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第66話 早見春時です
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――三年前。
今日は池袋で出会った、あの子と会う約束をした日だ。
昨日の夜から緊張し、なかなか寝付けなくて、まるで修学旅行の前日のような気分だった。
別に浮かれているとかじゃない。
でも、まさかあの子の方からまた会おうだなんて声をかけてくるとは思いもしなかった。
正直、今でも園崎舞香さんにされた嫌がらせはショックだけれど、あの子は園崎さんから俺のことを助けてくれた人だし、気もまぎれるだろうから、もう一度くらい会ってもいいと思った。
結構、強引だったのもあって断る隙を与えてもらえなかったというのもあるんだけどな……。
待ち合わせの時間は十三時だけれど、昼ご飯を食べておくか悩む。
済ましておくなら、目的地には早めについていた方がいいだろうから、すぐにでも食べてしまった方がいい。
でも、あの子がお昼を食べてきていなければ一緒に食べるだろうし、お腹をいっぱいにしていくのは危険な気がする。
「食べないでおくか……」
ベッドに置かれた目覚まし時計の時間を確認する――。
「あと、一時間もしたら出た方がいいかもな。問題は服装だけど……うーん、お洒落な感じの子だったしあまり変な格好でいくのはまずいかも……」
クローゼットを開けて確認をしていると、部屋のドアが開く音が耳に入る。
視線を向ける――と、本を片手に妹の果奈が寝間着のまま部屋へ入ってきた。
妹は暇さえあればこうして俺の部屋へちょくちょくとやってくる。
「お兄ちゃん、どこかいくのぉ?」
「うん、ちょっと池袋まで。よく分かるな」
「だってぇ、クローゼット開けてるし。家にいるときはお兄ちゃんも寝間着のままでしょ」
「それもそうか……」
「お兄ちゃん、果奈も一緒について行っていい?」
「え? あぁ……ごめん。ちょっと今日は人と約束してるんだ」
「ふーん……果奈は気にしないよぉ? 仲良くできるし」
「俺が気にするんだよ」
「つまんないのぉ」
果奈はフグのように膨れてみせるとベッドの上へ飛び乗り、自分の部屋から持ってきた本を仰向けで読み出した。
いつもの光景ではあるけれど、なぜ、俺の部屋で読むのか未だに理由が分からない。
今日は見たところ小説のようだけれど、漫画じゃないことに驚きだ。
とりあえず妹は放っておくとして、着ていく洋服を早く選ばないと……。
どれにするか悩む。
少なくとも、先週と同じ格好はまずい気がする。
「お兄ちゃん、もしかしてデートぉ?」
「デート? ……別にそういうのじゃないよ」
「ふーん。少なくとも女の子と約束しているんでしょ? 着ていくもので悩むお兄ちゃんなんて初めてみたよぉ?」
「な、なんでもいいだろ。お兄ちゃんは忙しいんだから大人しくしていてくれ」
そういえば、一週間前は浮かれて服を選んでいたな。
あのとき果奈は出かけていたから知るわけもないけれど……。
あの日、もしあの子が声をかけて助けてくれなかったら俺は今頃どうなっていたのだろう。
――お兄ちゃん。
「お兄ちゃんってば!」
「え? あ、あぁ……ごめん……なに?」
「とりあえず、その手にもっている萌えキャラのシャツはやめたほうがいいと思うよ?」
「……」
「仕方ないなぁ……」
果奈は面倒くさそうにベッドから降りてクローゼットから服をテキパキと見繕うとそれを俺の胸元へ押しつける。
妹が選んだのは、綺麗めな黒のパンツに、たしかテーラードジャケットとかいうものだったような……この服は以前、果奈と出かけたときに購入したものだ。
七分袖のジャケットなんてお洒落すぎて着るタイミングがなく、クローゼットへしまったままにしていたんだっけ。
「さ、さんきゅ」
「それじゃあ、がんばってねぇ」
妹は手を振りながら、部屋を出て行ってしまった。
ベッドの上へ本を忘れているが、おそらく妹には小説より漫画の方があっていたのだろう。
「ま、まぁ、あまり悩んでいる時間もなさそうだし、この服にするか……」
俺は時間を気にしながら急いで着替えを始めた。
◇
電車を乗り継いで池袋の駅に着く――。
待ち合わせの十三時まで、まだ三十分もあるから余裕だ。
あの子をまたせることもないだろう……またせる……。
一瞬、あの日のことが脳裏をよぎる。
園崎舞香に呼びだされ俺はデートのつもりで待ち合わせ場所にずっと立っていたんだ……それが俺に対しての嫌がらせだとは知らずに……。
もしかして、また俺は揶揄われているんじゃ……と思ったけれど、その心配は一瞬で消える。
改札を抜けると、少し離れたところにきょろきょろと落ち着かない様子で立っているあの子……仲里エリカさんの姿があったからだ。
まだ三十分も前なのに、まさか俺より早く来ているなんて驚いた。
予定より早いけれど、二人とも待ち合わせ場所に到着しているのなら声をかけてもいいだろう。
「またせちゃってごめん」
仲里さんの目の前に立って挨拶をすると、驚いたような表情でこちらを見ていた。
「……」
ん? どうしたんだろう……反応がないな。
「えーと、早いね? もしかして結構またせてしまったのかな?」
「え? あ、あの……わた……あ……あたしと会ったことありますか?」
「え? えーと、仲里エリカさんだよね?」
なんだ? もしかして、やっぱり嫌がらせなのか……だとしたら俺は……。
「あ、は、はい! あたしは仲里エリカです! えーと、今日の十三時に待ち合わせしましたよね?」
「う、うん……」
「良かったぁ……お顔を見るのは、はじ……あ、いえ、お顔を見れて良かったです」
「は、はぁ……」
ん? なんだか前と雰囲気が違うような……こんな感じの子だったっけ?
「あ、あの……お名前。名前をまだ訊いていなかったので……その……」
言われてみれば名乗った記憶がない……。
「ご、ごめん。春時、早見春時です」
今日は池袋で出会った、あの子と会う約束をした日だ。
昨日の夜から緊張し、なかなか寝付けなくて、まるで修学旅行の前日のような気分だった。
別に浮かれているとかじゃない。
でも、まさかあの子の方からまた会おうだなんて声をかけてくるとは思いもしなかった。
正直、今でも園崎舞香さんにされた嫌がらせはショックだけれど、あの子は園崎さんから俺のことを助けてくれた人だし、気もまぎれるだろうから、もう一度くらい会ってもいいと思った。
結構、強引だったのもあって断る隙を与えてもらえなかったというのもあるんだけどな……。
待ち合わせの時間は十三時だけれど、昼ご飯を食べておくか悩む。
済ましておくなら、目的地には早めについていた方がいいだろうから、すぐにでも食べてしまった方がいい。
でも、あの子がお昼を食べてきていなければ一緒に食べるだろうし、お腹をいっぱいにしていくのは危険な気がする。
「食べないでおくか……」
ベッドに置かれた目覚まし時計の時間を確認する――。
「あと、一時間もしたら出た方がいいかもな。問題は服装だけど……うーん、お洒落な感じの子だったしあまり変な格好でいくのはまずいかも……」
クローゼットを開けて確認をしていると、部屋のドアが開く音が耳に入る。
視線を向ける――と、本を片手に妹の果奈が寝間着のまま部屋へ入ってきた。
妹は暇さえあればこうして俺の部屋へちょくちょくとやってくる。
「お兄ちゃん、どこかいくのぉ?」
「うん、ちょっと池袋まで。よく分かるな」
「だってぇ、クローゼット開けてるし。家にいるときはお兄ちゃんも寝間着のままでしょ」
「それもそうか……」
「お兄ちゃん、果奈も一緒について行っていい?」
「え? あぁ……ごめん。ちょっと今日は人と約束してるんだ」
「ふーん……果奈は気にしないよぉ? 仲良くできるし」
「俺が気にするんだよ」
「つまんないのぉ」
果奈はフグのように膨れてみせるとベッドの上へ飛び乗り、自分の部屋から持ってきた本を仰向けで読み出した。
いつもの光景ではあるけれど、なぜ、俺の部屋で読むのか未だに理由が分からない。
今日は見たところ小説のようだけれど、漫画じゃないことに驚きだ。
とりあえず妹は放っておくとして、着ていく洋服を早く選ばないと……。
どれにするか悩む。
少なくとも、先週と同じ格好はまずい気がする。
「お兄ちゃん、もしかしてデートぉ?」
「デート? ……別にそういうのじゃないよ」
「ふーん。少なくとも女の子と約束しているんでしょ? 着ていくもので悩むお兄ちゃんなんて初めてみたよぉ?」
「な、なんでもいいだろ。お兄ちゃんは忙しいんだから大人しくしていてくれ」
そういえば、一週間前は浮かれて服を選んでいたな。
あのとき果奈は出かけていたから知るわけもないけれど……。
あの日、もしあの子が声をかけて助けてくれなかったら俺は今頃どうなっていたのだろう。
――お兄ちゃん。
「お兄ちゃんってば!」
「え? あ、あぁ……ごめん……なに?」
「とりあえず、その手にもっている萌えキャラのシャツはやめたほうがいいと思うよ?」
「……」
「仕方ないなぁ……」
果奈は面倒くさそうにベッドから降りてクローゼットから服をテキパキと見繕うとそれを俺の胸元へ押しつける。
妹が選んだのは、綺麗めな黒のパンツに、たしかテーラードジャケットとかいうものだったような……この服は以前、果奈と出かけたときに購入したものだ。
七分袖のジャケットなんてお洒落すぎて着るタイミングがなく、クローゼットへしまったままにしていたんだっけ。
「さ、さんきゅ」
「それじゃあ、がんばってねぇ」
妹は手を振りながら、部屋を出て行ってしまった。
ベッドの上へ本を忘れているが、おそらく妹には小説より漫画の方があっていたのだろう。
「ま、まぁ、あまり悩んでいる時間もなさそうだし、この服にするか……」
俺は時間を気にしながら急いで着替えを始めた。
◇
電車を乗り継いで池袋の駅に着く――。
待ち合わせの十三時まで、まだ三十分もあるから余裕だ。
あの子をまたせることもないだろう……またせる……。
一瞬、あの日のことが脳裏をよぎる。
園崎舞香に呼びだされ俺はデートのつもりで待ち合わせ場所にずっと立っていたんだ……それが俺に対しての嫌がらせだとは知らずに……。
もしかして、また俺は揶揄われているんじゃ……と思ったけれど、その心配は一瞬で消える。
改札を抜けると、少し離れたところにきょろきょろと落ち着かない様子で立っているあの子……仲里エリカさんの姿があったからだ。
まだ三十分も前なのに、まさか俺より早く来ているなんて驚いた。
予定より早いけれど、二人とも待ち合わせ場所に到着しているのなら声をかけてもいいだろう。
「またせちゃってごめん」
仲里さんの目の前に立って挨拶をすると、驚いたような表情でこちらを見ていた。
「……」
ん? どうしたんだろう……反応がないな。
「えーと、早いね? もしかして結構またせてしまったのかな?」
「え? あ、あの……わた……あ……あたしと会ったことありますか?」
「え? えーと、仲里エリカさんだよね?」
なんだ? もしかして、やっぱり嫌がらせなのか……だとしたら俺は……。
「あ、は、はい! あたしは仲里エリカです! えーと、今日の十三時に待ち合わせしましたよね?」
「う、うん……」
「良かったぁ……お顔を見るのは、はじ……あ、いえ、お顔を見れて良かったです」
「は、はぁ……」
ん? なんだか前と雰囲気が違うような……こんな感じの子だったっけ?
「あ、あの……お名前。名前をまだ訊いていなかったので……その……」
言われてみれば名乗った記憶がない……。
「ご、ごめん。春時、早見春時です」
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