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悪役貴族とゴーストガール!
ライジングインパクト!
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「このおおおオッ! 翼を片方奪ったくらいで、調子に乗るなあああア!」
穴の開いた翼を隠すように、もう一度突進して来ようとするハファーマル。
俺達は互いに頷き合って、ばっと両手を突き出す。
「それだけじゃあ、終わらせません! 幽霊魔法『ジュソバルカン』!」
「融合魔法レベル7! 『破天砲』!」
くまの人形から放たれるのは、しゃれこうべの形をしたどどめ色の魔力の波動。
俺が撃ち込んだのは、ギリゴルを吹っ飛ばした火と雷の螺旋状の衝撃波。
最初の2、3発が命中したくらいじゃあ動じないとしても、その2倍、3倍、もっと多い魔力の集合エネルギーをぶつけられれば、とても耐えられるわけがない。
「「連続魔法攻撃だあああああッ!」」
「がぎょおおおおおオ!?」
俺とクラリスの叫び声が魔法に乗ったように、攻撃の激しさが増してゆく。
絶叫が響き渡り、黒い羽が飛び散って、ハファーマルの体が少しずつ削れる。
「翼がなくなっただけじゃない、相当へばってやがるな! 反転世界も砕けてきてるし、このまま一気に押し切れば……!」
そう言った矢先、クラリスも俺も、不意に魔法の攻撃を止めてしまった。
「く……クラリス……」
フラフラと宙を舞うハファーマルの口から、エイダの声が漏れ出たからだ。
もごもごと動くくちばしの中からせり出てきた、苦悶の声を漏らす顔の形は、肌が真っ黒でもエイダに違いない。
「……この、声……」
「お、お願い……やめて……この化け物の中に……私がいるの……」
しかも彼女は、自分がハファーマルに取り込まれたと言ってるんだ。
「今ならまだ、間に合うわ……お願い、命だけは奪わないで……そんなのは、正しい行いじゃないわ……!」
確かに、自分の姉を殺すなんて、クラリスにはとても無理な話だ。
俺だってそうだ、仮に彼女が殺めようとしたなら、なんとしてでも止める。
――もっとも、それが本物のエイダだったらの話だけどな。
「――あえ?」
素っ頓狂な声と共に、エイダを模した顔がぐるん、と白目を剥いた。
俺がふざけた口を閉じさせるよりも先に、くまの人形が持っていた出刃包丁が、偽物の額に深々と突き刺さってたんだ。
そして包丁を投げた張本人のクラリスは、もう怒りが臨界点を突破していた。
「……ボクの前で、これ以上……姉さんを、侮辱するな……っ!」
口の端から漏れるような声には、彼女とは思えないほどの激情が漏れ出ている。
クラリスの目に映っているのは――いいや、俺の目にも映っているのは、ゲームの中や記憶に残っている、優しくて妹想いのエイダじゃない。
彼女のガワだけを借りて、あまつさえ人を欺く邪悪な怪物だ。
「な、なな、なんでええええエッ!?」
「いまさらふざけた三文芝居で、俺とクラリスを騙せると思ったのかよ? だったら逆効果だぜ、俺達の怒りの火に油を注いじまったな!」
そしてハファーマルは、もうひとつの過ちも犯した。
あいつはクラリスの地雷を踏んだだけじゃない、俺の逆鱗にも触れたってことだぜ!
「ここらでとどめを刺してやる! 雷魔法レベル5、風魔法レベル5! 融合魔法――」
柵が軋むほどの旋風と、大雨がかき消されるほどの轟雷が両腕から両足に伝わり、全身にほとばしる。
ぐっとこぶしを握り締めると同時に、俺の中のありったけの魔力が解放された。
「レベル10! 『雷迅狗印魄斗』ッ!」
全力全開で敵を倒すときだけに使う、最強クラスの融合魔法。
その中でもこいつは特別で、一撃で敵を仕留める、文字通り必殺の魔法だ!
「すごい……魔力が雷になって、全身にまとわりついて……!」
風圧に耐えるくまに軽く微笑んでから、俺はハファーマルを睨んだ。
「まばたきすんなよ、ハファーマル。一瞬で、ケリをつけるぜ」
「くっ……!」
するとあいつは、身震いしたかと思うとたちまち踵を返した。
いくらケイオスだろうが何だろうが、レベル10の融合魔法をモロにくらうと即死するって反射的に理解できたみたいだな。
ま、その判断は間違ってねえよ。
お前の5倍はデカい魔物が、この雷の魔力に触れただけで即死するんだからな。
「こ、ここは逃げれバ! 逃げ切ればあるじからまた、機会をもらえるはずだワ!」
――だけど、ここまでやっといてとんずらなんて、許すわけがねえだろ!
