152 / 155
おじさん♡油断大敵です
しおりを挟む
マックス♡
そうして、朝日の気配が夜の帳りをさした頃…
『ぱちゃ、んっ』
ゆるゆると愛し合い続けていた俺達は、完全に油断していた。
「!」
「!」
「?、、うん?、、…な、何、、?」
唐突に、股間に生暖かい液体が流れていくのを感じる。
そしてセスが見たことも無い位の、呆然とした表情を浮かべながら、スッと腰を引いた。
俺も恐る恐る妻の尻から抜け出すと、彼の腰をそうっと寝台に下ろした。
寝台の、視作生の臀部の辺りが…
じわじわと濡れていき、それは広がっていく。
「え、え、え?」
突然の異変に、視作生はかえって平坦な声を上げた。
きょとん、とした顔で様子を伺っている。
余りにも想定外の事態に、思考が停止しているのかも知れない。
「コレ、何これ?、、これ…僕、だよね。僕から、何かが…、、まさか、、、おもらし…?」
だから徐ろに、突拍子も無い事を呟いた。
「…、、、いや」
違う、そうでは無い。
「いや、だってっ、そうでしょ?…あ、あ、…そんなぁ!ここに来て、老いが?…、、緩んじゃった、の…」
妻は戸惑いのあまり、世迷い言を繰り出した。
「いや、そんな事では無い」
セスはそれを、速やかに断ち切った。
それから彼は寝台から飛び降りて、立ち上がりざまに自分の夜着を引っ掴み、素早く身に纏う。
更に俺のガウンも投げてよこし、顎をしゃくって腑抜けた相棒を気つかせた。
…そうだ。
これは失禁では無く、老化でも無い。
「ああ、君。破水したね」
思わずこの一大事を、声にして漏らしたらば…
「う、、、、、、、。…嘘。、、、」
妻は絶句し、セスは素早く身を翻した。
それから大声で弟を呼ばりつけ、指図を飛ばす。
「アレクサンドール!湯を沸かせ!清潔な布巾と、灯りもいる!それに薪をもて!それから…」
さあ、思いつく限りの準備に取り掛かかろう!
迷いなど、無い。
この日の為に、俺達は余念なく取り組んで参りました。
待ちわびていたのだ!
この日、この時を…
こんなにも早く、我らが女王の御子と対面が叶うのか!
いずれの日かルイスが大君主と成る、我が子らに御目見が叶うのだ!
胸が高鳴る。
湧き上がる感動に、力が漲ってくる。
そして興奮の所為で、俺は一瞬だけ立ち尽くしてしまった!
「視作生、御安心召されよ。私がいる」
そんな相棒を尻目に、この不測の事態に対応する第一夫君は頼もしい。
そうだ、その通りです。
「ああ、俺もいる。だから、何の心配も無い」
そう、ここには必要なものは全て揃っている。
それに、現実が予想を遥かに上回っては、好転するのが必定の今日この頃ではないか。
今となっては、想定外は想定内である。
よって、怯む事は無い。
何より、なんと言ってもこれは慶賀の至りである。
さあ、時は来たれり!
\\\٩(๑`^´๑)۶////
そうして、朝日の気配が夜の帳りをさした頃…
『ぱちゃ、んっ』
ゆるゆると愛し合い続けていた俺達は、完全に油断していた。
「!」
「!」
「?、、うん?、、…な、何、、?」
唐突に、股間に生暖かい液体が流れていくのを感じる。
そしてセスが見たことも無い位の、呆然とした表情を浮かべながら、スッと腰を引いた。
俺も恐る恐る妻の尻から抜け出すと、彼の腰をそうっと寝台に下ろした。
寝台の、視作生の臀部の辺りが…
じわじわと濡れていき、それは広がっていく。
「え、え、え?」
突然の異変に、視作生はかえって平坦な声を上げた。
きょとん、とした顔で様子を伺っている。
余りにも想定外の事態に、思考が停止しているのかも知れない。
「コレ、何これ?、、これ…僕、だよね。僕から、何かが…、、まさか、、、おもらし…?」
だから徐ろに、突拍子も無い事を呟いた。
「…、、、いや」
違う、そうでは無い。
「いや、だってっ、そうでしょ?…あ、あ、…そんなぁ!ここに来て、老いが?…、、緩んじゃった、の…」
妻は戸惑いのあまり、世迷い言を繰り出した。
「いや、そんな事では無い」
セスはそれを、速やかに断ち切った。
それから彼は寝台から飛び降りて、立ち上がりざまに自分の夜着を引っ掴み、素早く身に纏う。
更に俺のガウンも投げてよこし、顎をしゃくって腑抜けた相棒を気つかせた。
…そうだ。
これは失禁では無く、老化でも無い。
「ああ、君。破水したね」
思わずこの一大事を、声にして漏らしたらば…
「う、、、、、、、。…嘘。、、、」
妻は絶句し、セスは素早く身を翻した。
それから大声で弟を呼ばりつけ、指図を飛ばす。
「アレクサンドール!湯を沸かせ!清潔な布巾と、灯りもいる!それに薪をもて!それから…」
さあ、思いつく限りの準備に取り掛かかろう!
迷いなど、無い。
この日の為に、俺達は余念なく取り組んで参りました。
待ちわびていたのだ!
この日、この時を…
こんなにも早く、我らが女王の御子と対面が叶うのか!
いずれの日かルイスが大君主と成る、我が子らに御目見が叶うのだ!
胸が高鳴る。
湧き上がる感動に、力が漲ってくる。
そして興奮の所為で、俺は一瞬だけ立ち尽くしてしまった!
「視作生、御安心召されよ。私がいる」
そんな相棒を尻目に、この不測の事態に対応する第一夫君は頼もしい。
そうだ、その通りです。
「ああ、俺もいる。だから、何の心配も無い」
そう、ここには必要なものは全て揃っている。
それに、現実が予想を遥かに上回っては、好転するのが必定の今日この頃ではないか。
今となっては、想定外は想定内である。
よって、怯む事は無い。
何より、なんと言ってもこれは慶賀の至りである。
さあ、時は来たれり!
\\\٩(๑`^´๑)۶////
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる