潤 閉ざされた楽園

リリーブルー

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第六章 ダイニングにて

トイレ

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 潤がお皿を片付けてくれた。
 僕は、潤の母上にご馳走様を言った。

 僕は潤より先に洗面所に行って、歯磨きをした。
 僕は、とってもいい気分だった。
 食欲が満たされた。美味しかった。潤が嬉しそうだった。ギャルソン潤が見られた。母上と何とやらじゃなさそうだった。

 歯磨きが終わった頃、潤が来て、潤も、歯ブラシを手に取った。

 僕は、
「トイレ借りたいんだけど」
と聞いた。

「階段の下だよ」
と潤が答えた。

「ありがとう」
僕が、トイレのドアをノックして、入ろうとすると、後ろから人が来て、トイレに押し込まれた。

 潤のお兄さんの譲だった。
「おっと、瑤君、奇遇だね。ツレションしない?」
と言われた。

 僕は、当然、
「嫌です」
と断った。

「じゃあ、してるとこ見せて」
と言われた。
 僕は、もう我慢できなかったので譲の前で小水を排泄して、そそくさとトイレから出ていこうとした。

「待ってよ」

「見せるだけって言ったじゃないですか」
と僕は言って振り切ってトイレを出た。

 手を洗って拭いていると、ちょうど潤が来てトイレに入ろうとしたので、僕は止めようとした。
 が、時遅く、潤も譲につかまって引き込まれた。

 潤は、げんなりした顔で出て来て、手を洗って拭いた。

 そして僕らは、いっしょに階段を上って二階へ行った。
「譲に、つかまった。今さらだけど何で、あの人って、ああなんだろうね?」
潤がうんざりした様子で言った。

「今さらだね」
僕は相づちを打った。

 潤が部屋のドアを開けて、
「どうぞ」
と言った。
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