FloatingVotersー蝶の行方はー
”クラスを操り、望む未来を手に入れろ”
ーーー僕の通う学校には、かつて犯罪者が在籍していた。
今も秘かに受け継がれている悪趣味な遊びは、どうやらそいつが始めたらしい。
海瀬晴(うなせ はる)。18歳。
地方の自称進学校に通っている僕は、自他共に認める苦労性である。
そんな僕でも神経をすり減らすことな平和に過ごせるくらい、この学校はとても居心地が良かった。
高校二年の終わりまでは。
三年に進級してクラス替えの朝、机の上には1枚のプリントが配られていた。
クラス担任の署名入りのその表には、”Floating Voters”の文字と、すぐ下に貼られた謎のQCコードが。
ーーー僕の通う学校には、かつて犯罪者が在籍していた。
今も秘かに受け継がれている悪趣味な遊びは、どうやらそいつが始めたらしい。
海瀬晴(うなせ はる)。18歳。
地方の自称進学校に通っている僕は、自他共に認める苦労性である。
そんな僕でも神経をすり減らすことな平和に過ごせるくらい、この学校はとても居心地が良かった。
高校二年の終わりまでは。
三年に進級してクラス替えの朝、机の上には1枚のプリントが配られていた。
クラス担任の署名入りのその表には、”Floating Voters”の文字と、すぐ下に貼られた謎のQCコードが。