【完結】騎士団長に言い寄られて困っています

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　「いい加減にしないと親父にチクリますよ」

　「弟は信じないよ」

　「どうですかね。彼を見れば信じるんじゃないんですか」

　「ウーン　あいつにばれると休みがなくなるからな。今回はあきらめるか」

   「今回はではなく、諦めてもらいます」

   「でもハルはふたなりだから希少なんだよ」

   「なら騎士団でハルを囲うから大丈夫だ」

   ハルをかばうように前に立ち陛下の目からハルをさえぎった。

   「王妃も自分以外のふたなりに会いたがっているからね」

   「なら親父か俺が同席する」

   「ふたなりは希少なんだから王家で保護しないと」

   「騎士団で保護するのも変わりませんよね？」

   団長によってどうにか話が付き、騎士団に残れるようにしてくれた。

　もうそれだけでうれしいことだ。

　陛下の傍にいればあんなことやこんなことを今度はされると思うとぞっとした。

　団長の後ろで団長の腕をちょこんとつかんで震えるハルは保護欲を駆り立てられた。

　「無理です。無理。あのときだって精通したばかりだったのに」

　ここまで来ると陛下は変態だ。

　変態のロリコンだ。

　イヤ、ショタだな。