21 / 32
【21】思わぬ事態!どうしてそんなことに!
しおりを挟む
翌朝、僕はなんだかやけに温かい感触に包まれながら目を覚ました。
「……ん?」
ぼんやりとした視界を覚醒させながら、僕は自分の状況を理解するのに数秒を要した。いや、むしろ理解したくなかった。
目の前にあるのは、アルフレード様の胸元。そして、自分がその腕の中にすっぽりと収まっている事実。どうやら昨日、あのままソファで寝てしまったらしい。
「……あの、どうして僕、アルフレード様の腕の中にいるんですか!?」
「ん……おはよう、ユーリ」
寝起きのせいか、いつもより柔らかな雰囲気をまといながら、アルフレード様は優雅に微笑んでみせた。
「おはよう、じゃないです!離してください!」
必死に腕を振りほどこうとする僕だったが、アルフレード様の抱擁は頑丈でびくともしない。
「ふふ、君の寝顔が可愛すぎて、つい抱き締めたくなってしまったんだ」
「なっ、なに言って……!」
耳まで真っ赤になりながら何とかもがいてソファから抜け出そうとしたその瞬間――。
「アルフレード様!大変です!」
扉が勢いよく開かれると同時に、慌てた様子の臣下が部屋へ飛び込んできた。
「ひゃっ……!」
僕は飛び上がりそうになるくらい驚き、反射的にアルフレード様から距離を取ろうとしたが――時すでに遅し。
「おや、なんだ、朝から騒がしいね」
アルフレード様は相変わらず落ち着いた様子で、僕を腕に抱いたまま悠然と臣下を見ている。だが、僕はというと。
「こ、これは違うんです!そ、その……!」
慌てて言い訳しようとするも、飛び込んできた臣下の視線が妙に強く感じられて、まともな言葉が出てこない。
臣下は目を見開き、言葉を失ったように呆然としていた。視線を彷徨わせながら、アルフレード様と僕を交互に見比べており、明らかに動揺している。やがて、どうにか気を取り直したのか、ぎこちなく咳払いをして口を開いた。
「も、申し訳ありません、アルフレード様!緊急のご報告があります!」
「分かった。話を聞こうか」
アルフレード様はようやく僕を解放し、立ち上がる。僕も慌てて身なりを整えるが、臣下の表情にはまだ一抹の戸惑いが見えた。
くっついていたところを見られたばかりの僕の顔は、まだ火照りが引かない。それでも、なんとか気を取り直し、表情を引き締める。
部屋に飛び込んできたほどだ。何か重大な事件が起きたのかもしれない。
「一体何があったんだ?」
緊張感が漂う中、アルフレード様の真剣な声が部屋に響き渡った。
「それが……つい先ほど、村を悩ませていた魔物たちが……消滅しました!」
「……へ?消滅?」
僕は思わず間の抜けた声を出してしまう。
「どういうことだ?」
アルフレード様が訊ねると、臣下は興奮した様子で答えた。
「はい!突然、まるで浄化されたように魔物たちがいなくなり、村人たちは喜びの声を上げています。原因は不明ですが……消滅の瞬間、空に大きな光が現れたとのことです」
「……光?」
僕はぽかんとするばかりだったが、ふとアルフレード様が意味深な微笑みを浮かべた。
「なるほど……これはもしかすると、昨夜の影響かもしれないね」
「え……まさか!」
思わず声を上げると、アルフレード様は少しおどけたような表情になる。
「ほら、ユーリ。刻印が光っただろう?君と僕の想いが通じ合ったことで、古代の刻印が本来の力を発揮したのかもしれない」
「……そんな都合のいい話が!?」
反射的に否定しようとしたものの、昨夜の鮮やかな光が頭に浮かび、言葉に詰まる。それを察したのか、アルフレード様は満足げに微笑んだ。
「君の顔、面白いくらい真っ赤だよ」
「そ、そんなこと言わないでください!」
慌てて顔を覆う僕に、アルフレード様がさらにからかうように笑う。
臣下はぽかんと口を開けたまましばらく硬直していたが、また小さく咳払いをすると話を戻した。
「と、ともかく、村が平穏を取り戻したことの報告でした」
「ありがとう。この件については、王家の刻印の恩恵ということで記録しておくように」
恥ずかしさで完全にパニックになりそうな僕をよそに、アルフレード様は得意げな顔で臣下に命じる。
「はい!」
アルフレード様がそう言うと、臣下は深々と頭を下げ、部屋を出て行った。その後ろ姿を見送ると、彼は再び僕の方に向き直る。
「さて、ユーリ。昨夜のこと、もう少しゆっくり話し合おうか?」
アルフレード様が微笑みながら言ったその一言に、僕はぎくりと体を強張らせる。
「話し合うって……何をですか?」
何とか動揺を隠そうと声を絞り出すが、彼の余裕たっぷりな表情を見ていると、全く通じていないことが分かる。
「決まっているだろう?昨夜、君の刻印が光った理由についてだよ」
「そ、それなら、もう分かったじゃないですか!刻印が力を発揮しただけで……!」
慌ててそう言い切ろうとするが、アルフレード様は首を横に振った。
「いや、まだ不十分だ。どうして刻印が反応したのか、その仕組みを解明する必要がある」
「仕組みって……」
僕は言葉に詰まり、次に出た言葉は何とか絞り出したものだった。
「それに、研究なんて僕一人でできますから!」
「それは無理だね。僕たちの感情が関わっているから、一人でどうこうできる問題じゃない」
アルフレード様はそう言いながら、僕の頬に軽く指を当てる。
「感情……って、そんな……」
自分の胸がどんどん熱くなっていくのを感じながら、僕は言い返す言葉を失った。
「研究者として、君も気になるはずだろう? 刻印がここまで大きく反応した理由が」
アルフレード様の声は真剣そのものだけれど、その中に含まれる柔らかい響きが、僕の焦燥感をさらに煽った。
「……でも、それが原因ってまだ決まったわけじゃ――」
「昨夜の刻印の光、それから村の魔物の消滅――偶然にしてはできすぎている。君と僕の間に生まれた絆、それが力になったと考えるのが自然だろう」
「そ、そんな……」
恥ずかしさのあまり、僕は顔を覆ってしまう。
「まあ、焦らなくていい。これから少しずつ検証していこう。僕たちの研究が本当に捗りそうだね」
アルフレード様は嬉しそうに言いながら、テーブルの上に置いてあった研究ノートを手に取る。
「……なんでそんなに楽しそうなんですか!」
僕が抗議するように言うと、彼は屈託のない笑みを浮かべて返す。
「研究が進むのは嬉しいことだろう?特に、僕たちの絆がテーマなら、なおさらね」
「だ、だからそれが恥ずかしいんですってば!」
顔を真っ赤にして言い返す僕に、アルフレード様は満足げに頷いた。
「じゃあ、早速第一段階だ。君の刻印の光り方を、詳しく観察しようか?」
「そ、そんなの嫌です! 僕、絶対協力しませんから!」
慌てて後ずさる僕を見て、アルフレード様は楽しそうに笑いながら研究ノートを開いた。
――研究が捗るのは間違いないのだろうけど、僕の羞恥心は限界を迎えそうだった。
「……ん?」
ぼんやりとした視界を覚醒させながら、僕は自分の状況を理解するのに数秒を要した。いや、むしろ理解したくなかった。
目の前にあるのは、アルフレード様の胸元。そして、自分がその腕の中にすっぽりと収まっている事実。どうやら昨日、あのままソファで寝てしまったらしい。
「……あの、どうして僕、アルフレード様の腕の中にいるんですか!?」
「ん……おはよう、ユーリ」
寝起きのせいか、いつもより柔らかな雰囲気をまといながら、アルフレード様は優雅に微笑んでみせた。
「おはよう、じゃないです!離してください!」
必死に腕を振りほどこうとする僕だったが、アルフレード様の抱擁は頑丈でびくともしない。
「ふふ、君の寝顔が可愛すぎて、つい抱き締めたくなってしまったんだ」
「なっ、なに言って……!」
耳まで真っ赤になりながら何とかもがいてソファから抜け出そうとしたその瞬間――。
「アルフレード様!大変です!」
扉が勢いよく開かれると同時に、慌てた様子の臣下が部屋へ飛び込んできた。
「ひゃっ……!」
僕は飛び上がりそうになるくらい驚き、反射的にアルフレード様から距離を取ろうとしたが――時すでに遅し。
「おや、なんだ、朝から騒がしいね」
アルフレード様は相変わらず落ち着いた様子で、僕を腕に抱いたまま悠然と臣下を見ている。だが、僕はというと。
「こ、これは違うんです!そ、その……!」
慌てて言い訳しようとするも、飛び込んできた臣下の視線が妙に強く感じられて、まともな言葉が出てこない。
臣下は目を見開き、言葉を失ったように呆然としていた。視線を彷徨わせながら、アルフレード様と僕を交互に見比べており、明らかに動揺している。やがて、どうにか気を取り直したのか、ぎこちなく咳払いをして口を開いた。
「も、申し訳ありません、アルフレード様!緊急のご報告があります!」
「分かった。話を聞こうか」
アルフレード様はようやく僕を解放し、立ち上がる。僕も慌てて身なりを整えるが、臣下の表情にはまだ一抹の戸惑いが見えた。
くっついていたところを見られたばかりの僕の顔は、まだ火照りが引かない。それでも、なんとか気を取り直し、表情を引き締める。
部屋に飛び込んできたほどだ。何か重大な事件が起きたのかもしれない。
「一体何があったんだ?」
緊張感が漂う中、アルフレード様の真剣な声が部屋に響き渡った。
「それが……つい先ほど、村を悩ませていた魔物たちが……消滅しました!」
「……へ?消滅?」
僕は思わず間の抜けた声を出してしまう。
「どういうことだ?」
アルフレード様が訊ねると、臣下は興奮した様子で答えた。
「はい!突然、まるで浄化されたように魔物たちがいなくなり、村人たちは喜びの声を上げています。原因は不明ですが……消滅の瞬間、空に大きな光が現れたとのことです」
「……光?」
僕はぽかんとするばかりだったが、ふとアルフレード様が意味深な微笑みを浮かべた。
「なるほど……これはもしかすると、昨夜の影響かもしれないね」
「え……まさか!」
思わず声を上げると、アルフレード様は少しおどけたような表情になる。
「ほら、ユーリ。刻印が光っただろう?君と僕の想いが通じ合ったことで、古代の刻印が本来の力を発揮したのかもしれない」
「……そんな都合のいい話が!?」
反射的に否定しようとしたものの、昨夜の鮮やかな光が頭に浮かび、言葉に詰まる。それを察したのか、アルフレード様は満足げに微笑んだ。
「君の顔、面白いくらい真っ赤だよ」
「そ、そんなこと言わないでください!」
慌てて顔を覆う僕に、アルフレード様がさらにからかうように笑う。
臣下はぽかんと口を開けたまましばらく硬直していたが、また小さく咳払いをすると話を戻した。
「と、ともかく、村が平穏を取り戻したことの報告でした」
「ありがとう。この件については、王家の刻印の恩恵ということで記録しておくように」
恥ずかしさで完全にパニックになりそうな僕をよそに、アルフレード様は得意げな顔で臣下に命じる。
「はい!」
アルフレード様がそう言うと、臣下は深々と頭を下げ、部屋を出て行った。その後ろ姿を見送ると、彼は再び僕の方に向き直る。
「さて、ユーリ。昨夜のこと、もう少しゆっくり話し合おうか?」
アルフレード様が微笑みながら言ったその一言に、僕はぎくりと体を強張らせる。
「話し合うって……何をですか?」
何とか動揺を隠そうと声を絞り出すが、彼の余裕たっぷりな表情を見ていると、全く通じていないことが分かる。
「決まっているだろう?昨夜、君の刻印が光った理由についてだよ」
「そ、それなら、もう分かったじゃないですか!刻印が力を発揮しただけで……!」
慌ててそう言い切ろうとするが、アルフレード様は首を横に振った。
「いや、まだ不十分だ。どうして刻印が反応したのか、その仕組みを解明する必要がある」
「仕組みって……」
僕は言葉に詰まり、次に出た言葉は何とか絞り出したものだった。
「それに、研究なんて僕一人でできますから!」
「それは無理だね。僕たちの感情が関わっているから、一人でどうこうできる問題じゃない」
アルフレード様はそう言いながら、僕の頬に軽く指を当てる。
「感情……って、そんな……」
自分の胸がどんどん熱くなっていくのを感じながら、僕は言い返す言葉を失った。
「研究者として、君も気になるはずだろう? 刻印がここまで大きく反応した理由が」
アルフレード様の声は真剣そのものだけれど、その中に含まれる柔らかい響きが、僕の焦燥感をさらに煽った。
「……でも、それが原因ってまだ決まったわけじゃ――」
「昨夜の刻印の光、それから村の魔物の消滅――偶然にしてはできすぎている。君と僕の間に生まれた絆、それが力になったと考えるのが自然だろう」
「そ、そんな……」
恥ずかしさのあまり、僕は顔を覆ってしまう。
「まあ、焦らなくていい。これから少しずつ検証していこう。僕たちの研究が本当に捗りそうだね」
アルフレード様は嬉しそうに言いながら、テーブルの上に置いてあった研究ノートを手に取る。
「……なんでそんなに楽しそうなんですか!」
僕が抗議するように言うと、彼は屈託のない笑みを浮かべて返す。
「研究が進むのは嬉しいことだろう?特に、僕たちの絆がテーマなら、なおさらね」
「だ、だからそれが恥ずかしいんですってば!」
顔を真っ赤にして言い返す僕に、アルフレード様は満足げに頷いた。
「じゃあ、早速第一段階だ。君の刻印の光り方を、詳しく観察しようか?」
「そ、そんなの嫌です! 僕、絶対協力しませんから!」
慌てて後ずさる僕を見て、アルフレード様は楽しそうに笑いながら研究ノートを開いた。
――研究が捗るのは間違いないのだろうけど、僕の羞恥心は限界を迎えそうだった。
100
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
悪役令嬢の兄、閨の講義をする。
猫宮乾
BL
ある日前世の記憶がよみがえり、自分が悪役令嬢の兄だと気づいた僕(フェルナ)。断罪してくる王太子にはなるべく近づかないで過ごすと決め、万が一に備えて語学の勉強に励んでいたら、ある日閨の講義を頼まれる。
悪役令息の兄って需要ありますか?
焦げたせんべい
BL
今をときめく悪役による逆転劇、ザマァやらエトセトラ。
その悪役に歳の離れた兄がいても、気が強くなければ豆電球すら光らない。
これは物語の終盤にチラッと出てくる、折衷案を出す兄の話である。
「これからも応援してます」と言おう思ったら誘拐された
あまさき
BL
国民的アイドル×リアコファン社会人
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
学生時代からずっと大好きな国民的アイドルのシャロンくん。デビューから一度たりともファンと直接交流してこなかった彼が、初めて握手会を開くことになったらしい。一名様限定の激レアチケットを手に入れてしまった僕は、感動の対面に胸を躍らせていると…
「あぁ、ずっと会いたかった俺の天使」
気付けば、僕の世界は180°変わってしまっていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
初めましてです。お手柔らかにお願いします。
悪役のはずだった二人の十年間
海野璃音
BL
第三王子の誕生会に呼ばれた主人公。そこで自分が悪役モブであることに気づく。そして、目の前に居る第三王子がラスボス系な悪役である事も。
破滅はいやだと謙虚に生きる主人公とそんな主人公に執着する第三王子の十年間。
※ムーンライトノベルズにも投稿しています。
異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる
七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。
だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。
そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。
唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。
優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。
穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。
――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる