潤 閉ざされた楽園

リリーブルー

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第十六章

正三角関係 17

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(昴兄さんの、いく時の顔って、そそられる)

と潤は思った。

「ん……んん……はぁっ……」

目を閉じて、口を開け放出の刺激に耐えていた。

いつもは、じっくり見る余裕なんてないから。

「はぁ……はぁ、はぁ」

昴は、吐精を終えたらしく、空ろな目を開けた。

気怠げな表情で、ただ息が整うのを待っていた。

こうして隣で見ると、やはり昴は美しくて、潤は、昴を好きと思わずにはいられなかった。

トモが脚の方からせりあがって来て、口うつしで、口に受けた昴の精液を、昴に飲ませた。

「んうっ……おっ……んぐっ……」

昴が苦しそうに顔をそらそうとするが、トモは許さなかった。

昴の顎をつかんで、無理やり口に含ませた。

昴の口の端から、唾液のまじった精液が垂れた。

「ん……んぐ」

昴は、トモの身体の下で、じたばたした。

しかしトモの方が、目方も筋肉も勝っているようで、昴は、押しのけられなかった。

「昴、ちゃんと、飲んで」

トモが言った。

「俺もがんばって少し飲んだから」

「んっ」

昴ののどが動いた。

「昴、口を開けてみて」

トモに言われて昴は口を開けた。

「うん、いいね、ちゃんと飲めたね」

トモは、昴の口から垂れた精液を舐めとって、最後に唇にキスをした。

ひとしきりキスを交わしたあと、唇を離した二人は、じっと互いの顔を見ていた。
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