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第1章
第七十話 コウルン沖合いで
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「……キト様!……アキト様!」
誰かが俺を揺すっている。
「アキト様!!」
目を開けると舟の上のようだ。
「あれ?なんで俺ここで寝てるの?」
「ご無事ですか?アキト様?急に倒れられたので、びっくりしたわ」
えーと、極私的絶対王国(マイキングダム)で”絶命”を発動したんだっけ?それで倒れちゃった?
絶命させる数が多すぎたのか……MPが一気にゼロになってぶっ倒れたという事か。
「ごめん、カラル。初歩的なミスだ。相手の数が多すぎた」
早く囚われている人たちに会いたくて焦ってしまった。
「お体どこか具合の悪いところはございませんか?」
何故服の間から手を入れて脱がそうとするの?とも思ったが服がずぶ濡れだ。
俺が倒れたあと、箱魔法が解け2人とも海に落ちた。カラルは浮遊魔法で俺を抱えて、物質生成能 力で筏(いかだ)を作ったということだ。
「カラルの服は乾いているけど、どうして?」
「わらわは服を作り直したのよ」
悪魔族ならではの物質生成能力は便利でいいな~。俺は立ちあがって服を脱ぎ、下着を脱ぎかけた時に「きゃっ」という喜びを含んだ驚きの声を出すカラル。見ると目を手で隠しながらも指の間からこちらを覗き見ている。
そんなのいつもアレする時に見てるでしょうに……。ところどころにこういうエロ的な要素を絡めてくるのがカラルのいいところだあり、面白いところだ。
堂々と下着を脱ぐのを止めて後ろを向いて、着替えた。
□
仕切り直しでもう一度、コウルンの街を覆う極私的絶対王国(マイキングダム)を発動する。モンスターの総数をスキャニング機能から確認する。たしかモンスターが五万いたから……えーと千体減ったようだ。今の俺の状態は……。
◇ ◇ ◇
Lv692 HP6920/MP6920
強さ:1000 守り:1100 器用さ:1000 賢さ:2150 魔法耐性:1000 魔法威力:1370 ボーナス:300
◇ ◇ ◇
今は遠隔攻撃だけだから”強さ”と”魔法威力”の数値を大きく設定する。
◇ ◇ ◇
Lv692 HP6920/MP6920
強さ:2300 守り:100 器用さ:1000 賢さ:2150 魔法耐性:100 魔法威力:2370 ボーナス:0
◇ ◇ ◇
絶命を命じるときは倒す数を決めてMP消費量を見ながら、進めないとだめだな。いちいちぶっ倒れていたらきりがない……。
極私的絶対王国(マイキングダム)を通して命じる。俺とカラルと人族、竜人族、獣人族以外の百体を”絶命”……。MPが300くらい減った。まだ、大丈夫だな……。
MP回復の量を考え、一定の間隔で倒していく。魔法威力を上げることで一体の絶命に対する消費量が抑えられることも分かったのでレベルアップ分のボーナスをその都度”魔法威力”の数値を変更して効率化を図る。
日が沈む頃には作業が全て終わった。約五万はいたモンスターは全て倒し、カラルのダンジョンコアには膨大な量の精気が集まっている。
◇ ◇ ◇
Lv957 HP9570/MP9570
強さ:2300 守り:100 器用さ:1000 賢さ:2150 魔法耐性:100 魔法威力:2370 ボーナス:2650
◇ ◇ ◇
レベルもかなり上がった。カラルが俺が得たその経験を分配するためのアレをしたそうにこちらをチラチラみている。しかし残っている人たちに会いに行くのが先だ。
「カラル、仮面を二つ作ってくれ」
「アキト様とわらわの分かしら?」
「そうだ。これからこの街に残っている人に会いに行く」
極私的絶対王国(マイキングダム)ではその存在を感じ取ることはできるが、その場に灯りがないと視覚的に見えない。解放することは簡単にできるが、とらわれている人たちの話を聞いておきたい。
カラルが創りだした仮面は金ぴかできらびやかな装飾が施されていて鼻、から上だけの仮面で紐で後頭部で結ぶタイプのもので、俺のは羽がついている……なかなかゴージャスだな、カラルさん。
「……いいんじゃないかな」
「お気に召しました?ありがとうございますぅ。精気が多めに余っていますのでいつもよりゴージャスに作りましたわ」
ゴージャス仮面を装着して地下の牢屋に向った。
誰かが俺を揺すっている。
「アキト様!!」
目を開けると舟の上のようだ。
「あれ?なんで俺ここで寝てるの?」
「ご無事ですか?アキト様?急に倒れられたので、びっくりしたわ」
えーと、極私的絶対王国(マイキングダム)で”絶命”を発動したんだっけ?それで倒れちゃった?
絶命させる数が多すぎたのか……MPが一気にゼロになってぶっ倒れたという事か。
「ごめん、カラル。初歩的なミスだ。相手の数が多すぎた」
早く囚われている人たちに会いたくて焦ってしまった。
「お体どこか具合の悪いところはございませんか?」
何故服の間から手を入れて脱がそうとするの?とも思ったが服がずぶ濡れだ。
俺が倒れたあと、箱魔法が解け2人とも海に落ちた。カラルは浮遊魔法で俺を抱えて、物質生成能 力で筏(いかだ)を作ったということだ。
「カラルの服は乾いているけど、どうして?」
「わらわは服を作り直したのよ」
悪魔族ならではの物質生成能力は便利でいいな~。俺は立ちあがって服を脱ぎ、下着を脱ぎかけた時に「きゃっ」という喜びを含んだ驚きの声を出すカラル。見ると目を手で隠しながらも指の間からこちらを覗き見ている。
そんなのいつもアレする時に見てるでしょうに……。ところどころにこういうエロ的な要素を絡めてくるのがカラルのいいところだあり、面白いところだ。
堂々と下着を脱ぐのを止めて後ろを向いて、着替えた。
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仕切り直しでもう一度、コウルンの街を覆う極私的絶対王国(マイキングダム)を発動する。モンスターの総数をスキャニング機能から確認する。たしかモンスターが五万いたから……えーと千体減ったようだ。今の俺の状態は……。
◇ ◇ ◇
Lv692 HP6920/MP6920
強さ:1000 守り:1100 器用さ:1000 賢さ:2150 魔法耐性:1000 魔法威力:1370 ボーナス:300
◇ ◇ ◇
今は遠隔攻撃だけだから”強さ”と”魔法威力”の数値を大きく設定する。
◇ ◇ ◇
Lv692 HP6920/MP6920
強さ:2300 守り:100 器用さ:1000 賢さ:2150 魔法耐性:100 魔法威力:2370 ボーナス:0
◇ ◇ ◇
絶命を命じるときは倒す数を決めてMP消費量を見ながら、進めないとだめだな。いちいちぶっ倒れていたらきりがない……。
極私的絶対王国(マイキングダム)を通して命じる。俺とカラルと人族、竜人族、獣人族以外の百体を”絶命”……。MPが300くらい減った。まだ、大丈夫だな……。
MP回復の量を考え、一定の間隔で倒していく。魔法威力を上げることで一体の絶命に対する消費量が抑えられることも分かったのでレベルアップ分のボーナスをその都度”魔法威力”の数値を変更して効率化を図る。
日が沈む頃には作業が全て終わった。約五万はいたモンスターは全て倒し、カラルのダンジョンコアには膨大な量の精気が集まっている。
◇ ◇ ◇
Lv957 HP9570/MP9570
強さ:2300 守り:100 器用さ:1000 賢さ:2150 魔法耐性:100 魔法威力:2370 ボーナス:2650
◇ ◇ ◇
レベルもかなり上がった。カラルが俺が得たその経験を分配するためのアレをしたそうにこちらをチラチラみている。しかし残っている人たちに会いに行くのが先だ。
「カラル、仮面を二つ作ってくれ」
「アキト様とわらわの分かしら?」
「そうだ。これからこの街に残っている人に会いに行く」
極私的絶対王国(マイキングダム)ではその存在を感じ取ることはできるが、その場に灯りがないと視覚的に見えない。解放することは簡単にできるが、とらわれている人たちの話を聞いておきたい。
カラルが創りだした仮面は金ぴかできらびやかな装飾が施されていて鼻、から上だけの仮面で紐で後頭部で結ぶタイプのもので、俺のは羽がついている……なかなかゴージャスだな、カラルさん。
「……いいんじゃないかな」
「お気に召しました?ありがとうございますぅ。精気が多めに余っていますのでいつもよりゴージャスに作りましたわ」
ゴージャス仮面を装着して地下の牢屋に向った。
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