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おじさん♡爆笑です
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セス♡
すると頭を抱えていた妻が、パッと顔を上げた。
「…、、あ。アレックスは?」
視作生、それこそ名案だ!
アレクサンドール。
我らが夫君同士!
「彼なら、何とかしてくれそうじゃないかな♡」
そうだ、彼がいたではないか。
すっかり失念していたが、これは良い案だ。
「それに何より!アレックスに逢いたい。…彼が恋しい♡」
…なる程、然もありなん。
彼も妻の夫であるからして、至極当然だ。
…決して私達で事足りなかった、等と言う訳では無い。
妻はあくまで心情的に、彼を求めておられるのだ。
「アレックスは力持ちだし、頼りになるよ!」
同感だ。
さて、視作生もこの様に仰っておられる。
彼なら間繋ぎにも、最適である。
我らが気を満たす迄なら、あれでも保つだろう。
「よし。第三夫君に、我らが留守を託そうぞ」
話はまとまった。
「それはそうと、アレックスは今どこにいるの?まずは探さないと…」
「いや、その必要は無い」
アレクサンドールは求めれば、来る。
「呼べばいい」
彼が何処に居るかは知らぬが、城内には居ろう。
ならば上司たる私の心情を、彼は間違い無く聴き取る。
「へ?何なの、それ。愛犬じゃあるまいし」
視作生が笑う。
「アレックス、来い!」
面白がった相棒が、いかにもな風に呼んでみせる。
それを可笑しがって、君はますます笑った。
…君が笑って、そこに居る。
幸せだ。
胸が引き絞られるような痛みを訴える。
この至福を失いかけたのだ。
この咎は、万死に値する。
命懸け、では駄目だった。
その程度では賄いきれぬ。
死んでいる場合では無い。
この人の為に、生きるのだ!
妻はひとしきり笑った。
それから、笑い涙を拭きながら立ち上がる。
「…もう、君ってヤツは。ひどいねぇ♡」
彼は電話を手に取って、操作した。
「アレックス♡出てくれるかな」
直ぐに呼び出し音が聞こえる。
それは至極、近くだった。
「…あれ?…僕、間違えた?」
妻は私か相棒にかけ間違えた、と思っている様だ。
しかし間違えてはおらぬし、音は近づいて来る。
「…え?、、えぇ?…ま、まさか、、」
妻は、入口の扉をサッと振り返った。
驚愕の表情を浮かべて、扉を注視する。
そして、その扉は開かれた!
「はい!お待たせ致しました!」
『はい!お待たせ致しました!』
「!!!!!、、、…ウソでしょ?!」
耳元から、手前から…
アレクサンドールの愛想と元気の良い返答がこだまする!
妻は笑った。
大笑いである!
\\\٩(๑`^´๑)۶////
すると頭を抱えていた妻が、パッと顔を上げた。
「…、、あ。アレックスは?」
視作生、それこそ名案だ!
アレクサンドール。
我らが夫君同士!
「彼なら、何とかしてくれそうじゃないかな♡」
そうだ、彼がいたではないか。
すっかり失念していたが、これは良い案だ。
「それに何より!アレックスに逢いたい。…彼が恋しい♡」
…なる程、然もありなん。
彼も妻の夫であるからして、至極当然だ。
…決して私達で事足りなかった、等と言う訳では無い。
妻はあくまで心情的に、彼を求めておられるのだ。
「アレックスは力持ちだし、頼りになるよ!」
同感だ。
さて、視作生もこの様に仰っておられる。
彼なら間繋ぎにも、最適である。
我らが気を満たす迄なら、あれでも保つだろう。
「よし。第三夫君に、我らが留守を託そうぞ」
話はまとまった。
「それはそうと、アレックスは今どこにいるの?まずは探さないと…」
「いや、その必要は無い」
アレクサンドールは求めれば、来る。
「呼べばいい」
彼が何処に居るかは知らぬが、城内には居ろう。
ならば上司たる私の心情を、彼は間違い無く聴き取る。
「へ?何なの、それ。愛犬じゃあるまいし」
視作生が笑う。
「アレックス、来い!」
面白がった相棒が、いかにもな風に呼んでみせる。
それを可笑しがって、君はますます笑った。
…君が笑って、そこに居る。
幸せだ。
胸が引き絞られるような痛みを訴える。
この至福を失いかけたのだ。
この咎は、万死に値する。
命懸け、では駄目だった。
その程度では賄いきれぬ。
死んでいる場合では無い。
この人の為に、生きるのだ!
妻はひとしきり笑った。
それから、笑い涙を拭きながら立ち上がる。
「…もう、君ってヤツは。ひどいねぇ♡」
彼は電話を手に取って、操作した。
「アレックス♡出てくれるかな」
直ぐに呼び出し音が聞こえる。
それは至極、近くだった。
「…あれ?…僕、間違えた?」
妻は私か相棒にかけ間違えた、と思っている様だ。
しかし間違えてはおらぬし、音は近づいて来る。
「…え?、、えぇ?…ま、まさか、、」
妻は、入口の扉をサッと振り返った。
驚愕の表情を浮かべて、扉を注視する。
そして、その扉は開かれた!
「はい!お待たせ致しました!」
『はい!お待たせ致しました!』
「!!!!!、、、…ウソでしょ?!」
耳元から、手前から…
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妻は笑った。
大笑いである!
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