4 / 59
感謝祭
しおりを挟む
その翌日から、私はヒラヒラする服で出勤した。
私の服はヒラヒラしているだけでなく、ピンクとか赤とか、白とか、かなり色とりどり。
けれど魔塔で働いている人たちは、皆、地味な服装ばかりで、私ばかり悪目立ちしている。
きっと、ピンクの髪色のせいもあるけど、出塔する度に皆から冷ややかな視線を感じる。
例にもれず、テオバルト様も、私の服装を、毎日、毎日、下から上までチェックし、その度に顔をしかめ、ため息か舌打ちをする。
朝からそんな感じなので、さすがの私も愛想笑いが引きつるほどだ。
けれど、もう働きはじめて二か月。
さすがにテオバルト様と仲良く……、というか信頼を深めたいというか、職場環境をなんとか改善したい。
私が淹れた紅茶も、相変わらず飲み干してくれないし。
何か、いい方法がないだろうか……。
今現在唯一頼れるレーナお姉様の帰宅を待って、私はそのことを相談することにした。
「ねえねえ、レーナお姉様。相談があるんだけど」
「相談? 報告じゃなくて? まだイザベラの情報について何も掴めてないのかしら」
「うん、それはまだ時間がかかりそう」
今は、調べる余裕もないし、テオバルト様と気楽に無駄話できる関係性も構築できていない。
それなのに妹さんの話を聞くなんて無謀すぎる。
「そう。それで相談って何かしら?」
「なんというか、テオバルト様ともう少し仲良くなって職場環境を良くしたいんだけど、いい方法が見つからなくて。テオバルト様と仲良くなれば情報も引き出しやすいと思うしさ。何かいい方法ないかな?」
「あら、それなら来週、感謝祭があるじゃない。その感謝祭の時に、テオバルトにお菓子をプレゼントするのはどうかしら」
感謝祭とは、そもそもは女神アルテ様に感謝する日だったのだが、今は上司、親兄弟や、友人に感謝の贈り物をする日になっている。
また、女神アルテ様は愛の女神でもあるので、愛の告白や、プロポーズをする日としても慣例化している。
「そっか! 日頃の感謝を込めてテオバルト様にプレゼントするのはいいね。おすすめなお店あるかな?」
「手作りしてみれば?」
「ええーー。無理。テオバルト様、私が淹れた紅茶もまだ飲み干してくれたことないんだから。私が作ったお菓子なんて、絶対に食べてくれないよ」
「あらまぁ。それだったら、今都で一番有名な青い屋根のレストラン”シャンテーネ”が、感謝祭の日だけに特別に売りに出しているお菓子はどうかしら?」
「それはいいね。でも高いのかな」
「普通のお菓子よりは値段が高いでしょうけど、お菓子ですもの。そこまで大金ではないはずよ」
「それもそっか。給料も少しでたし買いに行ってみる」
感謝祭当日、私は朝早く起きて都で一番人気のレストラン”シャンテーネ”に行った。
開店の一時間以上前に到着し、一番先頭を陣取ることができた。
開店時間になり店に入ると、そこら中に砂糖で作られた小人やお花、チョコレートで作られたお城、クッキーで作られた可愛らしい家などが、飾られていた。
甘い匂いも充満していて、心も体もとろけそうな感覚になる。
さすが都、田舎には、こんなお洒落なお店一つもなかった。
さてと、テオバルト様にあげるお菓子、どれにしようかな~。
赤やピンク色のチョコレートをコーティングしたハート型のクッキーの詰め合わせが、とってもかわいいけど、これはきっと愛を告白するためのお菓子だろな~。
うーーん、なんとなく魔導師ぽい星形のクッキーにしようかな。
沢山の星形のクッキーの中に、一つだけハート型のクッキーが混じっている詰め合わせのが量的にも、価格的にも丁度良さそう。
うん、これにしよう、決定。
私は購入後、そのまま魔塔へ赴いた。
