潤 閉ざされた楽園

リリーブルー

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【第二部】第一章

幼児退行 2 caution

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「嫌い?」

おじ様は幼児退行した潤に尋ねた。

おじ様も、十歳以上若返っている感じだった。

幼い潤に合わせて、幼児に話しかけるような言葉になっていた。

「うん……ちょっと嫌い、へんな味するから」

「男の子のおっぱいだからね。でも、今に好きになるよ。ごくごく飲んで、もっと欲しいよぉって言うようになるよ?」

「うん……なる……ちょっと苦いけど」

「いっぱい、潤のお顔にかけてあげるよ。潤、あったかぁい、って言ってたよね?」

「ねばねばなのね……」

「嬉しくないの?  そんな悲しそうな顔したら、叔父様まで悲しくなっちゃうなぁ。もっと嬉しそうにしてごらん。叔父様の、いっぱいかけてって。潤、叔父様の精液大好き、いっぱい飲みたいって言ってごらん」

「んっ、んんっ」

「どうしたの?  興奮しちゃった?」

「パパ、叔父ちゃまとエッチしちゃイヤ。潤の叔父ちゃまと仲良くしちゃだめっ。あーん」

突然、何かを思い出したように、潤が泣き出した。

「パパが叔父ちゃまをとったー」

「潤、大丈夫だよ。パパはもういないよ?  潤だけだよ? 今は、叔父様は、潤だけ。いい?」

「ほんと?」

「うん。叔父様は、潤が一番好き。いいね?」

「パパは?」

「パパは好きだけど、もういないよ。この棺の中だよ」

「この中?」

「うん。だから、大丈夫」

潤は、泣きやんだ。
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