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第八章 学校と研修
306 撃ち抜かれました!!
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中から聞こえてくる声に、コウヤとジザルスは扉の前で立ち尽くした。
別にこのまま外で盗み聞きしようと思っている訳ではない。内容が内容なだけに、とっても入り難いのだ。
『もちろん、先ほど言いましたように、こちらの神子様が幼い頃に見て憧れた神官殺しと呼ばれた方だと知り、お会いしたかったのも本当です!』
コウヤとジザルスが来る前に話していたらしい。
『聖女の座を追われ、保護していただきたいとやって来たことも嘘ではありません!』
そこはあまり疑っていなかった。あの国ならばやりそうだと思ったのだから。
『決して邪な想いではありません! 聖女とは神の嫁! 妻です! ならば、聖女である私が一目惚れしたコウルリーヤ様へ聖女としてこちらで生涯を通してお仕えすることは間違ってはいないはずです!』
「……」
間違ってはいないが、素直にそうだなと頷けないのはなぜだろうか。
『神教会ではコウルリーヤ様をお祀りしていないのです! その上、あの様な清廉で美しく、穏やかな笑顔のお似合いになる方を、よりにもよって邪神などと教えているのです! あれは邪教です! 許せません!! 是非とも潰していただきたい! いいえ、私も潰します!!』
断然、会わない方がいい気がしてきたコウヤだ。
そこに、中に居るらしいルディエの賛同する声が聞こえた。
『へえ。良いこと言うじゃん。戦えんの?』
『っ、はい!! お、お恥ずかしながら、聖女になれなければ、ご一緒に神官殺しをしたいと考えたこともございましてっ。暗殺者になる訓練をいたしましたのっ。短剣と投擲が得意ですわっ』
仲間になりたいからというだけで、神官を殺す気だった聖女見習いってどうなんだ。短剣と投擲が得意な聖女ってどうなんだろうか。そう思いながらも、コウヤはばばさま達がメイスを振り回すのと大して違いはないかと無理やり納得する。
『そっちの聖騎士が卒倒しそうになってるけど』
『ちょっと! ブランナったらしっかりなさい! 神子様や大司教様達に失礼ですよっ』
『いや、多分あんたの発言に白目剥いてんだと思うよ』
『そんなっ。正直に話しているだけです! ブランナっ、しっかりしなさいよ! 恥ずかしいでしょっ』
何だが賑やかな人だなと思っていると、後ろからサーナがやってきた。
「元気の良い方です」
「サーナさん、こんばんは」
「お帰りなさいませ、コウヤ様」
サーナが元王妃でもあったと聞いてから、彼女の所作に目が行く。そして、確かに王妃らしい洗練されたものだなと納得するのだ。サーナ本人としては、それらは神教国の為に身につけたもの。どんな場所にでも潜入できるようにと努力して得たものだが、コウヤは感心するばかりだ。
過程がどうあれ、結果的に役に立っているのだから良いことだと、サーナ自身にも伝えていた。それから特に、サーナは気にせず自分らしくを心がけている。
お陰で、最近は冒険者の女性達だけでなく、男性にもお姉様にしたい人と言われていた。恋人には畏れ多くて無理らしい。
「ふふふ。お入りにならないのですか?」
「……サーナさん、気に入ったんですか?」
コウヤが入るか迷う理由も分かっているはずだ。サーナは耳が良い。単に良いというものではなく、離れていても、この部屋の中の声は聞こえていただろう。彼女は風と空間の魔法が得意だ。
その辺の暗殺者や暗部の者とは一線を画すほど、広範囲の『聴導魔法』が得意だった。
サーナが本気になれば、この王都の半分までの範囲の全ての音を聴き分けることが出来る。ただ集めるだけでなく、聴き分けることまで出来るのは、長く生きてきた故の熟練度のお陰だ。
『聴音スキル』という特殊なスキル。それが【臨】までいっているのだからすごいものだ。かつて、ここまでこのスキルを極めた人はいなかった。素直に賞賛すべきものだ。
そんなサーナが、この部屋の中の声を聴いていないはずはない。何より、大事なルディエが中にいるのだから。それでも入ることを止めないならば、そういうことだ。
害なし。
ジザルスもなるほどと笑った。
「サーナさんが認めるってことは、本当にあの国から逃げてきた方ということですね。それも、あれは全部本心だと……」
「はい。あの国での彼女とついてきた聖騎士の情報も全て精査しました。本心ですよっ」
物凄い笑みで断言された。間違いなく笑っている。吹き出しそうな様子のサーナは珍しい。
「さあっ。お入りください。きっと面白っ……いえ、楽しっ……失礼しました」
「本当に気に入ったんですか……」
ジザルスが苦笑気味だ。
「あれだけ自分に素直になれる女の子というのに憧れます」
「……女の子……っ」
「なんですか、ジザルス」
「い、いいえ……それより、会ってみましょう。サーナさんが大丈夫だと言うのでしたら、コウヤ様に害はないのでしょう」
「ええ。大丈夫ですよ」
その言葉を聞いて、目を合わせるジザルスとコウヤは頷く。
「失礼します。大司教様。コウヤ様をお連れしました」
『ああ。入りな』
扉が開く。そして、目に入った少女に、コウヤは挨拶のための笑みを向けた。
「こんばんは」
「ッ……こ、コウヤさま……あなたが……っ、あなたが、聖女様の……っ、何故かしら……私ったらこんなに惚れっぽかったのっ?」
ブツブツと後半は特に聞き取れなくなっていった。何かを考え込むような様子に、どうしたのかと再び声をかけようとした時。リスティアンは勢いよく顔を上げた。
「素敵です! 撃ち抜かれました!!」
「……ん?」
キラキラとした目で見つめられ、コウヤは一歩下がりそうになった。圧がすごい。
「はっ、失礼しました! リスティアンと申します! これからこちらでお世話に……っ、ちょっ、ブランナ?」
リスティアンを追い抜かし、聖騎士の制服を着た青年がコウヤの前に早足で歩み寄り、何故か目の前で片膝を突いた。
「えっと……?」
困惑するコウヤを前に、ブランナは膝を突いたまま真っ直ぐにコウヤを見上げて告げた。
「ブランナと申します。私の唯一の主に……あなたに忠誠を誓わせてください」
「ちょっ、ブランナ!?」
「んん?」
その目は真剣だった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
二日空きます。
よろしくお願いします◎
別にこのまま外で盗み聞きしようと思っている訳ではない。内容が内容なだけに、とっても入り難いのだ。
『もちろん、先ほど言いましたように、こちらの神子様が幼い頃に見て憧れた神官殺しと呼ばれた方だと知り、お会いしたかったのも本当です!』
コウヤとジザルスが来る前に話していたらしい。
『聖女の座を追われ、保護していただきたいとやって来たことも嘘ではありません!』
そこはあまり疑っていなかった。あの国ならばやりそうだと思ったのだから。
『決して邪な想いではありません! 聖女とは神の嫁! 妻です! ならば、聖女である私が一目惚れしたコウルリーヤ様へ聖女としてこちらで生涯を通してお仕えすることは間違ってはいないはずです!』
「……」
間違ってはいないが、素直にそうだなと頷けないのはなぜだろうか。
『神教会ではコウルリーヤ様をお祀りしていないのです! その上、あの様な清廉で美しく、穏やかな笑顔のお似合いになる方を、よりにもよって邪神などと教えているのです! あれは邪教です! 許せません!! 是非とも潰していただきたい! いいえ、私も潰します!!』
断然、会わない方がいい気がしてきたコウヤだ。
そこに、中に居るらしいルディエの賛同する声が聞こえた。
『へえ。良いこと言うじゃん。戦えんの?』
『っ、はい!! お、お恥ずかしながら、聖女になれなければ、ご一緒に神官殺しをしたいと考えたこともございましてっ。暗殺者になる訓練をいたしましたのっ。短剣と投擲が得意ですわっ』
仲間になりたいからというだけで、神官を殺す気だった聖女見習いってどうなんだ。短剣と投擲が得意な聖女ってどうなんだろうか。そう思いながらも、コウヤはばばさま達がメイスを振り回すのと大して違いはないかと無理やり納得する。
『そっちの聖騎士が卒倒しそうになってるけど』
『ちょっと! ブランナったらしっかりなさい! 神子様や大司教様達に失礼ですよっ』
『いや、多分あんたの発言に白目剥いてんだと思うよ』
『そんなっ。正直に話しているだけです! ブランナっ、しっかりしなさいよ! 恥ずかしいでしょっ』
何だが賑やかな人だなと思っていると、後ろからサーナがやってきた。
「元気の良い方です」
「サーナさん、こんばんは」
「お帰りなさいませ、コウヤ様」
サーナが元王妃でもあったと聞いてから、彼女の所作に目が行く。そして、確かに王妃らしい洗練されたものだなと納得するのだ。サーナ本人としては、それらは神教国の為に身につけたもの。どんな場所にでも潜入できるようにと努力して得たものだが、コウヤは感心するばかりだ。
過程がどうあれ、結果的に役に立っているのだから良いことだと、サーナ自身にも伝えていた。それから特に、サーナは気にせず自分らしくを心がけている。
お陰で、最近は冒険者の女性達だけでなく、男性にもお姉様にしたい人と言われていた。恋人には畏れ多くて無理らしい。
「ふふふ。お入りにならないのですか?」
「……サーナさん、気に入ったんですか?」
コウヤが入るか迷う理由も分かっているはずだ。サーナは耳が良い。単に良いというものではなく、離れていても、この部屋の中の声は聞こえていただろう。彼女は風と空間の魔法が得意だ。
その辺の暗殺者や暗部の者とは一線を画すほど、広範囲の『聴導魔法』が得意だった。
サーナが本気になれば、この王都の半分までの範囲の全ての音を聴き分けることが出来る。ただ集めるだけでなく、聴き分けることまで出来るのは、長く生きてきた故の熟練度のお陰だ。
『聴音スキル』という特殊なスキル。それが【臨】までいっているのだからすごいものだ。かつて、ここまでこのスキルを極めた人はいなかった。素直に賞賛すべきものだ。
そんなサーナが、この部屋の中の声を聴いていないはずはない。何より、大事なルディエが中にいるのだから。それでも入ることを止めないならば、そういうことだ。
害なし。
ジザルスもなるほどと笑った。
「サーナさんが認めるってことは、本当にあの国から逃げてきた方ということですね。それも、あれは全部本心だと……」
「はい。あの国での彼女とついてきた聖騎士の情報も全て精査しました。本心ですよっ」
物凄い笑みで断言された。間違いなく笑っている。吹き出しそうな様子のサーナは珍しい。
「さあっ。お入りください。きっと面白っ……いえ、楽しっ……失礼しました」
「本当に気に入ったんですか……」
ジザルスが苦笑気味だ。
「あれだけ自分に素直になれる女の子というのに憧れます」
「……女の子……っ」
「なんですか、ジザルス」
「い、いいえ……それより、会ってみましょう。サーナさんが大丈夫だと言うのでしたら、コウヤ様に害はないのでしょう」
「ええ。大丈夫ですよ」
その言葉を聞いて、目を合わせるジザルスとコウヤは頷く。
「失礼します。大司教様。コウヤ様をお連れしました」
『ああ。入りな』
扉が開く。そして、目に入った少女に、コウヤは挨拶のための笑みを向けた。
「こんばんは」
「ッ……こ、コウヤさま……あなたが……っ、あなたが、聖女様の……っ、何故かしら……私ったらこんなに惚れっぽかったのっ?」
ブツブツと後半は特に聞き取れなくなっていった。何かを考え込むような様子に、どうしたのかと再び声をかけようとした時。リスティアンは勢いよく顔を上げた。
「素敵です! 撃ち抜かれました!!」
「……ん?」
キラキラとした目で見つめられ、コウヤは一歩下がりそうになった。圧がすごい。
「はっ、失礼しました! リスティアンと申します! これからこちらでお世話に……っ、ちょっ、ブランナ?」
リスティアンを追い抜かし、聖騎士の制服を着た青年がコウヤの前に早足で歩み寄り、何故か目の前で片膝を突いた。
「えっと……?」
困惑するコウヤを前に、ブランナは膝を突いたまま真っ直ぐにコウヤを見上げて告げた。
「ブランナと申します。私の唯一の主に……あなたに忠誠を誓わせてください」
「ちょっ、ブランナ!?」
「んん?」
その目は真剣だった。
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