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第1章
第三十四話 この世界についてお勉強
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いちゃいちゃタイムもひと段落。朝食までの間に確認しておきたかったことを聞く。
普段は長い銀髪に隠れて見えなかったけど、お楽しみの時に耳を”はむはむ”すると、少し耳がとがっていることに気が付いた。
「耳がとがっているのはどうして?エルフなの?」
「正解!エルフの血は流れているよ、八分の一くらい」
「おお!すごい!!」
「そんなに珍しいことじゃないよ。人族が繁栄できた最大の理由は他種族との交配が可能ってところだね。ドワーフや数少ないエルフと子供を授かることができるのは人族だけだよ。ドワーフとエルフの純血同士では子供ができないことは証明されているの。人間の血が半分以上あると子供のできる可能性も高くなるそうなの」
「この世界には他にはどんな種族があるの?」
「あとは竜人と獣人かな、どちらも人間とだけ子供をもうけることができるよ。悪魔族の成り立ちはあまりわかってないの」
「レイラの寿命ってどのくらいあるの?」
「正確には分からないのだけれど200歳くらいまでは生きていけるんじゃないかな」
「それだとでも俺の方が先に死んじゃうかな……」
「大丈夫、今は分からないけど私と同じくらい生きてもらう方法もきっとあるはずだよ。長寿の話もこの世界にはいっぱいあるし、頑張って調べるね」
「頼むよ。レイラ一人だけにはさせられないよ。必要なものがあったら取りに行くから」
「うん」
「あと、巫女の仕事がなくなったらどうするの?」
「アキトのお嫁さん」
「……そうだよな、何かしてみたいことは無い?」
「いろんなところに行ってみたいかなあ」
「うんうん」
「あとお家がほしい」
「そうだね、ここは巫女の屋敷だからな……。でもどこに建てるの?」
「この敷地内に建てようかな。代々巫女が使用してきた土地だけど、先代の家もだいぶ古かったからね、五年ほど前に立て直したのよ。ノイリとも相談したけど、この屋敷はそのままで書籍関連なんかも巫女の仕事に必要なものだから全部ノイリに使ってもらうわ。各国への連絡や手配は爺やがしてくれるから、私は近くにいて神託の内容の解析をサポートできたらいいかなって思っているの」
「そうだな、アドバイスしてあげた方がいいよな」
わざわざ危険を冒してまでレイラの強化は必要ないと思ってるし、家にいてくれた方が安心だ。
「うん、それでね、アキトに相談があるの……」
「何、どんなこと?」
「護衛は必要ないとしても、今お世話になっているメイドさんを数人雇ってもいいかな?」
「月にどのくらい必要なの?」
金額のことを真っ先に考えるところがやっぱり一般庶民だよな。
「一人金貨三枚から五枚程度で、今は三人雇いたいなって思ってるの……」
セレブかっ!!!と、思ったがアイテムボックス内には金貨が普通の生活では使い切れないほどある。
それにこの世界で俺がほしいものって剣とか防具でもなく、強さだったり、女の子と仲良くしたり、お金に変えられないものばかりなので、金は余っていくはずだ。
可愛い女の子がいて色々なサービスが受けられるお店に行けば、散財することになるだろうが、今の俺にはいく必要はない。となると金に困っているわけではないので庶民的感覚よりもセレブであるレイラの言うことを聞いておくのが正解だと思う。
これまで大量に敵を倒してきただけあって、スデン王国の貨幣だけでなく、かなりの種類の国の貨幣がアイテムボックス内に存在している。最初は興味があって取り出しては眺めていたがそれも飽きたので最近はしていない。時間がある時にでもアイテムボックス内の食料やドロップアイテムを確認しておく必要があるな。
メイドさん雇うのに月金貨三枚くらいで三人だから月九枚。持っているスデン王国金貨二万枚以上ある。なんか俺一人だけで貨幣を持ちすぎているような気がする。一気に使うと経済バランスが崩れそうだ。
「じゃあ、メイドさんを三人雇って、家を建てる方向でいいよ。それで家建てるのってどのくらいお金いるの?」
「え~と、金貨三百から五百枚くらいだったかな?」
「今の屋敷みたいな広さはいらないからね」
「うんうん、そんなに広くても掃除が大変だけだからね」
「いつから取り掛かるの?」
「王都から戻ってきてからかな。いいかな?」
「いいよ」
家を建てるって聞いてちょっとワクワクしてきた。
続いてレイラはアイテムボックスからスデン王国の地図を取り出して広げた。
「王都はどこにあるの?この大きなマークのところかな?シュウゼルゥト?」
「うん、そうだよ」
王都シュウゼルゥトは、ここカムラドネから南に移動したところにあった。距離を指で計る。
俺にとっての始まりの街エスタからカムラドネまでの距離ほどもなく、箱魔法で二時間もかからないくらいの距離だ。今の俺には数百キロの移動は問題にはならない。
「あ、そういえば、この世界には奴隷制度みたいなのはないの?」
この世界に来て奴隷の売買などの話を聞いたことがなく、思いつきで聞いてみた。
「……奴隷か、悲しい問題だね。
でもね、奴隷制度は五百年前に廃止になったの。この世界は異世界からの襲撃とかが頻繁にあるでしょう。親を亡くした子供たちも結構いたし、命や女性や子供のことを粗末に扱う輩も増えてきて、ある時全世界各国の統治者たちが宣言したのよ」
「全世界で?よく廃止できたね」
「うん。でもだいぶ時間がかかったみたいだよ。それ以来、奴隷制度はなくなって人身売買には重罪が課せられるようになったのよ」
人の命や人権を金で買える世界は闇の部分が大きくなるし、健全ではない。女の子の奴隷なんて、性奴隷しかないだろう。行く末が見えてしまって可哀想すぎる。
□
その日に異世界転移魔法の実験も無事におわり、懸念されていた魔人との遭遇もなく、あちらの世界を行って帰ってきた。これなら仲間を連れて転移しても大丈夫だろう。
屋敷には王都からの巫女交代の報告での王への謁見の儀について使者がやってきた。説明では使者と共に明日には出発となったが、護衛は不要なので先にシュウゼルゥトに向かう旨を伝えたそうだ。
使者から書簡を受け取り、五日後の午前中に城門で見せるように申し渡された。
翌朝には出発することになり、使者が帰っていった後から慌ただしく準備が始まった。俺の方は準備に時間は必要ないが、女性陣はそれなりに服などを準備するのに時間がかかっていた。特にノイリは念入りで、数日前からオーダーメイドのドレスを作っていて、引取りにも行った。巫女だからと言って巫女装束ではないようだ。
そのついでに俺の方も王の前にでても恥ずかしくない騎士風衣装を選ぶのをレイラに手伝ってもらった。いつもの綿の長袖Tシャツと戦闘用ジャケット、パンツがしっくり合うので、暇があったら王都でも防具屋を覗いてみようと思っている。
そんなこんなで準備の一日もあっという間に過ぎて、出発の朝となった。
ノイリは緊張しているが、俺も含めて他の四人はすっかり観光気分だ。王都を見て回っておいしいもの食べて、あと俺は一人でダンジョンとか迷宮を攻めて、炎魔法や剣の扱いの習熟度を上げ、経験を積んで少しでもレベルアップしておきたいところだ。
屋敷の庭で箱魔法を展開して、五人で乗り込む。執事とメイドに見送られてカムラドネをあとにした。
王都への道のりはをルーミエ、ユウキが地図読みを担当するので、レイラとノイリは初めて体験する超高速飛行にも怖がらずに目を輝かせて景色を眺めていた。
特にレイラはずっとカムラドネから離れられなかったから嬉しそうだ。これからはいろんなところへ連れて行ってやりたいな。
普段は長い銀髪に隠れて見えなかったけど、お楽しみの時に耳を”はむはむ”すると、少し耳がとがっていることに気が付いた。
「耳がとがっているのはどうして?エルフなの?」
「正解!エルフの血は流れているよ、八分の一くらい」
「おお!すごい!!」
「そんなに珍しいことじゃないよ。人族が繁栄できた最大の理由は他種族との交配が可能ってところだね。ドワーフや数少ないエルフと子供を授かることができるのは人族だけだよ。ドワーフとエルフの純血同士では子供ができないことは証明されているの。人間の血が半分以上あると子供のできる可能性も高くなるそうなの」
「この世界には他にはどんな種族があるの?」
「あとは竜人と獣人かな、どちらも人間とだけ子供をもうけることができるよ。悪魔族の成り立ちはあまりわかってないの」
「レイラの寿命ってどのくらいあるの?」
「正確には分からないのだけれど200歳くらいまでは生きていけるんじゃないかな」
「それだとでも俺の方が先に死んじゃうかな……」
「大丈夫、今は分からないけど私と同じくらい生きてもらう方法もきっとあるはずだよ。長寿の話もこの世界にはいっぱいあるし、頑張って調べるね」
「頼むよ。レイラ一人だけにはさせられないよ。必要なものがあったら取りに行くから」
「うん」
「あと、巫女の仕事がなくなったらどうするの?」
「アキトのお嫁さん」
「……そうだよな、何かしてみたいことは無い?」
「いろんなところに行ってみたいかなあ」
「うんうん」
「あとお家がほしい」
「そうだね、ここは巫女の屋敷だからな……。でもどこに建てるの?」
「この敷地内に建てようかな。代々巫女が使用してきた土地だけど、先代の家もだいぶ古かったからね、五年ほど前に立て直したのよ。ノイリとも相談したけど、この屋敷はそのままで書籍関連なんかも巫女の仕事に必要なものだから全部ノイリに使ってもらうわ。各国への連絡や手配は爺やがしてくれるから、私は近くにいて神託の内容の解析をサポートできたらいいかなって思っているの」
「そうだな、アドバイスしてあげた方がいいよな」
わざわざ危険を冒してまでレイラの強化は必要ないと思ってるし、家にいてくれた方が安心だ。
「うん、それでね、アキトに相談があるの……」
「何、どんなこと?」
「護衛は必要ないとしても、今お世話になっているメイドさんを数人雇ってもいいかな?」
「月にどのくらい必要なの?」
金額のことを真っ先に考えるところがやっぱり一般庶民だよな。
「一人金貨三枚から五枚程度で、今は三人雇いたいなって思ってるの……」
セレブかっ!!!と、思ったがアイテムボックス内には金貨が普通の生活では使い切れないほどある。
それにこの世界で俺がほしいものって剣とか防具でもなく、強さだったり、女の子と仲良くしたり、お金に変えられないものばかりなので、金は余っていくはずだ。
可愛い女の子がいて色々なサービスが受けられるお店に行けば、散財することになるだろうが、今の俺にはいく必要はない。となると金に困っているわけではないので庶民的感覚よりもセレブであるレイラの言うことを聞いておくのが正解だと思う。
これまで大量に敵を倒してきただけあって、スデン王国の貨幣だけでなく、かなりの種類の国の貨幣がアイテムボックス内に存在している。最初は興味があって取り出しては眺めていたがそれも飽きたので最近はしていない。時間がある時にでもアイテムボックス内の食料やドロップアイテムを確認しておく必要があるな。
メイドさん雇うのに月金貨三枚くらいで三人だから月九枚。持っているスデン王国金貨二万枚以上ある。なんか俺一人だけで貨幣を持ちすぎているような気がする。一気に使うと経済バランスが崩れそうだ。
「じゃあ、メイドさんを三人雇って、家を建てる方向でいいよ。それで家建てるのってどのくらいお金いるの?」
「え~と、金貨三百から五百枚くらいだったかな?」
「今の屋敷みたいな広さはいらないからね」
「うんうん、そんなに広くても掃除が大変だけだからね」
「いつから取り掛かるの?」
「王都から戻ってきてからかな。いいかな?」
「いいよ」
家を建てるって聞いてちょっとワクワクしてきた。
続いてレイラはアイテムボックスからスデン王国の地図を取り出して広げた。
「王都はどこにあるの?この大きなマークのところかな?シュウゼルゥト?」
「うん、そうだよ」
王都シュウゼルゥトは、ここカムラドネから南に移動したところにあった。距離を指で計る。
俺にとっての始まりの街エスタからカムラドネまでの距離ほどもなく、箱魔法で二時間もかからないくらいの距離だ。今の俺には数百キロの移動は問題にはならない。
「あ、そういえば、この世界には奴隷制度みたいなのはないの?」
この世界に来て奴隷の売買などの話を聞いたことがなく、思いつきで聞いてみた。
「……奴隷か、悲しい問題だね。
でもね、奴隷制度は五百年前に廃止になったの。この世界は異世界からの襲撃とかが頻繁にあるでしょう。親を亡くした子供たちも結構いたし、命や女性や子供のことを粗末に扱う輩も増えてきて、ある時全世界各国の統治者たちが宣言したのよ」
「全世界で?よく廃止できたね」
「うん。でもだいぶ時間がかかったみたいだよ。それ以来、奴隷制度はなくなって人身売買には重罪が課せられるようになったのよ」
人の命や人権を金で買える世界は闇の部分が大きくなるし、健全ではない。女の子の奴隷なんて、性奴隷しかないだろう。行く末が見えてしまって可哀想すぎる。
□
その日に異世界転移魔法の実験も無事におわり、懸念されていた魔人との遭遇もなく、あちらの世界を行って帰ってきた。これなら仲間を連れて転移しても大丈夫だろう。
屋敷には王都からの巫女交代の報告での王への謁見の儀について使者がやってきた。説明では使者と共に明日には出発となったが、護衛は不要なので先にシュウゼルゥトに向かう旨を伝えたそうだ。
使者から書簡を受け取り、五日後の午前中に城門で見せるように申し渡された。
翌朝には出発することになり、使者が帰っていった後から慌ただしく準備が始まった。俺の方は準備に時間は必要ないが、女性陣はそれなりに服などを準備するのに時間がかかっていた。特にノイリは念入りで、数日前からオーダーメイドのドレスを作っていて、引取りにも行った。巫女だからと言って巫女装束ではないようだ。
そのついでに俺の方も王の前にでても恥ずかしくない騎士風衣装を選ぶのをレイラに手伝ってもらった。いつもの綿の長袖Tシャツと戦闘用ジャケット、パンツがしっくり合うので、暇があったら王都でも防具屋を覗いてみようと思っている。
そんなこんなで準備の一日もあっという間に過ぎて、出発の朝となった。
ノイリは緊張しているが、俺も含めて他の四人はすっかり観光気分だ。王都を見て回っておいしいもの食べて、あと俺は一人でダンジョンとか迷宮を攻めて、炎魔法や剣の扱いの習熟度を上げ、経験を積んで少しでもレベルアップしておきたいところだ。
屋敷の庭で箱魔法を展開して、五人で乗り込む。執事とメイドに見送られてカムラドネをあとにした。
王都への道のりはをルーミエ、ユウキが地図読みを担当するので、レイラとノイリは初めて体験する超高速飛行にも怖がらずに目を輝かせて景色を眺めていた。
特にレイラはずっとカムラドネから離れられなかったから嬉しそうだ。これからはいろんなところへ連れて行ってやりたいな。
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