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おじさん♡立ちつくしました
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みぃ♡
「リリィ♡今日のお衣装ですよ、お靴はこちら…」
僕は今、着せ替え人形として立ち尽くしている(´・ω・`)
応接間は花盛り♡
色とりどりの絹が舞い踊り、金糸銀糸に、眩く光る宝石が所狭しと散らかっている。
特に、壁一面に並べられたドレスと靴の連なりは壮観です。
「やはり♡この濃い桃色の天鵞絨がよろしいわ!」
マディリーンこと、マディちゃん。
彼女が何かと音頭をとっている。
女子ーズのリーダーっぽい。
「ほんに!肌色に映えますし、胸元のサファイアの濃いピンクに良くお似合いです♡」
オーガスタこと、ガッちゃん。
賑やかしの上手な人だ。
皆んなの調整役なのかもしれない。
「ねぇ♡こちらの繻子の腰帯はいかが?真珠の縫い付けがそれは可憐ですの!」
グレィテールこと、グレちゃん。
僕の愛人の、お姉さんです\(//∇//)\
弟さん、かなり恐れていました(°_°)
僕も油断しないように気をつけよう。
「素晴らしくてよ!リリィの可愛いお腹が引き立ちましょう♡」
ステラマリアこと、スゥちゃん。
終始笑顔で気配りの人だ。
痒いところが、痒くなる前に…
その手を届けてきそうな勢いですよ!
「その繻子は髪飾りにも欲しいわ♡お嬢様方、こちらに持っていらして!」
ポリィアンナこと、ポーラちゃん。
…あんまり人の話を聞いて無い、っぽい。
我が道を行く感じだな。
いや、全員、もれなく!
我が道を行くタイプだとは、思うけれども!:(;゛゜'ω゜'):
そして謎の美少女、二人組。
「はぁい♡只今!」
「お持ち致しますわね!お姉様♡」
今のところ何の説明も無く、いる。
…別にいいけど、可愛いしね(´・ω・`)
この度、皆さんは『お友達』として僕のお世話をしてくださる事になりました。
はい(´・ω・`)
お友達、です。
侍女じゃなく、官女でもなく、お友達だ(´-ω-`)
何があっても、引かないぞ!
って、覚悟でお願いしてみたら…
予想外にスルッと承諾してくれた。
拍子抜けだ。
でも、ものすごく、ホッとした…
ホント、良かったよ…_:(´ཀ`」 ∠):
とはいえ、やっぱり一筋縄じゃイカン。
「承りましてよ、リリィ♡」
「私達、只今よりあなたのお友達でございます♡」
「あなたって、本当に面白い方ね♡」
「そんなあなたは可愛いわ♡」
「お友達、ね♡」
結構な変化球を、妙な安打で返されたよ(´・Д・)」
そして…
女子ーズが、解放されました・:*+.\(( °ω° ))/.:+
「では早速、ご覧に入れましょうね♡」
「私達、あなたに御入用の品々をお持ちしましたの♡」
「あなたの為に心を込めて!相応しい逸品をご用意したわ♡」
「きっとお気に召しますし、絶対にお似合いになる♡」
「ああ、やっとあなたのお世話が出来る♡」
…で、僕は大人しく(´・ω・`)
着せ替えリリィちゃん、になってます(´-ω-`)
クラウディアは、目を細めてそんな僕らの様子を眺めている。
時々に、お洒落についての講義を垂れては楽しげだ。
「リリィ、一度お座りなさい。お疲れでしょう」
かれこれ一時間くらい、僕はお人形になっていた。
別に負担は感じないけど、身重だしね。
お言葉に甘えて、そろそろ休憩しようかな。
お義母さん、さすがです!
ナイスです(´・Д・)」
「貴女方も落ち着きなさいな」
クラウディアは優しい声音で皆んなを嗜める。
そして僕を見つめ、渋く微笑みながら言った。
「…リリィは、ここにおいでだ」
はい、僕はここにいます。
「夢の様に…消え去ったりは、なさらぬ」
…はぁ、ですね。
僕ってヤツはそんなに儚くは、ないですね。
そんなふうに戸惑いながらもソファに腰掛けたら…
あっという間にお茶会の準備が整いました。
いつもながら、美味しいお茶です(*´꒳`*)
今日は苺のジャムが入ってるのかぁ♡
何て、呑気にしていたら…
空気が、一気に急降下していたよΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
やたらとしんみりとしている。
あれ?どうしたの?
テンションの高低差がスゴイ:(;゛゜'ω゜'):
さっきまでの賑やかさが嘘みたいだ。
クラウディアは静かにお茶を啜っては、感慨深げに僕の方を見やる。
…ふむ。
きっとクラウディアの思い出の中には…
夢みたいに消えた、リリィちゃんがいるんだろう。
その面影を僕に重ねて、悲しんでいる。
何となく、分かった。
…いつか、ちゃんと聞いてみよう。
悲しい事は、誰かに話すといいからね。
でも、今ではないかな。
だって、ちょっとカスった程度でこの空気:(;゛゜'ω゜'):
一旦、蓋を閉じよう。
まだ触れられるのも痛いくらい、クラウディアは傷ついているみたいだ。
そんな彼女に女子ーズも辛くなってる。
だから、まだ、そっとしておこう。
ただ僕は、思い出のその子とは違う。
「お義母さん。僕はこの国に骨を埋める覚悟です」
霧か靄みたいに、僕は消え去ったりしない。
僕のしぶとさを、クラウディアに伝えたかった。
「リリィ!縁起でもない!」
全然、伝わらなかったΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
クラウディアが真っ青になってしまった!
こりゃ、下手こいた_:(´ཀ`」 ∠):
「ごめんなさい!あの、どこにも行かないっていう意味です」
ふつつかな嫁だよ(;´Д`A
クラウディア…
失くすことに敏感で、不安になるんだね。
それなら、やっぱり!
これだけは伝えよう\\\٩(๑`^´๑)۶////
「僕は死にません!」
何の根拠も無いけど、おじさんなりに誓います。
「僕はここで、幸せになりたいんです」
もはや、ここ以外の何処にも行きたくはないよ。
僕は、好きな人の側にいたいんだ。
愛する人と愛し合いながら、一緒にいたい。
それは、セバスティアンだ。
それから、マクシミリアンだ。
そんでもって、アレクサンドール。
それに、また増えましたからね。
皆さんが、ね(*´꒳`*)
すごいね。
僕がこんなロマンティックな事を決意するなんて、ね\(//∇//)\
「だから、僕は皆さんと仲良く有りたい。そうじゃないと、僕は幸せになれない」
言い切るや、否や…
ガッシャーン!
お義母さんの、カップが転がっていくΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
クラウディアは感激のあんまりに…
お粗相なさっちゃいました(*´꒳`*)
「…リリィ!、、、リリィ。必ずや、お幸せに致しますわ♡」
はい♡
一緒に幸せになりましょう!
がんばります♡
╰(*´︶`*)╯♡
「リリィ♡今日のお衣装ですよ、お靴はこちら…」
僕は今、着せ替え人形として立ち尽くしている(´・ω・`)
応接間は花盛り♡
色とりどりの絹が舞い踊り、金糸銀糸に、眩く光る宝石が所狭しと散らかっている。
特に、壁一面に並べられたドレスと靴の連なりは壮観です。
「やはり♡この濃い桃色の天鵞絨がよろしいわ!」
マディリーンこと、マディちゃん。
彼女が何かと音頭をとっている。
女子ーズのリーダーっぽい。
「ほんに!肌色に映えますし、胸元のサファイアの濃いピンクに良くお似合いです♡」
オーガスタこと、ガッちゃん。
賑やかしの上手な人だ。
皆んなの調整役なのかもしれない。
「ねぇ♡こちらの繻子の腰帯はいかが?真珠の縫い付けがそれは可憐ですの!」
グレィテールこと、グレちゃん。
僕の愛人の、お姉さんです\(//∇//)\
弟さん、かなり恐れていました(°_°)
僕も油断しないように気をつけよう。
「素晴らしくてよ!リリィの可愛いお腹が引き立ちましょう♡」
ステラマリアこと、スゥちゃん。
終始笑顔で気配りの人だ。
痒いところが、痒くなる前に…
その手を届けてきそうな勢いですよ!
「その繻子は髪飾りにも欲しいわ♡お嬢様方、こちらに持っていらして!」
ポリィアンナこと、ポーラちゃん。
…あんまり人の話を聞いて無い、っぽい。
我が道を行く感じだな。
いや、全員、もれなく!
我が道を行くタイプだとは、思うけれども!:(;゛゜'ω゜'):
そして謎の美少女、二人組。
「はぁい♡只今!」
「お持ち致しますわね!お姉様♡」
今のところ何の説明も無く、いる。
…別にいいけど、可愛いしね(´・ω・`)
この度、皆さんは『お友達』として僕のお世話をしてくださる事になりました。
はい(´・ω・`)
お友達、です。
侍女じゃなく、官女でもなく、お友達だ(´-ω-`)
何があっても、引かないぞ!
って、覚悟でお願いしてみたら…
予想外にスルッと承諾してくれた。
拍子抜けだ。
でも、ものすごく、ホッとした…
ホント、良かったよ…_:(´ཀ`」 ∠):
とはいえ、やっぱり一筋縄じゃイカン。
「承りましてよ、リリィ♡」
「私達、只今よりあなたのお友達でございます♡」
「あなたって、本当に面白い方ね♡」
「そんなあなたは可愛いわ♡」
「お友達、ね♡」
結構な変化球を、妙な安打で返されたよ(´・Д・)」
そして…
女子ーズが、解放されました・:*+.\(( °ω° ))/.:+
「では早速、ご覧に入れましょうね♡」
「私達、あなたに御入用の品々をお持ちしましたの♡」
「あなたの為に心を込めて!相応しい逸品をご用意したわ♡」
「きっとお気に召しますし、絶対にお似合いになる♡」
「ああ、やっとあなたのお世話が出来る♡」
…で、僕は大人しく(´・ω・`)
着せ替えリリィちゃん、になってます(´-ω-`)
クラウディアは、目を細めてそんな僕らの様子を眺めている。
時々に、お洒落についての講義を垂れては楽しげだ。
「リリィ、一度お座りなさい。お疲れでしょう」
かれこれ一時間くらい、僕はお人形になっていた。
別に負担は感じないけど、身重だしね。
お言葉に甘えて、そろそろ休憩しようかな。
お義母さん、さすがです!
ナイスです(´・Д・)」
「貴女方も落ち着きなさいな」
クラウディアは優しい声音で皆んなを嗜める。
そして僕を見つめ、渋く微笑みながら言った。
「…リリィは、ここにおいでだ」
はい、僕はここにいます。
「夢の様に…消え去ったりは、なさらぬ」
…はぁ、ですね。
僕ってヤツはそんなに儚くは、ないですね。
そんなふうに戸惑いながらもソファに腰掛けたら…
あっという間にお茶会の準備が整いました。
いつもながら、美味しいお茶です(*´꒳`*)
今日は苺のジャムが入ってるのかぁ♡
何て、呑気にしていたら…
空気が、一気に急降下していたよΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
やたらとしんみりとしている。
あれ?どうしたの?
テンションの高低差がスゴイ:(;゛゜'ω゜'):
さっきまでの賑やかさが嘘みたいだ。
クラウディアは静かにお茶を啜っては、感慨深げに僕の方を見やる。
…ふむ。
きっとクラウディアの思い出の中には…
夢みたいに消えた、リリィちゃんがいるんだろう。
その面影を僕に重ねて、悲しんでいる。
何となく、分かった。
…いつか、ちゃんと聞いてみよう。
悲しい事は、誰かに話すといいからね。
でも、今ではないかな。
だって、ちょっとカスった程度でこの空気:(;゛゜'ω゜'):
一旦、蓋を閉じよう。
まだ触れられるのも痛いくらい、クラウディアは傷ついているみたいだ。
そんな彼女に女子ーズも辛くなってる。
だから、まだ、そっとしておこう。
ただ僕は、思い出のその子とは違う。
「お義母さん。僕はこの国に骨を埋める覚悟です」
霧か靄みたいに、僕は消え去ったりしない。
僕のしぶとさを、クラウディアに伝えたかった。
「リリィ!縁起でもない!」
全然、伝わらなかったΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
クラウディアが真っ青になってしまった!
こりゃ、下手こいた_:(´ཀ`」 ∠):
「ごめんなさい!あの、どこにも行かないっていう意味です」
ふつつかな嫁だよ(;´Д`A
クラウディア…
失くすことに敏感で、不安になるんだね。
それなら、やっぱり!
これだけは伝えよう\\\٩(๑`^´๑)۶////
「僕は死にません!」
何の根拠も無いけど、おじさんなりに誓います。
「僕はここで、幸せになりたいんです」
もはや、ここ以外の何処にも行きたくはないよ。
僕は、好きな人の側にいたいんだ。
愛する人と愛し合いながら、一緒にいたい。
それは、セバスティアンだ。
それから、マクシミリアンだ。
そんでもって、アレクサンドール。
それに、また増えましたからね。
皆さんが、ね(*´꒳`*)
すごいね。
僕がこんなロマンティックな事を決意するなんて、ね\(//∇//)\
「だから、僕は皆さんと仲良く有りたい。そうじゃないと、僕は幸せになれない」
言い切るや、否や…
ガッシャーン!
お義母さんの、カップが転がっていくΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
クラウディアは感激のあんまりに…
お粗相なさっちゃいました(*´꒳`*)
「…リリィ!、、、リリィ。必ずや、お幸せに致しますわ♡」
はい♡
一緒に幸せになりましょう!
がんばります♡
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