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エピソード9
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シンムとパルテ、マッテの仲良し三人兄弟は星むすめが必ず帰ってくると信じています。三人はお母さんに星むすめのクリスマス用のケーキやプレゼント、夕食の準備をして欲しいとお願いしました。
お母さんも3人の息子たちと同じように考えていました。
お母さんは、星むすめに酷いことをしてしまったと改心しているのでした。
さて、北欧ではクリスマスのことをユールと言いますよね。ユールとは古代から行われていた「冬至祭」のことです。北欧の冬はとても暗いのです。冬至祭は暗い冬から明るくなっていく光を祝うお祭りなのです。
でも、みなさん勘違いなさらないで下さい。暗い冬といってもずっと真っ暗なわけではありません。特に母の従兄弟がノルウェー大使の時、ドラメンはノルウェーの南部に位置してる冬至で日の出が朝の9時過ぎ、日の入が3時過ぎくらいだったようです。そして、日の出・日の入の前後30分程は薄明るいですから慣れてしまえばなんてことはないとのことでした。
もちろん北欧の北部は、もっと暗いはずです。何しろ「極夜」と言って1日中太陽が出ない日が続くのです。夏の白夜の反対です。ただ、従兄弟から聞いた話ではそれでも日中は薄明るくなるらしく闇夜が続くイメージとはちょっと違うようです。
北欧の国別の位置関係は西からノルウェー、真ん中がスウェーデン、東がフィンランドになります。
さて、話をクリスマスに戻しましょう。古代北欧の冬至祭は10世紀にキリスト教が入ってきたときに、キリスト降誕祭と結び付けられて合体しました。そして今日では北欧の人たちにとって1年で最も大きな祝祭となっているのです。
ユールの気配は10月終わりくらいから漂いはじめ、11月になると広告やカタログの数々が家のポストに投函されるようになります。12月になると街中も家も会社もどこもかしこもユールだらけになります。
パーティーも多くなりレストランは予約でいっぱいになります。お店のショーウィンドゥにはユール一色のさまざまな飾り付けが溢れ、女性用のブティックにはちょっとセクシーなパーティードレスが並びます。
日本と大きく違うのは、それほど派手に盛り上がっていても最終的にユールは「家族と過ごすもの」であることです。12月24日のユールアフテン(クリスマスイヴ)はお昼過ぎに全てのお店が閉まり、全ての人々が家路に着きます。もちろん最初から会社がお休みで家にいる人も多数派です。そして24日から25日にかけては家族で食卓を囲み、特別なご馳走を食べ、プレゼントを開けて、歌って踊って家族の時間を楽しく過ごすのです。また、24日に教会に出かけるのが正式のようですが、どうやらそれほど多くの人は行きません(従兄弟の話死によると)。
それでも中には日本のようにレストランでの食事を楽しむ人たちもいるだろうとお思いになりましたが誰もいなかった。
オスロでは本当にこれが首都かと思うほどまさに「人っ子一人もいない」状況で、開いているお店は皆無だったのです。
母の従兄弟によると「24日に外に食事に行ったことがないのでわからない。」との答え。日本との文化の違いに唖然とさせられました。そう言えば、お店だけではなく一流のホテルであっても中には「クリスマス休暇」で閉まってしまうところがあります。もし今後、この季節にノルウェーを旅してみたいとお思いの方がいたなら、宿と食事の確保だけはお忘れずに‥‥。
さてクリスマスが近づくと現れる、サンタクロースのミニチュア版のような小人たち。彼らは北欧に古くから伝わる、クリスマスには欠かせない妖精です。でもこの妖精たち、もともとはクリスマスとは無縁の存在でした。彼らはいかにして「クリスマスの妖精」の称号を得のでしょうか?
クリスマスの日、シンム、パルテ、マッテの仲良し兄弟達は窓の外を見ていました。
それは星むすめと一緒にクリスマスをお祝いしたい一心で星空の星に願いを込めてお祈りをしていたのです。
「星むすめ🎵星むすめ🎵早く帰っておいでよ🎵星むすめ🎵一緒にお祝いしようよ🎵星むすめ🎵」
するとどうでしょう。窓の外に光が何万と
輝いているのです。
その中に一際目立つ輝きを放っている少女がいました。
その少女は茶褐色と灰色のまだら色のトナカイの背中に乗っていました。
そのトナカイと一緒にいるのはなんと星むすめではないですか!
星むすめが帰って来たのです。
星むすめの周りには妖精達が飛んでいます。
また、主の使いの天使達もいます。
賑やかな歌声がフィンランドの町中に響きわたっています。
神様は星むすめと天使、妖精達にフィンランドの町中に「幸せ」を届けるようにと、指示を出されたのです。
嗚呼!主よ!全世界の人々を救い賜え!
嗚呼!主よ!全世界の子ども達をお守り下さい。
二度と星むすめのような虐めにあいませんように。
嗚呼!主よ。子ども達をお守り下さい。
星むすめはシンム、マッテ、パルテ仲良し三兄弟と一緒に幸せに暮らしていくのです。
お父さん、お母さんは星むすめを自分の本当の娘として大切に育て幸せに暮らすことになりました。
最後までこの童話をお読み頂きまして、ありがとうございました。
私からお母さんにクリスマスプレゼントがあります。
それは次のメッセージです。
赤ちゃんが成長していく過程に於いて、保育園、幼稚園、小学生、中学生、高校生と成長していきますね。
貴方の子ども達も同じように成長していきます。
どんなことになろうとも幸せになることでしょう。
その為には赤ちゃん、保育園、幼稚園のときのお子さんはお母さんがお手本であり、教科書なんですよ。
お子さん達に常識を教えて下さい。
お友達と仲良くお遊びできるお子さんにしてあげて下さい。
生き物や植物や、動物たちを大切にする豊かな心を持ったお子さんに育てて上げて下さい。
「美しい心」「思いやりのある心」「お友達と仲良く遊ぶ心」「美しい行い」
「善の行い」「徳を積む行い」など幾らでもありますよね。
その答えはお母さんとお子さんが幸せになるというところに見出せると思います。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
お母さんも3人の息子たちと同じように考えていました。
お母さんは、星むすめに酷いことをしてしまったと改心しているのでした。
さて、北欧ではクリスマスのことをユールと言いますよね。ユールとは古代から行われていた「冬至祭」のことです。北欧の冬はとても暗いのです。冬至祭は暗い冬から明るくなっていく光を祝うお祭りなのです。
でも、みなさん勘違いなさらないで下さい。暗い冬といってもずっと真っ暗なわけではありません。特に母の従兄弟がノルウェー大使の時、ドラメンはノルウェーの南部に位置してる冬至で日の出が朝の9時過ぎ、日の入が3時過ぎくらいだったようです。そして、日の出・日の入の前後30分程は薄明るいですから慣れてしまえばなんてことはないとのことでした。
もちろん北欧の北部は、もっと暗いはずです。何しろ「極夜」と言って1日中太陽が出ない日が続くのです。夏の白夜の反対です。ただ、従兄弟から聞いた話ではそれでも日中は薄明るくなるらしく闇夜が続くイメージとはちょっと違うようです。
北欧の国別の位置関係は西からノルウェー、真ん中がスウェーデン、東がフィンランドになります。
さて、話をクリスマスに戻しましょう。古代北欧の冬至祭は10世紀にキリスト教が入ってきたときに、キリスト降誕祭と結び付けられて合体しました。そして今日では北欧の人たちにとって1年で最も大きな祝祭となっているのです。
ユールの気配は10月終わりくらいから漂いはじめ、11月になると広告やカタログの数々が家のポストに投函されるようになります。12月になると街中も家も会社もどこもかしこもユールだらけになります。
パーティーも多くなりレストランは予約でいっぱいになります。お店のショーウィンドゥにはユール一色のさまざまな飾り付けが溢れ、女性用のブティックにはちょっとセクシーなパーティードレスが並びます。
