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第59話 伊達メガネ
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女子トイレから姿を消したペンギン真宮さんは仲里さんに任せて、俺は妹のいるペンギンコーナーへと急いだ。
果奈の中には真宮葵がいるのだろうから妹の身体に関しては心配ないだろう。
問題は水槽で泳ぐペンギンの中に入ってしまっている果奈の方だ。
早くなんとかしないと……。
ペンギンコーナーへ到着したので果奈の姿を探す――が、どこにも見当たらない。
「なんでいないんだ……」
トイレ? いや、戻ってくる途中すれ違うことはなかったから、それはありえない。
「まったく、この緊急事態にどこをうろついているんだか……」
水槽の中を泳いでいるペンギンに視線を向ける。
何羽いるのか分からないけれど、この中から果奈と入れ替わっているペンギンをみつけるのは困難そうだ。
みんな同じに見える……これ本当に見つけられるのか?
飼育員さんになんて説明したらいいんだろう。
妹がペンギンの中にいるので一匹ずつ確認させてくださいとでもいうのか? そんなの聞いてもらえるわけがない。
それに果奈の入っているペンギンを見つけられたとしても、どうやったら元の姿に戻せるんだ?
真宮さんと仲里さんだって入れ替わったまま元に戻れないでいるじゃないか……。
もしもこの状態が続くなんてことになったら、果奈はペンギンとして生きていくことになってしまう。
「くそっ! なんでこんなことになってるんだよ!」
俺は思わず水槽を両手のひらで強く叩いてしまう。
じんわりと痛みが伝わってくる。
「お客様、水槽を叩くようなことはおやめください」
係員さんからの注意が入ったと思い、振り返る――。
「すいませ……って、仲里さん! あっ! ま、真宮さんもっ! か、果奈?」
こ、これはいったい。なんで三人が……え? あれ?
「せーの!」
驚きに目を泳がせていると、真宮さんが合図のような声をあげた。
「「「どっきり大成功~!!!」」」
「へ?」
三人が合わせるように放った言葉……ちょっとなにを言っているのか分からない。
「にぃにぃ、もしかして状況を理解できてない? わーたちのどっきりに引っかかったんだよ!」
どっきり……。
「じゃあ、入れ替わりはおきていなかったってこと?」
「その通りだよ春時。トイレの中でずっと隠れてるの退屈だったんだからね!」
伊達メガネの彼女は腕を組んで偉そうに言った。
「な、なんだよそれ……」
本当はトイレの中に真宮さんはいたってことか……仲里さん演技うま過ぎだろ。
まんまと騙された。でも――果奈が無事で良かった……。
「そういえば果奈ちゃんが倒れてから、起き上がるタイミング早すぎじゃなかった? 春時が駆けよってからって話だったでしょ」
「それは、あのときお客さんたちが驚いていて、こっちに集まって来そうだったんですよぉ。騒ぎになったら大変じゃないですか!」
「それ、私もまずいなと思って見てました」
「そうだったんだ! あたし、気がつかなかった! まぁ、危なかったかもだけど春時どっきり作戦は成功したんだし、良かったよね!」
まったく、三人ともなにを考えているんだ……こんな大勢のお客さんがいる場所でこんなことをして……一歩、間違えたら大騒ぎになっていたかもしれないのに。
下手すれば出禁だし、学校や親にだって連絡がいったかもしれない。
いくらなんでも非常識すぎる。だんだん腹が立ってきた。
「……なんでこんなことをしたんだ! 果奈まで一緒になって!」
妹は気まずそうな表情を見せると、真宮さんの背中に隠れてしまった。
「春時、果奈ちゃんは悪くないよ。あたしが無理にお願いしただけだし、そんなに怒らなくてもいいじゃない」
「全然、良くねーよ。周りのお客さんにも迷惑かけるところだったし、俺は本当に心配したんだぞ! 果奈がもしペンギンのままになってしまったらどうしようって……」
「大丈夫だよ春時。ペンギンになんて入れ替わるわけないじゃない」
「そんなの分からないだろ! 入れ替わりの法則みたいなものだって解明されているわけじゃないんだろ!」
「だから、大丈夫なの! ほら」
言うと真宮さんは水晶のついたネックレスのチェーンを仲里さんの方へ向けて揺らした。
「あたしはエリカと入れ替わりたい……なんて……ね。あ! 元に戻りたいが正解かも」
水晶は左右に揺れ続けている。
「ほらね? こんなことで入れ替われるのなら今まで苦労してないし」
「あのさ、真宮さん。入れ替わりのことだけを言ってるんじゃないんだよ。俺はこんな場所であんな大掛かりな悪戯をしたことを怒っているんだからな」
「……」
「真宮さん? 聞いてる? 真面目に話してるんだけど」
俺の言葉に、ぼーっとしていた伊達メガネの彼女は口を開く。
「は、早見くん……あの……戻れた……みたい……」
「なっ! 真宮さん、今度は仲里さんの真似か……だからそういう悪ふざけはやめてくれって言ってるんだ! もういい、話す気がなくなったよ……俺は帰る。三人で勝手にやっていてくれ!」
「早見くんっ!」
俺は呼び止める声に耳をかさず、そのまま館内の出口へと向かった。
「春時! まって!」
館内から出ると今度は仲里さんの声が耳に届く――が、俺は足を止める気はない。
俺は本気で怒っているんだ……少しは反省してもらいたい。
「春時っ! まってってば!」
突然、右手首をつかまれる――さすがに引きずっていくわけにもいかないので足を止め、振り返ると、ミルクティーベージュの髪をした仲里さんは俺を真っ直ぐ見て口を開く。
「春時! ごめん! でも、今は話を聞いて」
なっ! 仲里さんまで、真宮さんの真似なんかして……彼女ここまで悪ふざけをする人だったのか……。
「あのさ、謝るまえに真宮さんの真似はやめた方がいいんじゃないかな? 説得力なさすぎて反省しているようには見えないけど」
「だから違うの! 春時よく聞いて……あたしたち本当に元へ戻れたみたいなの」
「だから、俺はもう騙されないって!」
「むかーっ! 頭きたっ! だから謝ってるじゃない!」
「早見くん!」
ミルクティーベージュの髪の彼女と揉めていると真宮さんの声が耳に入る。
目を向けると果奈に手を引かれながら歩く真宮さんの姿があった。
「ん? 真宮さん、なんであんなたどたどしく歩いてるんだ……」
まさか俺を追ってきて転倒でもしたんじゃ……。
「春時……真宮さんって視力が悪いのよ……だから果奈ちゃんに手を引いてもらってるの」
「え? でも今はメガネをかけてるし、見えないわけじゃ……あ……!」
「気がついたみたいね。あのメガネが伊達なのは知ってるよね。あの子、ど近眼だからレンズ入りメガネないとダメなのよ」
「で、でもそれっておかしくない? 真宮さんの身体は目が悪いのに、仲里さんは入れ替わりのあと、なんで伊達メガネで生活してこれたんだよ?」
「あ、それね。コンタクトしてたから。あたしメガネ苦手なのよね……なんか顔を押さえつけらている感じが疲れるっていうかさ。でも本人がメガネを外した顔をみせるのは恥ずかしいって強く言うから、人前では伊達メガネをかけるようにしてたのよ」
「そ、それじゃあ、本当に元に戻れたってこと?」
「だからさっきから言ってるでしょ。大変だったのよ? 春時を追いかけた真宮さん、転んでコンタクト無くしちゃったしさ」
「ご、ごめん……俺がちゃんと話を聞いていれば……」
「ううん、もともとはこっちが悪いんだしね。本当にごめんなさい」
――俺は彼女の謝罪の言葉を素直に受け入れた。二人が元に戻れたという事実に驚きすぎて、さっきまでの怒りがどこかへいってしまったからだ……まてよ、二人が戻ったってことは……。
果奈の中には真宮葵がいるのだろうから妹の身体に関しては心配ないだろう。
問題は水槽で泳ぐペンギンの中に入ってしまっている果奈の方だ。
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「なんでいないんだ……」
トイレ? いや、戻ってくる途中すれ違うことはなかったから、それはありえない。
「まったく、この緊急事態にどこをうろついているんだか……」
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何羽いるのか分からないけれど、この中から果奈と入れ替わっているペンギンをみつけるのは困難そうだ。
みんな同じに見える……これ本当に見つけられるのか?
飼育員さんになんて説明したらいいんだろう。
妹がペンギンの中にいるので一匹ずつ確認させてくださいとでもいうのか? そんなの聞いてもらえるわけがない。
それに果奈の入っているペンギンを見つけられたとしても、どうやったら元の姿に戻せるんだ?
真宮さんと仲里さんだって入れ替わったまま元に戻れないでいるじゃないか……。
もしもこの状態が続くなんてことになったら、果奈はペンギンとして生きていくことになってしまう。
「くそっ! なんでこんなことになってるんだよ!」
俺は思わず水槽を両手のひらで強く叩いてしまう。
じんわりと痛みが伝わってくる。
「お客様、水槽を叩くようなことはおやめください」
係員さんからの注意が入ったと思い、振り返る――。
「すいませ……って、仲里さん! あっ! ま、真宮さんもっ! か、果奈?」
こ、これはいったい。なんで三人が……え? あれ?
「せーの!」
驚きに目を泳がせていると、真宮さんが合図のような声をあげた。
「「「どっきり大成功~!!!」」」
「へ?」
三人が合わせるように放った言葉……ちょっとなにを言っているのか分からない。
「にぃにぃ、もしかして状況を理解できてない? わーたちのどっきりに引っかかったんだよ!」
どっきり……。
「じゃあ、入れ替わりはおきていなかったってこと?」
「その通りだよ春時。トイレの中でずっと隠れてるの退屈だったんだからね!」
伊達メガネの彼女は腕を組んで偉そうに言った。
「な、なんだよそれ……」
本当はトイレの中に真宮さんはいたってことか……仲里さん演技うま過ぎだろ。
まんまと騙された。でも――果奈が無事で良かった……。
「そういえば果奈ちゃんが倒れてから、起き上がるタイミング早すぎじゃなかった? 春時が駆けよってからって話だったでしょ」
「それは、あのときお客さんたちが驚いていて、こっちに集まって来そうだったんですよぉ。騒ぎになったら大変じゃないですか!」
「それ、私もまずいなと思って見てました」
「そうだったんだ! あたし、気がつかなかった! まぁ、危なかったかもだけど春時どっきり作戦は成功したんだし、良かったよね!」
まったく、三人ともなにを考えているんだ……こんな大勢のお客さんがいる場所でこんなことをして……一歩、間違えたら大騒ぎになっていたかもしれないのに。
下手すれば出禁だし、学校や親にだって連絡がいったかもしれない。
いくらなんでも非常識すぎる。だんだん腹が立ってきた。
「……なんでこんなことをしたんだ! 果奈まで一緒になって!」
妹は気まずそうな表情を見せると、真宮さんの背中に隠れてしまった。
「春時、果奈ちゃんは悪くないよ。あたしが無理にお願いしただけだし、そんなに怒らなくてもいいじゃない」
「全然、良くねーよ。周りのお客さんにも迷惑かけるところだったし、俺は本当に心配したんだぞ! 果奈がもしペンギンのままになってしまったらどうしようって……」
「大丈夫だよ春時。ペンギンになんて入れ替わるわけないじゃない」
「そんなの分からないだろ! 入れ替わりの法則みたいなものだって解明されているわけじゃないんだろ!」
「だから、大丈夫なの! ほら」
言うと真宮さんは水晶のついたネックレスのチェーンを仲里さんの方へ向けて揺らした。
「あたしはエリカと入れ替わりたい……なんて……ね。あ! 元に戻りたいが正解かも」
水晶は左右に揺れ続けている。
「ほらね? こんなことで入れ替われるのなら今まで苦労してないし」
「あのさ、真宮さん。入れ替わりのことだけを言ってるんじゃないんだよ。俺はこんな場所であんな大掛かりな悪戯をしたことを怒っているんだからな」
「……」
「真宮さん? 聞いてる? 真面目に話してるんだけど」
俺の言葉に、ぼーっとしていた伊達メガネの彼女は口を開く。
「は、早見くん……あの……戻れた……みたい……」
「なっ! 真宮さん、今度は仲里さんの真似か……だからそういう悪ふざけはやめてくれって言ってるんだ! もういい、話す気がなくなったよ……俺は帰る。三人で勝手にやっていてくれ!」
「早見くんっ!」
俺は呼び止める声に耳をかさず、そのまま館内の出口へと向かった。
「春時! まって!」
館内から出ると今度は仲里さんの声が耳に届く――が、俺は足を止める気はない。
俺は本気で怒っているんだ……少しは反省してもらいたい。
「春時っ! まってってば!」
突然、右手首をつかまれる――さすがに引きずっていくわけにもいかないので足を止め、振り返ると、ミルクティーベージュの髪をした仲里さんは俺を真っ直ぐ見て口を開く。
「春時! ごめん! でも、今は話を聞いて」
なっ! 仲里さんまで、真宮さんの真似なんかして……彼女ここまで悪ふざけをする人だったのか……。
「あのさ、謝るまえに真宮さんの真似はやめた方がいいんじゃないかな? 説得力なさすぎて反省しているようには見えないけど」
「だから違うの! 春時よく聞いて……あたしたち本当に元へ戻れたみたいなの」
「だから、俺はもう騙されないって!」
「むかーっ! 頭きたっ! だから謝ってるじゃない!」
「早見くん!」
ミルクティーベージュの髪の彼女と揉めていると真宮さんの声が耳に入る。
目を向けると果奈に手を引かれながら歩く真宮さんの姿があった。
「ん? 真宮さん、なんであんなたどたどしく歩いてるんだ……」
まさか俺を追ってきて転倒でもしたんじゃ……。
「春時……真宮さんって視力が悪いのよ……だから果奈ちゃんに手を引いてもらってるの」
「え? でも今はメガネをかけてるし、見えないわけじゃ……あ……!」
「気がついたみたいね。あのメガネが伊達なのは知ってるよね。あの子、ど近眼だからレンズ入りメガネないとダメなのよ」
「で、でもそれっておかしくない? 真宮さんの身体は目が悪いのに、仲里さんは入れ替わりのあと、なんで伊達メガネで生活してこれたんだよ?」
「あ、それね。コンタクトしてたから。あたしメガネ苦手なのよね……なんか顔を押さえつけらている感じが疲れるっていうかさ。でも本人がメガネを外した顔をみせるのは恥ずかしいって強く言うから、人前では伊達メガネをかけるようにしてたのよ」
「そ、それじゃあ、本当に元に戻れたってこと?」
「だからさっきから言ってるでしょ。大変だったのよ? 春時を追いかけた真宮さん、転んでコンタクト無くしちゃったしさ」
「ご、ごめん……俺がちゃんと話を聞いていれば……」
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