そして、テオバルト様がいつものように魔法の転移で現れるのを、今か、今かと待ち構えた。
「あっ、テオバルト様。おはようございます。今日もいい天気ですね」
意気込んで待っていたせいか、私は、またもや大声で明るく元気よく挨拶してしまった。
そんな私に対して、テオバルト様はいつものように、怪訝な表情をし、無言で私の服装のチェックをし、舌打ちし、椅子に腰かけた。
「テオバルト様、実は今日、お渡ししたい物があります」
「辞職願か?」
「ちっ、違いますよ。プレゼントです。日頃の感謝を込めてプレゼントです。はい、どうぞ」
「俺に……、なのか……。そうか今日は感謝祭だったな」
「はい。これを買うために、ものすごく早起きしたんですよ。お店に一番乗りしちゃいました」
「そうか。それはどうも」
プレゼントを受け取った瞬間、テオバルト様の表情がほころんだように見えたが、椅子をくるりと回転し、後ろを向いてしまったためちゃんと確認することができなかった。
「あ、紅茶淹れますね」
いつものように紅茶を淹れようと台所に行こうとしたら、テオバルト様に呼び止められた。
「おいっ」
「はい?」
「朝一で紅茶は淹れなくていい。淹れるならせめて、10時くらいにしろ」
「はい、わかりました」
「それと、お前が淹れる紅茶は、いつも茶葉の量が多すぎて苦みがある。今回は少し少な目にしろ」
やはりプレゼント効果だろうか、テオバルト様が紅茶の淹れ方を教えてくれた。
これは、いい兆候かもしれない。
私は10時丁度に台所に行き、テオバルト様の指示通り、茶葉少な目で紅茶をいつもより丁寧に淹れた。
「テオバルト様、紅茶を淹れました。どうぞ」
テオバルト様は、いつものように一口紅茶を飲む。
今まで通りだと無表情ですぐにカップを置き、それ以降一切口を付けない。
けれど、今回は違う。
テオバルト様の口角が微かに上がり、目を細め、二口目を飲んだ。
どうやら、満足いただける美味しさのよう。
なんだがテオバルト様に、少しだけ認めて貰えてもらったようで、とっても嬉しい。
それから私は、紅茶を淹れた後も、本の整理をした。
もう本の整理を二か月以上しているのに、未だにその作業を終えることができていない。
なぜなら、いくら本棚に本を入れてもテオバルト様がまた本棚から本を出し、読んだら、その辺にポイッと放置してしまうのだ。
恐らく、テオバルト様の助手がすぐに辞めてしまう理由は、この無限ループさせられる本の整理にあると思う。
私だって、最初のころはムカついたけど、よくよく考えてみたら、こんな楽な仕事でお金が貰えるなんてラッキーだ。
ただ、その無限ループの作業をこなしていたら、テオバルト様が良く手に取る本を、だいぶ把握できるようになった。
だからその本を一か所にまとめつつ、他の本を整理し始めたら、だいぶ片付いてきた。
意外にも明日には、本の整理整頓が終わりそう。
定時になり、私は居候しているレーナお姉様の部屋へと戻った。
今日は感謝祭なので、賑わっている都を仕事帰りにブラブラ見て回りたかったけど、なぜか、テオバルト様に大反対されてしまった。
貴族の令嬢が一人で、それも夜に出掛けるなんてありえないって言われてしまった。
ならばテオバルト様も一緒に行きましょうよと、誘ってみたが当然の如く玉砕。
だから一人寂しく夕食を食べ、今はレーナお姉様の帰りを待っている。
当然だが、感謝祭の日は、聖女であるレーナお姉様は忙しく、帰って来たのは深夜だった。
「レーナお姉様、お疲れ様―」
「ええ、今日はさすがに疲れたわ」
「それでね、プレゼント作戦、うまくいったよ。ありがとうね」
「それは良かったわ。それで、もちろん私の分も買ってきてくれたわよね」
「ええっ、あ、ごめん。買ってないや。意外に高くて……」
「気がきかないわね」
「ごめん。でも聖女様なんだから、欲しいって言えば誰かしら買ってきてくれそうなのに。プレゼント貰った中に、一つくらいシャンテーネのお菓子あったんじゃないの」
「残念ながら貰ったプレゼントは基本、教会の物よ。お菓子とかの食べ物ならば、孤児院にそのまま寄付されるわ」
「あらま。それは残念」
「それに聖女様だからこそ、自分の欲望を出すわけにはいかないのよ。特に高級な物をねだるのはご法度よ。聖女様は質素でなければならないの」
「高級品が大好きなレーナお姉様にとっては辛いね」
「ええ、本当にそう」
「そうそう、紅茶淹れようか? 今日初めてテオバルト様が私の淹れた紅茶を全部飲んでくれたの」
「まぁ。それは凄いわね。じゃあ淹れて貰おうかしら。ところでアメリア、テオバルトのことどう思っているの?」
「うん? テオバルト様? かっこいいよね」
「そうじゃなくて、好きか嫌いかってことよ」
「テオバルト様のこと? 嫌いじゃないよ。好きでもないけど」
「ふーん。何とも思ってないってことなのね」
「レーナお姉様こそ、テオバルト様のこと呼び捨てだよね。仲いいんじゃないの?」
「私とテオバルトが? 仲は良くないわね……」
お互い疲れているにも関わらず、私とレーナお姉様は、くだらないおしゃべりを寝付くまで興じた。
私の服はヒラヒラしているだけでなく、ピンクとか赤とか、白とか、かなり色とりどり。
けれど魔塔で働いている人たちは、皆、地味な服装ばかりで、私ばかり悪目立ちしている。
きっと、ピンクの髪色のせいもあるけど、出塔する度に皆から冷ややかな視線を感じる。
例にもれず、テオバルト様も、私の服装を、毎日、毎日、下から上までチェックし、その度に顔をしかめ、ため息か舌打ちをする。
朝からそんな感じなので、さすがの私も愛想笑いが引きつるほどだ。
けれど、もう働きはじめて二か月。
さすがにテオバルト様と仲良く……、というか信頼を深めたいというか、職場環境をなんとか改善したい。
私が淹れた紅茶も、相変わらず飲み干してくれないし。
何か、いい方法がないだろうか……。
今現在唯一頼れるレーナお姉様の帰宅を待って、私はそのことを相談することにした。
「ねえねえ、レーナお姉様。相談があるんだけど」
「相談? 報告じゃなくて? まだイザベラの情報について何も掴めてないのかしら」
「うん、それはまだ時間がかかりそう」
今は、調べる余裕もないし、テオバルト様と気楽に無駄話できる関係性も構築できていない。
それなのに妹さんの話を聞くなんて無謀すぎる。
「そう。それで相談って何かしら?」
「なんというか、テオバルト様ともう少し仲良くなって職場環境を良くしたいんだけど、いい方法が見つからなくて。テオバルト様と仲良くなれば情報も引き出しやすいと思うしさ。何かいい方法ないかな?」
「あら、それなら来週、感謝祭があるじゃない。その感謝祭の時に、テオバルトにお菓子をプレゼントするのはどうかしら」
感謝祭とは、そもそもは女神アルテ様に感謝する日だったのだが、今は上司、親兄弟や、友人に感謝の贈り物をする日になっている。
また、女神アルテ様は愛の女神でもあるので、愛の告白や、プロポーズをする日としても慣例化している。
「そっか! 日頃の感謝を込めてテオバルト様にプレゼントするのはいいね。おすすめなお店あるかな?」
「手作りしてみれば?」
「ええーー。無理。テオバルト様、私が淹れた紅茶もまだ飲み干してくれたことないんだから。私が作ったお菓子なんて、絶対に食べてくれないよ」
「あらまぁ。それだったら、今都で一番有名な青い屋根のレストラン”シャンテーネ”が、感謝祭の日だけに特別に売りに出しているお菓子はどうかしら?」
「それはいいね。でも高いのかな」
「普通のお菓子よりは値段が高いでしょうけど、お菓子ですもの。そこまで大金ではないはずよ」
「それもそっか。給料も少しでたし買いに行ってみる」
感謝祭当日、私は朝早く起きて都で一番人気のレストラン”シャンテーネ”に行った。
開店の一時間以上前に到着し、一番先頭を陣取ることができた。
開店時間になり店に入ると、そこら中に砂糖で作られた小人やお花、チョコレートで作られたお城、クッキーで作られた可愛らしい家などが、飾られていた。
甘い匂いも充満していて、心も体もとろけそうな感覚になる。
さすが都、田舎には、こんなお洒落なお店一つもなかった。
さてと、テオバルト様にあげるお菓子、どれにしようかな~。
赤やピンク色のチョコレートをコーティングしたハート型のクッキーの詰め合わせが、とってもかわいいけど、これはきっと愛を告白するためのお菓子だろな~。
うーーん、なんとなく魔導師ぽい星形のクッキーにしようかな。
沢山の星形のクッキーの中に、一つだけハート型のクッキーが混じっている詰め合わせのが量的にも、価格的にも丁度良さそう。
うん、これにしよう、決定。
私は購入後、そのまま魔塔へ赴いた。
そして、テオバルト様がいつものように魔法の転移で現れるのを、今か、今かと待ち構えた。
「あっ、テオバルト様。おはようございます。今日もいい天気ですね」
意気込んで待っていたせいか、私は、またもや大声で明るく元気よく挨拶してしまった。
そんな私に対して、テオバルト様はいつものように、怪訝な表情をし、無言で私の服装のチェックをし、舌打ちし、椅子に腰かけた。
「テオバルト様、実は今日、お渡ししたい物があります」
「辞職願か?」
「ちっ、違いますよ。プレゼントです。日頃の感謝を込めてプレゼントです。はい、どうぞ」
「俺に……、なのか……。そうか今日は感謝祭だったな」
「はい。これを買うために、ものすごく早起きしたんですよ。お店に一番乗りしちゃいました」
「そうか。それはどうも」
プレゼントを受け取った瞬間、テオバルト様の表情がほころんだように見えたが、椅子をくるりと回転し、後ろを向いてしまったためちゃんと確認することができなかった。
「あ、紅茶淹れますね」
いつものように紅茶を淹れようと台所に行こうとしたら、テオバルト様に呼び止められた。
「おいっ」
「はい?」
「朝一で紅茶は淹れなくていい。淹れるならせめて、10時くらいにしろ」
「はい、わかりました」
「それと、お前が淹れる紅茶は、いつも茶葉の量が多すぎて苦みがある。今回は少し少な目にしろ」
やはりプレゼント効果だろうか、テオバルト様が紅茶の淹れ方を教えてくれた。
これは、いい兆候かもしれない。
私は10時丁度に台所に行き、テオバルト様の指示通り、茶葉少な目で紅茶をいつもより丁寧に淹れた。
「テオバルト様、紅茶を淹れました。どうぞ」
テオバルト様は、いつものように一口紅茶を飲む。
今まで通りだと無表情ですぐにカップを置き、それ以降一切口を付けない。
けれど、今回は違う。
テオバルト様の口角が微かに上がり、目を細め、二口目を飲んだ。
どうやら、満足いただける美味しさのよう。
なんだがテオバルト様に、少しだけ認めて貰えてもらったようで、とっても嬉しい。
それから私は、紅茶を淹れた後も、本の整理をした。
もう本の整理を二か月以上しているのに、未だにその作業を終えることができていない。
なぜなら、いくら本棚に本を入れてもテオバルト様がまた本棚から本を出し、読んだら、その辺にポイッと放置してしまうのだ。
恐らく、テオバルト様の助手がすぐに辞めてしまう理由は、この無限ループさせられる本の整理にあると思う。
私だって、最初のころはムカついたけど、よくよく考えてみたら、こんな楽な仕事でお金が貰えるなんてラッキーだ。
ただ、その無限ループの作業をこなしていたら、テオバルト様が良く手に取る本を、だいぶ把握できるようになった。
だからその本を一か所にまとめつつ、他の本を整理し始めたら、だいぶ片付いてきた。
意外にも明日には、本の整理整頓が終わりそう。
定時になり、私は居候しているレーナお姉様の部屋へと戻った。
今日は感謝祭なので、賑わっている都を仕事帰りにブラブラ見て回りたかったけど、なぜか、テオバルト様に大反対されてしまった。
貴族の令嬢が一人で、それも夜に出掛けるなんてありえないって言われてしまった。
ならばテオバルト様も一緒に行きましょうよと、誘ってみたが当然の如く玉砕。
だから一人寂しく夕食を食べ、今はレーナお姉様の帰りを待っている。
当然だが、感謝祭の日は、聖女であるレーナお姉様は忙しく、帰って来たのは深夜だった。
「レーナお姉様、お疲れ様―」
「ええ、今日はさすがに疲れたわ」
「それでね、プレゼント作戦、うまくいったよ。ありがとうね」
「それは良かったわ。それで、もちろん私の分も買ってきてくれたわよね」
「ええっ、あ、ごめん。買ってないや。意外に高くて……」
「気がきかないわね」
「ごめん。でも聖女様なんだから、欲しいって言えば誰かしら買ってきてくれそうなのに。プレゼント貰った中に、一つくらいシャンテーネのお菓子あったんじゃないの」
「残念ながら貰ったプレゼントは基本、教会の物よ。お菓子とかの食べ物ならば、孤児院にそのまま寄付されるわ」
「あらま。それは残念」
「それに聖女様だからこそ、自分の欲望を出すわけにはいかないのよ。特に高級な物をねだるのはご法度よ。聖女様は質素でなければならないの」
「高級品が大好きなレーナお姉様にとっては辛いね」
「ええ、本当にそう」
「そうそう、紅茶淹れようか? 今日初めてテオバルト様が私の淹れた紅茶を全部飲んでくれたの」
「まぁ。それは凄いわね。じゃあ淹れて貰おうかしら。ところでアメリア、テオバルトのことどう思っているの?」
「うん? テオバルト様? かっこいいよね」
「そうじゃなくて、好きか嫌いかってことよ」
「テオバルト様のこと? 嫌いじゃないよ。好きでもないけど」
「ふーん。何とも思ってないってことなのね」
「レーナお姉様こそ、テオバルト様のこと呼び捨てだよね。仲いいんじゃないの?」
「私とテオバルトが? 仲は良くないわね……」
お互い疲れているにも関わらず、私とレーナお姉様は、くだらないおしゃべりを寝付くまで興じた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
【短編】淫紋を付けられたただのモブです~なぜか魔王に溺愛されて~
双真満月
恋愛
不憫なメイドと、彼女を溺愛する魔王の話(短編)。
なんちゃってファンタジー、タイトルに反してシリアスです。
※小説家になろうでも掲載中。
※一万文字ちょっとの短編、メイド視点と魔王視点両方あり。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
淫紋付きランジェリーパーティーへようこそ~麗人辺境伯、婿殿の逆襲の罠にハメられる
柿崎まつる
恋愛
ローテ辺境伯領から最重要機密を盗んだ男が潜んだ先は、ある紳士社交倶楽部の夜会会場。女辺境伯とその夫は夜会に潜入するが、なんとそこはランジェリーパーティーだった!
※辺境伯は女です ムーンライトノベルズに掲載済みです。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる