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12章 伯爵令息の夏休暇
番外編 ベルナルトの懺悔3
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「……実は……お前が足を挫いたのも、俺が木の根を掘って仕掛けを作っておいたからなんだ……」
「どうしてそんなことを……」
アンドレイが驚きに目を見開く。
「あの島に二人で取り残されるようにさ。——リンブルク伯爵夫人から、お前がマリアナ嬢と婚約するかもしれないと聞かされて俺は焦っていた。ずっとマリアナ嬢を狙っていたからな。だからその話が取り消しになるくらいの恥をお前にかかせようと思った。偽物の山賊たちがお前たち二人の身ぐるみを剥がして、早朝に街の広場に転がしておけば、住民たちの笑いモノになって領主の娘との婚約話も消えるだろうと簡単に考えていた。偽物の山賊は伯爵夫人が準備すると聞いていたから、俺はそれを信じていたんだ。まさか本物の山賊が来るなんて考えてもなかったんだ」
ベルナルトは一気に自分の罪を告白すると、まだ口をつけていないお茶の入ったカップの花柄をただ眺めた。
アンドレイがどういう反応を示すか恐ろしくて、顔を上げることができないでいた。
今までカップの柄など気にしたこともなかったが、もしかしたらこういう時のためにあるのかもしれないと、現実逃避をする。
「君のせいで……レネは……」
アンドレイの声が震えている。
間違いなく怒りから来るものだ。
「お前の気が済むまで俺のことを殴ってくれ」
たぶん自分が逆の立場だったら、殴っている。
観念してベルナルトが顔を上げると、正面に座るアンドレと当然ながら目が合う。
一つ年下のアンドレイは、どちらかと言うと世間知らずでおっとりとした気の弱い少年だと認識していた。
だが、目の前にいるアンドレイは、怒りどころか底冷えするような冷めた目をしていた。
予想外の表情に、ベルナルトは狼狽し顔を引き攣らせた。
その目は、苦手としているリンブルク伯爵にそっくりだ。
「君、そんなことで済ませようと思っているのかい?」
「…………」
ギュッと心臓を素手で掴まれた心地がした。
だが、いま自分にできることといえばこれくらいしかない。
(……どうすればいいんだ!?)
今は頼りになるクルトもいない。
ベルナルトは自分の無力さに、思考停止して打ちひしがれることしかできなかった。
「第一君なんか殴ったって、僕の手が痛いだけだ。それになんの解決にもならないだろ?」
「……どうすれば……」
「——君のいちばん大切なものを貰おうかな……」
冷たい表情のまま、アンドレイはふわっと笑った。
それはまるで悪魔の微笑みのように残酷だ。
「……まさかっ!?」
ベルナルトは咄嗟にクルトがデニスに誘われ消えていった従者用の控室を振り返った。
「……それだけはやめてくれっ!」
また自分の代わりにクルトが傷付けられることがあったらと思うと、もうベルナルトは耐えられなかった。
「——言ってみただけさ。君がどんな顔をするかと思って。君はどうして僕が幼い頃からデニスと一緒にいるか知ってるかい?」
「……いや…」
自分の反応を試されたうえに、先が見えない話題を振られると、どう答えていいものか返答に困る。
「僕は今回みたいなことが初めてじゃないからだよ。義弟が生まれて、あの女……ヘルミーナが僕を邪魔者扱いするようになったので、父上が僕の身の上を案じて護衛のためにデニスを付けたのさ。そして危惧した通り僕は何度も命を狙われた」
「……そんなことが……」
リンブルク伯爵が幼い息子に、自分の騎士とそっくりな毛色の変わった騎士を付けて見せびらかしているのかとばかり思っていた。
こんなおっとりとした少年が、これまでも危険と隣り合わせに生きて来たと知らず、安易な思考回路で嫉妬していた自分が恥ずかしい。
「君はとても取り返しのつかないことをしてくれたけど、僕が本当に許せないのは、あの女とヴルビツキー男爵だ。君とは、このまま行けば隣の領主として今後も付き合っていかないといけない。だから君を殴ったってなんの解決にもならないんだよ。——デニスっ、もうこっちに来ても大丈夫だよ」
アンドレイの呼びかけに応じて従者用の部屋の扉が開くと、デニスとクルト、そしてもう一人……中から出て来た。
「お……お前は!?」
「お久しぶりです」
灰色の髪をと黄緑色の瞳の珍しい色合わせは間違いようもなく、その美しい顔も、その華奢な肢体も、無人島で見たあの時のままだ。いや、無人島で主人たちの世話に明け暮れていた時よりも肌艶もよく、改めて見ると、従者にしておくのがもったいないほどの麗しさだ。
「……瀕死の重傷だと聞いたが……?」
ベルナルトは、変わり果てた従者の姿を見ることになるかもしれないと覚悟していただけに、目の前にいるこの青年が自分の願望が見せる幻想ではないかと我が目を疑う。
「腕と太腿に矢を射られ、腹を蹴られた際に内臓もやられて、そのうえ山賊たちに陵辱されようとしていた」
「……デニスさん、最後は言わなくていいでしょ」
「俺の気が済まない」
レネが顔を顰めて諌めるが、デニスは真顔でベルナルトに告げる。
それはまるで、お前は全部知っておくべきだと迫られているようだった。
アンドレイはこの屈強な男が、従者の変わり果てた姿を見て涙を流していたと言った。騎士のデニスにしてみてもその姿は見るに堪えないものだったのだろう。
「俺のせいで大変な目に遭わせて本当に申し訳ない。それとあの時、助けてくれてありがとう」
立ち上がり、深く頭を下げた。
ずっと言わなければいけないと思っていたことだ。
「いいんです。偶々運び込まれた宿にいた癒し手から治療してもらうことができたので、跡形もなく綺麗に治りましたし」
(……じゃあ……この綺麗な身体に傷も残ることなく……)
「——よ……よかった……」
安堵した途端に、ベルナルトはヘナヘナと腰が抜けて床に膝をついてしまった。
消えるはずのない自分の過ちさえも、まるで無くなったかのように身体がふっと軽くなる。あの時からずっと食事もまともに喉も通らず、夜眠りについても何度も悪夢にうなされてきた。
いつの間にか視界がぼやけて、頬が濡れていた。
目の前に誰かの手が差し出されている。
ベルナルトはそれに縋るかのように、無意識のうちにその手を掴んだ。
「僕は啀み合いたいわけじゃない。わかってくれればいいんだ。君とは長い付き合いになるだろうし、父上たちを見ているとわかるだろ?」
そう言うと、目の前の人物は力強くベルナルトを引き上げ立ち上がらせる。
「……アンドレイ……」
「これからもお隣さん同士よろしく」
ふわりと優しい温もりに抱きしめられる。
「どうしてそんなことを……」
アンドレイが驚きに目を見開く。
「あの島に二人で取り残されるようにさ。——リンブルク伯爵夫人から、お前がマリアナ嬢と婚約するかもしれないと聞かされて俺は焦っていた。ずっとマリアナ嬢を狙っていたからな。だからその話が取り消しになるくらいの恥をお前にかかせようと思った。偽物の山賊たちがお前たち二人の身ぐるみを剥がして、早朝に街の広場に転がしておけば、住民たちの笑いモノになって領主の娘との婚約話も消えるだろうと簡単に考えていた。偽物の山賊は伯爵夫人が準備すると聞いていたから、俺はそれを信じていたんだ。まさか本物の山賊が来るなんて考えてもなかったんだ」
ベルナルトは一気に自分の罪を告白すると、まだ口をつけていないお茶の入ったカップの花柄をただ眺めた。
アンドレイがどういう反応を示すか恐ろしくて、顔を上げることができないでいた。
今までカップの柄など気にしたこともなかったが、もしかしたらこういう時のためにあるのかもしれないと、現実逃避をする。
「君のせいで……レネは……」
アンドレイの声が震えている。
間違いなく怒りから来るものだ。
「お前の気が済むまで俺のことを殴ってくれ」
たぶん自分が逆の立場だったら、殴っている。
観念してベルナルトが顔を上げると、正面に座るアンドレと当然ながら目が合う。
一つ年下のアンドレイは、どちらかと言うと世間知らずでおっとりとした気の弱い少年だと認識していた。
だが、目の前にいるアンドレイは、怒りどころか底冷えするような冷めた目をしていた。
予想外の表情に、ベルナルトは狼狽し顔を引き攣らせた。
その目は、苦手としているリンブルク伯爵にそっくりだ。
「君、そんなことで済ませようと思っているのかい?」
「…………」
ギュッと心臓を素手で掴まれた心地がした。
だが、いま自分にできることといえばこれくらいしかない。
(……どうすればいいんだ!?)
今は頼りになるクルトもいない。
ベルナルトは自分の無力さに、思考停止して打ちひしがれることしかできなかった。
「第一君なんか殴ったって、僕の手が痛いだけだ。それになんの解決にもならないだろ?」
「……どうすれば……」
「——君のいちばん大切なものを貰おうかな……」
冷たい表情のまま、アンドレイはふわっと笑った。
それはまるで悪魔の微笑みのように残酷だ。
「……まさかっ!?」
ベルナルトは咄嗟にクルトがデニスに誘われ消えていった従者用の控室を振り返った。
「……それだけはやめてくれっ!」
また自分の代わりにクルトが傷付けられることがあったらと思うと、もうベルナルトは耐えられなかった。
「——言ってみただけさ。君がどんな顔をするかと思って。君はどうして僕が幼い頃からデニスと一緒にいるか知ってるかい?」
「……いや…」
自分の反応を試されたうえに、先が見えない話題を振られると、どう答えていいものか返答に困る。
「僕は今回みたいなことが初めてじゃないからだよ。義弟が生まれて、あの女……ヘルミーナが僕を邪魔者扱いするようになったので、父上が僕の身の上を案じて護衛のためにデニスを付けたのさ。そして危惧した通り僕は何度も命を狙われた」
「……そんなことが……」
リンブルク伯爵が幼い息子に、自分の騎士とそっくりな毛色の変わった騎士を付けて見せびらかしているのかとばかり思っていた。
こんなおっとりとした少年が、これまでも危険と隣り合わせに生きて来たと知らず、安易な思考回路で嫉妬していた自分が恥ずかしい。
「君はとても取り返しのつかないことをしてくれたけど、僕が本当に許せないのは、あの女とヴルビツキー男爵だ。君とは、このまま行けば隣の領主として今後も付き合っていかないといけない。だから君を殴ったってなんの解決にもならないんだよ。——デニスっ、もうこっちに来ても大丈夫だよ」
アンドレイの呼びかけに応じて従者用の部屋の扉が開くと、デニスとクルト、そしてもう一人……中から出て来た。
「お……お前は!?」
「お久しぶりです」
灰色の髪をと黄緑色の瞳の珍しい色合わせは間違いようもなく、その美しい顔も、その華奢な肢体も、無人島で見たあの時のままだ。いや、無人島で主人たちの世話に明け暮れていた時よりも肌艶もよく、改めて見ると、従者にしておくのがもったいないほどの麗しさだ。
「……瀕死の重傷だと聞いたが……?」
ベルナルトは、変わり果てた従者の姿を見ることになるかもしれないと覚悟していただけに、目の前にいるこの青年が自分の願望が見せる幻想ではないかと我が目を疑う。
「腕と太腿に矢を射られ、腹を蹴られた際に内臓もやられて、そのうえ山賊たちに陵辱されようとしていた」
「……デニスさん、最後は言わなくていいでしょ」
「俺の気が済まない」
レネが顔を顰めて諌めるが、デニスは真顔でベルナルトに告げる。
それはまるで、お前は全部知っておくべきだと迫られているようだった。
アンドレイはこの屈強な男が、従者の変わり果てた姿を見て涙を流していたと言った。騎士のデニスにしてみてもその姿は見るに堪えないものだったのだろう。
「俺のせいで大変な目に遭わせて本当に申し訳ない。それとあの時、助けてくれてありがとう」
立ち上がり、深く頭を下げた。
ずっと言わなければいけないと思っていたことだ。
「いいんです。偶々運び込まれた宿にいた癒し手から治療してもらうことができたので、跡形もなく綺麗に治りましたし」
(……じゃあ……この綺麗な身体に傷も残ることなく……)
「——よ……よかった……」
安堵した途端に、ベルナルトはヘナヘナと腰が抜けて床に膝をついてしまった。
消えるはずのない自分の過ちさえも、まるで無くなったかのように身体がふっと軽くなる。あの時からずっと食事もまともに喉も通らず、夜眠りについても何度も悪夢にうなされてきた。
いつの間にか視界がぼやけて、頬が濡れていた。
目の前に誰かの手が差し出されている。
ベルナルトはそれに縋るかのように、無意識のうちにその手を掴んだ。
「僕は啀み合いたいわけじゃない。わかってくれればいいんだ。君とは長い付き合いになるだろうし、父上たちを見ているとわかるだろ?」
そう言うと、目の前の人物は力強くベルナルトを引き上げ立ち上がらせる。
「……アンドレイ……」
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ふわりと優しい温もりに抱きしめられる。
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