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第1章
第156話 働く甲胄
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「何だ・・あれは?」
呆然とした呟きを漏らしたのは、単眼鏡を覗き込んだ老紳士である。
周囲に侍している騎士達よりも明らかに身分が高いだろう衣服に、装飾品を身に着けている。若い頃には相当鍛えたのだろう筋骨逞しい体躯をした老人だった。
「我らには、甲胄巨人に見えます」
すぐ後ろにいる女騎士が小声で答えた。
「・・儂にも、そう見える。黒甲胄の巨人・・棒か何かで地面を引っ掻いておるのか? 図体のわりに器用に動いておるな」
老紳士が呻くように言った。
「報告の通り、上空には黒翼の者、白翼の者が飛んでおる。これは・・どうもいかんな」
苦い笑いに口元を歪め、老紳士は侍して整列している甲胄騎士達を振り返った。
「行けば無駄に死ぬ。危うく後世に暗愚の名を残すところだった。撤収だ、撤収! 話にならんわ! あんな化物と喧嘩ができるか!」
老人の野太い声が響き渡る。
途端、離れた場所で騎乗していた若者が馬を飛ばして駆け寄ってきた。
「お待ち下さい! 敵を見て馬首を返すなど卑怯の誹りを受けましょう! 突撃命令を! 鍛え上げた我らの武勇は、図体ばかりが大きい木偶などに遅れはとりません!」
面頬の下に覗いた顔は10代後半、あるいは20歳になりたてか。真っ赤に紅潮させて甲高い声で叫ぶ。
「あぁ・・どこぞの御曹司様でしたかな?」
老紳士が煩げに声をかけた。
「リーホッグ家が当主、ペーライルです!」
「おぉ、そうだった。では、ペーライル殿は突撃して下され。老骨めは、手勢を連れて退きますからな。どうぞ、ご存分に武名を高められよ」
「な・・なんという申されようか!」
若者が眦を吊り上げて叫んだ。
「幸い、連れてきた騎士団は儂の子飼い。ここは退かせて貰いましょう。貴方は、どうぞ御自由になさるが良い」
そう言うと、老紳士は控えている女騎士に鋭い眼を向けた。
「撤収だっ!」
「はっ!」
女騎士以下、居並ぶ騎士達が声を合わせると、一糸乱れぬ動きで一斉に馬に跨がる。
老紳士も栗毛色の馬に身軽く跨がっていた。
「では、ペーライル殿、ご武運を!」
「お、お待ち下されっ!」
若者が追いすがって声をかけるが、老紳士は聞こえぬ顔で馬を駆って離れて行った。
「若・・」
壮年の騎士がペーライルという若者に馬を寄せて来た。
「あの老いぼれめ、騎士の矜恃すら失ったか!」
ペーライルが忌々しげに吐き捨てた。
「如何なさいますか?」
「知れたこと! 我がリーホッグ家の騎士団で、あの木偶人形を討ち取るぞ!」
ペーライルが長剣を抜き放って突撃を指示した。
ちらと顔を見合わせた騎士達が槍を手に、馬を走らせ始める。
遮る物は何も無い。焼けて何もなくなった平地だ。騎馬で駆け抜けるには格好の地形だった。80騎の騎士達が八分駆けで駆け抜けて行く。
「・・遠いな?」
興奮して遮二無二馬を走らせるペーライルがふと疑問を口にした。
見えている甲冑巨人が一向に近付いて来ないのだ。
「レアドス、どういうことだ?」
振り返って副官に声をかける。
「5キロの距離です。まだですよ!」
壮年の騎士がやや荒い声を返す。
「う、うむ・・そうか。そうだな」
ペーライルが叱られた子供のような顔で唇を尖らせて前を向いた。
*****
ドドォーーン・・
ドォーーン・・
ドドドォーーン・・
遠くで賑やかな爆発音が鳴り響いていた。
「ボスの地雷?」
「誰か踏んじゃった?」
ユアとユナが空の上で伸び上がるようにして手を庇に眼をこらす。
『いいから、指示に集中してくれ』
アルマドラ・ナイトからシュンの声が響く。
「アイアイ」
「ラジャー」
2人が悪戯っぽく笑いながら小さく舌を出した。
シュンとユア、ユナの3人で迷路作りをやっているところだ。
無論、アルマドラ・ナイトで石を積んだりするわけでは無い。アルマドラ・ナイトを操って創作の魔法陣を描いているところだった。
双子が言うところの、迷路"バージョン4"を創っている最中だ。
ちなみに、バージョン1から3は、ユアとユナが魔法陣を描いた。しかし、紙の上とは違って、大地は広かったのだ。
天候も問題だった。風が吹いたり、雨が降ったりするだけで魔法陣の精度が落ちてしまう。
焦って早く描こうとすれば、わずかな歪みが生じる。サヤリとリールに手伝わせ、あの手この手で頑張っていたようだが、いずれも失敗に終わり、シュンに泣きついてきたのだった。
シュンは土魔法を使わず、創作魔法による生成を提案した。作るのは石の壁では無く、氷の壁であり、床だった。
無論、陽に当たって溶けてしまうような代物ではない。魔法によって維持される永久氷塊である。
ユアとユナの手元に、シュンが描きたい魔法陣を記した紙があり、それを元に上空から指示をしているところである。アルマドラ・ナイトが大きな鋼の杭を使って地面に溝を刻み込んでいる。
創作の魔法陣は、一般の魔法陣とは違い、精密な魔法文字や模様は必須では無い。99パーセントを要求される通常の魔法陣に対し、20パーセントほどの再現度で良い。重要なのは、刻んだ魔法陣に込める魔力の濃淡である。魔法文字や模様を簡素化した分だけ、魔法陣の中に魔力で魔法陣を描く作業が必要となるのだった。広大な地面に精密な魔法陣を描くよりは、成功率が高くなるのだが・・。
「ボス、あと2キロですよ~!」
「ボス、気合いと根性ですよ~!」
ユアとユナが上空で紙をヒラヒラ打ち振って応援の踊りを舞っている。
『まだ2キロもあるのか』
アルマドラ・ナイトから、シュンのうんざりとした声が響いた。
ドドォーーーン・・
ドォーーン・・
『耳障りだな。わざわざ地雷原に飛び込むとは・・どこの馬鹿だ?』
「ボス、集中であります!」
「ボス、気を散らしちゃダメであります!」
2人が心配顔で騒ぎ立てた。
『・・やれやれ』
シュンは苦笑混じりにぼやいた。
呆然とした呟きを漏らしたのは、単眼鏡を覗き込んだ老紳士である。
周囲に侍している騎士達よりも明らかに身分が高いだろう衣服に、装飾品を身に着けている。若い頃には相当鍛えたのだろう筋骨逞しい体躯をした老人だった。
「我らには、甲胄巨人に見えます」
すぐ後ろにいる女騎士が小声で答えた。
「・・儂にも、そう見える。黒甲胄の巨人・・棒か何かで地面を引っ掻いておるのか? 図体のわりに器用に動いておるな」
老紳士が呻くように言った。
「報告の通り、上空には黒翼の者、白翼の者が飛んでおる。これは・・どうもいかんな」
苦い笑いに口元を歪め、老紳士は侍して整列している甲胄騎士達を振り返った。
「行けば無駄に死ぬ。危うく後世に暗愚の名を残すところだった。撤収だ、撤収! 話にならんわ! あんな化物と喧嘩ができるか!」
老人の野太い声が響き渡る。
途端、離れた場所で騎乗していた若者が馬を飛ばして駆け寄ってきた。
「お待ち下さい! 敵を見て馬首を返すなど卑怯の誹りを受けましょう! 突撃命令を! 鍛え上げた我らの武勇は、図体ばかりが大きい木偶などに遅れはとりません!」
面頬の下に覗いた顔は10代後半、あるいは20歳になりたてか。真っ赤に紅潮させて甲高い声で叫ぶ。
「あぁ・・どこぞの御曹司様でしたかな?」
老紳士が煩げに声をかけた。
「リーホッグ家が当主、ペーライルです!」
「おぉ、そうだった。では、ペーライル殿は突撃して下され。老骨めは、手勢を連れて退きますからな。どうぞ、ご存分に武名を高められよ」
「な・・なんという申されようか!」
若者が眦を吊り上げて叫んだ。
「幸い、連れてきた騎士団は儂の子飼い。ここは退かせて貰いましょう。貴方は、どうぞ御自由になさるが良い」
そう言うと、老紳士は控えている女騎士に鋭い眼を向けた。
「撤収だっ!」
「はっ!」
女騎士以下、居並ぶ騎士達が声を合わせると、一糸乱れぬ動きで一斉に馬に跨がる。
老紳士も栗毛色の馬に身軽く跨がっていた。
「では、ペーライル殿、ご武運を!」
「お、お待ち下されっ!」
若者が追いすがって声をかけるが、老紳士は聞こえぬ顔で馬を駆って離れて行った。
「若・・」
壮年の騎士がペーライルという若者に馬を寄せて来た。
「あの老いぼれめ、騎士の矜恃すら失ったか!」
ペーライルが忌々しげに吐き捨てた。
「如何なさいますか?」
「知れたこと! 我がリーホッグ家の騎士団で、あの木偶人形を討ち取るぞ!」
ペーライルが長剣を抜き放って突撃を指示した。
ちらと顔を見合わせた騎士達が槍を手に、馬を走らせ始める。
遮る物は何も無い。焼けて何もなくなった平地だ。騎馬で駆け抜けるには格好の地形だった。80騎の騎士達が八分駆けで駆け抜けて行く。
「・・遠いな?」
興奮して遮二無二馬を走らせるペーライルがふと疑問を口にした。
見えている甲冑巨人が一向に近付いて来ないのだ。
「レアドス、どういうことだ?」
振り返って副官に声をかける。
「5キロの距離です。まだですよ!」
壮年の騎士がやや荒い声を返す。
「う、うむ・・そうか。そうだな」
ペーライルが叱られた子供のような顔で唇を尖らせて前を向いた。
*****
ドドォーーン・・
ドォーーン・・
ドドドォーーン・・
遠くで賑やかな爆発音が鳴り響いていた。
「ボスの地雷?」
「誰か踏んじゃった?」
ユアとユナが空の上で伸び上がるようにして手を庇に眼をこらす。
『いいから、指示に集中してくれ』
アルマドラ・ナイトからシュンの声が響く。
「アイアイ」
「ラジャー」
2人が悪戯っぽく笑いながら小さく舌を出した。
シュンとユア、ユナの3人で迷路作りをやっているところだ。
無論、アルマドラ・ナイトで石を積んだりするわけでは無い。アルマドラ・ナイトを操って創作の魔法陣を描いているところだった。
双子が言うところの、迷路"バージョン4"を創っている最中だ。
ちなみに、バージョン1から3は、ユアとユナが魔法陣を描いた。しかし、紙の上とは違って、大地は広かったのだ。
天候も問題だった。風が吹いたり、雨が降ったりするだけで魔法陣の精度が落ちてしまう。
焦って早く描こうとすれば、わずかな歪みが生じる。サヤリとリールに手伝わせ、あの手この手で頑張っていたようだが、いずれも失敗に終わり、シュンに泣きついてきたのだった。
シュンは土魔法を使わず、創作魔法による生成を提案した。作るのは石の壁では無く、氷の壁であり、床だった。
無論、陽に当たって溶けてしまうような代物ではない。魔法によって維持される永久氷塊である。
ユアとユナの手元に、シュンが描きたい魔法陣を記した紙があり、それを元に上空から指示をしているところである。アルマドラ・ナイトが大きな鋼の杭を使って地面に溝を刻み込んでいる。
創作の魔法陣は、一般の魔法陣とは違い、精密な魔法文字や模様は必須では無い。99パーセントを要求される通常の魔法陣に対し、20パーセントほどの再現度で良い。重要なのは、刻んだ魔法陣に込める魔力の濃淡である。魔法文字や模様を簡素化した分だけ、魔法陣の中に魔力で魔法陣を描く作業が必要となるのだった。広大な地面に精密な魔法陣を描くよりは、成功率が高くなるのだが・・。
「ボス、あと2キロですよ~!」
「ボス、気合いと根性ですよ~!」
ユアとユナが上空で紙をヒラヒラ打ち振って応援の踊りを舞っている。
『まだ2キロもあるのか』
アルマドラ・ナイトから、シュンのうんざりとした声が響いた。
ドドォーーーン・・
ドォーーン・・
『耳障りだな。わざわざ地雷原に飛び込むとは・・どこの馬鹿だ?』
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