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おじさん♡そばにいます
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セス♡
妻は感じるままに、愛液を撒き散らした。
「わぁ。何コレ…♡」
視作生は恥ずかし気に、けれどもどこか愉快そうに笑った。
「あは♡派手にやっちゃったね」
同感である。
確かに、愉快だ!
私と相棒は妻に求められるままに、彼の内に精を撒き散らした。
その結果が、コレであるのだから。
「それで、視作生。腹は充分にくちたのだろうね」
マクシミリアンが、若干の畏れを滲ませつつ確認した。
「うん♡お陰様で♡」
「そうか。それならば、良かった」
相棒は晴れやかなる顔で、頷く。
…本当に、良かった。
君の夫君として面目を保つ事が叶ったか。
私も漸くと、安心できそうだ。
「んふ♡これで、ようやく!まったりとできそうだね♡」
…なんと。( ˙-˙ )
これ、から?
まったり、スルのか?
それは、どうだろう。( ˙-˙ ) ( ˙-˙ )
…やはり、いくら何でも、どうだろう。
「…視作生。もう、君も私達も何もかも…汚れ果ててしまったぞ」
私は、彼に状況の説明を試みた。
寝乱れた真白いシーツは染みだらけで、めちゃくちゃな有様である。
…出来るだけ遠回しに、仕方なく中断する体を装いたい。
妻に、物足りぬ夫だと悟られるのは嫌だ!
しかし事実、私達は消耗している。
「…そうだねぇ。ゆっくり、まったりとスル♡なら、キレイな方がいいかな」
そうであろうとも!
「では新しいものに変えさせよう。これ、誰かある!」
私が大声で呼ばるのを、妻は慌てて諌めた。
「いや!自分達でしたらいいんだ。ほら、君達はもう出来る様になったでしょう」
何故、君は何でもしたがるのだ。
「出来るからと言って、やる必要は無い」
…特に、今はそれどころでは無い。
私の言い分に、妻は文句を付けようと気色ばむ。
いちいち、手のかかる人だ。
「視作生。俺は、腹が空いた」
相棒が、素直に白状した。
同感だ。
確かに、限界だった…
我ら夫君には、補給が必要である。
「取り急ぎ、済ませて参ろう」
血の滴る様な赤身の肉を、軽く炙っただけの食事で構わない。
「何言ってるの!ちゃんと食べないと駄目だ!」
きちんと座って、良く噛んで食べなさい、と妻は叱る。
「そんな食事は久しく摂っていない」
マクシミリアンが面倒そうに応えた。
そういえば、そうである。
やはり妻が食卓に着く必要が無いせいであろう。
「…っえ、そうなのかい?…知らなかった。、、ごめんなさい。君達が我慢してた事に、気づいてあげられなかった…」
思いがけず、君のご機嫌を損ねてしまった。
「謝らないでくれ」
「元々、食事に興味は無い。身体の維持の為に摂取しているばかりだ」
慌てて取りなそうとするが、時すでに遅く…
「よし!僕が何とかするよ。二人はゆっくり食事して来て!」
視作生は思い込んだら最後、人の話を聞かぬ。
「ここの後始末はまかせて!」
「しかし、シーツの取り替え程度では済まないだろう」
か弱い君一人で始末をつけるなど、物理的に無理だ。
「そう、か。、、じゃあ、、…皆んなに手伝って貰ってもいいし…」
皆んな、とは女性方の事であろう。
「…ほう。『お友達』に、この始末を頼むのかね」
君からそれを望むのか。
私は気に入らない。
するとマクシミリアンが引き取り、勿体ぶって続けた。
「ずいぶんと頼りにしているのだね。まあ、彼女達ならどんな事でも…嬉々として世話を焼いてくれようが」
視作生は、押し黙った。
彼は分かりやすく怖気付き、思案している。
「一人で何とかするつもりなら、止しなさい。転倒したりしては一大事だ」
図星だったのだろう。
妻は眉根を寄せて悔しがった。
「わかったよ。ちゃんと皆んなに手伝ってもらいます!」
「無理をなさるな。それに私は君を一人にしたくない」
「大丈夫だよ!皆んな、もうちゃんと味方だから!」
妻は、間髪を入れずに怒った。
友人を貶された、と感じたのだろう。
「…らしいな。意外過ぎる展開だったが、彼女達は信用に値する」
私は正直に応える。
「セス…、うん。…そうだよ。、、そうなんだ!」
妻は涙目になって、感激している。
君は本当に、愛情の深い人だ。
だから愛する者達の仲が、好転の兆しを見せただけの事でこんなふうに感動する。
しかし君を一人にしたく無い理由は他に有り、それを君には知られたくは無いのだった。
貴方は、知らぬ方が良い。
御身がα種に対する影響が、いよいよと色濃くなっておいでだと…
知れば、君は重荷になろう。
視作生は私達に再会して間も無く、夫達の不遇を知った。
そして、大層に御怒り召されたのだった。
あの時!
私は耐え難いほどの怒りに襲われた。
もちろんの事、マクシミリアンも同様だ。
あの場に、母上と貴婦人方が居らなんだらば…
王の間を、破壊していた事だろう。
妻は夫を傷付けられた怒りを、他者に思い知らせようとなさったのだ。
無意識に!
そして夫の能力を御利用になり、奮おうとなされた。
だが、妻の身に残っていた『侍女の魔法』の余韻が怒れる魂を包み、保護した。
更に女性の王たる君の、僕べたる貴婦人方が、速やかに怒気を吸収して下さった。
そうでなければあの瞬間に、ルイスが民は思い知ったであろう。
Ω女王の真に、凄まじい事を!
何しろ我々は、思い知った。
妻の強き愛に、私達の力が使われる。
その様な事が起こり得るのだと、初めて周知したのだ。
視作生はやはり…
女王で座した。
完全無欠の我らが主だ!
君は素晴らしい。
しかし、それは彼が彼らしく振る舞う事に影を射すだろう。
君には君らしく、可愛いままで在って欲しい。
例えば、妻が一般のα種族に出くわしたとする。
彼らは一寸の間も無く君の虜になるが、同時に恐れもしよう。
もしもその時の君が、僅かにでも気を煩わせて居れば、それだけで!
彼らは非常に翻弄されるからだ。
本来の意思を、君の影響力で塗り潰される。
それは、恐怖である。
実はこれまで、我ら上位者が君の側に侍る事で、君の力を吸収していたのだった。
この事を識れば妻は聞き分けて、自ら気をつけなさるだろう。
だが、酷く傷ついてしまう。
彼は優し過ぎる。
自分が恐れを抱かれる存在だと言う事実を悲しむ。
つまらない事に一喜一憂し、よく泣き、よく笑うのが君という人であり…
それが視作生の幸せだ。
故に夫君と侍女が肝に銘じておれば良い事とした。
敬愛する主人を、煩わず必要は無い。
「いっそ、別の部屋へ行こう」
私が想いに耽っていると、相棒が思い付いてくれた。
それは、名案である。
「いや、いや、そう言う問題じゃないから」
「では、どう言う問題なのだ」
「だって!それじゃあ、結局は…お願いしちゃう訳だろ?」
後片付けを誰がするか、が問題らしい。
「…ならば、食事をここに運ばせよう。配膳くらいなら構わないだろう」
私は渋々と提案した。
だが相棒は鼻で笑って断じた。
「…いや。部屋に招き入れたが、最後だと思うぞ」
「…確かに。」
この寝台の惨状を、あの淑女方が見逃そう筈が無い。
「皆んな、キレイ好きだからねぇ…」
視作生が、嘆息した。
「あぁ!万事休すだ、、」
…こんな事で、本気で悩むのか。( ˙-˙ )
可愛い人だ。
しかし、くだらない。
はっきり言って、私はどうでも良い。
君が一人で苦悩しておられるのだ。
羞恥心を司る大王の如き君の、つまらぬ意地の突っ張りに付き合っているだけの事だった。
…いや、しかし、平和である。
で、あるからして良し、としよう。
\\\٩(๑`^´๑)۶////
妻は感じるままに、愛液を撒き散らした。
「わぁ。何コレ…♡」
視作生は恥ずかし気に、けれどもどこか愉快そうに笑った。
「あは♡派手にやっちゃったね」
同感である。
確かに、愉快だ!
私と相棒は妻に求められるままに、彼の内に精を撒き散らした。
その結果が、コレであるのだから。
「それで、視作生。腹は充分にくちたのだろうね」
マクシミリアンが、若干の畏れを滲ませつつ確認した。
「うん♡お陰様で♡」
「そうか。それならば、良かった」
相棒は晴れやかなる顔で、頷く。
…本当に、良かった。
君の夫君として面目を保つ事が叶ったか。
私も漸くと、安心できそうだ。
「んふ♡これで、ようやく!まったりとできそうだね♡」
…なんと。( ˙-˙ )
これ、から?
まったり、スルのか?
それは、どうだろう。( ˙-˙ ) ( ˙-˙ )
…やはり、いくら何でも、どうだろう。
「…視作生。もう、君も私達も何もかも…汚れ果ててしまったぞ」
私は、彼に状況の説明を試みた。
寝乱れた真白いシーツは染みだらけで、めちゃくちゃな有様である。
…出来るだけ遠回しに、仕方なく中断する体を装いたい。
妻に、物足りぬ夫だと悟られるのは嫌だ!
しかし事実、私達は消耗している。
「…そうだねぇ。ゆっくり、まったりとスル♡なら、キレイな方がいいかな」
そうであろうとも!
「では新しいものに変えさせよう。これ、誰かある!」
私が大声で呼ばるのを、妻は慌てて諌めた。
「いや!自分達でしたらいいんだ。ほら、君達はもう出来る様になったでしょう」
何故、君は何でもしたがるのだ。
「出来るからと言って、やる必要は無い」
…特に、今はそれどころでは無い。
私の言い分に、妻は文句を付けようと気色ばむ。
いちいち、手のかかる人だ。
「視作生。俺は、腹が空いた」
相棒が、素直に白状した。
同感だ。
確かに、限界だった…
我ら夫君には、補給が必要である。
「取り急ぎ、済ませて参ろう」
血の滴る様な赤身の肉を、軽く炙っただけの食事で構わない。
「何言ってるの!ちゃんと食べないと駄目だ!」
きちんと座って、良く噛んで食べなさい、と妻は叱る。
「そんな食事は久しく摂っていない」
マクシミリアンが面倒そうに応えた。
そういえば、そうである。
やはり妻が食卓に着く必要が無いせいであろう。
「…っえ、そうなのかい?…知らなかった。、、ごめんなさい。君達が我慢してた事に、気づいてあげられなかった…」
思いがけず、君のご機嫌を損ねてしまった。
「謝らないでくれ」
「元々、食事に興味は無い。身体の維持の為に摂取しているばかりだ」
慌てて取りなそうとするが、時すでに遅く…
「よし!僕が何とかするよ。二人はゆっくり食事して来て!」
視作生は思い込んだら最後、人の話を聞かぬ。
「ここの後始末はまかせて!」
「しかし、シーツの取り替え程度では済まないだろう」
か弱い君一人で始末をつけるなど、物理的に無理だ。
「そう、か。、、じゃあ、、…皆んなに手伝って貰ってもいいし…」
皆んな、とは女性方の事であろう。
「…ほう。『お友達』に、この始末を頼むのかね」
君からそれを望むのか。
私は気に入らない。
するとマクシミリアンが引き取り、勿体ぶって続けた。
「ずいぶんと頼りにしているのだね。まあ、彼女達ならどんな事でも…嬉々として世話を焼いてくれようが」
視作生は、押し黙った。
彼は分かりやすく怖気付き、思案している。
「一人で何とかするつもりなら、止しなさい。転倒したりしては一大事だ」
図星だったのだろう。
妻は眉根を寄せて悔しがった。
「わかったよ。ちゃんと皆んなに手伝ってもらいます!」
「無理をなさるな。それに私は君を一人にしたくない」
「大丈夫だよ!皆んな、もうちゃんと味方だから!」
妻は、間髪を入れずに怒った。
友人を貶された、と感じたのだろう。
「…らしいな。意外過ぎる展開だったが、彼女達は信用に値する」
私は正直に応える。
「セス…、うん。…そうだよ。、、そうなんだ!」
妻は涙目になって、感激している。
君は本当に、愛情の深い人だ。
だから愛する者達の仲が、好転の兆しを見せただけの事でこんなふうに感動する。
しかし君を一人にしたく無い理由は他に有り、それを君には知られたくは無いのだった。
貴方は、知らぬ方が良い。
御身がα種に対する影響が、いよいよと色濃くなっておいでだと…
知れば、君は重荷になろう。
視作生は私達に再会して間も無く、夫達の不遇を知った。
そして、大層に御怒り召されたのだった。
あの時!
私は耐え難いほどの怒りに襲われた。
もちろんの事、マクシミリアンも同様だ。
あの場に、母上と貴婦人方が居らなんだらば…
王の間を、破壊していた事だろう。
妻は夫を傷付けられた怒りを、他者に思い知らせようとなさったのだ。
無意識に!
そして夫の能力を御利用になり、奮おうとなされた。
だが、妻の身に残っていた『侍女の魔法』の余韻が怒れる魂を包み、保護した。
更に女性の王たる君の、僕べたる貴婦人方が、速やかに怒気を吸収して下さった。
そうでなければあの瞬間に、ルイスが民は思い知ったであろう。
Ω女王の真に、凄まじい事を!
何しろ我々は、思い知った。
妻の強き愛に、私達の力が使われる。
その様な事が起こり得るのだと、初めて周知したのだ。
視作生はやはり…
女王で座した。
完全無欠の我らが主だ!
君は素晴らしい。
しかし、それは彼が彼らしく振る舞う事に影を射すだろう。
君には君らしく、可愛いままで在って欲しい。
例えば、妻が一般のα種族に出くわしたとする。
彼らは一寸の間も無く君の虜になるが、同時に恐れもしよう。
もしもその時の君が、僅かにでも気を煩わせて居れば、それだけで!
彼らは非常に翻弄されるからだ。
本来の意思を、君の影響力で塗り潰される。
それは、恐怖である。
実はこれまで、我ら上位者が君の側に侍る事で、君の力を吸収していたのだった。
この事を識れば妻は聞き分けて、自ら気をつけなさるだろう。
だが、酷く傷ついてしまう。
彼は優し過ぎる。
自分が恐れを抱かれる存在だと言う事実を悲しむ。
つまらない事に一喜一憂し、よく泣き、よく笑うのが君という人であり…
それが視作生の幸せだ。
故に夫君と侍女が肝に銘じておれば良い事とした。
敬愛する主人を、煩わず必要は無い。
「いっそ、別の部屋へ行こう」
私が想いに耽っていると、相棒が思い付いてくれた。
それは、名案である。
「いや、いや、そう言う問題じゃないから」
「では、どう言う問題なのだ」
「だって!それじゃあ、結局は…お願いしちゃう訳だろ?」
後片付けを誰がするか、が問題らしい。
「…ならば、食事をここに運ばせよう。配膳くらいなら構わないだろう」
私は渋々と提案した。
だが相棒は鼻で笑って断じた。
「…いや。部屋に招き入れたが、最後だと思うぞ」
「…確かに。」
この寝台の惨状を、あの淑女方が見逃そう筈が無い。
「皆んな、キレイ好きだからねぇ…」
視作生が、嘆息した。
「あぁ!万事休すだ、、」
…こんな事で、本気で悩むのか。( ˙-˙ )
可愛い人だ。
しかし、くだらない。
はっきり言って、私はどうでも良い。
君が一人で苦悩しておられるのだ。
羞恥心を司る大王の如き君の、つまらぬ意地の突っ張りに付き合っているだけの事だった。
…いや、しかし、平和である。
で、あるからして良し、としよう。
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