日本と大きく違うのは、それほど派手に盛り上がっていても最終的にユールは「家族と過ごすもの」であることです。12月24日のユールアフテン(クリスマスイヴ)はお昼過ぎに全てのお店が閉まり、全ての人々が家路に着きます。もちろん最初から会社がお休みで家にいる人も多数派です。そして24日から25日にかけては家族で食卓を囲み、特別なご馳走を食べ、プレゼントを開けて、歌って踊って家族の時間を楽しく過ごすのです。また、24日に教会に出かけるのが正式のようですが、どうやらそれほど多くの人は行きません(従兄弟の話死によると)。
それでも中には日本のようにレストランでの食事を楽しむ人たちもいるだろうとお思いになりましたが誰もいなかった。
オスロでは本当にこれが首都かと思うほどまさに「人っ子一人もいない」状況で、開いているお店は皆無だったのです。
母の従兄弟によると「24日に外に食事に行ったことがないのでわからない。」との答え。日本との文化の違いに唖然とさせられました。そう言えば、お店だけではなく一流のホテルであっても中には「クリスマス休暇」で閉まってしまうところがあります。もし今後、この季節にノルウェーを旅してみたいとお思いの方がいたなら、宿と食事の確保だけはお忘れずに‥‥。
さてクリスマスが近づくと現れる、サンタクロースのミニチュア版のような小人たち。彼らは北欧に古くから伝わる、クリスマスには欠かせない妖精です。でもこの妖精たち、もともとはクリスマスとは無縁の存在でした。彼らはいかにして「クリスマスの妖精」の称号を得のでしょうか?
クリスマスの日、シンム、パルテ、マッテの仲良し兄弟達は窓の外を見ていました。
それは星むすめと一緒にクリスマスをお祝いしたい一心で星空の星に願いを込めてお祈りをしていたのです。
「星むすめ🎵星むすめ🎵早く帰っておいでよ🎵星むすめ🎵一緒にお祝いしようよ🎵星むすめ🎵」
するとどうでしょう。窓の外に光が何万と
輝いているのです。
その中に一際目立つ輝きを放っている少女がいました。
その少女は茶褐色と灰色のまだら色のトナカイの背中に乗っていました。
そのトナカイと一緒にいるのはなんと星むすめではないですか!
星むすめが帰って来たのです。
星むすめの周りには妖精達が飛んでいます。
また、主の使いの天使達もいます。
賑やかな歌声がフィンランドの町中に響きわたっています。
神様は星むすめと天使、妖精達にフィンランドの町中に「幸せ」を届けるようにと、指示を出されたのです。
嗚呼!主よ!全世界の人々を救い賜え!
嗚呼!主よ!全世界の子ども達をお守り下さい。
二度と星むすめのような虐めにあいませんように。
嗚呼!主よ。子ども達をお守り下さい。
星むすめはシンム、マッテ、パルテ仲良し三兄弟と一緒に幸せに暮らしていくのです。
お父さん、お母さんは星むすめを自分の本当の娘として大切に育て幸せに暮らすことになりました。
最後までこの童話をお読み頂きまして、ありがとうございました。
私からお母さんにクリスマスプレゼントがあります。
それは次のメッセージです。
赤ちゃんが成長していく過程に於いて、保育園、幼稚園、小学生、中学生、高校生と成長していきますね。
貴方の子ども達も同じように成長していきます。
どんなことになろうとも幸せになることでしょう。
その為には赤ちゃん、保育園、幼稚園のときのお子さんはお母さんがお手本であり、教科書なんですよ。
お子さん達に常識を教えて下さい。
お友達と仲良くお遊びできるお子さんにしてあげて下さい。
生き物や植物や、動物たちを大切にする豊かな心を持ったお子さんに育てて上げて下さい。
「美しい心」「思いやりのある心」「お友達と仲良く遊ぶ心」「美しい行い」
「善の行い」「徳を積む行い」など幾らでもありますよね。
その答えはお母さんとお子さんが幸せになるというところに見出せると思います。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
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