リリィは可愛い(*´꒳`*)おじさん♡Ωに覚醒〜おサイコでαな旦那サマと結ばれて…からの、闘いの物語です!\\\٩(๑`^´๑)۶////

志村研

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おじさん♡承知致しました

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みぃ♡

「ただいまぁ♡」

やっと、帰って来ましたよ!
僕らのお家に(*´꒳`*)

リリィちゃん達と僕のお屋敷は、夕暮れ時の柔らかな陽光に今日も輝いている。

ホッとして、安心した。
嬉しさを噛み締めたら、ちょっと涙ぐんでしまったよ。

絶対に帰ってくるんだって、信じていた。
でも心の奥底では、それを不安に思っていたんだな…

甘く優しい百合の香りが、鼻をくすぐる。
僕が居ない間に、前庭は見事な百合の花園になっていた。

以前は生い茂る緑の方が勝っていて、青く重厚な雰囲気を纏っていたんだ。
それが今は色とりどりの様々な百合の花が咲き誇り、涼やかな風にそよぐ姿も軽やかに…

“リリィの館”は僕を出迎えてくれている。

「…おかえり、視作生」
なんだか感傷的になってしまった僕を、セスはちょっと痛そうな微笑みを浮かべながら、見つめている。

お城からの帰路の車内で眠ってしまった僕を、セスが抱っこして運んでくれています\(//∇//)\

自分で歩くって、言ったんだけどねぇ。
『そんな寝ぼけまなこでは、絶対に駄目だ』
ですって\(//∇//)\

そうして優しい旦那さまの、暖かい胸に抱かれて…
僕は僕達の寝室の、ベッドの上に降ろされました。

「視作生、疲れたろう。直ぐにお休みなさい」
先に寝室に入っていたマックスが、甲斐甲斐しく僕の世話を焼きつつ、気遣ってくれる。

「うん。ありがとう、そうさせて貰おうかな」
まだ夕方を少し過ぎた頃だ。

せっかく二人の夫が揃って側にいてくれている。
そんな貴重な時間を、本当はもっと有意義に♡すごしたい所なんだけど…

いかんせん、眠い。
帰路に着いた車内でも、僕はずっと眠っていた。
なのにそれでも、気怠さが抜けないままだ。

「はぁ、、。お風呂…入りたい、けど…、、ごめんね?」
マックスが準備してくれているのに、今は気が進まない。
何をするのも億劫なんだ。

「では、君は寝台においで。俺が身体を清めて差し上げよう」
せっかく僕の為に支度してくれたのに、我儘を言って申し訳ない。

「ごめんね?」
だけどそんな僕を甘やかすのが、君達は大好きだね。

「こちらこそ、気が利かぬ事ですまなんだ」
「では私が支度をしよう。マクシミリアンは先に寝台を整えてくれ」
連携に余念が無く、どこまでも誠実に忠実にあろうとしてくれている。

「さあ、待たせたね」
そんな嬉しそうに、水盥を抱えていそいそとやってくるんだものさ。

僕はまた感慨深くて、今度は吹き出しそうだよ?

あの傲岸不遜だった旦那ーズが、実にきびきびと働いてくれている。
以前なら、考えられない事だった。

「さあ、視作生。横になって、後は俺に全てお任せなさい」
至れり尽くせり!

すっかり姉さん女房のかかあ天下、だー\\\٩(๑`^´๑)۶////

夫を育成するって大事だな(^_^)v
…なーんて。

そんなおっかない事を、冗談でも思う様な奥様になってしまうとはねぇ∑(゚Д゚)

元おじさん、調子に乗ってます!
これはイカンですね!

気をつけましょう:(;゙゚'ω゚'):

と、いう訳で。
「ではお言葉に甘えて…」
心から感謝しつつ、ふかふかの寝台ににボサり、と仰向けに転がってみる。

すかさずマックスが温かいタオルで優しくマッサージをしながら、僕の身体を拭い始めてくれました。

…う~ん、気持ちいい、、最高、、…♡
コレで調子に乗らないでいるのって、む・ず・か・し・い・ぞ\(//∇//)\

「しかし、ずいぶんとよくお眠りだったな」
かたわらからセスが心配そうに、僕の髪を撫でなで話しかけてきた。

「君は悪阻も無く、熱りや悪心も訴えないが、最近は少し、、元気が無いと感じる…」
本来は暴君でおサイコな彼が見せる、不安気な表情はとても可愛い。

「いや、こんな横柄で呑気にしてるのに、元気ない訳ないでしょう。平気だよ、大丈夫♡」
わざと茶化して、でも全否定した!

僕を思い遣ってくれるのは、有り難い。
でも可愛い夫の元気が無くなる方が、僕は嫌だよ?

「君は案外と心配性なんだねぇ」
「…ふん。誰にでも、という訳では無い」
ちょっとむくれたセスは押し黙って、それからまた静かに僕の髪を撫で始める。
それからそっと、ひと息をついた。

実際、体調は良好だ。
ただひたすら、眠い…

妊娠して半年程になる。
β種族の妊婦なら安定期に入る頃だ。
けれどそれが僕にも当てはまるかと言えば、微妙な所だと思う。

多分、当てはまらない。
マックスは少なくとも出産までには、後一年程かかると言っていた。

お腹の膨らみ具合については、同じ月齢の妊婦さんより大きい気がする。
丁度バレーボール、くらいかな。

Ω種族とα種族は個体差が激しく、他人との比較が難しく、β種族なら平均値で判断がつく事もそうはいかない。

特にΩ種族は絶対数が少ない上に、そもそも何につけても記録が無く、有っても“伝説”の域を出ないから参考になんてならないんだ。

マックスはΩ種族についてかなり博識で、本人が言うには『Ω種族学の第一人者』らしい。

とはいえセスなんかは彼が誇らし気に語るとき、苦虫を噛み潰したような顔をする。
だから全幅の信頼を寄せるのは危険かも、なぁ(-_-;)

ああ!\\\٩(๑`^´๑)۶////

“微妙”とか“多分”ってなんだろうね。
本当にもどかしい!

思う所はあるけれど、相変わらず医師に診てもらってはいない。
僕の身体を見たり触れたりして良いのは家族だけ、そう言い聞かせられました(´・ω・`)

とは言え、お城にいる間はお義母さん達が僕の身体をしっかりと把握して、管理してくれていた。

『とても順調ですわ!』
『王子様方は既に、完全なる人型を取られています』
“お人形”から解放された後に、僕は思いの丈をぶつけた。

お義母さんズを質問責めにして、気になっていた事は些細な事でも、一から十まで聞きまくりましたよ!

だって、赤ちゃん達の事がずっと心配だったんだ。

彼女達はお医者さんでは無いけれど、経験や知識があるし、何よりα種族の超!能力者だ。

『視作生♡セバスティアンの種の王子様はこちらね!あなたの可愛いおへその辺りに頭部があって、黒い産毛が視えますわ♡』
クラウディアは嬉しそうに、彼女の孫のおつむがある辺りを撫でた。

『あらあら♡マクシミリアンの種の王子様はヤンチャだこと!また逆子になられましたわね。視作生がお為に、大人しくなさいませ!』
ブレンダリーは金髪の産毛が生えているらしい甥孫に、生まれる前から手厳しい躾を施そうとする。

とにかく僕の可愛いボクちゃんズは、元気いっぱいみたいです(*´꒳`*)♡

それにしても“王子様”なんて言い方を、何でわざわざするのかが気になって、何気なく聞いてみた。

『当然ですわ!あなたの御子ですもの!』
ブレンダリーはカッと見開いた眼を、血走らせて言い切った。

何の導火線に火をつけてしまったのか分からず呆然としていると、見かねたクラウディアが説明してくれた。
『視作生、あなたはやはり“女王”で御坐します』

僕は“Ω女王リリィ”では無いと認められた。
それでも、やっぱり“Ω”である事は確かだった。

そうである以上、やはり“女王”なんだろう。

『御身は我らには、どうしても…“女王”なので御座います』
『そうですわ!故に“女王”の御子は“王子”なので御座います!』

僕はいずれ王様になる、そんな身分の夫の息子だから“王子”なのだと思っていた。
でもそれは間違いで、実際には“女王”である僕の息子だから“王子様”なんだった。

…はい。
僕、やっぱり“女王”なんだって、さ。

全くわだかまるものが無い、訳じゃない。
僕は僕に求められる役割について、深く考えるのが未だに怖いしね。

前向きに処理しきれない、そんな案件が含まれているだろうから…
とはいえ、未だ起こってもいない事やもう済んだ事で悩んだって仕方がない。

そっか、よーし。

一旦、そう言う事で了解、です。

…うん。

(´・_・`)
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