「逃がすかよ! ケリをつけるって言ったろーがァ!」
ハファーマルがまばたきする間に、俺の姿は屋上から消えた。
次に姿を現したのは、ひいひいと血と涙を垂れ流すハファーマルの正面。
限界まで高めた身体能力と跳躍力で、瞬間移動のごとく空中をひと跳びして、真正面から敵の腹に蹴りを叩き込むなんて、『雷迅狗印魄斗』なら造作ない。
もちろん、エイダの顔を消し去ったハファーマルの表情が苦痛に歪むおまけつきだ。
「がッ……こ、これは……ッ!?」
屋上に無理矢理引き戻される怪物の悲鳴に、俺は答えた。
「雷魔法の破壊力と風魔法の加速能力を相乗させて、俺の体に纏わせた! その気になりゃ、宮廷付きの魔導士の魔法防壁100枚をぶち破る――」
雷鳴のごとき威力と、疾風のごとき速度がハファーマルを屋上へと押し戻す。
雨を切るように、闇を引き裂くように、光となった俺の必殺の一撃は――っ!
「防御不可の、無敵のキックだあああああッ!」
轟音と共に、敵を屋上へと叩きつけた!
「あぎゃあああああああああああああッ!?」
空間を歪ませるほどの強烈な蹴りに、ケイオス程度が耐えられるはずがない。
みしみし、ばきばきと屋上の床が砕け、巨大な穴が開くほどの衝撃が、ハファーマルの体を一瞬で破壊しつくした。
ぽっかりと開いた穴の奥で、首だけが残った怪鳥は悲鳴のひとつも上げられないまま、未だ残り続ける電撃と風圧の破壊にもだえ苦しむ。
「ぎぎぎ……お、ご、ごんな……どごろ、で……げい、お、ず、が……」
そうして、絞り出すような断末魔を最後に、ハファーマルの姿が灰のようになって消えた。
反転した薄紫の世界も消えて、元の世界に戻ってゆく。
破壊の痕跡もおおむね消失して、屋上の穴が残らなくなっていつも通りの雨が降るだけの世界が俺の視界に広がった。
「いっちょあがり、だな。あとはテレサ達を医務室に運べば、一件落着だ」
シェルターを解除してテレサとソフィー、パフの様子を確かめると、息もあるし怪我もほとんどなくて、本当に気を失っているだけみたいだ。
ほっと一安心して胸をなでおろしていると、くまの人形がぽてっと倒れて、クラリスが人間の姿を取り戻した。
「クラリス、無事か?」
ゆっくりと起き上がったクラリスの視線は、屋上の外を見つめてる。
「は、はい……ボクは、魂も体も大丈夫です……けど……」
「けど?」
クラリスの目は、憂いを帯びていた。
「……まだ……あれが、エイダ姉さんだったらと、思ってしまうんです……」
理由や事情はどうあれ、クラリスはエイダが本当に死んでしまったという現実を突きつけられて、しかも怪物であっても姉の顔をした存在を打ち倒したんだ。
苦しそうな顔を見せているうち、彼女は取り繕うようににへら、と笑った。
「ご、ごめんなさい……ボク、ま、まだ……姉さんがいれば、なんて考えるなんて……」
無理に笑顔を作り続けるクラリスを見て、俺は首を横に振った。
大事な気持ちを忘れる必要も、思い出を壊したんだって悔やむ必要もない。
「エイダなら、いつでもいるだろ。クラリス、お前のここにな」
とんとん、と俺は俺自身の胸を叩いた。
目を見開いたクラリスに、俺の言いたいことは伝わったと思う。
クラリスにとってのエイダはずっと心の中にいて、ハファーマルはそれを利用しただけで、思い出はずっと心の中にある。
彼女がずっと不安だったのは、思い出の中のエイダに気付かず、ひとりで居続けているんだってふさぎ込んでいたからだ。
だからこそ、俺は伝えないといけない。
「俺もいるし、テレサもいる。ソフィーもパフもいて、どんな時だって味方になってやる。もうひとりで戦う必要はないんだぜ、クラリス」
エイダも、俺も、仲間もそばにいるんだってな。
「う、う……」
クラリスはゆっくりと俯いて、震えた。
「うわあああん……!」
そして、泣いた。
押し殺していた全部を、今まで耐えていた全部を吐き出すように泣いた。
俺はクラリスの背中に静かに手を置いた――できることは、ただそれだけだった。
空が少しずつ晴れて、陽の光が差し込んできた。
穴の開いた翼を隠すように、もう一度突進して来ようとするハファーマル。
俺達は互いに頷き合って、ばっと両手を突き出す。
「それだけじゃあ、終わらせません! 幽霊魔法『ジュソバルカン』!」
「融合魔法レベル7! 『破天砲』!」
くまの人形から放たれるのは、しゃれこうべの形をしたどどめ色の魔力の波動。
俺が撃ち込んだのは、ギリゴルを吹っ飛ばした火と雷の螺旋状の衝撃波。
最初の2、3発が命中したくらいじゃあ動じないとしても、その2倍、3倍、もっと多い魔力の集合エネルギーをぶつけられれば、とても耐えられるわけがない。
「「連続魔法攻撃だあああああッ!」」
「がぎょおおおおおオ!?」
俺とクラリスの叫び声が魔法に乗ったように、攻撃の激しさが増してゆく。
絶叫が響き渡り、黒い羽が飛び散って、ハファーマルの体が少しずつ削れる。
「翼がなくなっただけじゃない、相当へばってやがるな! 反転世界も砕けてきてるし、このまま一気に押し切れば……!」
そう言った矢先、クラリスも俺も、不意に魔法の攻撃を止めてしまった。
「く……クラリス……」
フラフラと宙を舞うハファーマルの口から、エイダの声が漏れ出たからだ。
もごもごと動くくちばしの中からせり出てきた、苦悶の声を漏らす顔の形は、肌が真っ黒でもエイダに違いない。
「……この、声……」
「お、お願い……やめて……この化け物の中に……私がいるの……」
しかも彼女は、自分がハファーマルに取り込まれたと言ってるんだ。
「今ならまだ、間に合うわ……お願い、命だけは奪わないで……そんなのは、正しい行いじゃないわ……!」
確かに、自分の姉を殺すなんて、クラリスにはとても無理な話だ。
俺だってそうだ、仮に彼女が殺めようとしたなら、なんとしてでも止める。
――もっとも、それが本物のエイダだったらの話だけどな。
「――あえ?」
素っ頓狂な声と共に、エイダを模した顔がぐるん、と白目を剥いた。
俺がふざけた口を閉じさせるよりも先に、くまの人形が持っていた出刃包丁が、偽物の額に深々と突き刺さってたんだ。
そして包丁を投げた張本人のクラリスは、もう怒りが臨界点を突破していた。
「……ボクの前で、これ以上……姉さんを、侮辱するな……っ!」
口の端から漏れるような声には、彼女とは思えないほどの激情が漏れ出ている。
クラリスの目に映っているのは――いいや、俺の目にも映っているのは、ゲームの中や記憶に残っている、優しくて妹想いのエイダじゃない。
彼女のガワだけを借りて、あまつさえ人を欺く邪悪な怪物だ。
「な、なな、なんでええええエッ!?」
「いまさらふざけた三文芝居で、俺とクラリスを騙せると思ったのかよ? だったら逆効果だぜ、俺達の怒りの火に油を注いじまったな!」
そしてハファーマルは、もうひとつの過ちも犯した。
あいつはクラリスの地雷を踏んだだけじゃない、俺の逆鱗にも触れたってことだぜ!
「ここらでとどめを刺してやる! 雷魔法レベル5、風魔法レベル5! 融合魔法――」
柵が軋むほどの旋風と、大雨がかき消されるほどの轟雷が両腕から両足に伝わり、全身にほとばしる。
ぐっとこぶしを握り締めると同時に、俺の中のありったけの魔力が解放された。
「レベル10! 『雷迅狗印魄斗』ッ!」
全力全開で敵を倒すときだけに使う、最強クラスの融合魔法。
その中でもこいつは特別で、一撃で敵を仕留める、文字通り必殺の魔法だ!
「すごい……魔力が雷になって、全身にまとわりついて……!」
風圧に耐えるくまに軽く微笑んでから、俺はハファーマルを睨んだ。
「まばたきすんなよ、ハファーマル。一瞬で、ケリをつけるぜ」
「くっ……!」
するとあいつは、身震いしたかと思うとたちまち踵を返した。
いくらケイオスだろうが何だろうが、レベル10の融合魔法をモロにくらうと即死するって反射的に理解できたみたいだな。
ま、その判断は間違ってねえよ。
お前の5倍はデカい魔物が、この雷の魔力に触れただけで即死するんだからな。
「こ、ここは逃げれバ! 逃げ切ればあるじからまた、機会をもらえるはずだワ!」
――だけど、ここまでやっといてとんずらなんて、許すわけがねえだろ!
「逃がすかよ! ケリをつけるって言ったろーがァ!」
ハファーマルがまばたきする間に、俺の姿は屋上から消えた。
次に姿を現したのは、ひいひいと血と涙を垂れ流すハファーマルの正面。
限界まで高めた身体能力と跳躍力で、瞬間移動のごとく空中をひと跳びして、真正面から敵の腹に蹴りを叩き込むなんて、『雷迅狗印魄斗』なら造作ない。
もちろん、エイダの顔を消し去ったハファーマルの表情が苦痛に歪むおまけつきだ。
「がッ……こ、これは……ッ!?」
屋上に無理矢理引き戻される怪物の悲鳴に、俺は答えた。
「雷魔法の破壊力と風魔法の加速能力を相乗させて、俺の体に纏わせた! その気になりゃ、宮廷付きの魔導士の魔法防壁100枚をぶち破る――」
雷鳴のごとき威力と、疾風のごとき速度がハファーマルを屋上へと押し戻す。
雨を切るように、闇を引き裂くように、光となった俺の必殺の一撃は――っ!
「防御不可の、無敵のキックだあああああッ!」
轟音と共に、敵を屋上へと叩きつけた!
「あぎゃあああああああああああああッ!?」
空間を歪ませるほどの強烈な蹴りに、ケイオス程度が耐えられるはずがない。
みしみし、ばきばきと屋上の床が砕け、巨大な穴が開くほどの衝撃が、ハファーマルの体を一瞬で破壊しつくした。
ぽっかりと開いた穴の奥で、首だけが残った怪鳥は悲鳴のひとつも上げられないまま、未だ残り続ける電撃と風圧の破壊にもだえ苦しむ。
「ぎぎぎ……お、ご、ごんな……どごろ、で……げい、お、ず、が……」
そうして、絞り出すような断末魔を最後に、ハファーマルの姿が灰のようになって消えた。
反転した薄紫の世界も消えて、元の世界に戻ってゆく。
破壊の痕跡もおおむね消失して、屋上の穴が残らなくなっていつも通りの雨が降るだけの世界が俺の視界に広がった。
「いっちょあがり、だな。あとはテレサ達を医務室に運べば、一件落着だ」
シェルターを解除してテレサとソフィー、パフの様子を確かめると、息もあるし怪我もほとんどなくて、本当に気を失っているだけみたいだ。
ほっと一安心して胸をなでおろしていると、くまの人形がぽてっと倒れて、クラリスが人間の姿を取り戻した。
「クラリス、無事か?」
ゆっくりと起き上がったクラリスの視線は、屋上の外を見つめてる。
「は、はい……ボクは、魂も体も大丈夫です……けど……」
「けど?」
クラリスの目は、憂いを帯びていた。
「……まだ……あれが、エイダ姉さんだったらと、思ってしまうんです……」
理由や事情はどうあれ、クラリスはエイダが本当に死んでしまったという現実を突きつけられて、しかも怪物であっても姉の顔をした存在を打ち倒したんだ。
苦しそうな顔を見せているうち、彼女は取り繕うようににへら、と笑った。
「ご、ごめんなさい……ボク、ま、まだ……姉さんがいれば、なんて考えるなんて……」
無理に笑顔を作り続けるクラリスを見て、俺は首を横に振った。
大事な気持ちを忘れる必要も、思い出を壊したんだって悔やむ必要もない。
「エイダなら、いつでもいるだろ。クラリス、お前のここにな」
とんとん、と俺は俺自身の胸を叩いた。
目を見開いたクラリスに、俺の言いたいことは伝わったと思う。
クラリスにとってのエイダはずっと心の中にいて、ハファーマルはそれを利用しただけで、思い出はずっと心の中にある。
彼女がずっと不安だったのは、思い出の中のエイダに気付かず、ひとりで居続けているんだってふさぎ込んでいたからだ。
だからこそ、俺は伝えないといけない。
「俺もいるし、テレサもいる。ソフィーもパフもいて、どんな時だって味方になってやる。もうひとりで戦う必要はないんだぜ、クラリス」
エイダも、俺も、仲間もそばにいるんだってな。
「う、う……」
クラリスはゆっくりと俯いて、震えた。
「うわあああん……!」
そして、泣いた。
押し殺していた全部を、今まで耐えていた全部を吐き出すように泣いた。
俺はクラリスの背中に静かに手を置いた――できることは、ただそれだけだった。
空が少しずつ晴れて、陽の光が差し込んできた。
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