8 / 30
8 王妃side
しおりを挟む
私はこの国の王妃、優雅にお茶を飲んでいるイメージがあるかもしれませんが、違うんですよ!!!!
毎日毎日書類にサインをしてサインをしてサインをするんです!!!!!
どれにも目を通さなければいけないので時間がかかってしまい、働けど働けど仕事が終わらない。
そんな時、伯爵家の娘と言うことで入ってきた侍女にびっくりしてしまった。
痩せすぎていて目だけがぎょろぎょろしているのだ。
「ノア、あの子をもう少し見れるようにしてあげて、流石にあれはひどいでしょ」
「王妃様、あの子は伯爵家の次女なのですが、容姿が悪いからと言うだけで乳母に別宅で育てさせ、乳母が死ぬと自ら町にアルバイトをしながら生計を立てていたそうです」
「哀れな子だな、働き者そうだから目をかけてやってくれ」
直観通り働き者だった。
言われた仕事は完璧にこなし、自分の仕事以外にも頼まれた仕事までこなしていった。
それだけじゃない、書類整理までこなせるハイスペックな少女だったのだ。
私より書類整理が遅かった息子のジョシュアが時間内に終わっているのだ。
あり得るか!!!!!
調べさせたらすぐにわかったが……あの子は一体いつ寝ているのかと不思議に思ってしまうぐらいよく働くのだ。
仕事ができ褒められれば、他の物が面白くないのもわかっていたが……まさかそんなことをするとは思わなかったというしかない。
それは料理長がノアに知らせがあったのだ。
あの子が時間内に食事に来ないと……胸騒ぎがし調べさせると侍女たちはすべての仕事をあの子に押し付けていたのだ。
それでのうのうとしていたのかと思うと腸が煮えくり返る思いだった。
あの子が過労で倒れたのを機会に、仕事をサボっていた子たちにすべての業務をやらせたら、できないのよ!!!
笑えるわね、あの子は一人でこなしていた業務を五人がかりでやっても終わっていないのよ。
どれだけ、使えないのこの子たちは!!!!
抗議文はすべてこの子たちの親に送ったら、煮るなり焼くなり好きにしてくれですって、もちろんそのつもりよ。
私はノアと一緒に侍女たちの心根を鍛え上げたのだ。
あの子が復帰し、仕事を始めるとみるみるうちにきれいになり、滞っていた仕事がスムーズになった。
かなりハイスペックな子だからか、求婚者はかなりの数になっている。
陛下もあの子のことは気に入っている、誰の花嫁になっても、あの親の側よりはいいわよね。
でも私たちの目が黒いうちに、あの子をないがしろにした両親にたいし報復してあげなければいけないわよね。
ほくそ笑み、これからのことを考えた。
もちろん騎士団に所属している兄にも協力を仰いでいる。
毎日毎日書類にサインをしてサインをしてサインをするんです!!!!!
どれにも目を通さなければいけないので時間がかかってしまい、働けど働けど仕事が終わらない。
そんな時、伯爵家の娘と言うことで入ってきた侍女にびっくりしてしまった。
痩せすぎていて目だけがぎょろぎょろしているのだ。
「ノア、あの子をもう少し見れるようにしてあげて、流石にあれはひどいでしょ」
「王妃様、あの子は伯爵家の次女なのですが、容姿が悪いからと言うだけで乳母に別宅で育てさせ、乳母が死ぬと自ら町にアルバイトをしながら生計を立てていたそうです」
「哀れな子だな、働き者そうだから目をかけてやってくれ」
直観通り働き者だった。
言われた仕事は完璧にこなし、自分の仕事以外にも頼まれた仕事までこなしていった。
それだけじゃない、書類整理までこなせるハイスペックな少女だったのだ。
私より書類整理が遅かった息子のジョシュアが時間内に終わっているのだ。
あり得るか!!!!!
調べさせたらすぐにわかったが……あの子は一体いつ寝ているのかと不思議に思ってしまうぐらいよく働くのだ。
仕事ができ褒められれば、他の物が面白くないのもわかっていたが……まさかそんなことをするとは思わなかったというしかない。
それは料理長がノアに知らせがあったのだ。
あの子が時間内に食事に来ないと……胸騒ぎがし調べさせると侍女たちはすべての仕事をあの子に押し付けていたのだ。
それでのうのうとしていたのかと思うと腸が煮えくり返る思いだった。
あの子が過労で倒れたのを機会に、仕事をサボっていた子たちにすべての業務をやらせたら、できないのよ!!!
笑えるわね、あの子は一人でこなしていた業務を五人がかりでやっても終わっていないのよ。
どれだけ、使えないのこの子たちは!!!!
抗議文はすべてこの子たちの親に送ったら、煮るなり焼くなり好きにしてくれですって、もちろんそのつもりよ。
私はノアと一緒に侍女たちの心根を鍛え上げたのだ。
あの子が復帰し、仕事を始めるとみるみるうちにきれいになり、滞っていた仕事がスムーズになった。
かなりハイスペックな子だからか、求婚者はかなりの数になっている。
陛下もあの子のことは気に入っている、誰の花嫁になっても、あの親の側よりはいいわよね。
でも私たちの目が黒いうちに、あの子をないがしろにした両親にたいし報復してあげなければいけないわよね。
ほくそ笑み、これからのことを考えた。
もちろん騎士団に所属している兄にも協力を仰いでいる。
387
あなたにおすすめの小説
メイド令嬢は毎日磨いていた石像(救国の英雄)に求婚されていますが、粗大ゴミの回収は明日です
有沢楓花
恋愛
エセル・エヴァット男爵令嬢は、二つの意味で名が知られている。
ひとつめは、金遣いの荒い実家から追い出された可哀想な令嬢として。ふたつめは、何でも綺麗にしてしまう凄腕メイドとして。
高給を求めるエセルの次の職場は、郊外にある老伯爵の汚屋敷。
モノに溢れる家の終活を手伝って欲しいとの依頼だが――彼の偉大な魔法使いのご先祖様が残した、屋敷のガラクタは一筋縄ではいかないものばかり。
高価な絵画は勝手に話し出し、鎧はくすぐったがって身よじるし……ご先祖様の石像は、エセルに求婚までしてくるのだ。
「毎日磨いてくれてありがとう。結婚してほしい」
「石像と結婚できません。それに伯爵は、あなたを魔法資源局の粗大ゴミに申し込み済みです」
そんな時、エセルを後妻に貰いにきた、という男たちが現れて連れ去ろうとし……。
――かつての救国の英雄は、埃まみれでひとりぼっちなのでした。
この作品は他サイトにも掲載しています。
婚約者は冷酷宰相様。地味令嬢の私が政略結婚で嫁いだら、なぜか激甘溺愛が待っていました
春夜夢
恋愛
私はずっと「誰にも注目されない地味令嬢」だった。
名門とはいえ没落しかけの伯爵家の次女。
姉は美貌と才覚に恵まれ、私はただの飾り物のような存在。
――そんな私に突然、王宮から「婚約命令」が下った。
相手は、王の右腕にして恐れられる冷酷宰相・ルシアス=ディエンツ公爵。
40を目前にしながら独身を貫き、感情を一切表に出さない男。
(……なぜ私が?)
けれど、その婚約は国を揺るがす「ある計画」の始まりだった。
お母様が国王陛下に見染められて再婚することになったら、美麗だけど残念な義兄の王太子殿下に婚姻を迫られました!
奏音 美都
恋愛
まだ夜の冷気が残る早朝、焼かれたパンを店に並べていると、いつもは慌ただしく動き回っている母さんが、私の後ろに立っていた。
「エリー、実は……国王陛下に見染められて、婚姻を交わすことになったんだけど、貴女も王宮に入ってくれるかしら?」
国王陛下に見染められて……って。国王陛下が母さんを好きになって、求婚したってこと!? え、で……私も王宮にって、王室の一員になれってこと!?
国王陛下に挨拶に伺うと、そこには美しい顔立ちの王太子殿下がいた。
「エリー、どうか僕と結婚してくれ! 君こそ、僕の妻に相応しい!」
え……私、貴方の妹になるんですけど?
どこから突っ込んでいいのか分かんない。
聖女の座を追われた私は田舎で畑を耕すつもりが、辺境伯様に「君は畑担当ね」と強引に任命されました
さくら
恋愛
王都で“聖女”として人々を癒やし続けてきたリーネ。だが「加護が弱まった」と政争の口実にされ、無慈悲に追放されてしまう。行き場を失った彼女が選んだのは、幼い頃からの夢――のんびり畑を耕す暮らしだった。
ところが辺境の村にたどり着いた途端、無骨で豪胆な領主・辺境伯に「君は畑担当だ」と強引に任命されてしまう。荒れ果てた土地、困窮する領民たち、そして王都から伸びる陰謀の影。追放されたはずの聖女は、鍬を握り、祈りを土に注ぐことで再び人々に希望を芽吹かせていく。
「畑担当の聖女さま」と呼ばれながら笑顔を取り戻していくリーネ。そして彼女を真っ直ぐに支える辺境伯との距離も、少しずつ近づいて……?
畑から始まるスローライフと、不器用な辺境伯との恋。追放された聖女が見つけた本当の居場所は、王都の玉座ではなく、土と緑と温かな人々に囲まれた辺境の畑だった――。
玉の輿を狙う妹から「邪魔しないで!」と言われているので学業に没頭していたら、王子から求婚されました
歌龍吟伶
恋愛
王立学園四年生のリーリャには、一学年下の妹アーシャがいる。
昔から王子様との結婚を夢見ていたアーシャは自分磨きに余念がない可愛いらしい娘で、六年生である第一王子リュカリウスを狙っているらしい。
入学当時から、「私が王子と結婚するんだからね!お姉ちゃんは邪魔しないで!」と言われていたリーリャは学業に専念していた。
その甲斐あってか学年首位となったある日。
「君のことが好きだから」…まさかの告白!
『壁の花』の地味令嬢、『耳が良すぎる』王子殿下に求婚されています〜《本業》に差し支えるのでご遠慮願えますか?〜
水都 ミナト
恋愛
マリリン・モントワール伯爵令嬢。
実家が運営するモントワール商会は王国随一の大商会で、優秀な兄が二人に、姉が一人いる末っ子令嬢。
地味な外観でパーティには来るものの、いつも壁側で1人静かに佇んでいる。そのため他の令嬢たちからは『地味な壁の花』と小馬鹿にされているのだが、そんな嘲笑をものととせず彼女が壁の花に甘んじているのには理由があった。
「商売において重要なのは『信頼』と『情報』ですから」
※設定はゆるめ。そこまで腹立たしいキャラも出てきませんのでお気軽にお楽しみください。2万字程の作品です。
※カクヨム様、なろう様でも公開しています。
愛されないはずの契約花嫁は、なぜか今宵も溺愛されています!
香取鞠里
恋愛
マリアは子爵家の長女。
ある日、父親から
「すまないが、二人のどちらかにウインド公爵家に嫁いでもらう必要がある」
と告げられる。
伯爵家でありながら家は貧しく、父親が事業に失敗してしまった。
その借金返済をウインド公爵家に伯爵家の借金返済を肩代わりしてもらったことから、
伯爵家の姉妹のうちどちらかを公爵家の一人息子、ライアンの嫁にほしいと要求されたのだそうだ。
親に溺愛されるワガママな妹、デイジーが心底嫌がったことから、姉のマリアは必然的に自分が嫁ぐことに決まってしまう。
ライアンは、冷酷と噂されている。
さらには、借金返済の肩代わりをしてもらったことから決まった契約結婚だ。
決して愛されることはないと思っていたのに、なぜか溺愛されて──!?
そして、ライアンのマリアへの待遇が羨ましくなった妹のデイジーがライアンに突如アプローチをはじめて──!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる