潤 閉ざされた楽園

リリーブルー

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第四章

懺悔 5

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それに、おじ様や、譲は、成人なので、未成年の僕に、こんなことをするのは、明らかに犯罪だった。

人間として恥ずべき、忌まわしい行いだった。

僕は、間違った行い、犯罪を許しているのだった。

友人を、犯罪から助け出すつもりが、すっかり悪の考え、言葉、行いに囚われていた。

しかも、偽りの快楽を楽しんでいた。

これが罪でなくて、何だろう?

でも、僕は、やめられないのだ。

とめられないのだ。

良くないことと知っているのに、脳が欲してしまう。

おじ様や譲のせいなんだろうか?

潤のせいなんだろうか?

僕は、大洗家を訪れる以前から、こんな行為を妄想して興奮していたのではなかったか?

それが現実化しただけではなかったか?

犯罪者だと言って、おじ様と譲を糾弾する自信が、僕にはなかった。

これが、彼らの狙い通りなのかもしれなかったが、思うつぼなのかもしれなかったが、支配されてしまっていたからかもしれなかったが、僕は、自分が、共犯であると感じていた。

自分が同罪のようにかんじていた。

これは、被害者が陥りやすい感覚だ。

本当は、違う。

悪いのは、加害者であって、被害者は悪くない。

僕は、潤の救出のために、事前に読んで学習していた、虐待PTSDについての知識を振り絞った。
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