ベテランのヘルパーさんが教えてくれた宝物~「『シンタイカイゴ』って漢字でどう書くか知ってる?」~

 ボクがケアマネジャーだった頃、いつも笑顔のベテランのヘルパーさんがいた。

 そのヘルパーさんが訪問介護に行くと、誰もが最後は笑顔になる。

 たとえ、身体が麻痺や拘縮で動かなくても。
 たとえ、認知症で自分の名前さえ分からなくても。
 たとえ、癌で余命いくばくなくても。

 ボクは思い切って、ヘルパーさんに『笑顔』の理由を聞いた。

 帰ってきた答え。
 それは、

 「シンタイカイゴって、どう書くか知ってる?」

 だった。

 幾多の修羅場をくぐったベテランからの問いかけ。

 それは『ヘルパーの矜持』だった。
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