『霧の狼』と呼ばれていた男

「これから語るのはある男の話。
 昔、今から100年ほど前の話だ。

 日暮れの霧国『マムークル』。ここでは日が暮れて夜になると、何処からか霧が大量に発生して国全体を覆う。
 そんな霧の中で貴族達の屋敷から宝を奪っていく一人の人物が居た。
 彼は、『霧の狼』と呼ばれこの国で知らぬ者はおらぬ程の有名人だった。

 だが、時代と共に知名度は下がっていき、捕まったとか殺されたとかどこかの国へ移動したとか、様々な噂が流れていた。
 その存在は語り継がれてはいたが、実際に見た者も居らず、今や伝説に近い存在にもなっていた。


これは、彼の

…いや、彼らの――



彼らの――冒険の物語だ。」

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