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第一巻1話
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【第一巻1話】
《友美(45歳)、さゆり(20歳)との出会い。大阪府高石の自宅にて》
春分の日も過ぎ、桜の花が咲き始めた頃、隆義と元子は福山駅から新幹線に乗り、新大阪駅に向かっていた。
「隆義、お腹空いてない?」
「お腹、ぺこぺこ。」
「もうすぐ車内販売の人が来るから、弁当でも買おうか?」
「お母さんお願い買って。何でもいい。」
「わかったわ。母さんはサンドウィッチにするから。」
「じゃあ僕は、幕の内にして。」
「わかった。」
「お母さん、ビール飲んだらだめかな。」
「飲んだらいいじゃん。」
「お母さん、ビールもお願い。」
「わかった。」
しばらくすると、車内販売の女性販売員が母の隣の通路に来た。
「あのすいません。幕の内と、サンドウィッチと、缶ビール2缶お願いします。」
「ありがとうございます。」
母は幕の内弁当とサンドイッチと缶ビールを2缶受けっ取った。」
「おいくらですか?」
「2700円です。」
母は料金を女性販売員に手渡した。
私と母は、早速缶ビールの栓を抜き
サンドウィッチを母は美味しそうに口の中に頬張った。
私は割り箸を開いて、幕の内弁当を食べ始めた。幕の内弁当にはきれいなピンク色をした鮭の塩焼きが弁当の大半を占めていた。
幕の内と言っても、ほとんど鮭の弁当みたいだった。
とにかく、塩はよくきいていて、おいしかった。
弁当を食べ、缶ビールを飲んだ。
母と私は弁当とサンドウィッチを食べ終えた。
缶ビールは少し残っていたが、そのまま廃棄処分した。
母と私は食べ終えた弁当の空箱とサンドウィッチのビニール包装を電車内のトイレの横のゴミ入れの中に分別して廃棄した。
母と私は自分たちの指定席に座り、少し
の間仮眠を取り始めた。
朝が早かったために、朝食も食べずに電
車に飛び乗ったのであった。
腕時計を見ると時計の針は11時を指
していた。
しばらくして、車内放送が流れた。
「次は新大阪、次は新大阪。お忘れ物のないようにお降りください。次は新大阪。」
私と母は、手荷物を持って、車内扉の横
に立った。新大阪駅で降りる乗客は、
昼前とあって少しばかり混雑していた。
しばらくして、新幹線は新大阪駅に着い
た。
新大阪駅に着くと、私と母は電車の扉が
開いたので、そのまま電車の外に出た。
人混みの中を母と、私は歩いて、階段を
降りて行った。
階段を降りて行くと、地下鉄御堂筋線の
乗り場がある。そのまま地下鉄新大阪駅
で切符を購入し、北側の改札口から地下
鉄乗り場に入った。天王寺方面の乗り場
の待合室の椅子のところに私と母は座っ
た。
しばらくすると電車が入ってきた。
私と母は並んで待っていた乗客の人々と
一緒に電車に乗り込んだ。
電車の中は満員であった。そのため座席
に座ることができなかった。
新大阪を出発して、梅田駅で止まり、
淀屋橋、本町、心斎橋筋、難波、大国町、
天王寺駅と電車は通過して行った。
そして、私と母の目的地である天王寺駅
に着いた。私と母は天王寺駅で下車した。
天王寺駅から南海電車に乗車し、高石市
駅に向かった。
高石市駅には、母の友人の立花友美の住
まいがある。立花家は夫の正太郎(50
歳)、妻の友美(45歳)と長女さゆり(20
歳)の3人暮らしである。
私は、妹と母と祖父母の5人家族である。
私の家は、母子家庭である。
父親は3年前に胃がんでこの世を去って
いた。
母は私と妹を女でひとりで育ててきたの
である。
もちろん、祖父母の援助もあった。
しかし、母はガソリンスタンドで働いて、
現場の仕事をこなしながら、私と妹を育
ててきた。
母には、人には言えない秘め事があった
のだ。この話については、次の章で語り
たいと思う。
私と母は、高石市駅に着いて下車し、
駅前に止まっていたタクシーに乗車し、
友美の自宅に向かった。
乗車時間は15分程度であった。
私と母は車から降りて、友美の自宅の門
の前に着いた。
門の横のインターホンを鳴らした。
「立花です。」
「わたし。」
「待ってたわ。元子さん。どうぞ中に入
って。」
私と母は門の中に入った。
門から自宅の玄関までは10メーター位の
距離であった。かなり広い庭であった。
友美は玄関前で私たちを出迎えてくれた。
私は友美を初めて見た。
なんて綺麗な女性なんだろう。
顔の骨格の輪郭が整っていて、鼻筋が通
っていて目は大きく二重瞼でおちょぼ口
であった。
肌の色つやも良く、とても40代には見え
なかった。まだ30代後半の女性であると
言われても、私は信じたであろう。
母は豊田元子(45歳)と言う。
私は豊田隆義(20歳)である。
私は初めて大阪に住むことになった。
杉本町の大学に合格したからだ。私はす
でに住む場所を決めて、下宿先の家主と
賃貸契約を結んでいた。
住むところは安心で、生活用品も既に買
い込んでいた。このたびの母と私の大阪
行きの目的は、母の友人であると友美夫
婦と娘のさゆりに挨拶をするためであっ
た。
私の下宿先は天王寺駅から阪堺線に乗り、
あの有名なチンチン電車に揺られながら
安立町駅で下車し、徒歩5分の所に下宿
はあった。台所、洗面所、トイレは共同
である。
風呂屋は近所の銭湯である。入湯料は
190円であった。私の部屋は2階の6畳間
である。しかし真ん中に私の部屋がある
ため、両端の下宿人が私の部屋を通るの
だ。貴重品などを置く場所がなかった。
しかし、私は満足であった。
私と母は前回来たときに家主に挨拶をし
ていた。
友美の主人は大阪でも有名な総合商社に
勤めていた。商社の重役であった。
長女のさゆりは、今年神戸の女学院大学
に合格し、4月に入学することになってい
る。
私は、大阪の某大学に合格し、4月から入
学することになっている。
私とさゆりとは同学年であり、同年齢で
ある。
そんな関係で、私たち親子と友美家族と
は今回の私たちの訪問により深い絆を築
くことになったのである。
夕方になり、友美は夕飯の準備を始めた。
私の母も台所に入り、友美と一緒に夕飯
の準備を始めた。
しばらくして、娘のさゆりが帰ってきた。
「ただいま。いらっしゃい。はじめまして。さゆりです。」
「はじめまして隆義です。」
「はじめまして元子です。」
「さゆりです。よくいらっしゃいました。」
「さゆり、先にお風呂入って。隆義くんと
元子さんにはさゆりの後に入っていただくから。」
「わかったわ。じゃあお先です。」
と言って、さゆりは浴室に向かった。
私はリビングに設置されているソファー
に腰をかけた。
目の前の43型のテレビのスイッチを入れ
た。
ちょうどNHKの夕方のニュース番組が始
まった。
私はそのニュースの映像を見ていた.
しばらくすると、今度は父親の正太郎が
帰ってきた。
「ただいま。いらっしゃい。君が隆義君だね。」
「はい、隆義です。よろしくお願いします。」
「こちらこそ。よろしく。」
母の元子が挨拶をするために、台所から
リビングにやってきた。
「元子です。今日はお世話になります。」
「いえいえ。いつも家内がお世話になっています。ゆっくりくつろいでください。」
「ありがとうございます。」
「今日は泊まってくださいよ。」
「重ね重ねありがとうございます。」
母は挨拶が終わると、また台所に行き調
理を手伝った。
しばらくすると、料理が食卓テーブの上
に並べられた。
さゆりが風呂から上がってきた。
さゆりは制服から普段着に着替えていた。
なかなかシックな色合いの服を着ていた。
ジーパンと上着はピンク色のトレーナー
であった。
「パパお帰りなさい。」
「ただいま。今日は学校どうだったの。」
「学校も春休みになってるからね。」
「あぁそうか。もう春休みか。」
「学校の先生に、お世話になりましたって、
挨拶をしていたの。」
「あぁそうかね。もうそんな時期なんだね。」
すると、友美が夕飯の準備ができました
よと私たちに話しかけてきた。
「夕飯の準備できましたよ。」
「座ってください。」
私たちは食卓のテーブルの席に座った。
今日のメニューはサーロインステーキと
野菜サラダと、ポタージュスープである。
ライスは既にテーブルの上に並べられて
いた。
「あなた。ビールでいいですか?」
「ビールでいいよ。元子さんも隆義君も
ビールでいいですか?」
「はい、ビールでお願いします。」
「僕もビールでお願いします。」
冷蔵庫から缶ビールが取り出された。
缶ビールはよく冷えていた。
私たち5人は、缶ビールで乾杯した。
「隆義君、さゆり、合格、おめでとう。」
「おじさん、おばさん、ありがとうございます。」
「隆義、合格おめでとう。さゆりさん、合格、おめでとう。」
「ありがとうございます。」
私たちは、缶ビールで乾杯した後、談笑しながら、終始にこやかな雰囲気の中で、提供されたビーフステーキ、野菜サラダ、ポタージュスープ、ライスを食べながら、飲みながら、高校時代の思い出話に花が咲いた。
夕食の時間は2時間程度で終わった。
私と母は、今夜は友美の自宅に泊まる
のである。
夕食が終わり、私と母は一緒にお風呂
に入った。広島にいる時から、いつも
母と私は一緒に風呂に入っていた。
それは親子という絆を確かめ合うこと
であった。
それと同時に、母は、過去の秘め事を
私に見られたことに対するお詫びの気
持ちがあったのかもしれない。
「隆義、お母さんが体を洗ってあげる
ね」
「はい。」
私は母に体を洗ってもらった。
今度は、私が母の体をう番である。
このようにして、私と母は親子の絆を
深めているのであった。
to be continued
《友美(45歳)、さゆり(20歳)との出会い。大阪府高石の自宅にて》
春分の日も過ぎ、桜の花が咲き始めた頃、隆義と元子は福山駅から新幹線に乗り、新大阪駅に向かっていた。
「隆義、お腹空いてない?」
「お腹、ぺこぺこ。」
「もうすぐ車内販売の人が来るから、弁当でも買おうか?」
「お母さんお願い買って。何でもいい。」
「わかったわ。母さんはサンドウィッチにするから。」
「じゃあ僕は、幕の内にして。」
「わかった。」
「お母さん、ビール飲んだらだめかな。」
「飲んだらいいじゃん。」
「お母さん、ビールもお願い。」
「わかった。」
しばらくすると、車内販売の女性販売員が母の隣の通路に来た。
「あのすいません。幕の内と、サンドウィッチと、缶ビール2缶お願いします。」
「ありがとうございます。」
母は幕の内弁当とサンドイッチと缶ビールを2缶受けっ取った。」
「おいくらですか?」
「2700円です。」
母は料金を女性販売員に手渡した。
私と母は、早速缶ビールの栓を抜き
サンドウィッチを母は美味しそうに口の中に頬張った。
私は割り箸を開いて、幕の内弁当を食べ始めた。幕の内弁当にはきれいなピンク色をした鮭の塩焼きが弁当の大半を占めていた。
幕の内と言っても、ほとんど鮭の弁当みたいだった。
とにかく、塩はよくきいていて、おいしかった。
弁当を食べ、缶ビールを飲んだ。
母と私は弁当とサンドウィッチを食べ終えた。
缶ビールは少し残っていたが、そのまま廃棄処分した。
母と私は食べ終えた弁当の空箱とサンドウィッチのビニール包装を電車内のトイレの横のゴミ入れの中に分別して廃棄した。
母と私は自分たちの指定席に座り、少し
の間仮眠を取り始めた。
朝が早かったために、朝食も食べずに電
車に飛び乗ったのであった。
腕時計を見ると時計の針は11時を指
していた。
しばらくして、車内放送が流れた。
「次は新大阪、次は新大阪。お忘れ物のないようにお降りください。次は新大阪。」
私と母は、手荷物を持って、車内扉の横
に立った。新大阪駅で降りる乗客は、
昼前とあって少しばかり混雑していた。
しばらくして、新幹線は新大阪駅に着い
た。
新大阪駅に着くと、私と母は電車の扉が
開いたので、そのまま電車の外に出た。
人混みの中を母と、私は歩いて、階段を
降りて行った。
階段を降りて行くと、地下鉄御堂筋線の
乗り場がある。そのまま地下鉄新大阪駅
で切符を購入し、北側の改札口から地下
鉄乗り場に入った。天王寺方面の乗り場
の待合室の椅子のところに私と母は座っ
た。
しばらくすると電車が入ってきた。
私と母は並んで待っていた乗客の人々と
一緒に電車に乗り込んだ。
電車の中は満員であった。そのため座席
に座ることができなかった。
新大阪を出発して、梅田駅で止まり、
淀屋橋、本町、心斎橋筋、難波、大国町、
天王寺駅と電車は通過して行った。
そして、私と母の目的地である天王寺駅
に着いた。私と母は天王寺駅で下車した。
天王寺駅から南海電車に乗車し、高石市
駅に向かった。
高石市駅には、母の友人の立花友美の住
まいがある。立花家は夫の正太郎(50
歳)、妻の友美(45歳)と長女さゆり(20
歳)の3人暮らしである。
私は、妹と母と祖父母の5人家族である。
私の家は、母子家庭である。
父親は3年前に胃がんでこの世を去って
いた。
母は私と妹を女でひとりで育ててきたの
である。
もちろん、祖父母の援助もあった。
しかし、母はガソリンスタンドで働いて、
現場の仕事をこなしながら、私と妹を育
ててきた。
母には、人には言えない秘め事があった
のだ。この話については、次の章で語り
たいと思う。
私と母は、高石市駅に着いて下車し、
駅前に止まっていたタクシーに乗車し、
友美の自宅に向かった。
乗車時間は15分程度であった。
私と母は車から降りて、友美の自宅の門
の前に着いた。
門の横のインターホンを鳴らした。
「立花です。」
「わたし。」
「待ってたわ。元子さん。どうぞ中に入
って。」
私と母は門の中に入った。
門から自宅の玄関までは10メーター位の
距離であった。かなり広い庭であった。
友美は玄関前で私たちを出迎えてくれた。
私は友美を初めて見た。
なんて綺麗な女性なんだろう。
顔の骨格の輪郭が整っていて、鼻筋が通
っていて目は大きく二重瞼でおちょぼ口
であった。
肌の色つやも良く、とても40代には見え
なかった。まだ30代後半の女性であると
言われても、私は信じたであろう。
母は豊田元子(45歳)と言う。
私は豊田隆義(20歳)である。
私は初めて大阪に住むことになった。
杉本町の大学に合格したからだ。私はす
でに住む場所を決めて、下宿先の家主と
賃貸契約を結んでいた。
住むところは安心で、生活用品も既に買
い込んでいた。このたびの母と私の大阪
行きの目的は、母の友人であると友美夫
婦と娘のさゆりに挨拶をするためであっ
た。
私の下宿先は天王寺駅から阪堺線に乗り、
あの有名なチンチン電車に揺られながら
安立町駅で下車し、徒歩5分の所に下宿
はあった。台所、洗面所、トイレは共同
である。
風呂屋は近所の銭湯である。入湯料は
190円であった。私の部屋は2階の6畳間
である。しかし真ん中に私の部屋がある
ため、両端の下宿人が私の部屋を通るの
だ。貴重品などを置く場所がなかった。
しかし、私は満足であった。
私と母は前回来たときに家主に挨拶をし
ていた。
友美の主人は大阪でも有名な総合商社に
勤めていた。商社の重役であった。
長女のさゆりは、今年神戸の女学院大学
に合格し、4月に入学することになってい
る。
私は、大阪の某大学に合格し、4月から入
学することになっている。
私とさゆりとは同学年であり、同年齢で
ある。
そんな関係で、私たち親子と友美家族と
は今回の私たちの訪問により深い絆を築
くことになったのである。
夕方になり、友美は夕飯の準備を始めた。
私の母も台所に入り、友美と一緒に夕飯
の準備を始めた。
しばらくして、娘のさゆりが帰ってきた。
「ただいま。いらっしゃい。はじめまして。さゆりです。」
「はじめまして隆義です。」
「はじめまして元子です。」
「さゆりです。よくいらっしゃいました。」
「さゆり、先にお風呂入って。隆義くんと
元子さんにはさゆりの後に入っていただくから。」
「わかったわ。じゃあお先です。」
と言って、さゆりは浴室に向かった。
私はリビングに設置されているソファー
に腰をかけた。
目の前の43型のテレビのスイッチを入れ
た。
ちょうどNHKの夕方のニュース番組が始
まった。
私はそのニュースの映像を見ていた.
しばらくすると、今度は父親の正太郎が
帰ってきた。
「ただいま。いらっしゃい。君が隆義君だね。」
「はい、隆義です。よろしくお願いします。」
「こちらこそ。よろしく。」
母の元子が挨拶をするために、台所から
リビングにやってきた。
「元子です。今日はお世話になります。」
「いえいえ。いつも家内がお世話になっています。ゆっくりくつろいでください。」
「ありがとうございます。」
「今日は泊まってくださいよ。」
「重ね重ねありがとうございます。」
母は挨拶が終わると、また台所に行き調
理を手伝った。
しばらくすると、料理が食卓テーブの上
に並べられた。
さゆりが風呂から上がってきた。
さゆりは制服から普段着に着替えていた。
なかなかシックな色合いの服を着ていた。
ジーパンと上着はピンク色のトレーナー
であった。
「パパお帰りなさい。」
「ただいま。今日は学校どうだったの。」
「学校も春休みになってるからね。」
「あぁそうか。もう春休みか。」
「学校の先生に、お世話になりましたって、
挨拶をしていたの。」
「あぁそうかね。もうそんな時期なんだね。」
すると、友美が夕飯の準備ができました
よと私たちに話しかけてきた。
「夕飯の準備できましたよ。」
「座ってください。」
私たちは食卓のテーブルの席に座った。
今日のメニューはサーロインステーキと
野菜サラダと、ポタージュスープである。
ライスは既にテーブルの上に並べられて
いた。
「あなた。ビールでいいですか?」
「ビールでいいよ。元子さんも隆義君も
ビールでいいですか?」
「はい、ビールでお願いします。」
「僕もビールでお願いします。」
冷蔵庫から缶ビールが取り出された。
缶ビールはよく冷えていた。
私たち5人は、缶ビールで乾杯した。
「隆義君、さゆり、合格、おめでとう。」
「おじさん、おばさん、ありがとうございます。」
「隆義、合格おめでとう。さゆりさん、合格、おめでとう。」
「ありがとうございます。」
私たちは、缶ビールで乾杯した後、談笑しながら、終始にこやかな雰囲気の中で、提供されたビーフステーキ、野菜サラダ、ポタージュスープ、ライスを食べながら、飲みながら、高校時代の思い出話に花が咲いた。
夕食の時間は2時間程度で終わった。
私と母は、今夜は友美の自宅に泊まる
のである。
夕食が終わり、私と母は一緒にお風呂
に入った。広島にいる時から、いつも
母と私は一緒に風呂に入っていた。
それは親子という絆を確かめ合うこと
であった。
それと同時に、母は、過去の秘め事を
私に見られたことに対するお詫びの気
持ちがあったのかもしれない。
「隆義、お母さんが体を洗ってあげる
ね」
「はい。」
私は母に体を洗ってもらった。
今度は、私が母の体をう番である。
このようにして、私と母は親子の絆を
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