ。

「床を剥がされる」

「扉も危険」

「・・あれが5万? どうして自分で採りに行かないんだ?」

「お金で解決?」

「面倒くさい?」

「そんなものか?」

 シュンはヒュプラコンの銀縁眼鏡を掛けつつ、竜鱗を1枚取り出して査定してみた。

(・・ありえない)

 平均価格は5万デギン。迷宮外なら15万デギン。エスクードでは2万から8万デギンで取り引きされていた。

「本当にホームの床を盗られそうだな」

 シュンは苦笑した。
 商工ギルドで借りた部屋の床、壁、天井板、扉・・すべてに加工した竜鱗を埋め込んである。扉の鍵は魔法紋で、内側からカーミュが作動させないと開かない仕組みにした。

「さて・・狩りに行こうか」

「アイアイ」

「ラジャー」

 意外なくらい素直に双子が頷いた。逆に怪しい。

「おしゃれを楽しんだ!」

「今度は狩りを楽しむ!」

 返事に妙に力が入っている。

「・・どうした?」

「素材が必要」

「ボタンの材料」

「なるほど・・」

 今回のやる気の源は、ボタンらしい。

「どんな魔物だ?」

「アイドンノー」

「ユードンノー?」

 ユアとユナが2人で顔を見合わせて首を傾げる。

「・・知らないのか」

 シュンは苦笑しつつ、白服からタクティカル装備へと換装した。ユアとユナも換装を済ませる。

「確か、牛の角から削り出していたか?」

 どこかでそんな話を聴いた気がするが・・。

『ユキシラ、狩りに行く。街の転移門で合流しろ』

 護耳の神珠で連絡する。ユキシラを "ガジェット・マイスター"のホームに置いてきたままだ。

『直ちに向かいます!』

 すぐさま返事が返った。
 足早に大通りを抜けて、やや閑散とした集合住宅群を眺めながら転移門へ行くと、すでにユキシラが待機していた。武装した8人の少年達がユキシラを囲むようにして何やら話しかけている。

「モテモテ」

「男子と男子」

 双子は、微妙な笑みを浮かべつつ見守る構えだ。

「うちのメンバーに何か用か?」

 シュンは少年達に声をかけた。パッ・・と身構えるように振り返った少年達だったが、シュンと双子を見るなり、興味を失ったように緊張を解いてユキシラに向き直った。しかし、すでにそこにユキシラの姿は無い。
 少年達が視線を外した一瞬の内に囲みを抜けて、シュンの背後を護るようにして歩いている。

「お、おいっ!」

「ちょっと待てよ!」

 苛立ったように声をかける少年達だったが、行く手から歩いて来る集団に気づいて口を噤んだ。百人を超えそうな人数のレギオンだった。転移門から戻って来たところらしく、疲労が色濃く鎧などに傷が目立つ。

 横をすれ違いながら、シュン達は入れ替わりに転移門へ続く扉抜けた。

「162人」

「27パーティ」

 ユアとユナが目敏く数えていた。こういう作業は早い。

「ユキシラ、何か言われていたのか?」

「アルヴィについて質問があったようです」

 ユキシラが答えた。

「アルヴィ?」

「私はアルヴィでは無いと言ったのですが信じて貰えませんでした」

「まあ、それはそうか」

 シュンは、行く手に見えてきた石碑に向かって手を挙げた。そこに、見覚えのある羽根妖精がいる。

「もう出かけるの?」

 羽根妖精の女が飛んで来た。

「ボタンの材料を採りたいんだが・・」

「ボタン? あの服の?」

「そうだ」

「そう・・ボタンねぇ。角とか、甲羅? 綺麗な石とかでも良いんじゃない?」

 羽根妖精の女が言う。

「なるほど、石か・・良いかもな」

「割れない?」

「壊れない?」

 双子は心配そうだ。

「ちゃんと加工したら大丈夫なんじゃない?」

「・・まあ、色々と集めてみよう。どんな色が良いんだ?」

 2人に訊いてみると、

「白と青のミックス」

「半々ぐらいで混ざった感じ」

 双子が迷い無く答えた。すでに頭の中に絵があるらしい。

「白と青・・あるのか、そんなの?」

 シュンは羽根妖精を見た。無言で首を振るばかりで返事は返らなかった。

「とにかく魔物は見つけた端から狩って、石なんかも注意して拾ってみよう」

「異議なし」

「大賛成」

 双子が敬礼する。

「ドコニイク?」

 転移門の前で、石人形が訊いてきた。21階から25階まで選択できるようだ。

「21階だ」

「ワカッタ」

 石人形が護る石碑が白く光り始めた。

「護耳、護目、ディガンドの爪」

「アイアイサー」

「ラジャー」

「はい」

 3人の返事を聴きながら、シュンは光る転移門へと踏み入って行った。
 しばらくはユキシラを加えての慣熟戦闘を繰り返す。そのために、双子のボタン探しはちょうどいい。

(さて・・)

 新しい階層の魔物はどんなものか。エスクードが迷宮最後の異邦人の街だというのだ。ここが一つの節目なのは間違いない。これまでの延長だとは考えない方が良いだろう。
 ここから先は、到達した階層へ街の転移門で移動できるようになる。新しい魔物に注意しつつ、ある程度先の階を目指して上っておくことで狩猟の幅が広がる。

 転移門をくぐって周囲の様子が見えて来るなり、

「ここは・・」

 思わず声が出た。
 転移したのは、果てしなく広がる砂漠の中だった。転移の石碑などは無い。正しく、砂漠の中に放り出された形だ。

「太陽の位置が変」

「月と入れ替わった?」

 ユアとユナが呟いている。

「シュン様、お気をつけください!」

 不意にユキシラが警戒の声をあげた。

「・・敵か?」

 シュンはユキシラの声に滲む恐怖心を感じ取って思わず振り向いていた。美麗な顔を苦しそうに歪め、ユキシラが必死の眼差しで見つめている。

(これは・・?)

 シュン達の実力を目の当たりにしてきたユキシラが、それでもなおシュンの身を案じるほどの危機が迫っているらしい。

「ユア、ユナ、俺から離れて守りに専念しろ」

「・・アイアイ」

「・・ラジャー」

 一瞬、訝しげな表情を見せながらも、2人が20メートルほど離れて背中合わせに周囲を警戒する。

「カーミュ、ジェルミー、2人を護れ」

『はいです』

 返事と共に、白翼の少年とジェルミーが姿を現して双子の近くへ移動した。
 その間、シュンの眼はユキシラを捉えたまま動いていない。

「・・おまえが?」

 どうやら、ユキシラの様子がおかしい。

「このユキシラの身体は、シュン様の下僕。なのですが・・」

 苦しそうに歪んでいたユキシラの美貌に、ひっそりと笑みが浮かんだ。同時に華奢な身体から湯気のように黒々としたものが立ちのぼり始めた。

 直後、ユキシラの手足にテンタクル・ウィップが巻きついた。
 先手必勝である。

「サウザンド・フィアー」

 シュンが呟いた。

「き、貴様っ!?」

 ユキシラだったものが瞠目して声をあげる。その身体を黒い槍が無数に出現して串刺しにした。

「敵は殲滅する。それだけだ」

 理由など斃した後で調べれば良い。
 シュンはゆっくりと後退って距離を取った。その手にVSSが握られている。
 全長が10メートルほどの巨大な蚊が舞い降り、動けないユキシラに覆いかぶさると長い口器を突き刺した。

「くくく・・仲間殺しは楽しいか? 下劣な原住民よ」

 苦痛に顔を歪めたユキシラが嗤う。
 直後に、無慈悲な銃弾が撃ち込まれて、9999ポイントのダメージ表示が連続して跳ねた。

(ほう・・?)

 ユキシラが斃れない。4万少ししかHPが無かったはずなのだが・・。

「カーミュ、幻覚か?」

『幻じゃないです。ユキシラに何かが入ってるです』

 カーミュの声音に畏れが混じる。

「・・悪魔か?」

 シュンは撃ち尽くしたVSSを収納した。弾薬はすぐに補充されるが、どうやら近接での戦いになりそうだった。

「ふん、あのような羽虫と一緒にしてくれるな。卑賤の子よ」

 EX技の拘束から解放されたユキシラが舌打ちをした。まだ四肢をテンタクル・ウィップに捉えられたままだ。

「なるほど、この多鞭こそが貴様を強者たらしめる武器というわけだな。これは儂でも脱け出せん・・だが身体が動かぬだけなら、いくらでも攻撃手段があるのだぞ?」

 ユキシラの双眸が赤光を放った。

「・・む?」

 低く唸ったのは、赤く眼を光らせたユキシラだった。

「ほう? 瞳術が徹らぬ? ふむ、その眼鏡か・・小癪な魔導具を持っておるな。少し苦しませてから死なせてやろうと思うておったが・・」

「13、4のその姿で、物言いはずいぶんと年寄り臭い」

 シュンは左手甲のステータスを確認した。ユキシラ・サヤリのHPは「0」のまま回復していない。

(死人を殺すのは難しそうだが・・)

 短刀を引き抜いて右手に握ると、シュンは拘束されて動けないユキシラに近づいて行った。

「ほほう? 元は同じ原住民、そしてパーティのメンバーであった者に斬りつけようというのか。残酷なことだな」

 ユキシラが顔を歪めて嘲笑う。

「どうせなら・・」

 シュンは短刀を鞘へ戻し、身体強化を使いながら長柄の大剣を取り出した。

「"魔神殺しの呪薔薇テロスローサ"だと!?・・そんな物をどこで手に入れた?」

 ユキシラの声が急に嗄れた老人のものに変化した。

「景品だ」

 シュンは大剣を担ぎ上げ、ユキシラめがけて真っ向から振り下ろした。

「・・ぬうっ! ガアァァァ」

 ユキシラが咆哮を上げて上体を仰け反らせて逃れようとする。しかし、構わず振り下ろされた大剣がユキシラを叩き斬る。文字通りに両断されたユキシラの身体が砂上に転がった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜

のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、 偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。 水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは―― 古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。 村を立て直し、仲間と絆を築きながら、 やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。 辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、 静かに進む策略と復讐の物語。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。 ふとした事でスキルが発動。  使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。 ⭐︎注意⭐︎ 女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。

処理中です...